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日本人は圧倒的に「ちゃんとしなければ」と、いつも完璧を求めて暮らしている。しかし世界をみると、そこまで厳しく緻密さや完璧は求めていない。マレーシアに母子で教育移住して10年の作者が「こんな考え方もありなん」「まあいっか」で暮らしたらいいよと背中を押してくれる一冊。
少子化問題に置いても、日本の子育て層は、年金・社会保険料の負担が高齢者より高いうえ、子どもまで育てて国に貢献しているのに、児童手当や授業料無償などの恩恵を十分受けることができず、中高所得層ほど追い詰められている「子育て罰」の国だと。
そして、日本人の完璧を求める性格による、それが裏目に出る「過剰品質の罠」。高品質を求める気質によって、結果素晴らしい機能や耐久性を備えた製品が日本から生まれました。ただ一方消費者が必要とする品質を越えた高価な製品も数多くあり、それでは安価な製品が多い海外市場で太刀打ちできなくなってしまった、えらいこっちゃ。
マレーシア風で言うと、ものごとにはすべて正解などないことに気づくと、いちいち優劣でものを考えることが減り、他人を批判、ジャッジすることもなくなります。「他人を放っておく」「まぁいっか」の気持ちが新たな人間関係を生む。
これってマレーシア人と日本人ではなく、もっと身近にあります、嫁さんと私、まさにこうあらねばとずっと思いつうけていたんですが、そうです、「嫁さんはマレーシアの人」と思って接すること。そうすれば、イライラも減り、「なんとなく幸せに」なれて、楽に生きれたらいいと思える本でおます。
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