第24回・稲田観音落語会
由緒ある圓通山救世院觀音禪寺
金屏風の高座。
一、笑福亭鶴二・・・・・・・「十徳」、「青い瞳をした会長さん」
始まるまで、「今日は鶴二さん、何やんの」、「青い瞳をした会長さんと後お楽しみなってるで」
「ネタおろししたばかりの御神酒徳利と、聞いたで、「いや鉄瓶さん立てて軽く、十徳」・・・・・と
客席の仲間内は、ピーチクパーチク。
答えは、三席、それも「十徳」と「御神酒徳利」は続いて演られるとか。
まずは、「十徳」、鶴二さんでは確か二回目だが、
「十徳」といえば前座時代に飛梅さんが鶴二さんに習って
よく演じられていたのを思いだしますな。
久しぶりの「十徳」、今日の私たちはおまけで聴けて「十一徳」でおました。
次は、「青い瞳をした会長さん」、これは春の東西の独演会に続いての三回目、
さすがプロ、続けて噺ってできるんですな。
気持ちの切り替え上手なんでしょうな・・・・。
でも、客席の私たちの心の切り替えができていなかったようで、
春に聴いた時の新鮮さ、笑いの新鮮さが薄れたようで、
鶴二さんが、具沢山を抜いて、洗練させてしまったのか・・・、
それとも、何度聞いても飽きない創作落語とは、
古典落語とは違ってバーが高いのか・・・・・薄味の一席でおました。
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「子は鎹」
実を今日は、鉄瓶さんの「子は鎹」、聴きたさに、観音禅寺へ・・・。
鉄瓶さんの「子は鎹」、笑福亭の形。
息子の寅ちゃんは親父と一緒に住んでいて、母親が家をでていくスタイル。
昔は、生活の基盤のある男が子供の面倒をみたようですが、
そこでは、継母に苛められての悲惨さ・・・・
一方母親に就いて行けば、別れてからの子供を連れていっての生活での悲惨さ、
どちらにしても、子供の立場からすれば、親は別れてはいけませんな。
噺とすれば、情の部分では母親についていくのもありですが、
オチの「子は鎹」に拘ると、父親の形見というて、
げんのうを持ちださんといけませんな・・・・・・・・。
シコミといえばそうですが、大事な職人の商売道具、
別れるという女房が持ちだす、それだけで、また大喧嘩・・・
ちょいと矛盾を感じますな。
でも、鉄瓶さんの「子は鎹」、ちょい人情噺で、頃加減でよろしおましたで。
三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「茶漬幽霊」
中入り後、またもや鉄瓶さんの出番、「茶漬幽霊」。
今の鉄瓶さんの基盤になっているのが、この観音寺落語会。
2009~2010年にかけて、毎回ネタおろしが条件で一緒にやろうと
誘うてくれたのが、鶴二師匠、感謝してますと・・・・。
このブログの観音寺落語会で振り返ると、途中私は仕事で夜の打ち上げしか
参加してないのが、二回ほどあるんですが、鉄瓶さんで聴いたのは、
「四人ぐせ」「阿弥陀池」「平の陰」「おごろもち盗人」「火焔太鼓」・・・
どれも鉄瓶さんの持ちネタ、十八番になってますな。
この「茶漬幽霊」、聞きすすむ内に大いなる勘違いに気づく、
実は勝手に「茶漬えんま」と勘違いしていたんですが、
聞き進めば進むほど、これは「三年目」ではないかと、
「三年目」といえば、三年後に目を覚ます酒の噺か、ああ、あれは「三年酒」、
ええ、「茶漬幽霊」、あれやこれやと進んでいく途中で、「三年目」と確信。
でもあと、「茶漬間男」とか、落語における茶漬けの扱いは何なんでしょう。
日常のありきたりこと、次に続く言葉とのギャップを楽しんだんでしょうな。
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」
ネタおろしして間もないとか、「御神酒徳利」。
鶴二さんにとって、異色のネタか。
おもしろいのか、おもしろくないのか、解らないファジーな噺。
嘘が嘘を呼び、どんどんエスカレート。
でも、東京では、まだこの続きがあるらしくて、
次の依頼、難題に主人公の熊五郎が困っていると、尾道で御供えをし、
祠を建てなおした稲荷さんがでてきて、お告げをされるそうで・・・・
更に、更に続くらしいです。
鶴二さん、「井戸の茶碗」といい、「算段の平兵衛」といい、
終わりそうで終わらないのが続いていますな・・・・・。
第24回・稲田観音落語会
2015年12月6日(日)午後2:00開演
圓通山救世院 觀音禪寺
一、笑福亭鶴二・・・・・・・「十徳」、「青い瞳をした会長さん」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「子は鎹」
仲入り
三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「茶漬幽霊」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」
打上げは鶴二さんのご実家“みさを寿司”
まずは、厚く切られた、てっさ。
ふぐ,たっぷりの、てっちり。
ふぐの唐揚げ、ふぐづくしですな。
差入れの、新潟の“鶴齢”
ラベルに鶴が二羽、鶴二さんにピッタリ。
鶴二さん、そして鉄瓶さんファンの方々。
鶴二さん、そして鉄瓶さんファンの方々。
笑福亭鶴二後援会の横断幕、出てきましたな。
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