重松 清著 講談社文庫刊
内容(「BOOK」データベースより)
開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん、新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す四人組の日々の哀歓を温かく描く連作。「帰ってきた定年ゴジラ」収録の完成版。
感想
会社員の定年退職後の生活をコミカルにうまく書いているが、何かわびしさを感じる。
定年離婚の話、二世帯住宅の嫁と姑のもめ事の話、娘の交際相手が家族持ちの話、かわいい孫からおじいちゃんの仕事は「ぶらぶらしている」といわれ ショックを受ける話などなど、侘しくなる。
しかし、今の言葉で言うと「くぬぎ台」で生活している人たちは、人生での 勝ち組の人たちである。
主人公の山崎隆幸さんの中学時代の同級生の岸本忠義さんが、突然訪ねてくる。
岸本は仕事を転々としている人生の負け犬である。 その岸本が感じるニュータウン「くぬぎ台」のイメージは、人生に勝った人間 だけがここに住める場所で、途中で負けた奴は出ていかなければならない。
ここはいい街だけどつらい街であると素直に感想を述べる。
勝ち組・負け組みという言葉、では私が住んでいる町はどっちに属するのかなっと考えた時厳しい現実を感じた
人は、自分の生きている場所で、前向きに努力しながら、死んでいくしか できないのであろうと思う。
趣味や自分の楽しみのために悠々自適の第二の人生を過ごせる人は、ほんの一握りの人たちだけであろう。
定年退職によって、それまで仕事に追われ、時間に追われ続け、ただ時間だけがむなしく過ぎ去る生活からは解放される。
まずは、それだけでも十分幸せであると感謝しなければならないと改めて感じたのが、この本を読んだ私の素直な感想である。
題名の「定年ゴジラ」の「ゴジラ」とは何ぞや?というコメントを頂きましたので解説させて頂きます。
本文中に、「くぬぎだい団地」の設計段階の模型を、ゴジラのごとく男4人でふんずけてぶち壊すシーンがあります。
その破壊の様がまるでゴジラが東京の町をぶっ壊すのにそっくりだったことから命名去れました
内容(「BOOK」データベースより)
開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん、新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す四人組の日々の哀歓を温かく描く連作。「帰ってきた定年ゴジラ」収録の完成版。
感想
会社員の定年退職後の生活をコミカルにうまく書いているが、何かわびしさを感じる。
定年離婚の話、二世帯住宅の嫁と姑のもめ事の話、娘の交際相手が家族持ちの話、かわいい孫からおじいちゃんの仕事は「ぶらぶらしている」といわれ ショックを受ける話などなど、侘しくなる。
しかし、今の言葉で言うと「くぬぎ台」で生活している人たちは、人生での 勝ち組の人たちである。
主人公の山崎隆幸さんの中学時代の同級生の岸本忠義さんが、突然訪ねてくる。
岸本は仕事を転々としている人生の負け犬である。 その岸本が感じるニュータウン「くぬぎ台」のイメージは、人生に勝った人間 だけがここに住める場所で、途中で負けた奴は出ていかなければならない。
ここはいい街だけどつらい街であると素直に感想を述べる。
勝ち組・負け組みという言葉、では私が住んでいる町はどっちに属するのかなっと考えた時厳しい現実を感じた
人は、自分の生きている場所で、前向きに努力しながら、死んでいくしか できないのであろうと思う。
趣味や自分の楽しみのために悠々自適の第二の人生を過ごせる人は、ほんの一握りの人たちだけであろう。
定年退職によって、それまで仕事に追われ、時間に追われ続け、ただ時間だけがむなしく過ぎ去る生活からは解放される。
まずは、それだけでも十分幸せであると感謝しなければならないと改めて感じたのが、この本を読んだ私の素直な感想である。
題名の「定年ゴジラ」の「ゴジラ」とは何ぞや?というコメントを頂きましたので解説させて頂きます。
本文中に、「くぬぎだい団地」の設計段階の模型を、ゴジラのごとく男4人でふんずけてぶち壊すシーンがあります。
その破壊の様がまるでゴジラが東京の町をぶっ壊すのにそっくりだったことから命名去れました
爺の四国巡礼・国分寺のにお越し頂、有難う御座います。
読書を余りしない小生は、もみじさんの読まれた感想を見せて頂いて、何時も読んだ様な気分にさせて貰ってます。
自分の楽しみのために第二の人生を送っている小生は幸せ者で有ると言う事ですね。
私は還暦を過ぎた今でも仕事から解放されず、こせこせとして生きていますからhirosijijiさんがうらやましいです。
77歳にして最近新しい仕事(ボランティアではなく)についた知人もいますし、80代で引退しない人も少なくないですね。
悠々自適の中味もいろいろで、晴耕雨読というのは農作物を自給するわけですから、仕事をしていることになるのでしょう。
定年ゴジラという名前のもつ意味はなかなか奥が深そうです。
死ぬ直前まで働いているかもしれません。
WESTさんの老後の夢はどんなことなのでしょう。
もう忘れたけど。。。^_^;
私は、70歳まで働きたい!
若い者に負けるものか!
いじわるばぁさんになるぞ!
「お局様は要らない。ただ消えゆくのみ」(特注:私が言ったのではありません)。
女だったら・・・
やはり読書は雪の降る冬場に集中。
これからは様々な図鑑が中心となっ
てしまいます(笑)。
ユニークな名の書名には少し興味を
感じます。目にすることがあったら
開いてみようかと..
爺の四国巡礼・天皇寺の閲覧に感謝致します。
今年も広島フラワーフェステバルが3日より開催されますが、毎年参加して驚くのは、何処に之だけの人が居るのだろうかと思わせる位の人ごみです。
平和祈願の慰霊祭と言うより、完全なお祭りですね~!
小生もお祭りを楽しみに行く一人ですが・・・・
女性の特に定年を迎えたご主人を奥さんはどんな気持ちで向えいれるのか、というような本にはまだ出会っていません。