ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

地元のだんじり

2012-05-04 06:53:51 | 日々の暮らし
みなさま、ゴールデンウィークを楽しくお過ごしですか?
 
私は今日からシロクマ相方との別行動、とってもウキウキです。
 
相方は故郷へ、
震災ことで、親族と相談しなくてはならない大切なご用で帰りました。
遊びじゃないので、ツマはお留守番なのです。
 
別行動がうれしいわけじゃなく、
今からツマは奈良の田舎にある実家に帰るのです! 
(あれ?お留守番してないですね。)
 
シロさんに会えるのです!
 
残念といえばひとつだけ。
実は私の住むエリアでは、ちょうどこの時期にだんじり祭があるのです。
それを見ることができないなあって。
 
私の住まいは神戸市東灘区です。
私は一昨年の秋から住み始めたので、
去年の今時分はすでにシンガポールだったし、まだ一度も見たことがないんですよ。
 
だんじりといえば岸和田、というくらい大阪、岸和田のものが有名ですが、
神戸、東灘のモノだって負けちゃいない。
なかなか立派です。
 
東灘区には31台ものだんじりがあり、5つの地区ごとに祭礼が行われ、それは通常、5月の2日間です。
本住吉神社をはじめとする、5つの神社に宮入します。
始まりは慶応3年(1867年)にさかのぼるという、歴史あるお祭りです。
 
私の住むエリアのだんじりはこちら。
他と比べると、真ん中のスタジャンみたいな龍の飾りが控えめで、いいんじゃない?
    飾りが控えめなわが街のだんじり。よそにはデコトラみたいなものも。
 
 
これが動くところを見られないのは残念だなあ、と思っていたら、
先日、近所でリハーサルをやっていました。
どこかでにぎやかな音がする、これはもしや!? と、カメラを持ってその音を追いかけて大正解。
 
だんじりといえば、名物は屋根のうえのヤンキーたち
岸和田スタイルだと、相当なスピードで動くだんじりの屋根のうえで、
ひとり、うちわを片手にぴょんこぴょんこ反復横跳びをした男前がいます。
彼が花形だと思います。
 
     
    岸和田名物、屋根のうえの反復横跳び。
 
あれは、すごい。圧倒される。
度胸も運動神経も抜群じゃないとできないでしょう。
見ているこちらも、血わき、肉おどります。
 
でも、東灘スタイルはとにかく乗れるだけ大勢乗って、
細いヒモ一本で体を支え、いかに乗り出すかが度胸の見せ所みたい。
 
       
    東灘スタイル。これは拝借した本番写真。こんなに大勢乗るのね?みんな花形なのね?
 
なんか、にぎやかだなあ。
屋根のうえにぎゅうぎゅう。
 
 
ほら、あれを思い出しませんか?
 
    屋根のうえにぎゅうぎゅうといえば、インド寺院の神さまたち。
  何度も登場のシンガポール、リトルインディアの写真。使いまわしすぎ。
 
 
なんだか、かっこよさでは、岸和田に遅れをとっているような。
 
歴史も元禄16年(1703年)に始まったあちらに軍配が上がるし、知名度ももちろん、あちらが上。
 
じゃあ、住吉のは何が勝ってるの?
 
それを実際、だんじりに乗っかる常習犯、じゃないレギュラー出演のおじさんに聞いたところ。
 
 
「オレらの方が、エレガントや!!」と。
 
 
 
確かに、3年前に見に行った岸和田のはものすごかった。
よくいえば威勢がよい。
つまるところ、品性がアレ
 
もう、街中、ヤンキーとギャルばっかり
それがそのままオトナになったようなひとたちばっかり。
この街ではオタクやスネ夫ママみたいなんは生きられへんねん!!」と、近くに住む友人の談。
 
お祭りを端っこでそっと見ているだけでも、
 
「オラ、オラ、どかんかーーーい!!」
 
「そんなとこ、突っ立ってたら、けがするでぇっ!!」と、罵倒されっぱなし。
 
沿道でカメラをかまえたら、
 
「ジャマや、ジャマや、ジャマなんじゃーっ!!」と、はり飛ばされそう。
 
みんなどうして、巻き舌とか、片方の眉だけ上げたりとか、あんなに上手なんだろう?
 
 
ということで、せっかく岸和田くんだりまで足を運び、カメラを持ってだんじりのすぐ近くにも行ったのに、
怒鳴られるだび、逃げまどったもんで、ろくな写真がない。
 
こんな一部だけのボケボケのや、隠し撮りみたいのや、どえらい遠景だけ。
         3年前の無残な写真たち。
 
どれだけ小心者なんでしょう、私
 
 
ともかく、楽しかったけれど、怖くもあったので、
わが街のだんじりがエレガントというのは、ちょっとうれしい。
 
 
安心して、写真も撮れるってもんですよ。
 
 
 
 
 
ご紹介しましょう、わが街のエレガントなだんじりを。
 
先日のリハーサル(たぶん)ですが。
 
 
 
エレガント。
 
  
 
 
 
 
エレガント。
 
    
 
 
 
 
 
エレガント。
 
      
 
 
 
 
まあ、あれですね、
美しさや強さに色々なかたちがあるように、エレガントにも私の知らない領域があるってことでしょう。
 
私に東灘だんじり優位説をお話ししてくださった先のおじさんですが。
どこぞの有名な組長さんがわざわざ向こうから挨拶に来てくださる、という方らしい。
その彼のいうエレガントが、私にピンとこないのは仕方ないこと。
 
一般的に港町神戸は風光明媚でおしゃれな街、という印象ですが、
某なんとか組の本拠地でもあるのです。
 
 
はじめてみる東灘のだんじりは、リハーサル(たぶん)とあってか、
罵倒も罵声もそれほど激しくなく、しごくスムーズにことは運んでいるようでした。
だんじりは元気いいのがいちばんですよね。
 
いやあ、本番を見られないのが残念だなあ。
 
 
だんじりって、
ヤンキーやそれ風のおじさま方が年に一回、いちばん輝ける機会なんじゃないでしょうか?
 
勉強の苦手な子だってヒーローになれる運動会みたいな役割?
 
世の中には、勉強でも運動会でも輝けない私みたいなのもいるんだから、
何かで輝けたらそれは素晴らしいことだよね!
 
みんなちがって、みんないいんだよね。
 
   
 リハーサル(たぶん)はとっても大事!! 彼らの視線の先で停車しているバスの運行より大事!!
 
 
   バス、おとなしく停まってだんじり通過をじっと待ってるちう。