ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

じいさん ばあさん 詩とうたと自伝 ~島田陽子

2015-12-28 07:20:47 | 本の少し
じいさんばあさん―詩とうたと自伝
クリエーター情報なし
編集工房ノア

☆☆☆☆

私の愛称の“ごまめ”気に入ってつけたのですが、
後に、“大阪弁で語られるごまめのうた”と出会うのですが、
作者は大阪万博の“世界の国からこんにちは”の島田陽子さん。

この本は、詩集というより、後半の自叙伝が興味ある。

特にご自分でも仰ってるように、11才で移って来て暮らした大阪、
そこでの大阪ことばとの出会いが、今の自分があると・・・・・・。

言葉は音であると、はっきり認識したのは大阪弁によってだと。
今迄書いていた現代詩と並行して童謡、自分の内なる子供の心が
どうしても書ききれない・・・・・・大阪弁で書いてみた。

すると、呆れるほど、自由自在に表現できる。

きつい主張も、大阪弁ならオブラートに包んだ優しいことばに聴こえる。



まさに、そんなうたを一つ



“いううやんか”

いうやんか
やさしい かおして
いうやんか
やんわり きついこと
いうやんか


いうやんか
やきもち かくして
いうやんか
やたらに べんちゃら
いうやんか


いうやんか
やつしの くせして
いうやんか
やらしい いけずを
いうやんか

「大阪ことばあそびうた」より


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