ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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35周年・第500回記念~田辺寄席

2009-06-23 23:10:21 | 田辺寄席
田辺寄席・35周年・500回記念公演



文太師匠は、とっておきの文枝師匠の最後の作「熊野詣」を
そして、上方落語協会会長、桂三枝師匠の登場。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪検定を終えて、千林から昭和町ヘ。
阿倍野青年センターに着いたら、三四郎さんの声。
大根100本詰まるかと聞いているとこ。
ああ、開口一番も終わり、途中からの入場。

会場は、表のドアの外に、お酒の箱に座布団の超追加の席。
坐ってようやく会場内を見ると、260名の大入り満員。

一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」

こんな遠くで、田辺寄席の舞台を見るのは初めて、
でも、三四郎さん、歯切れも良く、若者らしくイキイキ。
そして、清々しい。

大きな会場の笑いを、最後尾で聴くのも良いものですな。


二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」

動物園。参加型でいつもとの動物園とは違いますと・・・
ヤンキー風の主人公が出てきたので、新作と思いきや。
中身は、ほぼ、「動物園」

客席のお客は、動物園のお客になったつもりで「はーい」と返事する
でも、寅の中に入る元ヤンキー、そのキャラクター設定は
新鮮で、おもしろい。・・・・さて決闘相手のライオンの中は誰・・・。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「熊野詣」

文太師匠、500回記念に、お客さま、世話方に御礼。

「熊野詣」は、文枝師匠が晩年創った、新作。

噺の内容といい、文太さんのはなしぶりから、
遥か熊野の遠くから聞こえてくる感じで、
この噺の世界に入りきれなくて、
おもしろさが解る前に終わっていました。
・・・・・・・・・・・・・・・残念・・・・・・。

四、大喜利・・・・・・・・・・・・・・・(文福、坊枝、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘)

舞台の高座に、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘が坐り、
両端に、司会の坊枝さんと、師匠の文福さんが立つ。

まず、「なぞかけ」、ボケヤ役は、まめださんでは無く、ぽんぽ娘さん。
続いて、文鹿さんの「にわか」、まめださんの「南京玉すだれ」
そして文福師匠の「相撲甚句」、すべてに、ぽんぽ娘が絡む。

ぽんぽ娘さん、上手い。慣れている。さすが浅草での8年のキャリア
だてに舞台に立っていない、客あしらいが最高。

文鹿、まめだの兄弟子はもとより、文福師匠に対してまで、
鋭くてキツイ「ツッコミ」で笑いをとる、
女の子だけに、嫌味が無いのが良い。

まさに、文福一座が一挙に、明るくなった。

大喜利の良さは、回答のおもしろさだけでは無く、
チームワークでうごく笑い、役割り分担がおもしろい。

その役割りで、日頃の楽屋での立場が解るような気になる。

出たがり、やりたがりの文福師匠。困ったもんですが・・。
でも、最高のまとめ役は、坊枝さんでしたな。

五、桂米八・・・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」

見直しました。繁昌亭では、正直言って、愛想が悪い芸人さんだと
思いきや、いたってハートのある方。

狭い、田辺寄席の舞台でも、手を抜く事もなく、真剣勝負。
近くで見れただけ、(仲入り後は、開いていた3列目におっちん)
芸としての素晴らしさが、手にとるように解る。

ご自分でもおしゃってたように、繁昌亭のような常小屋ができ、
色物の需要が湧き上がる時代がくると思って、25年。
先見の明がありましたと・・・自我自讃。

でも、あの一番大きな独楽、幾らするのでしょうか。
15万~20万ぐらいか・・・。

六、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・「誕生日」

お目当ての、三枝師匠、少しお疲れの様子。

500回記念、おめでとうございますと。

今、テレビの司会で最長が、私がやってる「新婚さんいらっしゃい」
そのエピソードをマクラに、本題は、老夫婦の語らいですすむ
「誕生日」・・・須磨寺落語会の記念公演の時も同じネタ。
ゲストでの記念公演はこのネタと決めておられるのか。

今日は、舞台のスポットと、人息きで暑く、何回手拭で拭かれたことか

「おじいさん」・・・「ふぁあ」のおもしろさ。
子供たちに孫ができ、幸せなご夫婦。
家族というのは、やはり良いものですな。




最後に、
田辺寄席の副会長の奥田さん、文太師匠、三枝会長、坊枝さん、文福さん
鏡開きを出演者全員で・・・・・そのあと全員で樽酒を呑んで祝う。

三枝会長、気軽にスナップ写真にも応えられ、20、30と一緒に
フレームの中に。

ほんと、田辺寄席、全員で盛り上げてきた
ずばり「継続は伝統ですな」

もっと大きな会場でと言う声もあったそうですが、
田辺寄席の、ホームグランドのこの阿倍野青年センターでやる事に
意義があるんですな。

お世話役の、皆さん・・・

「500回記念、心からおめでとうございます。」





500回記念祝賀会で、座を楽しませてくれる
坊枝さん、文福師匠、文鹿さん・・・・・・・・・・。

参加者、全員の、顔と名前だけではなく、各個人の情報まで熟知
している、大久保さんが司会。
次々、指名され、各人田辺寄席への思い出を語る。

多くのファンに支えられてきた田辺寄席。
600回、700回とますます続きまっせ・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



第500回・田辺寄席
2009年6月21日(日)午後1;00開演
阿倍野青年センター

一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」
二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「熊野詣」
四、大喜利・・・・・・・・・・・・・・(文福、坊枝、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘)
仲入り
五、桂米八・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」
六、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「誕生日」

09-45-200
コメント
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