ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

早起きはいくらの得か~三風の早起き寄席

2009-03-01 21:05:06 | 天満天神繁昌亭
・・・・・・・・・・・・・・・・・・早朝から開演を待つ落語ファン・・・・・・・・・・・・・


今日は、休みだが、寝てはいられない。

日曜の朝から落語。・・・・・、午前中に聴く落語会は初めてか。
第三回繁昌亭受賞の面々が揃う。


一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」

雑誌の取材で26才の吉坊が、70才以上の各界の名人の芸談を
毎月一人ずつ聴くという仕事が入る。
一年かけてやっていると、予定の人が・・になるといけないので、
早く急いで取らなければと心配していると

およよ・、十ヶ月目に、先に、その本、「論座」が廃刊になる。

それをまとめた本、「桂吉坊がきく芸」が出版される。
その記念の落語会が、4月28日、ワッハホールで開催。
本付で、3000円。とってもお値打ちですが、
21日に本は発売されるが、落語会まで、おあづけ。

噺は、「チュチュンチュン」と、鷺とりと思いきや、
「茶、栗、柿、麩」と商売根問ヘ。

ハギレの良い語り口に、頭もスッキリとしてくる。
今から、出版記念落語会の吉坊さんの二席、楽しみですな。


二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」


25年前、三枝師匠に、つけて頂いた「牛ほめ」、
ほぼ、25ぶりにやらして、いただきます。

でも、最初に教えてもらうところで、肝心の節穴を隠す為
秋葉はんのお札、張っときなはれと、これで3円は貰えると
一番の仕込のくだりが抜ける。

あれっと思いながら、天角、地眼、一黒・・・・・、と続く。

案の定、池田おやっさんとこで、台所の床柱のくだりヘきて
三風さん、一瞬マズイと、顔色が変わる。

お題は、「秋葉さんのお札」では無く、「牛ほめ」ですが、
秋葉さんのお札が無かったら、ご利益は一切無く、
三風さん、サゲのあと、ふかぶかと頭を下げるしか
なかったですな。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「お忘れ物承り所」

次ぎ次ぎに現れる、忘れ物承り所。
落とし物、と、忘れ物は、違うのか。
まあ、どこに、と解っていたら、忘れ物なのか。

まあ大なり小なり、どちらにしても本人は必死でしょうな。

私は、忘れ物で一度、ドラマチックに戻ってきたのがある。
梅田発、三ノ宮行きの特急で、西宮北口で降りたら、
棚に置いた、買ったばかりのレコードを忘れたのに気付く、

数十分後、時間を見計らって、逆方向の特急に北口で乗込む
そこにはなんと、自分のレコードがそのまま棚の上に
急いで、取って、飛び降りるたが、その座席に坐っていた人達の
驚いた顔、でもそのレコードは何であったか今は思いだせない。

銀瓶さん、「鯛」に続いての、三枝師匠の創作落語。
春蝶師匠を彷彿させる、爽やかな語り口は、早朝にはピッタリですな


四、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・「せんたく」

創作と言えども、少し人情ぽい噺。

死んだ女房の連れ子である高校生の息子に、
本人には自分は実の父親ではないと言うべきか悩む洗濯屋。

その実の親が医者だった為、勉強できる息子に医大ヘの受験を望む
しかし本人は、父の仕事である、クリーニング屋を継ごうと・・・。

親と子の、情にチョット、ほろりとさせられる。
でも、ここまでやるなら、死んだ母さんの思いで話も挟みながら
もう少し、松竹新喜劇ぽく、くさい方が良かったのに。

サゲは、選択と洗濯で、落ちました。

最初の一席目でけつまづき、そのままで終ってしまった
三風さん、早起き落語会でしたな。


五、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・・・・「親子酒・桃太郎バージョン」

ああ、終わってない。
最後に、大トリ、鶴笑さんが、おられました。
今日は、古典落語をと言いながら、
舞台の後には、調整中と張り紙の紙芝居の道具。

ネタは「親子酒」、酔いつぶれて、見る夢はと
立って得意の紙芝居で「桃太郎」を上演。

座って、五分。・・立って、十五分。
いやはや、凄い「親子酒」、こんな回っている家いらんわい
と同じぐらい、こんな複雑な親子酒、朝からしんどいですな。

鶴笑さんは、「パペット落語」が単純明快でやはりよろしいな。

このあとI氏と一緒に、いざ三ノ宮の古もん亭ヘ。





三風の早起き落語会
2009年3月1日(日)午前10:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」
二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「お忘れ物承り所」
四、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・「洗濯(選択)」
五、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・・・・「親子酒・桃太郎バージョン」

09-15-67
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