ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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充実の落語満載~121回・須磨寺落語会

2008-07-13 23:07:42 | 梅団治・須磨寺落語会
前回に引続き、冷房完備の青葉殿での公演。
左右に45席ずつ追加の、300人の大入満員。

一、桂そうば・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

ざこばの七番弟子ですと。
都丸、喜丸、出丸、わかば、ひろば、ちょうば、そうば、と。
師匠の勢いは、十分修得してまんな。

上手いです。
師匠のざこばさんのろくろ首聴いたが、
随所にざこばさんの息が聞えてくる。(弟子やからあたり前か)

主人公の気の良さが出ていて好演。

単に、師匠のネタと言うだけでは無く、
本人に合っているかどうか・・・・これなんか、ピッタリ。

早く、九州弁が薄まれば。Goo。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・「へっつい盗人」

今までの、喬若さんの話の中では、ピカイチか。
相棒の頼り無さに、爆笑、大爆笑。
客席を暖めるということは、こういう事か。
笑いの大きさが、どんどんエスカレート。

店の前で、こんな二人が、大声でやり取りしていて
お店の方が起きて来ないかと心配しながらも、おもしろい。

伸び盛りの、喬若さんでした。


三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・「宇治の柴船」

最初、大入満員御礼。
今日は、300人で、繁昌亭の定数216人(補助席プラス250人)
を超えて、勝った・・・・・と。

まぁお値段的に、安いですな。(今、ハガキ1,000円、一般1,200円)
この会場使うなら、値上げをさせてもらいたい・・。
でも、そんなに、大幅には考えていない。・・・・。
遠慮がちに。
私的には、(ハガキ持参、1,300円、一般1,500円)あたりか。

また、7月27日の独演会のお知らせ。
今月の会の案内を今ごろするのは、ずばり余っています。
是非、お買い求めを。
これも、遠慮がちに。

話は、「宇治の柴舟」、あまり上方でもほかの人もあまりやらない話です。
理由は、ひとつ。笑いが少ないからです。
私は、春蝶師匠のCDをもっていますが、粋な噺です。

他の噺とダブル、似たような部分はありますが・・・・。
出だしは、「崇徳院」さん。夢から覚めるのは「天狗さし」か。

梅團冶さんにかかると、
おもしろい、笑いたっぷりの噺に変身。
こんな、噺ほど、腕がものいいまんな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「野晒し」

今日の鶴二さんの「野晒し」、最高の出来。
おおねた以外では、」前回の「道具屋」では初めて
物足りなさを感じただけに、・・・良かった、良かった。

竿をもって、淀川ヘ出かけてからは、絶好調。
チャラカ、チャン。・・・・。
アホが、途中で謡を謡うところで、鶴二さん上手すぎて、
へたに謡うのに、四苦八苦。

おおねた以外でも、感激。感激。

「千両みかん」、「持参金」、「みかん屋」、「植木屋」
オオネタで、
「高尾」、「蛸芝居」、「後家馬子」、
など、鶴二さん、3年の間に聴かせてください。


五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・「次の御用日」

三喬さん曰く、ECO、ECO、と言いますが、
皆さんが日頃できる一番のECOは、スーパーでの買物の際、
製造日の古い物、賞味期限のせまっている物から買う事です。
でも、できませんなぁ。

根本的な、本質を突いているのは、三喬さんらしいところ。
落語を聴きに来て、経済学と心理学を学ぶとは・・・・。

演目は、「次の御用日」。

マイクはあるが、声が自然に聞え、顔の表情も十分見える。
お奉行の、目と目の間で訴状を読むところなどは、
大ホールでは、到底無理。

笑いの連鎖反応というと、今日みたいな人数300人程度がBEST。
笑いが、笑いを呼んで大爆笑。
でも、女性陣の笑いには負けますな。
箸がこけてもおかしいと言われるが、いくつ、何十になっても、
女性の笑い声は、よろしいな。

三喬さんの「次の御用日」をホン一週間前に、
落語好きの30人の会場で聴いたが、
今から思うと、笑いの寂しいこと。

笑いは、時間差で、響きとなって更に大きな笑いに・・・。
ほどほどのキャパ。・・・・。
落語では・・・繁昌亭定員のやはり216人ぐらいか・・・・。

でも、本当に声が出ににくなり、次の御用日に・・・。
まあ、三喬さん、何を聴いてもおもしろい。

本日の、噺家さん全てが、正統派で素晴らしい。
梅團冶さん、自信をもって、ちょぴり、値上げして下さい。

今回も、充実の落語満載の、須磨寺落語会でした。

尚、次回122回目は、9月28日(日)だそうです。
どんなメンバーになるのか、楽しみですな。




第121回・須磨寺落語会
2008年7月13日(日)午後2;00開演
須磨寺・青葉殿

一、桂そうば・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・「宇治の柴船」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「野晒し」
五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・「次の御用日」
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