私の生まれ育った目黒区八雲という町名の由来を考えてみた
昭和39年までは、目黒区衾町(ふすまちょう)という地名でした。更に以前は荏原郡碑衾村とよばれていました。
その地名が町名変更で目黒区八雲となりました。
八雲という町名になったのは私の出身校である「区立 八雲小学校」の学校名から取られたそうです
では八雲という名称はどこから来たかというと、小学校に隣接した氷川神社に祭ってある「須佐之男命」に関連した日本書紀からきていることは一目瞭然です
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
一般には喜びの歌と解釈されています。
八雲=夜蜘蛛=出雲族という説があります。
日本書紀では「八岐大蛇」。
出雲国に棲む眼が赤く胴体一つに八頭八尾の蛇体の水神が足名椎の娘の命を毎年奪っていた。高天原を追放され出雲国に降り立った須佐之男命は、大蛇に狙われている足名椎の娘・櫛名田比売を妻に貰えるならば大蛇を退治しようと申し出る。そして大蛇が酔いつぶれた時を見計らって見事打ち倒した。その時、大蛇の尾から現れた「草薙剣」は天照大御神に献上され三種の神器の一つとなった。
櫛名田比売を娶り新居を構えた際に読んだ歌が「八雲立つ」であるとされています。
大蛇は河川の氾濫、姫は流域の畑を象徴し、農耕神でもある英雄が大蛇を退治することで暴威を鎮め豊穣を約束してくれたことを意味している。オロチは異民族を指すと言う説もある。大蛇の体から剣が出たのは、出雲一帯がが砂鉄の産地であったため。
あっけなく町名の由来が分かってしまいました。
だが、昔からの土地の呼び名である「衾」村の由来多なるとハッキリした事は分かっていません。
目黒区のホームペーで
地名の由来を参照しても諸説ある事が伺われます。 <<さて、“フスマ”という地名の由来については、諸説がある。
これを列挙すると、(1)この地に古くからあった民間信仰の神の名「塞坐大神(ふせぎますおおみかみ)」の“フセギマス”が転訛した、(2)この地が往古から馬の飼料の“麩(ふすま)”の産地として知られていたため、(3)湿地に馬が足を踏み入れたところから“伏馬(ふしま)”と呼ばれた、(4)地形上、呑川の本支流の谷間が多いところから“間(はざま)”が転じた、(5)幾つかの丘陵が並ぶこの土地の起伏の様子が“衾”(掛け布団)に似ていた、など。このほか、「婦寿婆」や「婦寿満」という記述もあり、現在まで定説とされるものはない。>>
どの説が正しいのでしょうか。
一番有力なのは(2)の説ですが、正解といえる根拠はありません。
どなたか正解を知っている人いませんか