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騙されて幸せ。各章のタイトルを見てエッセイと思いきや、青春物語、恋愛小説でした。でも言葉が叙情的で素敵、こんな恋ならもう一度してみたい。短歌をかじっている私とすれば、すぐさまパクりたいようなフレーズの連続。
こんな短歌詠みたいと思ったフレーズ、列挙しておきます。
・「でも人生に真面目に取り組んだら犯罪ぐらい犯しちゃうと思うの。運転する人はゴールドカードじゃないし、車にキズがあるのと一緒で」
・少しの間だけ、地面の上に憂鬱な荷物をおいて。
・「あなたは、私にとって遅すぎて」
・「恋愛とは、から騒ぎだ。つまり中心には何もない。」
・「望み通りのものじゃなくても、美味いと言えるのが大人ってやつよ」
・雨がおさまっていた。風もやんでいた。どうやらタイムリミットだった。
・「男は過去の自分に用がある、女は未来の自分に忙しい」
・あの子が知らない男に抱かれている90分は永遠みたいに長かった
・ワンルームのプラネタリウム
●ボクたちはみんな大人になれなかった

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