ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

霧のむこうに住みたい~須賀敦子

2018-04-17 11:40:46 | 本の少し
霧のむこうに住みたい (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

大好きな須賀敦子さんの本。

イタリアって素敵、ミラノも素敵、そこに生きる人たちも素敵。

なんて文章が清楚でありながら、素敵なのか・・・。

短歌をはじめて、その素敵さにほれぼれする。

例えば・・・アルプスを越える列車の夜の記憶が戻ってきた、と。

《夜、駅ごとに待っている「時間」の断片を、夜行列車はたんねんに
拾い集めてはそれらをひとつにつなぎあわせる》

なんて、素敵な言い回し・・・・短歌にしたいぐらい。
エッセイですが、詩人なんですね。

河出文庫では「須賀敦子・全集」と計八巻出版されてますが、
虜になりそうで、しばらくは近づかないようにしておきます・・・えへっ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする