
今日は、文鹿さんの段・久しぶりに田辺寄席へ・・・。

開演前、早かったので、二席目の文鹿さんの名札がない。

この時期になれば、裏の桃ヶ池は、一面の蓮池に。
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開口一番・・・・・・・・「ぬ」・「ぬる燗」・・・・桂文太
熱燗なら50℃、上燗で45℃、ぬる燗で40℃、
それよりもぬるい(日向燗)、人肌燗もある。
今や、焼酎のソーダ割りだけではなく、お酒ハイボールまで
多彩にアルコール類は増えましたな。
一、桂ちきん・・・・・・・・・・・「十徳」
初めて見るちきんさん。もうすぐ3年の年季明けか。
「十徳」のような、前座ネタでも、たっぷり笑いのとれる日が待ち遠しいですな。
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「8時ちょうどの「くろしお1号」」
特急「くろしお」の車掌が、酔った客や、大阪のおばちゃんの四人組につかまって
困り果てる。三十石や住吉駕籠の酔っ払いを彷彿させるシュチュエーションで
大阪のおばちゃんの厚かましさと悪乗りで、笑い満載の楽しい噺に。
さすが、文鹿さんの代表創作落語でおます。
三、桂枝光・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」
あの、小つぶちゃんが、今や50過ぎ。
元気いっぱいの舞台で、途中から、衿元に汗しみが、左脇にも大きなしみ、
舞台を下りる際には背中がグッショリ大きな汗しみ。
それと同じように、お松さんの登場辺りから、息切れ気味、暑さ負けか・・・・
落語って、ほんま体力勝負ですな。
仲入り
・・・桂文福・・・・・・・・・・・・・「飛入り」
飛入りの、スペッシャルゲスト。
たまたま、チラシを持って来たら、愛弟子、文鹿の、じっくりたっぷりの段。
これは、出て応援しなければと・・・、文太さんとは入門は一年違いですが、
学年同じのほぼ同期とか・・。舞台を下りても、袖で当り鉦を打つ文福さん、
ほんま、シャイで、人間味のあるお師匠っさんですな。
得意の、相撲甚句の数え唄を・・・。
ものの初めを、一という。
車に積むのを、荷という。
女の大役、産という。
子供の小便、シーという。
白黒競うを、碁という。
昔の侍、禄という。
ものの出し入れ、質という。
泣きっ面には、蜂という。
貧乏したこと、苦という。
さんまを焼いたら、ジューという。
ドスコイ、ドスコイ。
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
この噺、孝行糖の売り声が愉しい。
「孝行糖、孝行糖、テン、スケテン、スケテンテン。」
「孝行糖の本来は、昔々、その昔、二十四考のそのなかで、老らいしという人が
親を長生きさせよとて、こしらえはじめた孝行糖。食べてみな、美味しいで、
また売れた、嬉しいな、テンテレツク、スッテンテンテン・・・」
それにも増して、愉しいオチ。
「どこを、叩かれた」・・・・「ここと(孝行糖)、ここと(孝行糖)」
このばからしさが、嫌味なく聴こえる文太さんの「孝行糖」、よろしおますな。
五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「お文さん」
これも、文鹿さんの、十八番。
どっしりとした中に、お店(タナ)の人間模様が演じられる、聴き応えのある一席。
武骨でありながら、人間味が滲みでる、文鹿さんらしい噺でおます。
喜六のでる滑稽噺ではなく、どっしり構えたお店や相撲の、
猿後家、ざこ八、花筏なんぞ、聴きたいもんですな。
久しぶりの田辺寄席・(文月席)、文福師匠も入っての二時間半、たっぷり愉しめましたで。
第574回・田辺寄席~新・じっくりたっぷり・桂文鹿の段
2011年7月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター
一、桂ちきん・・・・・・・・・・・「十徳」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「8時ちょうどの「くろしお1号」」
三、桂枝光・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」
仲入り
・・・桂文福・・・・・・・・・・・・・「飛入り」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「お文さん」
11-19-85
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