ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ふたかみ寄席・第10回記念スペシャル

2012-11-18 23:26:42 | 落語

師匠の登場で、400席が満員御礼



今日は、三国ヶ丘で待ち合わせて車で、鉄瓶さんの会、ふたかみ寄席へ。
ふたかみとは、見えている二上山のこと、奈良の山間での落語会ですな。



香芝市ふたかみ文化センター・市民ホール

10回目の記念公演で、ゲストは師匠の鶴瓶さん。
弟の犬が泣かせると、噂の「鴻池の犬」が聴きたいもんですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」

お国訛りのマクラ。
和歌山の「ある、居る」、諫早の「ある、ない」、信州の「手打ち、半殺し、皆殺し」
そして、新版の大阪の「ちゃう、ちゃう」、中国での落語会も入れながら、
マクラは、明るく、笑いもたっぷり・・・・。

しかし、ネタの「手水廻し」に入ると、本格派、正統派過ぎるのか、
ベテランの師匠連がされたような、変な落ちつきと、地味さがでてきて、
客席の緊張とともに、笑いがどんどん少なくなっていく。

長頭を廻すところや、たっぷりの手水の水を飲むところなんぞ、
結構この噺のキモで、大げさな動きで笑いをとる、
「しぐさ噺」と思っているのですが・・・・・・。

若いのに、成熟しすぎた生寿さんの「手水廻し」でおましたで・・・。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・「時うどん」

地元、奈良の出身の、鉄瓶さんの会。
いつもは、小ホールでの開催だが、今回10回記念で、師匠鶴瓶さんの登場、
大ホール、約400名が満席・・・・
子供連れ、若い女性の方も多く、いつもの高年齢の落語会とは違う空気。

鉄瓶さん、客席からちゃちゃを入れるおっさんをあしらいながら、自らのペースへ。

顎が外れた事件をマクラに、前は(確か3年前)、外れて開かなかったのだが、
今回は外れて、閉まらない・・・・掛かった手元が震える、84才の医者が絶妙。
日常の出来事を、笑いに昇華させる上手さは、やはり師匠譲りですな。

噺は「時うどん」。
これも、客席を見ての、選択か。
うどんを食べる仕草も、ひっぱりな―、もいたって正統派で、
ど―んと構えた、こんな、腰のある「時うどん」好きですな。

次回は、11回目、小ホールに戻りますが、
さて今日のお客様、是非多くの方が足を運んで頂けますように・・。


三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「延陽伯」

鉄瓶さんにバトンタッチするまで、このふたかみ寄席を守ってこられた阿か枝さん。

客席が鶴瓶さん目当てで初めて落語に接する方も多いと、言葉のおもしろさの「延陽伯」へ。

阿か枝さん、女房の喋りが独特。
ゆっくりと、言葉が丁寧を超えて、お公家さんではさもありなんと思えるぐらいデフォルメ。

でも、女房がくるまで、やもめが風呂に行ったり、カンテキに火を熾しながら
あれやこれやと妄想するところ、演って欲しかったですな・・・あそこ大好き。

それにしても、ひょっとしたらお公家さんの出ではないかと思えるぐらい、
阿か枝さんの落語、上品でおましたな・・・。



四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「ALWAYS・お母ちゃんの笑顔」

お目当ての、鶴瓶さん登場。・・・・・今日の出囃子は「どんと節」・・・。
結構鶴瓶さん「新ラッパ」以外にも、「猩々くずし」や色んな出囃子使われてますな。

タレント鶴瓶さんしか知られない思われるお客さまに、
今年になって、127席、落語演っているんですよ・・・それとレギュラー週8本。
そして、「家族に乾杯」で、旅先にも・・・今朝も博多から帰ってきたところ。

その「家族に乾杯」でのハナシ、「大宰府」「羽咋」「東北」など、行った先での
ハプニング続きの楽しい人との出会いを紹介。

その、ハナシの最中に、一番前の抱っこされた子供が「ブー」と大きな音でオナラを。
鶴瓶さん「、今オナラやね・・・、幾つ・・一歳半・・・愚図っても私は良いから聴いとき・・・」と、
鶴瓶さん見たさに幼子を連れて来た、若いお母さんにも優しく、語る。

また、この出来事、絶対次のところで喋らはるんと思いながら・・・・
ほんま、人好きで、人を楽しませる・・・そんな、オーラが人と笑いを寄せるんですな。

噺は「ALWAYS、お母ちゃんの笑顔」
前回聴いたのとは違って、クリスマスツリーの件が最後に・・・。
年末、12月を意識した、新バージョンか・・・。
ほんと、自由自在(懐かしいこんな参考書ありましたな)に、
いろいろと変化、進化させてるんですな。

時計を見ていると、マクラ 25分。・・・落語、20分。
でも、45分が短く感じる、楽しい、楽しい、鶴瓶さんの高座でおましたで・・・。


ふたかみ寄席・第10回記念スペシャル
2012年11月18日(日)午後2:00開演
香芝市ふたかみ文化センター・市民ホール

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・「時うどん」
三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「延陽伯」
仲入り
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「オールウェイズ・お母ちゃんの笑顔」


12-42-202


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2 コメント

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Unknown (hideworker)
2012-11-19 00:44:11
打ち上げ楽しそうですね。さすがに鶴瓶師匠はこられませんでしたか
返信する
もちろんでおます。 (ごまめ)
2012-11-19 22:56:39
鶴瓶さん、前日は福岡。その日の朝帰阪、そして香芝へ。
落語会が終われば、そのままMBSのヤンタンの生番へ・・・。

人気者で、売れっ子で、お仕事大好きなひと、ああ忙しでおますな。
返信する

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