ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

泣く大人~江國香織

2013-07-25 05:08:09 | 本の少し
泣く大人 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

☆☆☆

このまえ読んだ「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」に続いて、
今、江國香織さんの本をたて続けに読んでおります。

まずは、「泣く大人」、こちらは日常のこだわりを、趣味嗜好が同じというか、
似ているところが沢山あって、嬉しくなる。

まずは、風呂で本を読むこと、レーズンバターが大好き、朝、昼、晩と聴く音楽を分けている。
くつろぎの時間では、正しい欲望として“食欲”をあげ、お風呂場の旅と称し、“長風呂”を
安心については“犬”がいかに飼主といてるだけでいかに安心できるのかと・・・。

そして達成感のある“小さな労働”机の上の整理だとか、靴磨き、料理とかの単純作業が好き。

何も考えなくて、ただひたすらに作業をする、これってやるべきことを後回しにしながらも、
結構、ストレス解消になる・・・・逃避と解っていながらの作業、まったく同じだ。


ただ、男友達の部屋で述べられている、江國さんの男友達は、到底私には実行不可能なものばかり、

上手な“ほめ言葉”は言えないし、お酒をのんでいて先に帰ることはするな、と。

いい女は男を泣かせるが、いい男は女を泣かせたりしない。

いい男のために、女は勝手に泣くんであって、泣かされるわけではない。

そんな、我儘さがおしゃれに散りばめられている。

だましてください言葉やさしく


ああ、男は辛いなぁ。





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