ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第348回NHK上方落語の会

2015-01-15 23:50:31 | 落語

第348回NHK上方落語の会


会場のNHK大阪ホール

一、桂三度・・・・・・・・・・「隣の空き地」

三度さんの命名は、本名の渡を三と度に分けたもの。
三度目の正直というの意味も込めて師匠文枝さんがつけたものとか。

噺は、この前、TVの「NHK新人落語大賞」で聞いた創作。
切り口が斬新、今迄にないスタイルで、仁智さんを彷彿させる。

でも更に磨きがかかって熟していくのか、
はたまた趣向に走り過ぎて、空回りに終わるのか。

噺っぷりは芸歴がものがたる、それなりの高座。

マクラは、コンパクトに短くといいながら、オチは終わったようで
再度始まる、“明石飛脚”の手法、あ、あれ矛盾してるやん。

意表をつく展開や、肩すかしのテクニックがお好きなようですが、
技巧に走らず、四つ相撲の創作での大関期待しますな。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・「唎き酒」

さすがNHK、その噺家さんの十八番、得意ネタのオンパレード。

文鹿さんの「唎き酒」、舞台が伏見、喜六、清八のような二人連れがかけあいで。
古典的な運びの中に、安定感があり、上品にどっしりと聴こえる。

こんな噺、文鹿さんに、似合っていますな。


三、林家菊丸・・・・・・・・「梅見の薬缶」

襲名後初めての・・・ということは、菊丸さんの落語、今回初めて。

噺は「梅見の薬缶」。
「癪の合薬」(東京では「やかんなめ」)

癪をおこすのが、ご寮さんのもあれば、18才ぐらいのお嬢さんのもあると。

でも、一番の見せどころは、武士の横でゲラゲラ笑っている家来。
直接一言も喋らないが、その笑い顔は思い浮かべることができる。

主人を想う女衆、主人におつかえしながらでも笑える間柄、
主従関係というのは、形を変えても、こうありたいものですな。


四、月亭文都・・・・・・・・「饅頭こわい」

「饅頭こわい」、上手な文都さん。

走るでもなく、止まるでもなく、ころかげんの運び。

ただ、固有の商品名を言ってはならないNHK。
豚まんは出てきましたが「蓬莱、551」は言えませんな。

利休堂の羽二重餅、●●のへそ饅頭など、結構商品名でてきましたが、
実は実在してないものなのか。

「佐藤光太郎なる男、共謀してまんじゅうにて暗殺」のくだり、やはり欲しいですな。

ああ、言い忘れましたが、マクラの小噺、どれも秀逸。
文都さんのセンスの良さと、実力、十分見せて貰いましたで。


五、桂文枝・・・・・・・・・・「芸者ちどり・24才」

文枝さんの繁昌亭での襲名記念興行の際に聴いた、噺。
美人芸者「ちどり」さんと、94才の「トキ」ばあちゃんが繰り広げる、
温泉宿でのおはなし。

途中、「ドンドン節」も入り、楽しい噺。

どこにも、とげが無いのが、文枝さんの良さ。

日常を題材にしながら、ほんわかな笑いでつつくんでくれる文枝さん、
袖からの出から、袖にさがるまで、すべてが文枝ワールドでおますな。


第348回NHK上方落語の会
2015年1月15日(木)午後6:30開演
NHK大阪ホール

一、桂三度・・・・・・・・・・「隣の空き地」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・「唎き酒」
三、林家菊丸・・・・・・・・「梅見の薬缶」
仲入り
四、月亭文都・・・・・・・・「饅頭こわい」
五、桂文枝・・・・・・・・・・「芸者ちどり・24才」



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