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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

鶴二さん、「口入屋」、最高。~「巴の会」

2008-03-17 22:14:44 | 笑福亭鶴二
「巴(ともえ)の会」・・・・幕があくと、ズラッと、襲名披露のごとく、
四人が、色それぞれの座布団の上に。

左から、鶴二さん、瓶太さん、遊喬さん、文鹿さん。(キャリア順)
「巴の会」は、元々、鶴二、瓶太、遊喬さんの、3人の会。
瓶太さんが、抜けた際、ピンチヒッターが文鹿さん。
その後、四人で。

今回は、帰って来た「巴の会」とパンフレットは、
帰って来た「ウルトラマン」を意識して制作したが、効果薄し。
あぁ、着物姿では、無理がおまんなー。

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「開口一番」

市川海老蔵似と、自己紹介。
「鯉のえさ、100円」の小噺ひとつ。

即、はなしへと、今日は、声が嗄れて、渋味があって、カッコ良い。

東の旅の、喜六、清八の掛け合い。・・・「煮売り屋」へと。
おなじみの、「村雨(覚め)、にわさめ、じきさめ」のなんとも水くさい酒。
そして「口上」、「どじょう」、「ばな」へと続く。

常に、キッチリ、演じる姿勢は素晴らしい。
早く「崇徳院」、「みかん屋」、「牛ほめ」など、呂竹さんで聞いてみたい。

二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・「タヌキハブラシ」

マクラは、無人パーキングで精算すると、隣のフェンスが下りた。
アタリの出る自動販売機で、次々ランプがつくので、
ラッキィと押していると、釣銭取るの忘れていただけで、有料だった。
細かい失敗談。「小さな失敗は、小さながっかり(笑い)か」

話は、故桂音也さんが創った、「コマソン(CMソング)時代」を
師匠の文福さんがリメイク。

音也さんは、40年前に2、3度聞いているが、今で言う創作落語。
アナウンサーの声の良さを生かし、何ともい得ない味がありました。

話は、新商品「タヌキのハブラシ」を売り出す為、
社内で、CMソングを募集。次々、・・・・・・・・のCM。
CMの紹介で、飛び出す、今のCMソング、12~15は紹介。

この部分、もっともっと、間を空けずに、次から次からでれば
お客の期待以上の間合いが、だせればと・・・・・・残念。

でも「めずらしい」話、ありがとうございました。

三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「高津の富」

お馴染みの「ね、1365」、、「たつ、857」、、「とら、963」
1,000両、10億。・・今なら、超ドリームジャンボですな。
当たってみたい、今週は、ロト6は、4億とか。

遊喬さん、・・・・2等が当たると、妄想する人。
大ほらふきの当たってからの演出は、シリアスそのもの。

人間、極限は、・・・言葉無くして、黙り込むか
・・・・反対に、身体がブルブルと震えだすのか、
さてどちら、・・・・心配は、まあ、当たってからでも十分。

こんなとき、人は。と、人間の性(サガ)を描く、落語。
「高津の富」、庶民の夢をのせた、ようできた噺ですな。

四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・「崇徳院」

今や死語がいっぱい。たとえば「恋わずらい」。

手伝いの熊のおかみさんが、
「借家持ちの大家になれるわ」と、喜び。
「見つけならんなら、あきらめまひょ」と、落胆。
「黙って歩いてたと聞いて」、の怒り。
熊さん相手に、もっともっと気持ちの揺れがあればと・・・・・・。

福知山からの応援団もあり、サービス精神満杯の舞台。
声の迫力、すごい。声の大きいのは、舞台人の、基本ですな。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「口入屋」

最高です。

「丁稚が口入屋に出掛けた」ところ
「おなごしが、たしなみを述べる」ところ
そして、山場は、番頭がお給金を決める「ドガチャカ」のところと
、今まで、思っていましたが、

最後の、「膳棚を掲げ、井戸にはまる」ところが、これほど面白いとは。

今までの「言葉のおもしろさ」が、「視覚のおもしろさ」に大変身。
一階の台所の板張りの広間が。ビジュアルに現れる。

一番番頭と、二番番頭の力の入ったしぐさ。
「顔」と「目」で表現。

鶴二さん、上手い。素晴らしい。
鶴二さんの今日の噺ぷりで、
「口入屋」全篇、おもしろい噺になりました。・・・・・・すごい。

次は、夕陽丘寄席。さて何が聞けるのか、
心から、「お楽しみ」ですな。


帰ってきた「巴の会」
2008年3月16日(日)午後5時30分開演
天満天神繁昌亭

座談会
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「開口一番」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・「タヌキハブラシ」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「高津の富」
仲入り
四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・「崇徳院」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「口入屋」



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鶴二さん、お目当ての、こみち寄席。

2008-01-19 10:16:29 | 笑福亭鶴二
昨晩、鶴二さんお目当ての、こみち寄席に、初参加しました。

6時半に、仕事が終わったので、急いで地下鉄千日前線で、
「聖公会生野センター」へ。、町なかにあって

「問うは、当座の恥じ、問わぬは末代の恥じ」と
尋ね、たずねて、着いたのは、開演ギリギリ。

今回93回目。なんと、(隔月開催とのことなら)
13年もの、老舗の地域寄席。

会場は、保育園の一室。後にイス席が、25席
前に、座布団が20席。開演後もドンドン入場されて満員御礼。

近隣の方、近くにこの様な落語寄席があって、なんてうらやましや。
落語ブームでこれからも、繁昌マチガイなし。

一番手は、笑福亭扇平さん。

「ヘンペイ」とは違い、「センベイ」と読み違いの訂正から。

演目は「延陽伯」。昨年10月の初出会いと同じネタ。
安心して、じっくりと楽しめたが、

次は、大師匠の仁鶴さんのおはこ、「牛ほめ」、「向う付け」あたりを
聞いてみたい。

二番手は、お目当ての、笑福亭鶴二さん。



近くに住んでおられるのようで、客席とも、親近感ある雰囲気。

雪駄、きこんかい(肩が張らない、気楽なの意)とかの、
死語になりつつある、なにわことばの説明。

演目は、「高津の富」 面白い。おもしろい。オモロイ。

「田舎のダンナが、おおほらを吹く」ところ
「二番が当たると言う妄想男」のところ
「ねの1365を読みあわせる」ところ

どこをとっても、おもしろい

私は、かつて、生で聴いた松之助師匠と枝雀師匠の「高津の富」に
ヒッテキ。(でも松之助師匠はなんと、40年前でほぼ忘れているが)

笑福亭の十八番。骨太だが、さっぱり。いやみなネッチッコさ無し。
松喬さんの「高津の富」はと、こんなんかなと、想像させる出来。

10年後、20年後の、鶴二さんの「高津の富」は更に楽しみでっせ。

今年も、都合をつけて、「鶴二」さんを聴くぞ。


三番手は、講談の旭堂南鱗さん。

「出世の白餅」。・旅籠の二人の浪人もの、旅立ちになって、
無一文。宿代、飲食代、明日からの旅賃も用立てて、
「出世払いにせよ」と交渉。その後、二人は「城持ち」になり
厚く、恩返しすると言う、話。

ただし、この時。私は、板張りのの床の上で、
足はイタイ。腰はイタイ。と・・・・いたって辛い状態。

落語、講談を聴くには、体力づくりが、必要と痛感。
でも、昔の人は、みんなようシンボウできたんですな。

四番手は、笑福亭仁嬌さん。

演目は。「池田の猪買い」。私にとってこの話の、原点、ルーツは。
40年前の、仁鶴さん。

食べるものでも、・・・・でも。最初の出会いは、インパクト大。

今日の、仁嬌さんを聞いていても、
おぉ、仁鶴さんと、同じフレーズ、言い回しと思いながら、
ちょっと違うでと、常に、比較してしまう。

仁嬌さんが、仁鶴師匠と同じであればあるほど、
差異を感じる、不思議な状態。とほほ。

この噺は、私仁とって、大好きであるが、ひょっとすると
仁鶴さんの縛りで、不幸なる「ネタ」か。

早く、最近の仁鶴師匠の「池田の猪買い」を聴いて
呪縛を解かなければ、思った一日でした。


第93回、こみち寄席
2008年1月18日(金)
聖公会生野センター

一、笑福亭扇平・・・・・・「延陽伯」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「高津の富」
三、旭堂南鱗・・・・・・・・「出世の白餅」
四、笑福亭仁嬌・・・・・・「池田の猪買い」

08-03
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鶴二さんとの初めての出逢い~田辺寄席

2007-03-17 16:16:59 | 笑福亭鶴二


鶴二さんとの初めての出会いの落語会。



四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

なんて、「馬の田楽」の子供たちの活き活きしていること。
こんなに、楽しく、落語を演じる落語家さんがおられるのだと、感動。
仁鶴さんで育った私の落語好きが、ふつふつと再び沸きあがった瞬間である。

これから、はじまった、鶴二さんの落語とのおつきあい。
その後、4年も5年も続くなんて、私自身も予想していませんでしたな。

「ごまめ~の~いちょかみ」のプログは、2007年12月開始なんですが、
鶴二さんとの記念すべき落語会だけに、思い出しながら、敢てプログさせて頂きました。

そう言えば、このとき一緒に行った、中学生の姪っこの子が、今や東京の大学で学生生活。
時の経つのは、早いですな・・・・・・・(2011年4月)。



第418回・田辺寄席
2007年3月17日(土)午後6:10開演
大阪市立阿倍野青年センター

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業講釈」から
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
五、笑福亭鶴瓶(飛び入り)・・・・「回覧板」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「転宅」


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