ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

七つ空、二つ水~東直子

2017-10-15 05:05:05 | 本の少し
七つ空、二つ水
クリエーター情報なし
キノブックス

☆☆☆

大好きな、東直子さんの本。
エッセイの中に短歌を折り込み、ご自分で撮った写真を添える、

写真もじっくり見ると、なかなかの出来。
エピソードを言葉で切り取る短歌、風景の一部を切り取る写真、
同じ作業をされているような・・・切り取りかたは大胆で写真も素敵でおます。

例によって、気になった短歌を、すべては東さんの歌ではないです。

短いけど「好き」の言葉の意味を重く今の私には理解できない (山羊)15歳の少女の歌

生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る (俵 万智)

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ (穂村 弘)

大好きな穂村さんにサインを頂いた時、「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
言葉も一緒に書いてくださいました・・・・。

今日まで私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海 (俵 万智)

空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆる人のこころをゆるす (笹井宏之)
あるいは鳥になりたいのかもしれなくて夜をはためくテーブルクロス ( 同 )
何枚もまぶたのひらく音がする ゆっくり気道確保しなさい ( 同 )

ホットケーキ持たせて夫送りだすホットケーキは涙が拭ける (雪舟えま)

写真と短歌、一緒に残せたら、良いでしょうな。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 回転ドアは順番に~穂村弘×東... | トップ | 本所おけら長屋(二)~畠山健二 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事