霧のむこうに住みたい (河出文庫) | |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
☆☆☆
大好きな須賀敦子さんの本。
イタリアって素敵、ミラノも素敵、そこに生きる人たちも素敵。
なんて文章が清楚でありながら、素敵なのか・・・。
短歌をはじめて、その素敵さにほれぼれする。
例えば・・・アルプスを越える列車の夜の記憶が戻ってきた、と。
《夜、駅ごとに待っている「時間」の断片を、夜行列車はたんねんに
拾い集めてはそれらをひとつにつなぎあわせる》
なんて、素敵な言い回し・・・・短歌にしたいぐらい。
エッセイですが、詩人なんですね。
河出文庫では「須賀敦子・全集」と計八巻出版されてますが、
虜になりそうで、しばらくは近づかないようにしておきます・・・えへっ。