・・・・・・・・・・・三百人近く入っても・・・・・結構質素なチラシ・・・・・・・・・
見やすいような、見にくいような。
後から4列目、14列7番の席から見た舞台。
まあ、落語会としたら、ぎりぎりのキャパと距離ですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「読書の時間」
三金さん出て来るがまっすぐ高座ヘ、お茶子がいなくて
名ビラが「浪切亭落語ワールド」のまま。
どうすんのかと客がドキドキしてると、脇から
都んぼさんが出てきて、降りて自分で替えんかいなと、
しゃれともつかん勢いで、きつく叱る。
同期と言えども。上下関係があるのかと入門月をみると、
一番上が、都んぼさんで、一番下が、三金さん。ああ、厳しい・・。
気をとり直して、もう15回目ですから、私のこと知っておられますな
反応薄いので、今日初めて三金を見る人は手をあげてもらうと。
ほぼ、二割の方が手をあげる。全員知ってもらうにはいつになることか
話は、「読書の時間」
親父の隠していたエロ本を、息子が間違って学校ヘもって行く。
教室で、読まされ、てんやわんや。
おもしろいような、下品なような、中途半端な話でおます。
私の中では、あまり好きな笑いではありまへんな。
二、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
マクラは、林家一門の紹介。
結構、偏差値の高い噺家が揃うてますと。
すぐ上の、染雀さんが阪大出。
すぐ下の竹丸さんが神大で、元NHKの記者。
その下が、阪大出の染左さん、この方も学芸員の職を捨てて。
卯三郎さんは、元獣医、ほんと一門対抗・・・クイズでは勝つのでは。
染弥さん、私は、あの有名な大阪産業大学。
偏差値は低いが、学費は高い。
噺は、「看板の一」。
席が後列なのか、かつて博打打ちだったおやっさんが登場すると
それなりの、老人に見えてきた、染弥さんの演じぶり凄い。
でも、博打場のおどおどしさがないので、
マクラでの、パチプロがお金への執着心が薄かったように、
あっさりしすぎているのは、染弥さん自身の育ちが良すぎるのか。
「狸賽」は狸の出てくるファンタジー物語。
「看板の一」は人間の業が主題だけに、
人間臭さがちょっぴり欲しいですな。
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」
ひと言で言うと・・凄い。・・・・・・上方噺を堪能させてくれる。
単に人気だけではなく、それ以上の実力がともなっているのが凄い。
マクラは、米朝師匠のはなし。
脳こうそくから復帰されても、お酒はほぼ毎日、
それも年寄りの呑みかたではなく、夜中にもどすぐらい・元気ですと。
二階ヘ上る時は、年寄りは後ヘこけるので、一人がお尻をささえ、
左右にこけたらアカンので、左に一人、右に一人。
三人掛りで師匠一人をささえるので、
今や一門では、桂米朝ではなく、桂文楽とよんでます・・・・と。
噺は、夏の噺「遊山船」。
ざこば師匠のとは、違った喜六。アホではなく単なる物知らず。
仲居さんで、香取くんとか、木村さんとか、が出てきたり。
錨の浴衣のしみで、ソースのしみがでたり。
おまえ、市役所行ったら、籍は女やろ・・とか。
吉弥匂いが随所にあり、これが若い新しいファンを掴む秘訣か。
初めてのお客さんを、リピーターにする、陰の努力はいかなるものか
ちりとてちんブームは終わったが、
吉弥ブームはいまだ継続中・・・でっせ。
「よう、ちりとてちん、去っても綺麗な吉弥の芸」
「贔屓に吹かれて、流れんように」
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「カラクゴボックス」
歌を歌いに行くのが、「カラオケボックス」
落語も聞くだけではなく、素人が自分で語ると
そこで現れたのが、「カラクゴボックス」
演者と、演目をいれると、噺家が画面に出てきて、
下に科白が出る。それをなぞって噺をして楽しむ。
二人連れが、行きそこでリクエストしたのは。
まず「三金」、元銀行員、どちらもこうざを大事にします。
続いて「春団治」師匠、ちょっと雰囲気似てました。
羽織脱ぐ様など、ネタでないと洒落でも到底演じにくいしぐさ。
「米朝」師匠、結構噺家さんでもものまねし難いと、どうするのかと
思いきや、バッハの協奏曲のNO4の3楽章の冒頭が流れる。
懐かしし「味の招待席」のテーマ。
最後は「三枝」師匠が・・・・
発想はおもしろく、各噺家が似ていれば、たんまりとうけるのに。
まずは、誰もが知っている人より、似ている人を並べてみては。
次は、文福一門偏とか、江戸偏、若手偏とか、
いろんなバージョン増やして欲しいですな。
五、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
「替り目」フルバージョンで、たっぷりと。
女房に、関東煮を夜中に買いに行ったと思って、
心の中では「すいません」、いつも「ありがとうと手を合している」
と、聞かれてしまう・・・ああ、やりにくい。
おしなべて男ってこんなもんでっせ。でもええ女房でんな。
小柄な都んぼさん、大きく見せようと身振り手振りが大きめですが
こんな噺、思いのほか、滋味にしてもろた方が、夫婦の味がしっとりと
でも、私の周りには、おりしも熱烈な都んぼファンの集団。
お目当てだけに、笑う笑う・・・。それも噺のおもしろさだけではなく
都んぼさんの存在自体が嬉しくて、エールをこめて笑っておられる。
各自のファンが、集まって更に飛躍する、浪切落語会でおますな。
落語ワールドより転載
次回開催予定・・・10月31日(土)14:00開演
発売日・・・・・・・・・・・8月8日(土)でおます。
VOL・15・浪切亭落語ワールド
2009年7月4日(土)14:00開演
岸和田市立浪切ホール・小ホール
一、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「読書の時間」
二、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」
仲入り
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「カラクゴボックス」
五、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・吉崎律子
09-47-210
見やすいような、見にくいような。
後から4列目、14列7番の席から見た舞台。
まあ、落語会としたら、ぎりぎりのキャパと距離ですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「読書の時間」
三金さん出て来るがまっすぐ高座ヘ、お茶子がいなくて
名ビラが「浪切亭落語ワールド」のまま。
どうすんのかと客がドキドキしてると、脇から
都んぼさんが出てきて、降りて自分で替えんかいなと、
しゃれともつかん勢いで、きつく叱る。
同期と言えども。上下関係があるのかと入門月をみると、
一番上が、都んぼさんで、一番下が、三金さん。ああ、厳しい・・。
気をとり直して、もう15回目ですから、私のこと知っておられますな
反応薄いので、今日初めて三金を見る人は手をあげてもらうと。
ほぼ、二割の方が手をあげる。全員知ってもらうにはいつになることか
話は、「読書の時間」
親父の隠していたエロ本を、息子が間違って学校ヘもって行く。
教室で、読まされ、てんやわんや。
おもしろいような、下品なような、中途半端な話でおます。
私の中では、あまり好きな笑いではありまへんな。
二、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
マクラは、林家一門の紹介。
結構、偏差値の高い噺家が揃うてますと。
すぐ上の、染雀さんが阪大出。
すぐ下の竹丸さんが神大で、元NHKの記者。
その下が、阪大出の染左さん、この方も学芸員の職を捨てて。
卯三郎さんは、元獣医、ほんと一門対抗・・・クイズでは勝つのでは。
染弥さん、私は、あの有名な大阪産業大学。
偏差値は低いが、学費は高い。
噺は、「看板の一」。
席が後列なのか、かつて博打打ちだったおやっさんが登場すると
それなりの、老人に見えてきた、染弥さんの演じぶり凄い。
でも、博打場のおどおどしさがないので、
マクラでの、パチプロがお金への執着心が薄かったように、
あっさりしすぎているのは、染弥さん自身の育ちが良すぎるのか。
「狸賽」は狸の出てくるファンタジー物語。
「看板の一」は人間の業が主題だけに、
人間臭さがちょっぴり欲しいですな。
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」
ひと言で言うと・・凄い。・・・・・・上方噺を堪能させてくれる。
単に人気だけではなく、それ以上の実力がともなっているのが凄い。
マクラは、米朝師匠のはなし。
脳こうそくから復帰されても、お酒はほぼ毎日、
それも年寄りの呑みかたではなく、夜中にもどすぐらい・元気ですと。
二階ヘ上る時は、年寄りは後ヘこけるので、一人がお尻をささえ、
左右にこけたらアカンので、左に一人、右に一人。
三人掛りで師匠一人をささえるので、
今や一門では、桂米朝ではなく、桂文楽とよんでます・・・・と。
噺は、夏の噺「遊山船」。
ざこば師匠のとは、違った喜六。アホではなく単なる物知らず。
仲居さんで、香取くんとか、木村さんとか、が出てきたり。
錨の浴衣のしみで、ソースのしみがでたり。
おまえ、市役所行ったら、籍は女やろ・・とか。
吉弥匂いが随所にあり、これが若い新しいファンを掴む秘訣か。
初めてのお客さんを、リピーターにする、陰の努力はいかなるものか
ちりとてちんブームは終わったが、
吉弥ブームはいまだ継続中・・・でっせ。
「よう、ちりとてちん、去っても綺麗な吉弥の芸」
「贔屓に吹かれて、流れんように」
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「カラクゴボックス」
歌を歌いに行くのが、「カラオケボックス」
落語も聞くだけではなく、素人が自分で語ると
そこで現れたのが、「カラクゴボックス」
演者と、演目をいれると、噺家が画面に出てきて、
下に科白が出る。それをなぞって噺をして楽しむ。
二人連れが、行きそこでリクエストしたのは。
まず「三金」、元銀行員、どちらもこうざを大事にします。
続いて「春団治」師匠、ちょっと雰囲気似てました。
羽織脱ぐ様など、ネタでないと洒落でも到底演じにくいしぐさ。
「米朝」師匠、結構噺家さんでもものまねし難いと、どうするのかと
思いきや、バッハの協奏曲のNO4の3楽章の冒頭が流れる。
懐かしし「味の招待席」のテーマ。
最後は「三枝」師匠が・・・・
発想はおもしろく、各噺家が似ていれば、たんまりとうけるのに。
まずは、誰もが知っている人より、似ている人を並べてみては。
次は、文福一門偏とか、江戸偏、若手偏とか、
いろんなバージョン増やして欲しいですな。
五、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
「替り目」フルバージョンで、たっぷりと。
女房に、関東煮を夜中に買いに行ったと思って、
心の中では「すいません」、いつも「ありがとうと手を合している」
と、聞かれてしまう・・・ああ、やりにくい。
おしなべて男ってこんなもんでっせ。でもええ女房でんな。
小柄な都んぼさん、大きく見せようと身振り手振りが大きめですが
こんな噺、思いのほか、滋味にしてもろた方が、夫婦の味がしっとりと
でも、私の周りには、おりしも熱烈な都んぼファンの集団。
お目当てだけに、笑う笑う・・・。それも噺のおもしろさだけではなく
都んぼさんの存在自体が嬉しくて、エールをこめて笑っておられる。
各自のファンが、集まって更に飛躍する、浪切落語会でおますな。
落語ワールドより転載
次回開催予定・・・10月31日(土)14:00開演
発売日・・・・・・・・・・・8月8日(土)でおます。
VOL・15・浪切亭落語ワールド
2009年7月4日(土)14:00開演
岸和田市立浪切ホール・小ホール
一、桂三金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「読書の時間」
二、林家染弥・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」
仲入り
四、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「カラクゴボックス」
五、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・吉崎律子
09-47-210