サックス吹きに語らせろ! (新潮文庫) | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
☆☆
あの山下洋輔トリオのメンバーの一人。
途中まで、もう一人のミジンコで有名な坂田明とごっちゃになって読んでいたが
タモリさんとの対談の写真で気づく。
ミュ―ジシャンらしく、すべて音楽にからましてのエッセイ。
アサヒ芸能で昭和57年10月から59年10月まで、連載されていたのをまとめたもの。
でも、友人がタモリさんで赤塚不二夫さんだったように、すべてユーモアにまぶされていて、
どのはなしもオチが付かないと終われないような、そんな気遣いの最後の一行はカワイイ。
音楽なのだが、途中「うまい」「へた」「良い」「悪い」について述べているところがある。
組み合わせのパターンは、
「うまくて、良い」
「うまいけど、悪い」
「へただけど、良い」
「へたで、そのうえ悪い」
があるが、これって私が大好きな落語でも当てはまりますな。
テクニックがそれなりの噺っぷりだが、心に響いてこない。
反対に、たどたどしくてでもフンイキをもっていてまた聴きたくなる方がおられる。
「上手いね」は職人的技術を誉められているんだが、「いい」は技術プラスサムシング、
技術以外のことを誉めているんですな。
最後は人間性といわれる、芸術や芸事、良いも悪いも、あれこれいうお客も十人十色。
心に響くに方に出会えたら、それは幸せ(感動)というもんですな。
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