ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ヴィアーレ落語会~米朝一門

2012-06-03 16:02:50 | 落語
今日は、嫁さんとヴィアーレ落語会、久し振り落語日記さんに会えるのも楽しみ。

開場前に着くとあとから、落語日記さんと一緒に、らくご日和も、やはり紅雀さんと言えばらくご日和さんですな。


本町・ヴィアーレ大阪


340席に、320人ぐらいのほぼ満席。

詳細は後日・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



一、桂優々・・・・・・・・・・・「転失気」

なかなか、笑いをとるには難しい噺。
解らないことを、知ったかぶりして適当に答える、そのところで
笑いをとるのは至難の技、客はこの時点では「転失気」とはおならのこととは、
珍念と共に解らぬことで、知ったかぶりで答える人間の性(さが)で笑わさなければ、
そう思うと「おなら」であるとの種明かしまでは、長く辛い道のりですな・。

サゲは、「お寺方では、いつからお杯(サカズキ)を呑酒器(テンシキ)と」
「それは、奈良、平安の時代から・・・」

この様な噺で笑いがとれるように、悪戦苦闘中の優々さんでおましたで・・。


二、桂ちょうば・・・・・・・「ハンカチ」

おもしろかった創作落語。

仲入りの際、「商店街の中心で愛を叫ぶ」、お題としては長すぎると思いながら、
お題はと落語日記さんに聞くと、らくご日和さんが、上方落語台本募集で入選した
三風さんが演じた確か「ハンカチ」ではと・・・。

調べると、二回目の年に、2丁拳銃の小堀裕之さんが創られて優秀賞を受賞された作品。
そのときの仁智さんが演じられたのが「多事争論」。

ハナシは、奥さんの誕生日を忘れ、怒られる、ハンカチの一つのプレゼントでも欲しいと・・。
丁度、商店街主催の、大声、愛を告白コンテストに出場して、日頃の思いをありのままに叫ぶが
見事優勝・・優勝賞品の着物を誕生日プレゼントと持って帰るが・・・・・・・・・。

ちょうばさんの話しっぷりも自然体で、古典では見れない味わいがある。

でも、この様に受け継がれていくなんて、上方落語台本募集、値打ちありますな。

 
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・「花色木綿」

泥棒ネタではスタンダードであって、一番おもしろいネタ。

すべて、裏は「花色木綿」・・・でも、らくご日和さんに叱られますが、
紅雀さんを聴きながら、うつらうつら・・・気が付くと
住人のあまりの口からのでまかせで盗まれたものを並びたてるのに
盗人が腹を立てて、飛びだしたところ。

「裏の奴は、弱いやつばかりやなぁ」
「裏が弱かったら花色木綿にしときなはれ」のサゲ・・・。

それさえも、あやふやで、嫁さんに「どやった」と聴くと、
「私に聞くの、間違てるわ・・・」の一言でおました。


四、桂宗助・・・・・・・・・・・「ちしゃ医者」

「藪医者」「タケノコ医者」「雀医者」と医者にも色々と種類がありましてと、
その説明が、丁寧で300名のホールならではの大振りの仕草も入って、楽しい。

宗助さんの声、とおりが良くて、リズムが良くて、・・・思わず目を閉じてしまう。
横を見ると、嫁さんはこっくりこっくり、あとで言うと
「宗助さんは名人や。あまりにも上手過ぎて、気持ち良すぎて、いつの間にか寝てしまうわ」と、
まあ、三代目でも寝てしまうぐらいですから・・・
かんだり、ドキドキする落語では結構起きているので、
ほんま、名人かどうかのバロメーターでおます。

「ちしゃ」というと、落語検定の、次の落語のタイトルで関連する言葉はの
問題「夏」「ちしゃ」「辛子」で・・(焼肉)という迷答があったのを思いだしますな。

まあ、耳ざわりの良い宗助さんの落語は、60人ほどのこじんまりした会場で
ホン近くで、視線を感じながら聴かせてもらうのに限りますな。
(勝手な贅沢、言い種でおますな)


五、桂あさ吉・・・・・・・・・「七段目」

あさ吉さんの英語落語、一部韓国落語の紹介。・・・おもしろい。
初めて聴いたが、翻訳の難しさ、小噺の「くちなしの花」は「○○○フラワー」と、
英語の先生と一緒に考えるとか、粋ですな、まるで頭の体操みたいでおもしろそう。

さすが、十八番のあさ吉さんの英語落語、面白そうで興味ありますが
でも全編英語だったらこちらは、さぞこちらは緊張するでしょうな。

本題は、鳴物もありますのでと、忠臣蔵から「七段目」を
これまた、飄々とした独特の「七段目」、素人の若旦那がやる歌舞伎とはこんなものかと
へんなところで、感心。

無農薬栽培のごとく、いたって自然派のあさ吉さんの癒し系の「七段目」でおましたで。


六、桂団朝・・・・・・・・・・・「短命」

「幸助餅」あたりが聴けるかと期待していたのですが、あっさりめの「短命」。
まあ、夫婦連れが多い客席に合わせての選択か、女性陣には大受けでしたな。

特に、「ゲソット痩せて、青ぉー、細ぉ、なって」の半立ちになっての顔は、絶妙。

厭らしくならない程度の、お色気さも漂わせながら、「出養生、毒も一緒に連れて行き」
の繰り返し・・・。

でも、男より長生きするのは、美人でも、ブサイクでもやはり、女性ですな。


ヴィアーレ落語会~米朝一門
2012年6月2日(土)午後3:00開演
本町・ヴィアーレ大阪

一、桂優々・・・・・・・・・・・「転失気」
二、桂ちょうば・・・・・・・「ハンカチ」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・「花色木綿」
四、桂宗助・・・・・・・・・・・「ちしゃ医者」
仲入り
五、桂あさ吉・・・・・・・・・「七段目」
六、桂団朝・・・・・・・・・・・「短命」


12-22-110


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