六の宮の姫君 (創元推理文庫) | |
クリエーター情報なし | |
東京創元社 |
☆☆☆
ついに、[円紫師匠と私]シリーズ読破。
またもや、北村薫さんの罠にはまってしまった様な、いつの間にか
芥川龍之介の短編「六つ宮の姫君」が書かれた意図を解き明かす、文藝評論みたいな本。
そして、北村薫さん自身が早稲田大学文学部在学中に書いた幻の卒業論文でもあるようで、
色んな著者が書きたいことを、点が線、線が図、になっていくようにつなげられる。
でも、私の好きなのは、主人公の“私”、
この様な文学少女と学生時代に出会えていれば、恋していることは、間違いなし。
私にとっては、どこか青春ドラマのように感じてしまうのは、おかしいのでしょうか。
そんな、[円紫師匠と私]とも、お別れ、ちょっと淋しい“ごまめ”でございます。
追伸、
佐藤夕子さんが14ページにわたって[円紫師匠と私]と北村薫さんについて解説。
こんなに、懇切丁寧に謎解き、してしまって良いのだろうかと思ってしまうほど。
でも、知れば知るほど、謎解きが解れば解るほど、他人に教えたくなるのは、
北村薫さんの[円紫師匠と私]シリーズならばこそ・・・。
この、六冊すべて、最後の解説は力作続きなので、文庫本での読書をお奨めでおます。
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