「タンゴ~TANGO」 シアターコクーン 2010.11.17 13:00~
見てきました。さとしさん目当てですが、長塚圭史さんの芝居も見てみたかったので、楽しみにいってきました。
内容は・・・・難しかったです。
言葉のシャワーがすごくて、途中からセリフが頭を素通りしだし、正直眠くなりました。
公式サイトのあらすじから・・・
散らかり放題の部屋で、アルトゥル(森山未來)は怒りに打ち震えている。賭け事に熱中し、アルトゥルの戒めもどこ吹く風の祖母エウゲーニャ(片桐はいり)。万事が事なかれ主義の叔父エウゲーニュシュ(辻萬長)。しかし最も許しがたいのは、彼らと共にトランプに興じている野卑で無教養な男・エーデック(橋本さとし)だ。若かりし頃〝破壊と解放〟を旗印に、〝伝統〟を破壊しつくした父・ストーミル(吉田鋼太郎)は今や嬉々として実験演劇を繰り返す。女盛りの母・エレオノーラ(秋山菜津子)はこともあろうにエーデックとの男女の仲を鷹揚ににおわせる。堕落しきった皆を救うべく世界秩序の再建計画に邁進するアルトゥルを惑わせるのは、美しい従妹・アラ(奥村佳恵)の存在だ。理論が通じないアラの奔放さに手を焼きつつ、彼女と〝伝統的な手法で結婚〟をすることで家族に一泡ふかせようと、滑稽で熱心なプロポーズをはじめるが・・・。暴走するアルトゥルは【秩序】と【愛】を手に入れることができるのか!?
「タンゴ」はポーランドの巨匠ムロジェックの戯曲で、1965年ワルシャワで初演。ポーランドでは今も上演が続くポピュラーな作品だそうで。親世代が青春時代に破壊した因襲を取り戻し、呪われた自由から家族を救うべく世界秩序の再建にむけて決起する主人公・アルトゥルの革命を通し、〈自由〉という大きな命題と世代間闘争、ファシズムの脅威までも描いている。とのこと。
やっぱり、海外の戯曲って、時代背景とか文化とか宗教とかそういう根本のところが違うから、日本で上演するときに難解になっちゃいますよね。
今回は長塚圭史さんがどう味付けをするかがポイントだったと思うんですが、私の足りない頭だと、難しくて。。。ついていけなかったのが残念でした。
伝統、秩序、破壊、形式・・・・・
「伝統や秩序を破壊して勝ち取った自由」を許すことができず、再び「秩序ある世界を再建」しようとアルトゥルが動く。アルトゥルが自由気ままに生きている、父・母・祖母・そしてさとしさん演じるエーデックを忌々しく思い、何とか秩序だった生活に戻そうとするのはわかる。そこに従妹のアラが絡んできて・・・アラも奔放な性格だから、彼女と結婚したいアルトゥルはさらに手を焼く。
アラの存在が出てきて、私はちょっと混乱してしまいましたね。それに叔父は、どっちの味方?
言葉のシャワーが降り注ぐ中で、考える時間もなく、途中からはただセリフをボーっと聞いていたら、わけがわからなくなってしまいました。
ただね。。。キャストの皆さんはすばらしかったんです。
あの膨大なセリフをまくしたてる皆さん。。。すごいパワーでしたよ。
まず、鋼太郎さん、まさかあんな格好するなんて。昨夜ギルティで渋い刑事役だったのに。ギャップありすぎ。大きな電灯を2つ首から下げていて、暴走してましたよね。
そして初めて拝見したんですが、奥村佳恵さん。。。すごく声がよくていい役者さんだなあ。。。って。どんなお芝居に出ているんだろうって調べてみたら、直くんと同じキューブ所属の役者さんだったんですね。知らなかった。。。蜷川さんのお芝居に出ているみたいですけど、これからが楽しみです。
主演の森山くんは、上手いし、しなやかな感じでした。ただ、体は絞ったのか(久しぶりに見たんですけど)、締まったように思えました。セリフ量がハンパないんだけど、あの早口の中でも感情表現が素晴らしいです。
祖母役が片桐はいりさんだって、幕間の休憩のときまで気づかなかった・・・私。てっきり、おばあちゃん世代の方が演じてるのかと思ってました。
そして、さとしさん・・・1幕ではおとなしめだったけど、2幕では存在感ありましたね。相変わらずかっこよかったです。。。
で~、一番驚いたのが、演出の長塚さんです。芝居が始まってすぐ、客席を歩いて舞台にあがり、どうしたのかと思ったら、黒子のようなことをされてて。。。芝居の最中、ずっと、舞台の上にいて、ときに小道具を渡したり、セットを動かしたりと・・・・
演出家自らが腕組みをしながら、登場している芝居は初めて見ました。これもある意味挑戦なんでしょうか。長塚さんも出演者の一人ってことなんですよね。ただ、演出家自らに客席の反応を見られているようで、ちょっと緊張しましたけど。
小道具とかは、セットの端に、穴があいてて、そこから出てきたりするんですよ。透明アクリルのテーブルや椅子や、、、、なかなか面白かったなあ。
あと、カーテンコールがなかったのも驚きました。
最後に二人がタンゴを踊り、舞台から去ったあとも、タンゴは流れ続けて・・・・拍手をしていても、音楽が鳴り続けてるんです。
もちろん舞台には誰もいない。。。でも、どうしてよいかわからずに、ずっと待ってたんですが、そのまま終わりました。うーん、斬新でした。けど、やっぱりカーテンコールがあるほうが、私は好きだなあ。
難解ではあったけど、私にとっては新鮮な舞台で、また長塚さんの作品、別のも見てみたいと思いました。
あ!さとしさんのお芝居は、年明けに「時計じかけのオレンジ」を予定しています。
見てきました。さとしさん目当てですが、長塚圭史さんの芝居も見てみたかったので、楽しみにいってきました。
内容は・・・・難しかったです。
言葉のシャワーがすごくて、途中からセリフが頭を素通りしだし、正直眠くなりました。
公式サイトのあらすじから・・・
散らかり放題の部屋で、アルトゥル(森山未來)は怒りに打ち震えている。賭け事に熱中し、アルトゥルの戒めもどこ吹く風の祖母エウゲーニャ(片桐はいり)。万事が事なかれ主義の叔父エウゲーニュシュ(辻萬長)。しかし最も許しがたいのは、彼らと共にトランプに興じている野卑で無教養な男・エーデック(橋本さとし)だ。若かりし頃〝破壊と解放〟を旗印に、〝伝統〟を破壊しつくした父・ストーミル(吉田鋼太郎)は今や嬉々として実験演劇を繰り返す。女盛りの母・エレオノーラ(秋山菜津子)はこともあろうにエーデックとの男女の仲を鷹揚ににおわせる。堕落しきった皆を救うべく世界秩序の再建計画に邁進するアルトゥルを惑わせるのは、美しい従妹・アラ(奥村佳恵)の存在だ。理論が通じないアラの奔放さに手を焼きつつ、彼女と〝伝統的な手法で結婚〟をすることで家族に一泡ふかせようと、滑稽で熱心なプロポーズをはじめるが・・・。暴走するアルトゥルは【秩序】と【愛】を手に入れることができるのか!?
「タンゴ」はポーランドの巨匠ムロジェックの戯曲で、1965年ワルシャワで初演。ポーランドでは今も上演が続くポピュラーな作品だそうで。親世代が青春時代に破壊した因襲を取り戻し、呪われた自由から家族を救うべく世界秩序の再建にむけて決起する主人公・アルトゥルの革命を通し、〈自由〉という大きな命題と世代間闘争、ファシズムの脅威までも描いている。とのこと。
やっぱり、海外の戯曲って、時代背景とか文化とか宗教とかそういう根本のところが違うから、日本で上演するときに難解になっちゃいますよね。
今回は長塚圭史さんがどう味付けをするかがポイントだったと思うんですが、私の足りない頭だと、難しくて。。。ついていけなかったのが残念でした。
伝統、秩序、破壊、形式・・・・・
「伝統や秩序を破壊して勝ち取った自由」を許すことができず、再び「秩序ある世界を再建」しようとアルトゥルが動く。アルトゥルが自由気ままに生きている、父・母・祖母・そしてさとしさん演じるエーデックを忌々しく思い、何とか秩序だった生活に戻そうとするのはわかる。そこに従妹のアラが絡んできて・・・アラも奔放な性格だから、彼女と結婚したいアルトゥルはさらに手を焼く。
アラの存在が出てきて、私はちょっと混乱してしまいましたね。それに叔父は、どっちの味方?
言葉のシャワーが降り注ぐ中で、考える時間もなく、途中からはただセリフをボーっと聞いていたら、わけがわからなくなってしまいました。
ただね。。。キャストの皆さんはすばらしかったんです。
あの膨大なセリフをまくしたてる皆さん。。。すごいパワーでしたよ。
まず、鋼太郎さん、まさかあんな格好するなんて。昨夜ギルティで渋い刑事役だったのに。ギャップありすぎ。大きな電灯を2つ首から下げていて、暴走してましたよね。
そして初めて拝見したんですが、奥村佳恵さん。。。すごく声がよくていい役者さんだなあ。。。って。どんなお芝居に出ているんだろうって調べてみたら、直くんと同じキューブ所属の役者さんだったんですね。知らなかった。。。蜷川さんのお芝居に出ているみたいですけど、これからが楽しみです。
主演の森山くんは、上手いし、しなやかな感じでした。ただ、体は絞ったのか(久しぶりに見たんですけど)、締まったように思えました。セリフ量がハンパないんだけど、あの早口の中でも感情表現が素晴らしいです。
祖母役が片桐はいりさんだって、幕間の休憩のときまで気づかなかった・・・私。てっきり、おばあちゃん世代の方が演じてるのかと思ってました。
そして、さとしさん・・・1幕ではおとなしめだったけど、2幕では存在感ありましたね。相変わらずかっこよかったです。。。
で~、一番驚いたのが、演出の長塚さんです。芝居が始まってすぐ、客席を歩いて舞台にあがり、どうしたのかと思ったら、黒子のようなことをされてて。。。芝居の最中、ずっと、舞台の上にいて、ときに小道具を渡したり、セットを動かしたりと・・・・
演出家自らが腕組みをしながら、登場している芝居は初めて見ました。これもある意味挑戦なんでしょうか。長塚さんも出演者の一人ってことなんですよね。ただ、演出家自らに客席の反応を見られているようで、ちょっと緊張しましたけど。
小道具とかは、セットの端に、穴があいてて、そこから出てきたりするんですよ。透明アクリルのテーブルや椅子や、、、、なかなか面白かったなあ。
あと、カーテンコールがなかったのも驚きました。
最後に二人がタンゴを踊り、舞台から去ったあとも、タンゴは流れ続けて・・・・拍手をしていても、音楽が鳴り続けてるんです。
もちろん舞台には誰もいない。。。でも、どうしてよいかわからずに、ずっと待ってたんですが、そのまま終わりました。うーん、斬新でした。けど、やっぱりカーテンコールがあるほうが、私は好きだなあ。
難解ではあったけど、私にとっては新鮮な舞台で、また長塚さんの作品、別のも見てみたいと思いました。
あ!さとしさんのお芝居は、年明けに「時計じかけのオレンジ」を予定しています。
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