カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫) | |
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幻冬舎 |
☆☆☆
又吉さんが、あの「火花」を発表する五年ほど前に発刊された本。
芥川賞を取らなければ、芸人さんのおかしな本で済ましてしまいそうな内容。
でも、今ご活躍されている、又吉さん、せきしろさん、お二人が、
自由律俳句として、日々気になった言葉を羅列されている。
例えば
せきしろ
間違えたビニール傘に知らない人の温もり
ビルを壊す音を遠くに平日の休み
又吉直樹
登山服の老夫婦に席を譲っても良いかと迷う
平日の午後友達の友達から隠れる
せきしろ
バスタオルは無い小さいタオルで拭く
コンビニの袋よりも高く舞い上がっている
大人になったらと未だ思う
知らずに全部パーティ―モードで撮っていた
又吉直樹
ぼんやりにまみれている
ビールを旨いとあおる女子をまだ少し疑っている
大人なのに行きつけの店がない
自販機を同時に押した少し嫌な方が出た
例えばこんな風に、どんどんニヤッとするフレーズが続く。
よく落語家さんが、マクラに使う為にネタ帳をつけている方が居られますが、
まさにそれ、短歌を齧り始めている、わたくし、今はお題先行でつくってますが
見習って、日頃から気に入った言葉の雑記帳つくらねば、でおますな・・・・。
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