
久しぶりの田辺寄席、それも昼夜掛け持ちとは・・・・。

鶴松さんの落語、初めて・・・・。
開口0番・桂文太・・・・・・・「け」の巻・「稽古」
四天王の師匠方の稽古について・・・。
各師匠とも、実際稽古されているのは、誰にも見せなかったとか。
一緒に暮らしていた、小文枝さんが語るには、
若い時の松鶴は、物干し場の隅でボソボソとネタを繰っていたとか、
米朝さんにいたっては、弟子誰一人として、稽古を聞いたものはいないという。
文太さんの師匠、当時小文枝さんは、横になってブツブツとはあったが、・・・。
当時、テレビの落語番組は生中継で、12分とか13分とか時間通りに収めなければで、
ストップウォッチで、時間を計りながら、よくなぞっておられ、
8分、10分、12分と一つの噺でも、自由自在に調節できたとか。
特筆は、枝雀師匠、電車の中でも普段通りの声で落語を一席やり出すと
すべてが見えなく、いつも師匠の周りは「空いていたと。
ある噺家さんは、散歩をしていて噺の途中で家が近づいてくると、
遠回りをして、家へ帰るとか・・・。
まあ、準備、練習、稽古、何事も基礎が大切ですな。
一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・「始末の極意」
出会うごとに、演目の違う福丸さん、今回は「始末の極意」。
安定感のある噺っぷりに、どっぷりと浸る。
でも、この「始末の極意」の親指と人差し指を丸めての、サゲ、
仕草オチというか、他にこんな仕草オチの落語ってあるんでしょうか。
でも、昼夜、半日遊んで楽しませてもらって、2400円(会員料金ですが)、
まさに、落語は、田辺寄席は、心のリフレシュする最高の「始末の極意」かも
しれませんな。
二、桂春雨・・・・・・・・・・・・・「初音の鼓」
東京ネタ、「火焔太鼓」ではないが、お殿様が鼓を買われる、
鼓を叩けば、近くの者に狐がとりつくと・・・・。
その音で、狐が踊りだす。体力のないので、普段省エネの落語を目指している
春雨さんにとっては、ハードな演目。
途中、息切れ気味で、貧血で倒れるのではないかと、
ヒヤヒヤとする、春雨さんの、珍しい「初音の鼓」でおました。
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「茶目八」
じゅんさいというか、贔屓の旦那に合わせる太鼓持ちの真骨頂。
それでいうと、最初の茶目八が、旦那のコロコロ変わるハナシに
合わせるところで、この噺はキマリですな。
上方では、演じる方も少なく、文太さんならではの噺。
上方落語の、カタログである田辺寄席ならではの珍しい噺。
やはり、田辺寄席は伝統でけではく、常に目の離せない大事な落語会でおますな。
四、笑福亭鶴松・・・・・・・・・「二人ぐせ」
初めての出会い、鶴松さん。
硬さのある高座でスタート。
ひっくり返せば、松鶴なので、インターネットなのでは、混同
六代目と間違って、死んだとかの噂がでたりして、・・。
噺っぷりは、松鶴師匠とは正反対で、あっさり目。
一言で云えば、笑福亭っぽくない薄味。
帰り際の私服姿も、笑福亭には見えない、、お洒落でかっこよい。
すべてに、らしくない笑福亭、発見でおましたな。
五、桂春雨・・・・・・・・・・・・・「軒付け」
「て―んつ、てんてん」「うなぎの茶漬けは」
うら覚えですが、昔は軒先に色んな方が来てましたな。
おもらいさんや、正月には獅子舞とか、大阪の梅田には・・・
そういえば、ギターの流しの方もおられませんな。
カラオケの普及ですか、色んなものが無くなってしまいましたな。
アベック、チョッキ、メリヤス、カチャカチャ(我家ではリモコンのこと)
チーン(レンジ)しては、まだ使ってるか・・・。
さらっぴん、しがむ、せんど、へんねし(ヘネシーとは違いまっせ)
ざんない、貧乏ゆすり、消えつつあるもの、消えていく言葉、
他に何が、ありましゃろか。
「て―んつ、てんてん」「とてちん、とてちん」、「ちりとてちん」
ちりとてちんは、朝ドラで復活しましたな・・・。
私も、夜席に備えて、笑いも体力温存の昼席でおました。
第631回・田辺寄席、如月、昼席
~新・じっくりたっぷりの会・桂春雨の段
2013年2月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター
開口0番・桂文太・・・・・・・「け」の巻・「稽古」
一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・「始末の極意」
二、桂春雨・・・・・・・・・・・・・「初音の鼓」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「茶目八」
仲入り
四、笑福亭鶴松・・・・・・・・・「二人ぐせ」
五、桂春雨・・・・・・・・・・・・・「軒付け」
13-6-26
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