ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第六回・繁昌亭大賞受賞記念落語会

2012-01-24 23:36:48 | 笑福亭鶴二

第六回繁昌亭大賞受賞の会
(写真はTakeshi Masuda PhotoGraphy より転載)


第六回繁昌亭大賞受賞の方々(たまさんは司会)


・・・・たまさんからお客様にも撮影許可が出ての記念撮影・・・・・・・


皆さん心からの笑顔でおますな・・・。


名司会、そして三十石の楽屋からの船頭唄でも活躍のたまさん。

各御贔屓の方で一杯の客席、晴れの舞台での熱演で、あっという間の三時間・・・・よろしおました。
特に最後の鶴二さんさすが大賞、日頃の愉しいほのぼの感だけではなく、凛とした気品がありましたな。

一、繁昌亭大賞受賞式・・・・・・・・・・桂三枝、笑福亭松枝(司会、笑福亭たま)

幕が開くと上手に全員袴姿の正装で勢揃い。
右端から、団姫、よね吉、八天、三象、鶴二さん、そして中央に大きな大賞のトロフィーが。

司会は、たまさん。そして、プレゼンターは松枝さん。実は、予定では受賞式は中入り後だったのが、
三枝会長が来られることになったので、最初に変更、近くのサウナで汗を流していた松枝さん
危うく遅れるとこだったとか・・・・。

順番に紹介しながら、受賞を・・・・たまさんの司会・・・お洒落。

団姫ちゃんは「大師匠の五郎兵衛師匠に頂いた紋付き袴を着て、この様な賞が頂けるなんて・・・」

三象さんは「賞というのは、生まれてから初めてで、いやアルバイト先での皆勤賞以来です」と

よね吉さんには、たまさんが「一番時間を守らない、時間超過で有名な方ですが、賞が貰えるとは、
時間内で収まるようになったという評価ですかな・・・」と

八天さん、たまさんが紹介するなり、客席のあちこちから大声での大声援とツッコミ。
たまさん思わず「応援しているのか、野次っているのか」・・・・・甲子園の阪神ファンみたい・・・。
日頃の八天さんの落語会ってどんなんかと思うぐらい、賑やかなご贔屓さんでおました。

そして我らの鶴二さん、「丁度受賞の資格対象の25年目の最後の年に、頂きまして、感無量、
誠にありがとうございます。」と真面目に挨拶。プレゼンター会長の三枝さんに替って、
賞状、金10万円、大きなトロフィ―、それより大きな名誉を受賞されました。


二、露の団姫(輝き賞)・・・・・・・・・「松山鏡」

大好きなネタ、「松山鏡」を・・・。
さすが、劇団ひまわり、嫉妬に狂う狸顔の女房役になれば、あの愛くるしい団姫ちゃんの顔が狸顔に。
女性の場合、声の変化だけではなく、顔の表情をたっぷり使って、役の使い分けするんでしょうか・・。
日本昔ばなしの民話を聞いているような、ほのぼのした噺。・・・・さすが、十八番でおましたで。


二、桂よね吉(奨励賞)・・・・・・・・・・「七段目」

これまた、よね吉さん、十八番の「七段目」
きっちりと決まった、本寸法の良さ。米朝一門の匂いがプンプン。
でも、うだうだと長いマクラは、もったいない。
歌舞伎の掛け声紹介のマクラあたりから初め、即噺に入った方が、更によね吉さんかっこ良かったのに・・・。


四、桂八天(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

出てくると、またまた大きな掛け声。八天さんも、嬉しいような、やり難いような。
噺は「算段の平兵衛」。よろしいな、この様な会で、この噺を出すなんて。
この選択だけで、八天さん、好きになりますな・・・。
でも、途中から、客席への気づかいで、疲れてきたのか。・・・・・つまづきながら、ペースダウン。
盆踊りでの、庄屋の死人の踊りは見ものでおましたで・・・・・。

八天さんの会にも、早速行きたくなりました一席でおます。


五、桂三象(爆笑賞)・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」

三象踊りかと思いきや、風呂敷包みなし・・・あれ落語。
噺は、老人社会で、84才の老人と72才の老女の結婚。
披露宴での、てんやわんやの老人特有のおもしろさ、吉本の舞台を見てるようにゆったりと進む。
今日の三象さん風邪なのか、声がいがらっぽく喋りにくそう、晴れの舞台なのに残念。

でも、受賞の対象になったと思う、「三象踊り」見たかったですな。


六、笑福亭鶴二(大賞)・・・・・・・・・・・・・「三十石」

もう、でてきた時が、8時45分、時間は迫っていたがそこは大賞の会でトリ、
喜六清八が東の旅へ・・・ええ、「七度狐」かと思いきや・・・大津の宿で・・・「三十石」。

安定感たっぷり、明るく輝いて、そして華がある舞台。
乗り込んでくるお女中と八軒家について、「相乗り、ホロ掛け、ほっぺたくっつけ、おけれっつパー」で始まる妄想部分も
急ぐ事もなく、客席の笑いを待ってくれる、そして鶴二さんらしいほのぼの感が漂う。

そして、船頭唄を聞きながら枚方から八軒家への夢の通い路、夕闇の中ゆったりとすすむ船旅が心地好い。


大賞受賞に相応しい、品格のある高座でおましたな。

さすが、繁昌亭大賞、各賞の受賞者の会・・各人、力のこもった高座で充実感と満足感で一杯。
来年も、誰がなろうと是非都合つけて観たいものですな・・・



第六回・繁昌亭大賞受賞記念落語会
2012年1月24日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、繁昌亭大賞受賞式・・・・・・・・・・・・・・・桂三枝、笑福亭松枝(司会、笑福亭たま)
二、露の団姫(輝き賞)・・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」
二、桂よね吉(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
四、桂八天(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
仲入り
五、桂三象(爆笑賞)・・・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」
六、笑福亭鶴二(大賞)・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

12-05-24








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2 コメント

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Unknown (月冴)
2012-01-25 04:13:58
楽しい会でしたね。よね吉さんは、お得意の「七段目」でしたね。
返信する
笑顔いっぱい (ごまめ)
2012-01-26 23:00:20
皆さん、十八番ネタのオンパレードで、高座も客席も笑顔いっぱいでしたね。
返信する

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