ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~

2015-07-26 21:05:00 | 梅団治・須磨寺落語会




開演前の黄昏の繁昌亭。

桂文治さんの二席、大当たり。
詳細は、後日。


一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」

久しぶりの小梅ちゃん。

落語家になって四年目、あちらこちらの落語会に呼んでいただき、
忙しい毎日、いわゆる前座バブリーの日々を過ごしていますと・・。

でも、マクラで気になったのは、滑舌の悪さ。
酔った人が呂律が回らなくなって、ラがリャに聞こえるように、

でも、落語がはじまるとそうでも無いんですが、
マクラは、ご自分の言葉だし、内容が聞き取れないと思って
聞けば聞くほど、気にになってしまいましたな。

落語は、丁度夏場所の千秋楽で、タイムリーな「大安売り」。
小梅ちゃんも、これからの長い落語家人生、
“勝ったり、負けたり”の繰り返しなんでしょうな。

頑張れ、小梅ちゃんでおました。


二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主

台風が、続々と日本上陸かと気を揉む中での、落語会。
大阪で喬太郎さんと市馬さんの会もありの中に、ようこそお運びいただき
ありがとうございます・・・と

でも、この梅団治さんの東西会、いつもハズレなし、今回も大当たりでおました。

噺は、「八五郎坊主」、「ホウバル」「ホカス」「ノリカス」と読み間違いの妙、平林の高級版。
この様な、軽めの噺の梅団治さん、味のある軽妙さで好きでおます。


三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」

前は平治で高座に、三年前に11代目文治襲名。

今や上方でも演じる方も多く、元々東京からの移入とわかっていたが、
今日の文治さんの「火焔太鼓」、東京の粋さよりも、上方のナンセンスの味がギッシリ
「火焔太鼓」といえば、古今亭志ん生師匠の十八番だったらしいですが、
さぞ、今日の高座みたいに、自由奔放な高座だったんでしょうな。

私の中で最高の「火焔太鼓」に出会えた、夜でおました。

文治さん、大当たり・・・・。


四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」

「太神楽」では、大好きな、舞ちゃん。

初めて観る方には、ため息のでる、高座。

最後の、包丁の芸はわかっていても、毎回、ヒヤヒヤさせられますな。

よく寝る嫁さんも、茶碗乗せから最後まで、目を見開いて見ていましたで。



五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」

不思議な噺、「擬宝珠」(ぎぼし)、若旦那が気病で寝こんでいる、
誰も聞きだせないので、白羽の矢がたったのが、熊さん。

途中で文治さん、「これって、崇徳院さんや、紺屋高尾の恋患い、みかんが食べたいと、
言いだすのでは・・・と」・・・・洒落た演出。

実は、この若旦那、「擬宝珠」が舐めたいと、橋の欄干の擬宝珠は舐め尽くしたので
浅草の観音様の五重の塔の擬宝珠が舐めたいと・・・・、。

この奇天烈な「フェチ」感、終わってすぐ、嫁さんに「喬太郎さんの創作の匂いがする」と、

帰って調べると、元々あって埋もれてしまってた噺を、
喬太郎さんが速記本から掘り起こした・・・・・噺と。

そして、今日の文治さんが喬太郎さんに「あれ、、教えてよ」と頼んだ直伝。

ルーツを感じるなんて、ごまめも鋭い、自画自賛の一席でおました。


六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」

師匠の春団治さんの十八番中の十八番。

生意気なこせがれに応対する、鋳掛け屋。
路上で商売しているだけ、このわるがき達の親がいつ商売になるか
解らぬだけに、やんわりと応対していると、どんどん図にのる子供たち。


最後はガキ大将が、小便で鋳こしていた火を消してしまう。

そして、今回は、鰻屋へ・・・・。


でも、昔は、大きい者も小さい者も、年代を越えて一緒に遊んでました。

「ビー玉」「ベッタン」で賭け事のまね事、人数分でやった「三角野球」。
「缶けり」や「デンツキおにごっこ」、道具らしきものもなく、よう遊んでましたな。、


梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~
2015年7月26日(日)午後6:00開演

一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」
二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主」
三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」
中入り
四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」
五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」
六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」


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