ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

猫大好き・こごろうさん二席・~らくご道

2009-02-11 07:50:14 | 南天(こごろう)の会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ワッハ4階・上方亭・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は、祝日ですが、仕事が溜まっているので、昼から会社ヘ、
夜には、ワッハヘ、らくご道を聴きに・・・・・・・。

気持ちは、忙しおますなぁ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

祝日のらくご道、最高の入りか、50名の大入満員。


今日は、お弟子の生寿さんが他の仕事でお休み。
それで、急遽、こごろうさんが二席やらしていただこうと。
思わず客席から、拍手・・・・・お得感・・何をしてもらえるのか期待・・・。
私は、ちょこちょこ二席やるのですが、生喬さんはなぜかやらない。
生喬さんがサービスが足らないとかでは無く。
完成度高いものを出したいのか。
こんなところにも、二人の性格が出ているか。


一、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」

近況報告と言う事で、「まぁ、寒いですな。」
「からだだけでは無く、気持ちが寒い。」と。
実はうちの猫が、顔の半分が腫れて医者に連れて行くと、
歯槽膿漏と、治療代が26,000円、今月は何故か仕事は少ないし
さむいですな。でもほっとく訳にいかず。
奥歯を5~6本抜いてもらって帰ってきたが猫ちゃん、ぐったり。
大好きな柔らかい餌を出しても、ぐったり。

心配になって、思わず「死ぬんとちがうか」と言うと、
小6の娘が、「うわぁー」と泣くし、家中が、さむーて。
なにかしら、大変ですわ。

噺は「かぜうどん」寒中の中、うどん屋が猫に会う、
その目線、動きを追いかける。
猫好きの、猫への優しさが、ひしひしと感じる。

うどん屋が、うどんを作るしぐさも、時うどん以上に
こと細かに、じっくりと演じる。

うどんと食べ方も、いつものここごうさんの誇張も無く、
オーソドックスに、そしてリアルに食べる。

まあ、「青菜」の導入部の剪定のシーン、
「書割盗人」での描くシーンなど、
案外リアルに、きっちりと演じるのが好きなのか。

食べるのを見ていると、枝雀さんより、千朝さん寄り。
風邪をひいた客の声も、すべて落ち着いた、
大人のかぜうどん。でおました。


二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「雑穀八」

人生、分れ目、あの時、あーしとけば、どうなった。
判断、決断、でその後の人生が大きく変わる。

婚礼の当日、花嫁をほって江戸へ行った、
眼鏡屋の鶴さんが、十年後に帰って来て、噺がはじまる。

だが、その花嫁の実家「雑穀八」は、その後、負のスパイラルで
娘の「お糸」さんも、お店も、最悪の落ち目状態。

その原因を作ったのは、「鶴さん、あんたや」と新兵衛さんが
意見を言う。・・・・・・・江戸っぽい、人情噺。

その話を聞いて、道楽三昧で家を潰した夫も亡くなり、
ひっそり暮らしている病身の「お糸」さんを引き取り
夫婦になって、「雑穀八」を盛りたてる。

ここまでが、第一場か。

表通りの店を買い戻し、立派に復活させた、「雑穀八」の台所。
出入りの魚屋が持って来た、鯛で、御寮さんになった小糸さん
今日は、先の仏の命日で、精進日、なま物はあきまへん。

俺が食べたいもん、何が遠慮がいるもんかと言う・・・旦那。
夫婦喧嘩の間で、魚屋大いに、困り果てる。

第二場である。
あとで、生喬さんも言うてましたが、前半と後半で、
別の夫婦、別の噺のよう。・・江戸落語では「先の仏」
まさに、「雑穀八」と「先の仏」が合体している。

「首提灯」でも、あの気の良い酔っぱらいが、首を切るかいな。

でも、最初の部分の江戸っ子で啖呵をきるとこなんぞ。
生喬さん、なかなか、粋じゃねいかい。

次は、「笠甚」。これも、東京の師匠につけてもらったとか。
生喬さんでなくては、聴けぬ噺。
田辺寄席でもされるみたいなので、どちらかで、必聴ですな。


三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」

最近演じられたのが、満足できなくて、今回やらないと
季節商品なので、リベンジのつもりで今日急遽、「不動坊」

でも、「お滝さんなら、3円50銭でも、40円でも出す」
3円50銭は安過ぎるやろ。

幽霊誰がなんねんというて、裏の講釈師、軽田ドウサイを出すのが
いきなり、俺が講釈師の軽田ドウサイを呼びに行くわと・・あれれ。
新さんは、太鼓・・・。裕さんは、アルコール買うてきてんか・・・。

最後の夕焼け日記でもおっしゃてたが、間違いましたと。
でも噺家さんて凄いですな。

間違うたと頭で考えながら、口は次の台詞を喋っている。
そして、何事もなかったように軌道修正がおこなえる。
ピンチの時に、動じないのが、プロ・・・。


いつもの「遊芸稼ぎ人でおます」とか
「さっきまで、宙に浮いとりました」では無く。
サゲは初めてのサゲ。

幽霊が井戸にはまってしまい。

溺れそうになっている幽霊に向かって、利吉が
「うかばれへんて、さっき20円の金渡したやろ。」
「いや、私カナヅチでんねん」と、

たっぷり40分弱の熱演。

こごろうさんが二席聴けたのが嬉しいですな。

でも、生喬さんのネタ選び、噺の粋さ、回を追うごとに
はまりますな。・・・・らくご道・・・ええネーミングですな。



らくご道~笑福亭生喬と桂こごろうの落語会
2009年2月11日(水・祝)午後7;00開演
ワッハ上方・4F・上方亭

一、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「雑穀八」
仲入り
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」


09-10-39
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