無事下山、帰宅してます。
出発前から風邪気味だったのが移動日含め、登山中は一切症状が出ず。
それが、帰った翌日からその続きを引継いだかのようにまた熱っぽくて。
不思議だなあ。
おとなしく寝ています。
そういうわけで本日はストックを棚卸し。
おいっこ、ケンタ(弟の長男)のお話は以前したのですが、
今回は兄の方のおいっこの話。
この春、大学に入学したおいっこ、ゴン(←仮名です)。
(入学お祝いのお返しにもらった鯛茶漬けセット)
この仮名には思い入れがあります。
「生まれてきた子に会ってみないと、名前なんてイメージがわかない」
彼が生まれる前、兄はそんなふうに言いました。
私にしてみたら、
男の子の名前と女の子の名前、一個ずつ考えときゃええやん、
ってなもんですが、そういうわけにはいかないらしい。
兄ヨメが難産の末に無事出産すると、
「生まれてきたけれど、イメージがわかない」
と、なかなか名前が決まらず。
その間、「名前がないのは不便」ということで、
彼はゴンと呼ばれていました。
名無しのゴンね。
産後14日の届け出期限が迫るなか、
もう「ゴン」でいいんちゃう?
そやな、誰にでも呼びやすいし。
と、決まりかけたものの、
素敵な漢字が見つからないという理由で、
なんとか『命名ゴン』は免れ、
兄の名前から一字を取ってまともな名前がつけられたのでした。
(全国のゴンさん、失礼をお許しください)
さて、ゴンは大学受験に際し、ひとつ条件を出していました。
「ひとり暮らしをさせてくれること」
ですが、
兄夫婦も応援できる彼の第1志望は自宅通学圏内。
どうしても親元を離れて生活してみたい彼は、
それが叶わないなら、
「勉強しなくても合格できる、遠くの大学しか受けない!」
と、両親に言い放ちました。
自分の将来のことをそんな安易に決めようとするあたり、
ゴン、アホやな。
10代なんてそんなもんですかね。(←遠い目)
両親にしてみたら、
そもそもひとり暮らしなんて心配だし、
まだゴンの下に妹(←あすか・仮名)だっているのだし、
どうせ厳しい経済事情から費用を捻出するなら、
留学とか大学院進学とか、もっと建設的な使い方をしてほしい。
でも、ヘソを曲げられ、行ってほしくない大学へ進学されてはたまりません。
兄夫婦は、
「まずは自宅から通ってみて慣れてから…」と提案。
そうしてこの春、
ゴンは1年の浪人生活を経て、
見事に第1志望の大学合格を果たし、
いちばん行きたかった学部に入れました。
4月、5月と約束どおり自宅から通ったものの、
アクセス不便で時間がもったいない。
ゴンの希望→ひとり暮らしをしたい。
兄夫婦の希望→ひとり暮らしの不安を払拭し、出費をおさえたい。
そこで私は提案しました。
そのふたつを同時に解決する道があります。
寮に入るのです。
ズバリ、
吉田寮はどうでしょう?
吉田寮、
それは日本最古の学生寮、築100年を超えるノスタルジックな木造建築。
代々の学生たちのカスタマイズを経て、21世紀に現れた異空間。
そこはカオスの世界なのであります。
いまや玄関ドアも破壊されたか崩壊したか影も形もなく、
風通しの良いことは他の追随を許しません。
学びの延長線上にある大学寮において、
風通しの良さは何より重要なことではないでしょうか。
震度1、2の地震でさえ、無事に安堵し、
生きている喜びを実感できるのも現代っ子には大切なこと。
外観は『ハウルの動く城』、あれの動かない感じ、
治安と衛生面はバンコク、カオサン通りのゲストハウスを想像していただければ。
学生時代、
私は友人の住むこの寮に初めて泊まらせてもらったとき、
怖くてひとりでトイレに行けませんでした。
だって、学生運動の名残のメッセージが、
トイレの壁一面、
ダイイングメッセージのように殴り書きされていたんですよ。
個室にたどり着く前にもらしそうでした。
鍵もガチャガチャとかかりにくかったですし。
そして、彼女のお部屋の鍵もしかり。
さすがに1回でかかるけれど、
寮生のみなさんは鍵ナシでの開け方を知っている
という出入り自由のフリーダムさ。
先輩や同級生の男子が、どすどすと、
「あおちゃん、友だち来てんのー?」とか言って入って来るのです。
奥さん、ココ、男女共同なんですよ。
圧倒的に男子が多いのですよ。
18のムスメをこんな寮に入れる親御さんの気が知れない!
と、私がつぶやくと、
彼女は冷静に言いました。
「うちの両親、ここに来たことないからね。
寮なら安心って思ってるんでしょ」って。
奥さん、
大事なムスメさんを預ける先は必ず下見しましょう。
けど、2回め、3回めはコツもわかり(←
何の?)、
楽しくお泊まりさせてもらいました。
(あおちゃんは、外出時と夜は南京錠をかける習慣でした)
女の子なら心配だけど、
男の子ならたくましく育ち、
ユニークな人間になりそうじゃない?
そんな私の素敵な提案ですが。
絶対アカン!
と、ゴンと兄夫婦、
口をそろえて光速却下。
ですよね。
いまも逮捕者とか出してるみたいですもんね。
余計に心配ですよね。
ということで、ゴンは7月から吉田寮
の、となりのワンルームマンションでひとり暮らしを始めることになりました。
(鯛のもなかの中にフリーズドライの具が入ってます。
かわいくてもお味は本格的。旨し!)
お茶漬けをすすりながら、
おばはゴンの大学生活の実り多きを願うばかり。
ご覧いただきありがとうございました。
出発前から風邪気味だったのが移動日含め、登山中は一切症状が出ず。
それが、帰った翌日からその続きを引継いだかのようにまた熱っぽくて。
不思議だなあ。
おとなしく寝ています。
そういうわけで本日はストックを棚卸し。
おいっこ、ケンタ(弟の長男)のお話は以前したのですが、
今回は兄の方のおいっこの話。
この春、大学に入学したおいっこ、ゴン(←仮名です)。
(入学お祝いのお返しにもらった鯛茶漬けセット)
この仮名には思い入れがあります。
「生まれてきた子に会ってみないと、名前なんてイメージがわかない」
彼が生まれる前、兄はそんなふうに言いました。
私にしてみたら、
男の子の名前と女の子の名前、一個ずつ考えときゃええやん、
ってなもんですが、そういうわけにはいかないらしい。
兄ヨメが難産の末に無事出産すると、
「生まれてきたけれど、イメージがわかない」
と、なかなか名前が決まらず。
その間、「名前がないのは不便」ということで、
彼はゴンと呼ばれていました。
名無しのゴンね。
産後14日の届け出期限が迫るなか、
もう「ゴン」でいいんちゃう?
そやな、誰にでも呼びやすいし。
と、決まりかけたものの、
素敵な漢字が見つからないという理由で、
なんとか『命名ゴン』は免れ、
兄の名前から一字を取ってまともな名前がつけられたのでした。
(全国のゴンさん、失礼をお許しください)
さて、ゴンは大学受験に際し、ひとつ条件を出していました。
「ひとり暮らしをさせてくれること」
ですが、
兄夫婦も応援できる彼の第1志望は自宅通学圏内。
どうしても親元を離れて生活してみたい彼は、
それが叶わないなら、
「勉強しなくても合格できる、遠くの大学しか受けない!」
と、両親に言い放ちました。
自分の将来のことをそんな安易に決めようとするあたり、
ゴン、アホやな。
10代なんてそんなもんですかね。(←遠い目)
両親にしてみたら、
そもそもひとり暮らしなんて心配だし、
まだゴンの下に妹(←あすか・仮名)だっているのだし、
どうせ厳しい経済事情から費用を捻出するなら、
留学とか大学院進学とか、もっと建設的な使い方をしてほしい。
でも、ヘソを曲げられ、行ってほしくない大学へ進学されてはたまりません。
兄夫婦は、
「まずは自宅から通ってみて慣れてから…」と提案。
そうしてこの春、
ゴンは1年の浪人生活を経て、
見事に第1志望の大学合格を果たし、
いちばん行きたかった学部に入れました。
4月、5月と約束どおり自宅から通ったものの、
アクセス不便で時間がもったいない。
ゴンの希望→ひとり暮らしをしたい。
兄夫婦の希望→ひとり暮らしの不安を払拭し、出費をおさえたい。
そこで私は提案しました。
そのふたつを同時に解決する道があります。
寮に入るのです。
ズバリ、
吉田寮はどうでしょう?
吉田寮、
それは日本最古の学生寮、築100年を超えるノスタルジックな木造建築。
代々の学生たちのカスタマイズを経て、21世紀に現れた異空間。
そこはカオスの世界なのであります。
いまや玄関ドアも破壊されたか崩壊したか影も形もなく、
風通しの良いことは他の追随を許しません。
学びの延長線上にある大学寮において、
風通しの良さは何より重要なことではないでしょうか。
震度1、2の地震でさえ、無事に安堵し、
生きている喜びを実感できるのも現代っ子には大切なこと。
外観は『ハウルの動く城』、あれの動かない感じ、
治安と衛生面はバンコク、カオサン通りのゲストハウスを想像していただければ。
学生時代、
私は友人の住むこの寮に初めて泊まらせてもらったとき、
怖くてひとりでトイレに行けませんでした。
だって、学生運動の名残のメッセージが、
トイレの壁一面、
ダイイングメッセージのように殴り書きされていたんですよ。
個室にたどり着く前にもらしそうでした。
鍵もガチャガチャとかかりにくかったですし。
そして、彼女のお部屋の鍵もしかり。
さすがに1回でかかるけれど、
寮生のみなさんは鍵ナシでの開け方を知っている
という出入り自由のフリーダムさ。
先輩や同級生の男子が、どすどすと、
「あおちゃん、友だち来てんのー?」とか言って入って来るのです。
奥さん、ココ、男女共同なんですよ。
圧倒的に男子が多いのですよ。
18のムスメをこんな寮に入れる親御さんの気が知れない!
と、私がつぶやくと、
彼女は冷静に言いました。
「うちの両親、ここに来たことないからね。
寮なら安心って思ってるんでしょ」って。
奥さん、
大事なムスメさんを預ける先は必ず下見しましょう。
けど、2回め、3回めはコツもわかり(←
何の?)、
楽しくお泊まりさせてもらいました。
(あおちゃんは、外出時と夜は南京錠をかける習慣でした)
女の子なら心配だけど、
男の子ならたくましく育ち、
ユニークな人間になりそうじゃない?
そんな私の素敵な提案ですが。
絶対アカン!
と、ゴンと兄夫婦、
口をそろえて光速却下。
ですよね。
いまも逮捕者とか出してるみたいですもんね。
余計に心配ですよね。
ということで、ゴンは7月から吉田寮
の、となりのワンルームマンションでひとり暮らしを始めることになりました。
(鯛のもなかの中にフリーズドライの具が入ってます。
かわいくてもお味は本格的。旨し!)
お茶漬けをすすりながら、
おばはゴンの大学生活の実り多きを願うばかり。
ご覧いただきありがとうございました。
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