ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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はじめての哲学~石井郁男

2022-03-12 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆☆

哲学には〈世界観〉〈認識論〉〈方法論〉など大切なテーマが幾つもある。それを考えるためにと、14人の哲学者を揚げて「考える」とは何かをほんのちょっとチラ見をさせてくれる。
紀元前から始まっているのだが、露のウクライナ侵攻の最中、逆巻きに現代世界から見てみます。

【現代世界への挑戦】
・マルクス[史的唯物論]「哲学は解釈ではなく変革だ」
マルクスの「経済学批判」の序文での文章をまとめると、①社会は経済的土台と政治・法律などの上部構造である。②生産力が社会発展の推進力である。③経済の発展が邪魔されるようになると政治革命がおこる。何かプーチンの狂気と相まっているようで怖いですな。

・デューイ[プラグマティズム]「多様化こそ進化の原因である」
デューイの哲学と孫文の唱えた三民主義とは多くの共通点があると。広い国土とさまざまな民族をまとめる思想として考え出されたのが、孫文の唱える「三民主義」(民族・民生・民権の尊重)とは、ほとんど単一民族といえる日本とは根本的に違うんですよね。

後は、残りの方を表題だけで紹介しておきます。
・サルトル[実存主義]「自らを未来に向かって投げよ」
・ダーウィン[種の起源]「自分の好きなことに没頭する」

【ドイツ哲学の全盛期】
・ヘーゲル[弁証法の哲学]「否定なくして発展なし」
・ショーペンハウエル[意志の哲学]「意志がすべての源泉だ」
・ニーチェ[超人哲学]「小児の無垢の心」

【イギリス経験論と大陸合理論】
・ベーコン[帰納法の哲学]「学問は鷹に似ている」
・デカルト[方法序説]「我思う、故に我あり」
・カント[純粋理性批判]「認識のコペルニクス的転回」

【古代ギリシャ」の哲学】
・タレス[哲学の祖]「万物の根源は水だ」
・ソクラテス[無知の知]「自分の無知を知っている」
・プラトン[イデア論]「善悪二頭立ての馬車」
・アリストテレス[万学の祖]「世界最初の動植物園」

14名の哲学者はそれぞれ「独特の際立った個性の持ち主」だけに、やはり次に読み進めるとしたら、今に直結している現代世界に興味ありますな。



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