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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「奇蹟 miracle one-way ticket」見てきました

2022-04-28 01:34:37 | お芝居

シス・カンパニー「奇蹟 miracle one-way ticket」世田谷パブリックシアター 2022.04.05 18:30~

井上芳雄さんは、WOWOWのグリブラとかで見ているので、舞台もよく見ている気がしたのですが、
ミュージカルをあまり見ない私にとって、ケラさんの舞台「陥没」で見ただけということに、びっくり・・
その井上芳雄さんと鈴木浩介さんの芝居ということで、チケットゲット!

フライヤーのイラストがコミカルな感じだったので、面白い話かとおもいきや、
けっこう不思議な感じの話でした。でも、私はこの感じ。。。好きなんで面白かったです。

公式のあらすじより

「男の名は、法水連太郎(井上芳雄)。警視庁などのコンサルタントも務める私立探偵である。
そして、何かとこの探偵を支えてきたのが、高校時代からの親友で、現役の医師である楯鉾寸心(鈴木浩介)だ。
ある時、探偵が残した「キキュウの依頼あり、出かける」との書き置きを見て、楯鉾は彼を追いかけ、深い森へと迷い込んだ。
そこで、傷を負い深い眠りについた探偵・法水を見つけ出したのだが、目覚めた探偵はあたりを見回し、こう口を開いた…
「誰だかワカラヌ私は、何処だかワカラヌここで何をしているのだ…」
探偵は、この”迷いの森“から何の依頼で呼び出されたのか…。一体、依頼者は誰なのか…。
記憶を失くした名探偵とその親友は、出口の見えない森の奥深くへ歩を進める…
そこに次々と現れる謎に満ちた人々は、現実なのか、はたまた忘却の記憶が生んだ幻なのか…」


まずは鈴木浩介さん演じる楯鉾医師が、舞台に登場し、自分がなぜここに来たかなど、この場の説明を・・・
そしてベッドで寝ている井上芳雄さん演じる法水探偵を紹介する。

探偵は目覚めるが、記憶喪失であることがわかる。
探偵は何かの依頼を受けて、ここまできているようだが、その依頼者も依頼内容も忘れてしまっている。
今探偵がいるロッジに住む老人(大谷亮介さん)が依頼者らしい。
そしてその孫娘(井上小百合さん)が森で倒れている探偵を発見し、ロッジまで運んだらしい。

老人はプラズマの関係の会社をしていて、それが成功して金持ちになったが
今は会社は譲って隠居し、ここに孫娘と住んでいるらしい。そしてこの地にある教会の世話係をしている。

彼は昔秋田に住んでいて、そのときもそこの教会の世話係をしていた。
その教会には、両手に聖跡をがある女性信者がいたとのこと。
聖跡というのは「手を十字架に釘付けにされたキリストと同じ傷」で、これが突然普通の人の手に生じる聖跡現象というのがあるそうだ。
こういうことがおきるのは宗教的に「奇蹟」だそうだ。
その女性はマリアを見たというが、バチカンの人が聖跡も嘘だと判定した

この地の教会は、入ったら出てこれない「迷いの森」の中にあるとのこと。
そしてここにもに聖跡のある女性がいて、老人の会社のプラズマで作った教会にマリアとして
まつられている。
孫娘は実は老人と血のつながりはなく、この地の教会の牧師と結婚する予定らしい。
この二人の目的は、その聖跡がある女性の聖跡を偽物だとしたバチカンへの復讐らしい。
そのために事件を起こそうとしていたのだったが、、、それを法水たちに見破られて阻止されたのだった
(ちょっとここあやふや。薬を注射して、、、とかだった気がするけど)

事件の真相を法水探偵が解明していくと、孫娘は探偵に銃を向けるが・・・
そこは井上芳雄探偵。。得意の歌とダンスで、孫娘を自分のペースに引き込み、銃を取り上げることに成功。
そして話は終了・・・


私はキリスト教信者ではないんで「聖跡」が何だか最初はわからなかったけど。。。そういうものがあるんですね~
宗教的な意味合いも強かったとはいえ、過去と現在だけでなく、いろいろと世界が一瞬で飛ぶので
ついていくのが難しかったです。
とはいえ、こういう時空が飛ぶ(?)話って結構感覚的に好きなので、楽しんじゃってました。

あと、記憶喪失になっても、推理ってできるもんなんですね。使う脳の場所が違うのかな。
そして突然「もしかして、僕は歌が好きだったんじゃないか?」と言って、突然歌いだしたのにはあっけ!でした。
まあ、芳雄さんですからね。そういう設定なんだろうけど。。。笑っちゃった。

それから、演出というか、過去と現在を行き来するときに、本のページをめくる映像が流れるのは
なかなか面白いと思いました。
プロジェクションマッピングもかっこよかったです。

 


キャストの感想

法水探偵の井上芳雄さん
ちゃんと3曲も歌っていただいて。。。ありがとうございましたという感じです。
ストレートプレイでも、なかなかかっこいいですよね。
さわやかな探偵さんでした。記憶は結局戻ったんでしょうかね~?


楯鉾医師の鈴木浩介さん
存在感抜群でした。さすがです。
語り手としても絶妙な匙加減がさすがでした。


孫娘の井上小百合さん
笛をふいたり、サックスを吹いたり。。。なかなかご活躍でした。
芳雄さんの歌に魅了されて、銃をとられてしまうという役どころに笑っちゃうけど。


なかなか不思議な物語ではありましたが、楽しめました

 

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「ブラッド・ブラザーズ」見てきました

2022-04-23 01:49:01 | お芝居

「ブラッド・ブラザーズ」 東京国際フォーラム ホールC 2022.03.30 18:30~

カッキーとウエンツが双子を演じる?面白そうということでチケットゲットしました。
バッドエンドな話で、なかなか厳しいものもあったけど、でもキャストの人たちの
熱演が楽しかったです。
で、、、一番の感想は、これは「堀内敬子劇場」だなってことでした(笑い)


あらすじは

「リヴァプール郊外で双子の男子が誕生した。双子の一人であるエドワード(ウエンツ瑛士)は裕福なライオンズ夫妻(一路真輝&鈴木壮麻)に引き取られ、もう片割れのミッキー(柿澤勇人)は、実の母親ミセス・ジョンストン(堀内敬子)と兄サミー(内田朝陽)のもとで貧しくも逞しく暮らしていた。正反対の環境で育った二人はお互いが双子であることを知らないまま、7歳で出会って意気投合し義兄弟の契りを交わす。しかしミセス・ライオンズは我が子エドワードを実の母親にとり返されることを恐れ、ライオンズ一家が転居。エドワードとミッキーは今生の別れをしたはずだった。そのうちミッキーの家が取り壊しとなり、移り住んだ先は偶然エドワードの家の近く。

15歳になった二人は再会し、固い友情を育むようなる。エドワードとミッキー、そして幼馴染みのリンダ(木南晴夏)は恋と希望に溢れた青春の日々を謳歌する。しばらくしてエドワードは大学に進学。ミッキーは工場に勤め、リンダの妊娠を機に結婚。大人として現実を生きはじめた二人の道は大きく分かれていった。不景気により失業したミッキーは、ついに犯罪に手を染め薬漬けに。議員となったエドワードはリンダを通してミッキーを支えるが、運命は二人を容赦しなかった…。」


舞台は双子の母であるミセス・ジョンストン(堀内敬子さん)が一人で出てくるところから始まる。。。歌さすが上手い
そして進行役のナレーターの伊礼さん・・・死神みたいだった。
ミセス・ジョンストンは夫と別れたシングルマザー。しかも別れたあとに双子がおなかにいることが発覚・・・育てていくことができるかと困っている。

彼女が働く家のセレブのミセス・ライオンズ(一路さん)は、子供がほしいけど、子供を産むことができない。が、養子をもらうことには夫は反対
夫が長期出張中に、ミセス・ジョンストンの双子のうち、一人を譲ってくれるように懇願。契約が成立する。
夫には自分たちの子供だと、偽って、双子の一人を譲り受ける。

ミセス・ライオンズは、一人を育て始めたが、ミセス・ジョンストンがその子をかまうのをみて、奪い返されてしまうのではと不安になり、
ミセス・ジョンストンを解雇してしまう。
「生き別れた双子が、互いに双子だと知った時、二人とも死んでしまう」という呪いをかけて・・・

ミセス・ジョンストンの子供のミッキー(かっきー)と、ミセス・ライオンズの子供エディ(ウエンツ)は7歳になった。
近くで暮らしていた二人は出会ってしまう。二人は仲良くなり、リンダ(木南晴夏ちゃん)と3人でよく遊ぶようになる。
ミッキーの兄のサミー(内田さん)は不良で乱暴。ミッキーはだんだんと悪の道に入りそうになる。

しかし、双子たちが実は仲良くなったことを知ったミセス・ライオンズは、またもや実の母に取り返されることを恐れて、田舎に転居することにする。
その挨拶にミッキーの家にきたエディ。ミセス・ジョンストンは、自分とミッキーがとった写真が入ったロケットペンダントをエディに渡す。

ミッキーたちが住んでいたアパートも取り壊されることになり、引っ越した先は偶然だがエディの家の近くだった
そしてまた、出会うべくして再会した14歳の二人。リンダも含めて、また友情関係が。。。

その後、エディは大学に行き、ミッキーは就職だが解雇。
エディがクリスマスに戻ってきたときも、まだ求職中だった。ミッキーはリンダと付き合い始め、リンダの妊娠と同時に結婚。
エディの存在に不安を覚えたミッキーは、兄サミ―の誘いで、危ない仕事に手を出し、警察に捕まってしまう。
ミッキーはそんな境遇に心を病み、うつ病と診断され、その薬によってさらに状態が悪化してしまう。

出所したミッキーをリンダは何とか立ち直らせようとする。薬をやめようとさせるが、なかなかうまくいかない。
リンダは、エディを頼り、彼に家と仕事を用意してもらう。そのこととでミッキーは意固地になっていく。
リンダはますますエディを頼り、二人がキスをするところを、ミッキーに見られてしまう。

そしてミッキーはとうとうエディに銃を向ける。
せっかく自分が立ち直ろうとしているのに、リンダをエディに取られる、自分は何ももってなくて、エディはなんでみんなもっているのか。。。。
そこに来たミセス・ジョンストンが、ミッキーに言う、エディはあなたの双子の兄だと。赤ちゃんの時に手放したのだと。

「生き別れて育った双子が、互いに双子だと知った」瞬間だった
ミッキーは、どうして自分を手放さなかったのだと怒りながら、エディを撃つ。と同時にミッキーを囲んでいた警察がミッキーを撃つ。
二人は同時に倒れて息を引き取る。
ミセス・ジョンストンは呆然と立ち尽くす。。。そして。。。悲しみの歌を。

 

やりきれないですよね~いくら、「生き別れた双子が、互いに双子だと知った時、二人とも死んでしまう」という呪いがあったとしても
それが現実になるなんて。。。
呆然とたちつくす、ミセス・ジョンストンがやりきれなかったです・・・

と、話の結末に関してはそうなんですけど。
途中途中は楽しい場面もあったり、思ったより少なかったけど、ステキな歌もあったりで。。。
満足できた舞台でした。

かっきーとウエンツと木南晴夏ちゃんは、7歳、14歳から17歳と、大人になってからと演じてましたけど、
意外に7歳でも違和感がないのが不思議でした。無邪気な子供たちになりきってました。

話の進み方もナレーターが入ったりして、テンポがよくて飽きない仕掛けになってました。

そうそう。後から知ったのですが、演出が吉田鋼太郎さんだったんですね~
鋼太郎さんもどこかで出てほしかったな。アンサンブルの人たちに混じって、7歳の子供役とかちょっと見てみたい(笑い)


キャストの感想

ミッキーのかっきー
とってもよかったです。いろんな表情のかっきーが見れました。
7歳のミッキー。ちょっと悪いお兄ちゃんをマネちゃうこういう男の子ってどこにもいますよね。
そんな男の子がぴったりの柿澤くん。
印象的なのは、だんだん壊れていく姿。ジレンマが感じられて、ちょっと色っぽかったりして。
いい役者さんですよね。
願わくば、もっと歌を聞きたかったな。


エディのウエンツくん
お顔がお顔だから、いいところのお坊ちゃんがぴったりでした。
お坊ちゃん服がよく似合う。
バラエティで見てる姿の印象が強いけど、芝居もなかなかですね。さすが、留学してただけある。
優等生だけど悪いこともしてみたいという、学生のエディがよかったな。


リンダの木南晴夏ちゃん
溌溂と演じてましたね・・・ちょっと「ヨシヒコ」とダブる面もあったけど.
7歳の頃のリンダ、男の子に混じって元気に遊ぶ女の子。こういう子いるよね~って。
大人のリンダも切なかった。ミッキーと結婚して、幸せになってもらいたかったけど。。。


ナレーターの伊礼さん
舞台を降りて演じたり、大活躍でした。ナレーターだけでなくて、他のいろんな役も演じてましたね。
もちろん、歌もすばらしかった。


ミセス・ジョンストンの堀内敬子さん
圧倒的な存在感でした。
一応、双子の二人が主演となってましたが、私には堀内さんが主役のように思えました。
歌もたくさん歌ってらしたし。。。
とても強くて元気で、そしてお茶目なお母さんを見事に演じておられました。
それでも、双子の一人を手放すときのつらい表情は、、、すごかったです。


一路さんと壮麻さんのライオンズ夫妻とか。。。すごい豪華なキャスティング。。。もったいないよね。
一路さん演じるミセス・ライオンズが、ミセス・ジョンストンに見せる表情は怖かったけど、、、
同じような境遇だったら、、、、真に迫ってました。

結末は悲しすぎるけど、でもよい舞台だったと思います。

 

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「夜来香ラプソディ」見てきました

2022-04-14 19:27:06 | お芝居

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」 シアターコクーン 2022.03.12 17:00~&03.15 18:00~&03.27 13:00~

キューブの25周年の記念公演。
20周年の「魔都夜曲」にたくさん通った私は、やっぱり見ておかないと!!と、
東京初日と千秋楽、それから真ん中くらいのソワレと、3公演ゲットして、魔都上海につかってきました。

初日に行ったとき、すぐに簡単な感想をアップしました。ご興味ある方はこちらへ

それから20周年の「魔都夜曲」の感想はこちらへ

この作品は、「魔都夜曲」からら6年後の上海の話。第二次世界大戦の終戦間近の話です。
ほぼ実話なんですね。。。この時期に、上海で人種も関係ない、コンサートを開こうとしたという
すごい話です。

一応文化村の公式より、あらすじ

「第二次世界大戦末期、嵐の中の台風の目のように、ぽっかりと晴天が覗き文化が育まれていた魔都、上海。そこでは、日本軍の支配下にも関わらず、租界という名の治外法権が存在し、さらには日本軍に対抗しようとしている、中国国内の政治勢力の思惑も蠢いていた。この物語は、終戦間際にもかかわらず、人種やイデオロギーの壁を乗り越え、コンサートを開催しようとした人々たちの物語です。」

開演前、会場に憲兵さんが入ってきて、観客を監視・・・
会場はまだ明るいし、服部さん作曲の音楽もかかっている。。。
ブザーがなり、照明が落ちると、服部良一(松下くん)さんがタキシード姿でタクトをもって登場。
タクトを振ると演奏が始まる・・・

そっか。上海のコンサート会場ということになってるのか?と、気づく。
私たちは上海の会場にいるお客さんというわけね。と、なんかワクワク。

服部良一さんがあいさつ。
「こんなご時勢に足を運んでくださってありがとうございます。不可能だと思っていたコンサートができて感謝です」
戦時中のコンサートだからのあいさつだけど、今のコロナの状況や、ウクライナの状況を考えると、同じだなと
なんだろう、胸にくるものがありました。今回の舞台を開演するにあたって、関係者の皆さん、心から
そう思ってるんだろうなと。。。

挨拶のあと、またタクトを振ると、後ろの幕があき、舞台には階段。その奥にバンドの皆さん、
そしてキャストの皆さんが。。。華やかなオープニング。
キャストの皆さんの衣装もキラキラしてて、すごくきらびやかでした。

舞台上には、服部良一と黎錦光(白洲迅くん)が残り、このコンサート開催までにこぎつけた話を始める・・

と、ここから回想パートに。

服部良一が上海の陸軍報道班への赴任を命令される場面
→これは、初日ではありましたが、次に見に行ったときは、全部カットとなってました。

上海のナイトクラブ  ラ・クンバルシータに、上官の中川(上山竜治さん)に連れられて、服部がやってくる。
戦時中とは思えない共同租界の上海。ここで、黎錦光、歌手で女優の李香蘭(木下さん)に出会う。
実はこの店の常連の山家少佐(圭哉さん)が、3人を引き合わせたのだった。服部を上海に呼んだのも山家さん

3人は友情を深めていく。
そして山家さんから、この上海でコンサートを開いてほしいという依頼を受ける。
が、服部は音楽を中国人の不満を解消するための道具にするのではと、首を縦には降らない
黎錦光や山家の音楽への気持ちを聞き、また李香蘭が自分は実は日本人だという秘密を明かしたことなどを
受けて、服部は考えを改めてコンサート開催にまい進していく。

黎錦光は共産党員だった。ソ連出身の共産党員リュバ(仙名彩世さん)は、黎錦光を脅し、コンサートの
進行表を手に入れ、コンサートを襲撃するつもりだった。

日本の軍部は共産党の動きはわかっていたが、それを利用しようとしていた。
そのため、最初はコンサートを反対していたが、実行にゴーサインを出した。

が、山家少佐が日本に送還されてしまい、上海の裏社会を押さえることができなくなり、コンサートは暗礁に
のりあげるが、川島芳子(壮さん)の力と、李香蘭が引退するという決意のおかげで、ここはクリア
服部は黎錦光の状況を知り、コンサートの開催を悩むが、長谷部(山西さん)の思いを知り、コンサートを
開催することを決意する。

日本軍の長谷部は、共産党のアジトをつかみ、コンサートの前日に党員を逮捕する。
が、リュバだけは取り逃がしてしまい、コンサートの舞台上の李香蘭に向かって銃を向ける。が、それも
川島芳子によって阻止される。

皆の思いと力によって「夜来香幻想曲コンサート」は上海グランドシアターで無事開催され成功を収めた。
最後に、黎錦光が作り、服部がアレンジした「夜来香ラプソディ」を歌い上げる李香蘭。
コンサートは終演した。

ここでおしまいかなと思ったら、
芝居はまだ続き、
コンサートが終わって、ホッとしている出演者たち。
李香蘭が長谷部にリュバと合わせてほしいと頼む。リュバは李香蘭が子供の頃に歌を習った人だったのだ。
二人は再会を果たした。
そして戦争は終わり、服部と黎錦光は友情を確かめ合うのだった・・・


5年前の「魔都夜曲」よりも、より音楽に重きを置いた芝居という感じでした。
コンサートの模様の中に、回想劇をはさみながら。。なので、
コンサートの場面は、本当のコンサートという感じで、皆さん歌ってらっしゃって。。
で、歌が上手い人というかミュージカルとか宝塚とかの方ばかりなんで、聴きごたえがありました。

開演前、休憩のときなど、憲兵さんが出てきたり、上海のコンサート会場さながらの状況で、
私たちが本物のコンサートのお客さんのようになっている、二重構造の芝居になっていて
それが、余計に臨場感を増していたと思います。

実際にバンドの演奏なので、上質な音楽劇でした。堪能できました。

国籍も戦時中ということも関係なく、音楽の力で何かできないかと、みんなが一生懸命作ったコンサート。
「音楽で戦争は止められない。けれども音楽の力で何かはできる・・・」
そういう思いは、絶対に伝わったと思う。
そしてそれは、今のウクライナ情勢にも通じることで、この時代にこの芝居を観ることができた意義を
しっかり感じました。
戦争をしている国同士の音楽家の友情。。。すごく尊いです。今、戦時下にあるウクライナでも
音楽の力で何かできればいいのに。。。スポーツの力でもよいです。そんなことを切に願います。

そんなことを考えながら、楽しんだ芝居でした。
とっても素敵な芝居でした。

この前も書いたけど。。。ここに直人がいてほしかったな~


そしてキャストの感想。

服部役の松下くん。
もうしっかり座長さんです。
歌ももちろん、演技でもみんなを引っ張ってました。
指揮の仕方がね、私の記憶の片隅にある服部良一さんそのものでしたね。

いろんな表情が見れて、とってもよかったです。
音楽を愛していた服部良一さんを、全力で演じてたのが伝わりました。


黎錦光役の白洲迅くん
すごい歌が上手いんですね~予想以上でびっくりでした。
ピアノも弾けるんでしょうね。きっと。
若くてキラキラした感じの中に、中国と日本の間に挟まれる
苦悩もすごく出てて。。。これから絶対楽しみな役者さん

CUBE30周年の舞台は、あなたが主演ですね!!

 

李香蘭の木下晴香さん
さすがミュージカル女優さん。
最初の高音で感動。キーが高いのに、あんな声量ですばらしいです。 
そして、可憐という言葉がぴったり。
一番腹をくくっている、李香蘭の強さもしっかり演じてました。


マヌエラの夢咲ねねさん
チャイナドレスもすごくお似合いで、そしてさすが宝塚出身で
歌もダンスも最高でした。
ラ・クンバルシータでの姉御な感じもよかったです。


リュバの仙名彩世さん
リュバ以外にも何役もやってらっしゃいましたよね。
リュバと李香蘭と一緒にも歌ってたし、彼女もさすが宝塚で
声がすばらしくてよかった。

 
中川の上山竜治さん
ある意味、一番おいしい役だったかも。
「サンタルチア」はさすがでしたね~
あと、ダンスもちょっと笑っちゃいました。
そうそう、東京の千秋楽は、サンタルチアの最後。。。めっちゃ伸ばしてあおって
楽しんでましたね。

 
山家少佐の圭哉さん
圭哉さん大好きです。なんだろう、居るだけでクスッと笑ってします存在感
こういう人が、あの時期の上海に実在したことがびっくり。


川島芳子の壮さん
「魔都夜曲」と同じ役でしたね。
前のときより、ちょっとソフトになった感じがしました。
で、美味しいところは最後にもっていくのがよかった。
山家さんとそういう恋があったんですね。最後、客席を去っていく
山家さんを見守る表情が、素敵でした。


長谷部の山西さん
山西さんがいると、ホントに場が締まる。
そして日本一「軍服が似合う」俳優さんでした(笑い)
軍の命令に愚直なまでに従う立派な軍人さんなんだけど。。。。
実は心の中にはいろんな苦悩があって・・・というのが
よくわかった。きっと終戦間近には、みんなこんな感じだったんでしょうね。

それから、
ダンサーをやってた吉岡麻由子さん
「魔都夜曲」のときもすごく楽しそうで輝いてたけど、
今回もでした。振り付けとかもやってらっしゃるんですよね。
ダンスもキレがあってかっこよかったです。

それからそれから
立川さんをはじめとするバンドも皆さん
「魔都夜曲」に引き続きの方も、いらっしゃって、なんか懐かしかった。
生の演奏はホントによいです。


最近、舞台を見に行くと、結構空席が目立つときもあるのですが、
この舞台は、毎回満席でした。さすが!!
そして、お客さんも手拍子などで応えて、すごく雰囲気がよかったです。
ホントに笑顔たくさんで楽しかった。

東京の千秋楽では
3回目か4回目のカテコで洸平くんが挨拶なんだけど
「東京の千秋楽」というところ「大千秋楽」と言おうとしてしまって。。。圭哉さんに突っ込まれてました。
東京全公演走破できたことが嬉しそうでしたよ。
で、感謝の気持ちを話してたと思ったら、急に迅くんに「なんか話します?」と振って、迅くんは大あわて
でも、ちゃんと迅くんも話し、お約束のように木下さんに「なんか話します?」
この感じで、カンパニーのよい雰囲気が伝わってきました。


長岡の大千秋楽は明日ですね。最後までがんばってください。

しつこいけど。。。キューブの30周年はぜひ直人も。。。。。ね。社長!

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「怖い絵」見てきました

2022-03-25 01:17:57 | お芝居

「怖い絵」 よみうり大手町ホール 2022.03.15 18:00~

中野京子さんの「怖い絵」は、実際に本は読んだことないのですが、興味はありました。
名画に隠された恐怖の背景って。。。興味そそりますよね~
で、これを舞台化すると聞いて、これは行ってみたいなと・・・
どうするんだろう?一つの絵にスポットを当てて、その背景とかを舞台にするんだろうか?なんて
考えたりもしたんですが。。。

そういう話ね~という・・思った方向と違う角度から来たので、ちょっとびっくりでした。
鈴木おさむさん。。。なかなかすごいです。


公式のあらすじより
「都内のはずれにある大きな屋敷。そこは様々な絵画に溢れた一日一組しか客を取らないセレブに人気のレストラン。レストランのオーナーは絵田 光(えだ ひかり)。彼は投資家でここを趣味で経営している。投資家をしながら、実は怖い意味を持つ絵画を集めるのが趣味の男。「怖い絵」に秘められた物語がその事件の真の姿を浮かび上がらせ、罪深き人達に復讐の代行を行っていく。本当に存在する絵と、そこに隠されたメッセージ。世界中の名画には、実は隠された恐怖の真実があった…
謎多き絵画コレクターのダークヒーロー・ミステリー。舞台「怖い絵」であなたも絵画からその罪を! 解き明かせ。」


開演前から流れている曲が寺尾聰さんの「SHADOW CITY」
もうどのくらい前の曲?千春の「長い夜」の頃だから。。。1982年か。もう40年前の曲ですね。
なぜにこの曲?とも思ったけど。。見終わってもなぜに?だったんだけど・・・

最初に出てきたのはレストランのオーナー松也さん。
長台詞を朗々と。。。絵画のうんちくを語る語る。。。舞台上には、絵がいくつも飾られ・・・
ちょっと得した気分。
最初の怖い絵は「切り裂きジャックの寝室」絵を描いた画家が切り裂きジャック本人だったという。。。
(月9で「切り裂きジャック」の名前がでてきたときは、因縁を感じてしまった)

そんな中、レストランにいる若き画家でオーナーのアシスタントの青年が描いた絵も紹介される(そうか伏線か)

そして、この芝居の本題に・・・
持ち込まれた事件は、ある建設会社社長の妻の自殺が他殺ではないか?というもの。
社長が殺したのでは?と疑っている社長の愛人。アシスタントの青年は、彼女の弟みたいな存在だった。

舞台上には、オーナーと、社長、その愛人、若き画家でアシスタントの青年、そして刑事
話を聞いたオーナーは、「怖い絵」を使って、その事件の真相にせまっていく。

が、途中はなぜかアドリブコーナーに。
笑って笑って笑いました。
松也さんと寺脇さんのアドリブ合戦はすごかった。
比嘉愛未さんは、笑いをこらえるのが大変そうで、しょっちゅう後ろ向いてました。

そこから一変。話は怒涛の展開へ。
オーナーが、それぞれの登場人物の秘密や思いを明らかにしていき、、、
事件は二転三転の展開に。。。
みんな少しずつ隠し事をしたり、うそをついたりしているのだが、それを
オーナーが、「怖い絵」になぞらえて暴き出し。。。最後に犯人がわかる。

あらすじでは、復讐の代行をするとあったけど、、、代行したと言えるのかな
犯人を暴き出したということで、代行になるんだろうか・・・


舞台セットは、額縁がいくつか。。。そして、舞台の後方には「怖い絵」が飾られていた。
事件の中で、有名なフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」を利用していたけど、
この絵、X線を当てることで、フェルメールが描いたキューピッドが浮かび上がってくる。
誰がなんのために、これを消した?
そういう感じで、推理をするのに、使う絵が飾られているのだろう。


キャストの感想

オーナーの尾上松也さん
松也さんの芝居を見るのは新感線以来
汗をかきながらの熱演でした、
最初の長セリフも、ラストの魂のこもったセリフも大変だったろうな~
とても素晴らしかったです。
席がけっこう前目だったので、松也さんを堪能できました。ポッチャリ感がかわいかった
そして。。。こんなにアドリブ繰り出すんだ・・・
えなりかずきのものまねとか・・・意外性あったけど、面白かったです。


社長の寺脇さん
なんなんでしょう。この存在感。シリアスシーンでもアドリブシーンでも
まあ、アドリブは地球ゴージャスでの岸谷さんとの掛け合いでも慣れてるし、見慣れてるし(笑)
松也さんがあれこれ繰り出すから、それを受ける寺脇さんも大変。。。
それをさらに崎山さんにバトンタッチするもんだから、、舞台上はカオスでした。
それだけ笑わせておいて、終盤のシリアスな場面はさすがでした


愛人の比嘉愛未さん
すごいきれいだったし、細かった。
笑い上戸みたいで、途中のアドリブ合戦のときは、ホントにつらそうでした(笑い)
後半のちょっと狂気をはらんだような演技。。。見入ってしまいました。


探偵助手の佐藤寛太さん
初めて見た方でしたが、劇団EXILEの方なんですね。
まず。。。衣装が可愛くて、ちょっと女の子みたいだった。
終盤の演技にはぐっときました。


刑事の崎山つばささん
この方も初めての方でした。
刑事さんなんだけど、コミカルに話しながら、事件の真相に迫っていく
セリフ量も多くて大変だと思ったし。。。
松也・寺脇からのアドリブのバトンを受けるのも大変だと思ったし。。。
それを難なくこなしていて、楽しみな役者さんだなと思いました。

 

怖い絵と芝居、どう組合わせてくるんだろうと思ったけど、
絵を使って謎を解いていくという物語になるとは。。。
新しい演劇の形だなと思いました。
でも、すごく面白かった。
後半の展開には、前のめりになってしまうような、スピード感で
キャストの演技も楽しめたし。。。とてもよかった。。。
ストーリーがわかったところで、もう1回見たかったな~とも思いました。

 

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cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」初日行ってきました

2022-03-14 00:14:32 | お芝居

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」

昨日(3/12)初日の舞台に行ってきました。

チケット取ってたけど、コロナワクチン3回目接種の翌日だし・・・と、心配でしたが

奇跡的に発熱も頭痛もなく、元気にシアターコクーンに行ってきました

(が、翌々日の今日の昼過ぎに38度近くまで発熱・・・薬でようやく元気になりつつある深夜(あ‼日付変わってた)です)

 

初日の感想なので、なるべくネタバレはさけて簡単に思ったことを。

あと2回観劇する予定なので、見終わったら、いつものように感想を書きたいと思います。

 

話の内容は

「第二次世界大戦末期、嵐の中の台風の目のように、ぽっかりと晴天が覗き文化が育まれていた魔都、上海。そこでは、日本軍の支配下にも関わらず、租界という名の治外法権が存在し、さらには日本軍に対抗しようとしている、中国国内の政治勢力の思惑も蠢いていた。この物語は、終戦間際にもかかわらず、人種やイデオロギーの壁を乗り越え、コンサートを開催しようとした人々たちの物語です。」

文化村の公式ページより

 

どうしても、「魔都夜曲」と比べながら見てしまいました。

「魔都夜曲」の感想はこちら

そして、李香蘭や川島芳子という同じ登場人物がいるので、続き物って感じで堪能しました。

そう、主演の洸平くんが演じた服部良一も、「魔都夜曲」では彼をオマージュした鹿取という役で出てましたよね。

 

「魔都夜曲」の方がストーリーを重視した感じの音楽劇という感じで

「夜来香ラプソディ」は音楽を重視した、史実に基づいた話という感じがしました。

でも、セットの感じも(階段があったり、二階部分を使ったり)、「ラ・クンパルシータ」のセットも、「ル・パシフィーク」と

なんだか似てるし、生バンドの方が後ろで演奏しているのも(というか、立川さんとか武田さんとかいらっしゃるし)同じだし、

ついつい重ねてみてました。

「魔都夜曲」から6年後の上海。終戦間近の上海。6年経って戦争も激しくなっているから、全然違った街になっていたんでしょうね。

 

話は、実際に1945年6月に上海の劇場で開かれたコンサートを実現するまでの話。

コンサートの模様と、実現までの話が回想として入ってくる構成になっていました。

なので、歌は本当にしっかりと・・・すばらしかったです。「魔都~」もすばらしかったんだけど、ちょっと趣が違うというか

本当のコンサートでの歌唱という感じで・・・

そして、開催に至るまでの道のり、苦難を乗り越えて。。。服部良一と中国の音楽家の黎錦光の友情もしっかり描かれていて

今回も上質な音楽劇に仕上がってました。すごく衣装もセットもきらびやかで華やか。素晴らしかったです。

あと2回見に行けるのが嬉しいです。

 

松下洸平くんは、すっかり座長さんでした。この5年であれよあれよという間に、スターになってしまいましたね(言い方古い)

そして白洲迅くんもかっこよかったし、歌が上手かった。

女性陣は、皆さん上手いからなあ・・・李香蘭の木下晴香さんはミュージカルたくさん出てらっしゃる方だし、

マヌエラの夢咲ねねさんも宝塚出身の方ですからね。もう声が響きすぎて感動でしたよ。

それから山西さんの憲兵ぶりは似合ってました。魔都のときは、憲兵ではなかったけど。。でもなんか同じような感じがして

落ち着いて見ちゃってた

あと、、、、私はやっぱり圭哉さん好きだわ。癒される~お歌もふふふで癒されました。

そして意外にも上山竜治さんがいじられ役だった・・・

 

私の中ではどうしても「魔都夜曲」を引っ張りながら見てしまいましたが、だからこそなのか、さらに楽しめた舞台でした。

 

ちゃんとした感想にはなってないかもだけど、初日見てきて思ったことをつらつらと書いてみました。

 

でも、、、やっぱり直人もこの場に出てほしかったな。どんな役でもいいからさ。キューブの25周年なんだし・・・

まあ、時代は松下洸平だからかな?

だったら、5年後、キューブの30周年の舞台は、白洲迅くんが主演で、直人は魔都のときのさとしさんのような立ち位置で

出てくれるといいんだけどなぁ・・・なんて思ったのでした。お見かけしたキューブの北牧社長よろしくお願いします。

 

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「ロッキー・ホラー・ショー」見てきました

2022-03-08 01:07:27 | お芝居

パルコ・プロデュース2022「ロッキー・ホラー・ショー」 PARCO劇場 2022.02.23 12:30~

またあのフルタ―に会える!
2011年KAATで見たんですよね・・・
そのときの感想はこちら

ただ、このときは、「ロッキー・ホラー・ショー」というものの知識が全くない状態で行ったから、
観客の人も、芝居の中で立ち上がってノリノリに踊ったり歌ったりするということにびっくりして・・・
ようやく、私のエンジンがかかったときには、カテコだったという。

なので、今回は楽しんだもん勝ちというスタンスで参加でした。席も結構前の方でよかったです。
コスプレしてる方もたくさんいたし、今回声が出せないので、それ用のグッズも売ってて・・・
音が出せたりするやつね。あとはペンライト販売してました。
そしてマスクも。ということで、私はマスクだけゲットして(100円)、参加です~


一応、、、話の内容は。。。

「友人の結婚式の勢いに乗せられ、自分たちも婚約してしまったブラッド(小池徹平)とジャネット(昆夏美)。ふたりは恩師に報告しようと、嵐の夜、車を走らせていた。
しかしタイヤがパンク。助けを求めた彼らは、人里離れた荒野に建つ古い城にたどり着く。
困り果てた二人の前に現れたのは、不気味な執事リフラフ(ISSA)と使用人のマジェンタ(フランク莉奈)やコロンビア(峯岸みなみ)たち。その異様な雰囲気に呑まれて戸惑う二人をそっちのけに、城の中ではノリノリのパーティーが始まる。さらに、黒いガーター&ストッキング姿も妖艶な城の主・フランク “N”・フルター(古田新太)が登場。いかにも性倒錯者然の彼は、この城で秘密の実験を行っている科学者であると言う。その実験とは、人造人間を創り出すこと。まさにこの夜は、彼の輝かしい実験が最終段階を迎えようとしていたのだった。困惑する二人にフランクは、人造人間誕生の瞬間に立ち会うよう強要する。

誕生したのは…フランク好みの美形の筋肉マン・ロッキー(武田真治)。城の住人たちが成功を喜んでいるところに、今度はつぎはぎだらけの謎の男・エディ(岡本健一)が乗り込んで来る。50年代のロッカー・スタイルでキメたエディだったが、身長が足りないため、あえなくフランクに始末されてしまう。邪魔者は消した。フランクはロッキーに抱かれ、新婚のカップルのように寝室へと消えていく。

夜は静かにふけてゆく…はずだったが、ロッキーと寝室に消えたはずのフランクは、いつの間にかジャネットの寝室に押し入り…、かと思うと今度はブラッドのベッドに現れ…。混乱したジャネットが城の中をさまよい歩くうちに、フランクから逃げ出したロッキーに出会い…、そんなこんなで城の中は愛と欲望の大混戦。

ドタバタの騒ぎの中、リフラフが城への侵入者を発見する。広間に誘導されてきたのはスコット博士(岡本健一)。彼はブラッドとジャネットの恩師であり、UFOを研究する科学者であり、なおかつエディの叔父でもあるというサービスぶり。だが、ロッキーをジャネットに盗られて怒り狂ったフランクは、スコット博士をブラッド&ジャネットもろとも捕らえてしまう。

3人の運命は?フランクの目的とは?
そして執事にしては何か一癖ありそうな、リフラフの正体とは?」(公式のページより)


岡本健一さんも出てるから、リフラフだとばっかり思ってたから・・・だって2011年の公演、岡本さんのリフラフの印象すごい強かったし。
リフラフはISSAさんだった。
でも、カテコにリフラフのかっこで出てきてくれて、、、すごくうれしかったです。

芝居のスタートの前に、
「#感染症対策に余念がないぞセブン」の皆様が出てきて、開演前の注意事項や、観客も参加できる振り付けを教えてくれます。
教えてくれたから、、、本編でも踊れたよ。ありがとう。
それと、写真撮影もここだけはOKでした。


過去の公演に出てた中村倫也さんとソニンちゃんが顔パネルと声で登場。ソニンちゃんのときは見に行ってないけど
倫也くんのは見に行ったよな~KAATまで。

そしてまず、武田真治さんが登場。サックスを演奏。。。幕があがり、バンドの演奏。ROLLYさん、武田さんも合流・・・
いやあ、、、二人とも上手いし、かっこよかったよ~

そこから芝居が始まります
公式のあらすじのように進んでいきます。

スコット博士とブラッドとジャネットが捕まったところまでは。。。そう。
フランクたちは実は宇宙人だった。リフラフとマジェンダは宇宙人とばれたから、星に帰ろうと提案するが、フランクが拒否する。
そこでリフラフはフランク、ロッキー、コロンビアを射殺し、捕まえていた3人の地球人を解放し、自分たちは宇宙船(お城)で星に戻っていく
そんな感じの結末になります。。。


とにかく、生バンドが豪華。めっちゃよかった。
武田真治さんのサックスに、ROLLYさんのギター。。。かっこいい~
そしてキャストがみんな歌えて踊れてだから、、気持ちよいくらい楽しかったです。
教えてもらったから、ダンスもまあまあできたしね。カテコもしっかり踊ったよ。

いのうえさん演出の流れを汲んだ、河原さん演出だからか。。。
けっこう時事ネタというか、出演者いじりというかが見られて、笑ってしまいましたよ。
あれって古田さんのアドリブってことはないよね~?
峯岸みなみちゃんの坊主ネタとか、徹平くんが最近ミュージカルが多いネタとか、、
あ!武田真治さんが、コロナのあとインフルにかかったと自虐ネタも披露してた。

もともとも芝居そのもののファンの方も多いから、会場にはコスプレの方もちらほら。
他の人も盛り上がって楽しかった。
ただ、グッズのペンライトはどうなんでしょ。隣の方が、劇場慣れしてなくて(娘さんに連れられてきてた)、
ペンライトをすごく大きく振るんで、私の目の前をその都度横切って、、、ちょっと煩わしかったです。
その方も楽しんでたんで、文句は言えないですが・・・

古田さん最後か~お疲れ様でした!!
コロナ禍でなければ、もっともっと盛り上がったのにと、ちょっと残念だったけど、
笑顔笑顔の芝居だったので、それはよしとしようっと!


キャストの感想

フランク・N・フルターの古田さん
おなじみの黒いガーターベルトと網タイツ(ところどころ破れてる)で登場。
ダンスも歌もお上手だし。。。古田さんのためにあるような役ですよね。
で、、、足が細い(笑い)
今回でフランクを演じるのは最後ということで、残念ではあるけど、、、
楽しませていただきました。


ブラッドの小池徹平さん
徹平くんの白パンツ姿って、、、貴重かも(汗)
歌うとき口をすごく大きく開けて、、、発声しっかりしてるんだなって感動しちゃいました。
最近、変にミュージカルづいてるなって、古田さんにアドリブでいじられてて、、笑っちゃった。
確かにミュージカルへの出演多いですよね。


ジャネットの昆夏美さん
こんなことやあんな格好しちゃっていいの?と、心配しちゃった。
でも可愛かったし、けっこうムキムキで驚いちゃった。

 

リフラフのISSAさん
歌上手いし。。。そして美しい。。。ダンスになるとキレキレ。
岡本健一さんのイメージが強かったけど、ISSAさんのリフラフもよかったです。


ロッキーの武田真治さん
肉体美をここぞとばかりに魅せてくれましたよ。
生まれた人造人間、最初はROLLYさんだったのに、筋肉が~とフランクが怒ると、武田真治さんにチェンジ。。。には笑いましたよ。
あの筋肉を惜しげもなく見せながら、サックスを吹くって、彼しかできない。
しかしあの筋肉でも、フランク古田さんのお姫様抱っこは厳しいんだ(笑い)


スコット博士の岡本健一さん
3役・・・あ!カテコもいれると、4役か・・・
エディもよかったけど、ストーリーテラーが合ってました。滑舌がいいのかな?声がいいのかな?
すごく聞きやすかったです。
で、カテコでリフラフのかっこで、ギターを弾きまくる姿がかっこよかった。すごく楽しそうでした


マジェンタのフランク莉奈さん
存在感あるよね~そして歌もお上手で。。。

 

コロンビアの峯岸みなみさん
最初誰だかわからないくらい、役になりきってましたよ。
でも、古田さんにしっかり丸刈りをいじられてた。
それと、さすがAKB出身だからダンスとか上手だった。何よりすごく楽しそうでした。

 

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KERA CROSS 第4弾「SLAPSTICKS」見てきました

2022-02-26 02:29:22 | お芝居

KERA CROSS 第4弾「SLAPSTICKS」 シアタークリエ 2022.02.04 18:00~ & 02.17 13:00~

ケラさんの過去の作品を、別の演出家が上演するプロジェクトの第4弾。
今回は劇団ロロの三浦さんが演出。作品は「SLAPSTICKS」
この作品は1993年にナイロンの公演で上演され、2003年に再演されている。
再演のときのキャストはオダギリジョーさん、ともさかりえさん、古田新太さんら・・・
どちらも見てません。

「SLAPSTICKS」とは?と思って調べたら、「ドタバタ劇」って。。。(笑い)
Wikiの抜粋ですが、
 「スラップスティック」とは、叩く(スラップ)棒(スティック)の意。これが転じて舞台喜劇のドタバタ芸を指すようになり、さらに転じて、動きの多いコメディ映画をそう呼ぶようになった。
初めて聞くことばでした。

話のあらすじをまず・・・

「ビリー・ハーロックは、伝説のコメディアンであるロスコー・アーバックルの映画をリバイバル上映してもらおうと奔走している。だが、人々にとってサイレント・コメディーはもはや過去の遺物。ビリーは、配給会社に勤めるデニーを説得すべく、熱い眼差しで当時の思い出を語り出す。それは1920年のハリウッド。ビリーは助監督として入社した “喜劇の神様” マック・セネットの撮影所で働いていた。街を歩きながら、まるで昨日のことのように語るビリーの話を聞くうちに、デニーは少しずつビリーの思い出とサイレント映画に興味を抱き始めていた―。」
(公式より)

 

話の内容は、現在のパートと、過去のパートに大きくわけられます。
現在のパートに過去のパートが差し込まれるような形で進んでいきます。
過去のパートの中に、ビリーとアリスの回想シーンも入るので、、、ちょっとわかりにくい(汗)


現在のパートでは、ビリー(小西さん)が、ロスコ―・アーバックルの映画をリバイバル上映してもらおうと
配給会社のデニー(元木さん)に、彼がいかに素晴らしかったかを、自分が助監督をしていたときの出来事を
話していく。クリスマスの街をぶらぶら歩きながら、食べるところを探しながら、サイレント映画のすばらしさを
語っていくが、その熱量に押され、、、興味がなかったデニーも、最後はリバイバル上映をOKしていた。。

その中で語られる過去のパート。
若きビリー(木村さん)は、マック・セネットの撮影所で助監督をしていた。その当時のサイレント映画は
スタントももちろんなしで、とにかくオーバーな動きで体を張った演技をキャストがするものだった。セネットは
ハリウッドでは有名な監督だった。撮影現場にアーバックルの姪であるルイーズが母親と映画に出演したいと現れる

ある夜、仕事場でテープの編集作業をしていたビリー。セネットが来て、薬が入った紙を渡し、メーベル(壮一帆さん)には
渡すなときつく言われる。ビリーが見ると、それはコカインだった。メーベルはコカイン中毒だったのだ。
ビリーは驚いた拍子に、紙を落とし、コカインを吸ってしまう。
そこに電話が鳴る。電話はアーバックル(金田さん)からだったが、ビリーはパニック状態で大騒ぎした挙句、眠ってしまった。
アーバックルは呆れて電話を切る。

ビリーは夢を見ていた。彼の初恋のアリス・ターナー(桜井玲香さん)とのことだった。アリスはサイレント映画に合わせて映画館でピアノを弾いていた。アリスを家に呼んだときのことなどを思い出していた。。。結局二人は別れてしまったが、再会したところで目が覚める。

翌朝アーバックルは呆れてセネットに電話し、ビリーのことを話す。
アーバックルはサンフランシスコにいて、ホテルの部屋でパーティを開くことになっていた。
そこに駆け出しの女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよさん)も居合わせ、彼女もそのパーティに参加することになる。
そしてその夜、そのホテルで事件が起きた。ヴァージニア・ラップが死んだのだった。彼女の遺体には暴行のあとがあり、
アーバックルが逮捕されてしまう。新聞やラジオは、大スクープだと、どこも彼を批判する記事をだし、人気コメディアンの
アーバックルは地に落ちてしまった。

アーバックルは捕まって牢にいた。保釈されたが、自分のことを批判した記事を見て、怒りをもって出ていく。
ラジオでも、その事件を取り上げていた。アーバックルの妻が彼を擁護する発言をしていたが、そこにその場に居合わせて
酔っていなかった目撃者が出演。それはなんとアリスだった。アリスはアーバックルがヴァージニア・ラップに暴行していたと
証言する。

アリスは家を出ていこうと荷物の整理をしている。そのときルームメイトがアーバックルのサイン入りのブロマイドを見つける
そのブロマイドには「ビリーへ」という文字が書いてあった。
昔アリスがアーバックルと会ったときに、以前ビリーと一緒に訪れたブロマイド屋で買ったものに、サインを入れてもらったのだった。
そのときのことを思いだすアリス・・・

保釈されたアーバックルはサインをねだる子供を彼から引き離そうとする母親の姿を見て、自分の人気がなくなりその立場を思い知る。
その後、レストランでセネットやビリーと会うが、レストランからも追い出されてしまう。

ビリーはアリスと再会してレストランで会った。
ラジオ番組でのウソの証言のことを追求し、裁判ではウソを言わないように頼むが、アリスはもう事件そのものの問題ではなく、
映画会社やメディアの問題になっているといい、昔ビリーと買ったアーバックルのブロマイドを捨てて立ち去ってしまう。

アーバックルは裁判では無罪となった。アリスも裁判には現れなかった。
無罪とはなったが、アーバックルに対する世間の目は厳しく、ずっと批判され続けた。

最後の現在のパートで、デニーがビリーに、アーバックルはどうしているかを聞くが。。。
アーバックルもメーベルもみんなもう亡くなってしまったと告げる。。。

芝居のラストでは、亡くなったヴァージニア・ラップが幽霊としてあらわれるが。。。
声は出ず、昔のサイレント映画のようになっていた・・・

 

私は映画自体あまりみないし、ましてや、サイレント映画とかは全然で。。。
チャップリンとかは名前や、有名な映画の一部分は知ってるけど~というレベルですが、なかなか面白かったです。
正直な話、最初に見に行ったときは、過去と現在との話が行ったり来たりするので、頭の中がちょっとこんがらがったんですが
(特に1幕)、でも2回目に見に行ったときは、自分の頭が整理されてたので、大丈夫でした。
ロスコー・アーバックルもメーベル・ノーマンドもマック・セネットも実在の人物なんですね。

サイレント映画の時代が終わり、トーキー映画にと変わっていく過渡期のいろいろなジレンマとかは伝わりました。
そして、今の時代にも通じること。アーバックルは結局は冤罪で無罪になっても、社会的に抹殺されてしまったということ。
今だって、一度付いてしまった悪評は、なかなか消えるものではないですよね。メディアの力って怖いということを
感じました。昔から変わらない。

それにしても、サイレント映画って、アクションとかすごいんですね、
実際のスクリーンで昔のサイレント映画の一部が上映されるんだけど。。。
観客に伝わるようにと大きな動きで。。。が基本だし、もちろんCG合成なんてないから
車や列車を使うようなアクションも、すべてスタントなしで自分たちでやってたんですね~
芝居の中で、ベットごと落下したアクションで首が折れたという女優さんが出てきたけど、
ホントにあったんだろうな~って思っちゃいました。

舞台セットもスクリーンがあったり、ピアノが棚に変わったりとなかなか面白くておしゃれだったけど、
音楽もよかったです。映写機の音とか、レトロでいい感じでした。
あと、開演前に客席で流れてる音楽が、とても心地よくてよかった。


2/17公演は千秋楽だったので、満員のお客様でしたけど、
2/4の夜公演は、正直空席が目立って。。。それがとても残念でした。

 

キャストの感想

若いときのビリー役の木村達成さん
たぶん私は初見だと思うんですけど。。。と思って確認したら、
シアタークリエの再開の配信ライブで、ねもしゅーさんロロの三浦さんの作品をやったとき、
三浦さんの作品「CALL」に出てらした方だったんですね。。。ごめんなさい。あんまり記憶が・・・
普段は2.5次元舞台とかで活躍されてる方みたいですね。
私の周りは彼のファンが多かったようでした。
シュッとして背が高くて見栄えもよく、この若きビリー、悩めるビリーにあってると思いました。


現在のビリー役の小西さん
安定のうまさというか、落ち着いた感じの演技でした。
小西さんの芝居、ちょこちょこ拝見してるんですが、いつもストレートプレイで、なかなか
ミュージカル作品に行けてないのが残念。。歌のうまさを堪能したいかも。


アリス役の桜井玲香さん
元乃木坂の方なんですね。初めて知りました。
最近、乃木坂とかAKBとか。。。そういう人たちが舞台にどんどん出てきていて、
私はさっぱり誰が誰かわからないのですが。。。
こういう言い方をするとファンの方に怒られそうですが、普通な感じの演技でした。


アーバックル役のはんにゃの金田さん
すごくよかったです。お笑いのイメージが強いんだけど、
なんか落ち着いてて、飄々とした感じがこの役にぴったりでした。
あの肉襦袢・・・大変だったろうな~
そう、アリスにサインをするシーンは、さすが芸人さん。アドリブを連発して
桜井さんをマジに笑わせにかかってました。


セネット役のマギーさん
めちゃくちゃ安定感。正直一人だけ別格な演技だったな~と。
アーバックルがすべてを失って、レストランからも追い出される時の
やるせない怒りのシーン。。。すごく染み入りました。
本当に、サイレント映画や、その役者さんを愛していたんだなと。。。


メーベル役の壮一帆さん
華やか~出てくるだけで華があってきれい。
黒の衣装が似合っててかっこよかった。薬に手をそめてちょっと素直になれない感じを出すのも
さすが、上手いです。


デニー役の元木聖也さん
身体能力すごいんですね。バク中とかしてたし。。。
名前を見たことがあるので、ちょっと確認したら「泣くロミオ~」の芝居に出てらしたんですね。


ヴァージニア・ラップ役の黒沢ともよさん
2幕の最初と最後のシーン。サイレント映画のごとく、声がない演技。
私は読唇術は持ってないので、何を話していたかわからないんですけど。。。
涙を流していて。。とてもよかった。彼女はもっと生きて演じたかったと思うのに無念の気持ちが
幽霊となって、この場に出てこさせてくれたのかな~なんて思いました。


それからロロの劇団員の皆さんもとてもよかったです。

ヨーロッパ企画に客演してた亀島さん・・・
出てきた瞬間、あ!亀島さんだ~って思っちゃった(笑い)勝手な親近感。

望月綾乃さんも「月とスイートスポット」に出てらっしゃいましたよね。今回は首が折れてたけど(笑い)

それと、今回初めてでしたが、森本華さん、すばらしかった。何役やりました?


ロロの舞台は見に行きたいと思いながら、なかなか・・・なんですが、次こそぜひ!です。

さて、KERA・CROSSもあと1作品かな?確か最後はKERAさん自身が演出だったと思ったんだけど、
これも楽しみです。

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「ミネオラ・ツインズ」見てきました

2022-02-15 00:18:53 | お芝居

シス・カンパニー 「ミネオラ・ツインズ」〜六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ〜 スパイラルホール 2022.01.30 14:00~

キャストに惹かれて、チケットゲットしました。
どんな話か全然知らずに。。。とりあえず、公式のあらすじだけはよみました。

スパイラルホールは初めて。。。表参道駅すぐなんで、なかなかアクセスがよいです。
劇場にはいると、真ん中にステージで、北側と南側にそれぞれ座席が。
この配置って、始まる前ってちょっと気まずいですよね。逆側のお客さんと目が合ったりしてね(汗)


まずは、公式のあらすじより・・・
「舞台は、ニューヨーク郊外の小さな町ミネオラ。
一卵性双生児マーナとマイラ姉妹(大原櫻子)は、全く同じ容貌なのに性格は全く似ても似つかず、お互いを遠ざけながら生きてきた。

始まりは1950年代。
核戦争の恐怖が日常生活にも蔓延るアイゼンハワー政権下。保守的な女子高生マーナは、結婚こそが輝かしいゴールだと、すでにジムと婚約中。一方のマイラといえば、世間の常識なんかクソくらえの反逆児。男の子たちと“発展的”交際を広げている。そんな評判が耳に入る度、お堅いマーナのストレスは爆発寸前。ある時、素行の悪いマイラを諭そうと、マーナに頼まれたジムがマイラの元へと向かったのだが…。

時代は飛んで1969年。
ベトナム戦争の泥沼にあえぐニクソン政権下の世の中。“良い子”マーナと10代の息子ケニーが銀行の列に並んでいる。ラジオからは、過激な反戦運動に身を投じたマイラが、ついには指名手配の逃亡犯になったニュースが流れてきた。ところが、不仲だったはずのマーナは、その銀行でマイラのための逃走資金をおろし、息子ケニーをマイラの隠れ家へと向かわせようとしていた…。
一体、マーナの真意はどこに?

そして場面は、20年一気に飛んで1989年。
パパ・ブッシュ政権下の世の中へ。ラジオからは番組DJの声が聞こえる…。
「言い返せ!やり返せ!咬みつき返せ!」
その声の持ち主は?

ジェンダー、セクシュアリティ、人種、格差…
時代と価値観の変遷の中で、真逆の道を歩んできた双子姉妹が見る夢は…?」


メインのキャストは3人。3人はそれぞれ2役を演じる
大原櫻子ちゃんは、マーナとマイラの全く性格も考え方も違う双子を演じる。
それも、高校生と30代、50代のときの双子を
小泉今日子さんは、高校生のときのマーナの彼氏(20代)のジムと50代のマイラの同姓のパートナーのサラを
八嶋さんはマーナの息子ケニーと、マイラの息子ベン(ともに10代)を

彼らの物語を、アメリカの政治や経済、戦争などの歴史というか、そのときはどの政権だったかと
ともに歩んでいくような話だった。
私は全然、そういう歴史とかに疎い人だけど、大統領の名前だけは知ってるので、
スクリーンに映し出される大統領の姿やその期間を見て、そっか。その時代ねと言う感じで勉強になりました(汗)

17歳のマーナとマイラ。この時代はアイゼンハワーの時代。
マーナは優等生で保守的な考え方。マイラは自由奔放で男性関係も派手。マーナは自分の彼のジムに
マイラの素行の悪さをただすようお願いするが、マイラのところに向かったジムは、マイラと関係をもってしまう。
マーナとマイラは、髪や服装、それと胸の大きさで違いを出してました。もちろんセリフの言い方とかでも。

次は双子が30代の時の話。大統領はニクソン
時代はベトナム戦争の頃で、マイラは反戦運動の活動家で指名手配されていた。
マーナはそのマイラを外国に逃がそうと、息子のケニーに逃走資金をもたせる。ケニーは母のマーナに嫌気が
さしていて、一緒に逃げようとするが、、、
マイラは捕まってしまい、刑務所に入れられてしまう。

そして双子は50代。大統領はジョージ・ブッシュ(パパの方)
マーナはラジオパーソナリティになっていた。思想は過激な右派。同性愛も中絶も許さない
そこにマイラの息子ベンが訪ねてくる。マイラが同姓のパートナーと暮らしていることや中絶のための施設を
運営していることを知る。
マーナはマイラの運営している妊娠中絶のための施設を爆破しようとする。マイラに変装して施設に入り込み
爆弾を仕掛け・・・でも、爆発の瞬間、マイラは脱出して助かる。

ラストシーンでは、マイラが自分の過去を夢を見るように振り返って終わる。

 

姉妹の正反対な性格や思想を、アメリカでの対立構造と同じように描いていく話だと思った。
マーナは保守的で、マイラは革新的。彼らを取り巻く人々、彼女たちの息子。。。
でも、どちらが正しくてどちらが間違ってるか、わからないし。
実際に、日本人である私は、二人の主義主張思想がちゃんとわかるわけでもないし。。
なかなか理解は難しいですね。その当時のアメリカの話を言われてもピンとこないし。

お互い、相反する考え方を持ち、反発しあってる二人だけど、どこかお互いを認め合ってるような
感じもした。お互いの息子が、自分の母でなく、双子のもう一人を頼るところなんて、やっぱり
同じ血が流れてるんだなって思ったし。

ただ。。。やっぱり、思想的な意味で、アメリカの芝居をちゃんと理解するのは
わたしには、、、難しかったかな~と(毎回、思うんですけどね)

そう、舞台セットはなかなかシンプルだけど、面白かった。
王下さんと斉藤さんがベッドとかいすとかを動かすんですが、(他のちょっとした役も演じてる)
その動かし方とかが流れるようで、かっこよかったです。

 

キャストの感想

マーラとマイラの大原櫻子ちゃん
いや~素晴らしかったですね。二人の演じ分けも、それから年を重ねていくさまも・・・
難しい役だと思いましたが、お見事でした。声がとてもいいですよね。
すごく熱量を感じた演技だと思いました。


ジムとサラの小泉今日子さん
サラはともかく、、、ジム役は正直ちょっと無理があったかなあと。
キョンキョンの声は好きなんだけど、この声がジム役を邪魔してたような。。。。
でも、サラはぴったりで共感できる感じでした。


ケニーとベンの八嶋さん
ヤッシーは大好きな役者さんなんだけど、、、ごめんなさい。やっぱり14歳には見えなくて
違和感をめちゃくちゃ感じてしまいました。
演技がどうこうでなくて、見た目がね。。。仕方ないんだけど。
二人の演じ分けはすごくわかったんだけど。。。


そんな感想を持った芝居でした。。。
やっぱり、いろいろ見てるけど、アメリカとかヨーロッパの時代背景などが
色濃くでる芝居は、どうも私は苦手のようです。
と、言いながらまた見てしまうんですけどね。

 

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ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」見てきました(ネタバレあり)

2022-02-08 01:26:05 | お芝居

ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」本多劇場 2022.01.08 18:00~&01:22 18:00~

待ってました。ヨーロッパ企画の本公演。
コロナ禍で去年も一昨年もなかったし。。。待ってたよ~ホントに。
確かにね、「ドロステ~」の映画も面白かったし、「京都妖気保安協会」の配信もよかったけど、
やっぱり生でみたいじゃないですか。
なので、東京公演、2公演ゲットしていってきました。

あらすじは~って公式にはあらすじないんだけど・・一応公式より

「2年ぶりの本公演は魔窟劇です。
今のご時世、なんでもネットで見れると思ったら大間違いで、アジアの知られざる魔境、九十九龍城のことを描きます。
あの体験は強烈でした。僕が今まで見てきたものなんて世界のほんの表層なのだな、と思わされたものです。
映画より映画みたいな世界があると知ったし、愛や倫理はおしなべて綺麗ごとだと知りました。
我々が日常的に口にしているあのジャンクフードの出どころも、七色の水も、点心の中に龍がいることも。夢だったにしては鮮烈で、コルクボードには今も九十九龍城の人たちと撮った写真が貼ってあります。
またとない景色を、親愛なる人々を、お見せします。劇場へ覗きに来てください。劇もきみを覗いています。」

という上田さんからのコメントが。

魔窟ね。香港は4年前に行ったけど、もうすでに「九龍城砦」はなく。。。
それでもペンシルビルの群れや、普通のマンションでも魔窟のような感じとかはあったから、
「九龍城砦」はすごかったんだろうな~というイメージはわきます。
で、これを芝居でって、どうなるんだろうと、ワクワクしながらいきました。

1度目は、後半からの展開に、あっけに取られて。。。何が何だかわからないうちに(だって、スピード感が)
ただ、面白かったという感想でしたが
2回目は、結末が分ったうえでもう一度見たから、前半からの伏線なども、あれこれわかって
さらにさらにさらに、面白かった。
もう一度見たいけど。。。うーん、横浜って1日だけか。日程的に。。。(涙)

今回はですね、もうセットもすごいし、映像も使ってるし、さらにスケールアップしたヨーロッパ企画でした。

 

 

 

ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。


話の内容は・・・ざっくりですが

爆破事件の捜査で、九十九龍城を捜査することになったヤンとリー。ただ、魔窟のここに直接乗り込むことは
危ないと、最新のプログラムを使って、遠隔地からの張り込みをすることに、
部屋の中までしっかり覗けるという香港警察の最新機器らしい。
覗いてみると、看板の部分に寝泊まりする人や、違法で豚肉をさばく夫婦、まがい物の携帯を作るやつら、
それから、ダンスショーパブでの窃盗、雀荘での危ない人たち。。。などなどの生活が。
ここは、刑事の二人が画面を見ながら実況(笑い)。これがまた絶妙ですごい面白い。

そんな魔窟の人々の生活を見ていたリーは、一人でこの魔窟に乗り込んでいってしまう。そして看板民たちの生活に
紛れ込もうとするが。。。ついつい、のぞき見してたので知ってたことなどを口走り。。。
それを一人残った刑事ヤンが副音声のように実況(笑い)
結局ヤンも魔窟に乗り込み・・・・相変わらずすったもんだやってると思ったら、
ヤンは雀荘とダンスショーパブの経営者とズブズブの関係で・・・
銃を持ち出して。。。。と思ったら、銃の形があれ???豚の肉もあれ?

そして、実はこれ、今まで見ていた世界は、ゲームの中の世界。魔窟も住民もみんなゲームの中のもの。
九十九龍城は、建物の複雑さ、過密さから、バグが起こりやすいところとなっていて
銃や豚の形が解像度が粗くなったというのは、、、そういうことなんです。
さらに、看板民である浮浪者(土佐さん)は、このゲームのプレーヤーだったってこと。
今まで、見てきた魔窟の人たちの存在は、モブ

このゲームの中の敵であるドラゴンを倒そうと、剣をもって戦う、看板民土佐さん
ところが。。。突然がフリーズ。どうやら課金してなかったらしい。(なんだこのオチ)
残されたモブたちは、力を合わせてドラゴンを倒す。

バグが修正されアップデート完了した世界では、モブたちの人生も少し変わって、よい方向になるようみんな生きている。

っていうような話でした。

 


私はですね。。
銃や豚の形が変わって、人の動きが遅くなったり、、、あれ?あれ?
ってとこからの怒涛の展開に、1回目の観劇では、あっけにとられ。。。なかなかついていくことができなかったのでした。
いや。起こってることは一応理解はしてましたけど・・・あまりの展開の速さにね。

2回目のとき、もうあれこれ突っ込みたくて仕方ない感じで・・・あ~なるほどね。あ~ここでね。みたいな。
楽しかったな~
やっぱり、ヨーロッパ企画の芝居は、2回以上見るとより楽しめますね。うん。


ここからは、思ったことをつらつらと。。。

2006年の「Windows5000」を知らないので。。。「住民の生活を覗き見する」って発想の芝居、今から15年以上前に
やってるんですね~DVD見たくなりました。
そういう意味で、魔窟の中を俯瞰してみるのは、考えられるけど、そこをコメンタリーみたいな実況を入れて突っ込むってのが斬新。
22日のおまけトークショーで言ってたけど、ショーパブの場面がだんだん長くなってるらしい。
演じる方が楽しんじゃって(ある意味悪ふざけ?)、実況する方も大変らしいです。

 

開演前もいつもと違ってあれこれ・・・
スクリーンがドーンと出てて、開演近くなると、「ドロステ~」とか「ギョエー!旧校舎の77不思議」のDVDとかのCMが流れたり・・・あれ?いつもと違うぞ。なんてドキドキ。
それからシン劇団員の理子ちゃんの開演前のアナウンス。

スクリーンの使い方もかっこよかった。特に後半のドラゴンを倒す場面とか。。。


今回ビックリしたのが、役者さんたちがみんな複数の役を演じているということ。。3人以外かな?
劇団員さんは、基本、一人3役くらいやってるんじゃないでしょうか?
でも、それさえも伏線の1つという・・・(同じような顔のやつがたくさんいるってね)

それから、、あとで気づいたけど、フライヤーもしっかりフリになってたんですね。。。

そう、確かにこの魔窟のところは、混み入っててデータ量が多いから、バグになりやすいって、ふむふむ

そして、フラフラとこの人は何して生きてるんだ?と思ってた土佐さんは、古くからのヘビーユーザって。
そういえば途中で「モブが!」というようなことを言ってた。

モブだって、みんなで戦えばドラゴンくらい倒せるんだとばかりにがんばる人々。
実は武器を持ってた肉屋の奥さんとかさ。
みんなでドラゴンを倒して一件落着かと思いきや・・・・

スーちゃん(理子ちゃん)の探し求めていたお兄さんは、、、実は大家さん(早織さん)のダンナさんであり、、、
システムの都合によって壁に半分だけ体が埋まってしまっていたという・・・え~?
確かに、壁をすり抜けられるところがあるからと、壁をガンガンと叩いている人たちがいるという話はあったけど。
途中で止まってしまってたのね~ちょっとここは切ない。でも、最後はみんな前を向いて生きていくという
ハッピーエンド?の結末でよかった!!


キャストというか、いろんな登場人物で思ったことを。

看板民のパーカーの人(石田さん)は、お金たくさん持ってて何者?

パイフォン工場のマネージャーさん(酒井さん)、終盤パソコンをもって、ゲームの世界を運営のごとく操る姿。
能力高し!パイフォンの次の事業も順調にいくんだろうか

そのパイフォン作りの能力が高いおばあちゃん(角田さん)。「警察だ」にドリフのコントのような動きはなかなか

リッツに卸している肉屋さん(諏訪さん)。諏訪さんしかこの役はできない(笑い)
こんなとこでリッツに卸している肉を作っているとは。。。さらにこの人、プロ意識が高いし。
あの「いないないバー」には爆笑しました。

お兄ちゃんを探しにここにやってきたスー(理子ちゃん)
太極拳やら、ダンスやらを披露してたけど、「お兄ちゃん~」と壁と一体になった本多さんを呼ぶ声が可愛かった

軽快に九十九龍城を飛び歩く郵便屋さん(永野さん)
実は私はこのキャラが一番好き。最後にスーちゃんをかばって撃たれるとこなんて最高でした

そして忘れてはいけない、大事な看板民の浮浪者(土佐さん)
この人がこんな重要な役を担ってたなんて。後半の主役。課金不足も含めて(だから家賃も払えなかったのか)
そっか薬草を煎じてたのもそのためか。あちこちふらついてたのは、アイテムを探してたのか
なんて。。。あとから気づくというね。
古参のプレーヤーだったのね。。。最後またゲームに戻ってきたときに、猫ちゃんになるとは(笑い)

どの役も愛されるキャラだったんだよね。
それでどの役も見せ場があって。。。それがヨーロッパ企画だ!って思えるような芝居でしたよ。


そうそしてセットの話。
今回の舞台セットはホントにすごいなと。。。「建てましポルカ」の時もすごいなと思ったけど、
それよりもかなり入り組んでてゴチャゴチャ感すごし。
足場とか裏はすごいことになっているんだろうな。この中で芝居するキャストの皆さん、怖いよな~

九十九龍城のある区画。それもかなりの上の方なんだけど、屋根の上という感じ。
「九龍城砦」のように、継ぎ足しで建てられたような部屋もあって、
左右のその建物は、上下別の部屋になってるし、真ん中の部分には看板があって、そこにも人が住んでるし。
うまく説明できないけど、ゴチャゴチャなんですよ。
で、高いところなのに、建物と建物の間に隙間があったりね・・・

こういう隙間もうまく使うのがヨーロッパ企画さんなんだけど。誰か下に落ちてったよね。


カテコはもう思い切り拍手しました。
こんな楽しい芝居が見れたこと、生の芝居はやっぱり素敵なことなどなど、すべてに対して。

こんな時期だけど、やっぱり見に来てよかったです。最高でした。。。


そうそう、おまけトークショーの回を2回ともとったんだけど、
途中から上田さんが登場するんだけど、2回とも、今回の設定とかについて
キャストから演出家に質問がどんどん出るっていう・・・
ん?上田さんってそういう話はしないのね。っておかしかったです。
あと、毎回セットが壊れたりして、補修が大変とも言ってました。
そうだよね。。。
私が見に行った回では、永野さんが最初に落ちていくときに、足ひっかけたかでかなりの音がしてました。

まだもう少し公演あるけど、皆さんケガには気を付けてくださいね。

 

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「海王星」見てきました。

2021-12-31 23:38:38 | お芝居

PARCO PRODUCE 2021 音楽劇「海王星」 PARCO劇場 2021.12.16 18:00~

山田裕貴くん主演なので、見てみたいなと思いチケットを取りました。
それにしても、豪華なキャストですよね。
お話は寺山修司さん作で、未上演の音楽劇。寺山さんが亡くなってからもうだいぶ立つんだけど、まだ未上演のものとか
あったんですね~それも天井桟敷結成前の作品。
どんな話かは、情報入れずに観劇しました。

公式のあらすじより
「舞台は、戦艦の船底にある「北海岸ホテル」。
嵐で船出を先延ばしにされた怪しげな人々が集まり、かりそめのパーティーに興じている。
主人公・猛夫は一人落ち込んでいる。父、彌平の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。悲しむ猛夫のもとに、父と再婚し、義母となるはずだった魔子が現れる。
彌平の思い出を語り合う内に惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、生還したことにより、悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、
さらに猛夫を慕う那美と悪魔的少女そばかすの存在が、3人の恋慕を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。
物語は、この5人を軸に、ブルースを唄う老婆や昆虫採集の少女たちなど寺山修司的な登場人物が現れ、様々な心情を唄い踊り、物哀しい祝祭劇を彩っていく。」

船底のホテルということで、雰囲気がちょっと暗め。そして私には、青黒い感じに見えました。。。

まず最初に、老婆が登場。ブルースを歌い上げる。
そして後ろの幕が開くと、ステージが・・・・上の段では生演奏が。

そこから物語が始まります。
父親が亡くなったと聞いてがっくりきていた猛夫が、父親の婚約者の魔子が出会うところから。。。
魔子の方が猛夫をかまう感じで。。。猛夫はあっという間に大人の女性に恋に落ちてしまう。
二人のデュエットはとてもよかったです。松雪さんが歌が上手いのはよく知ってましたけど、
山田くんもなかなかの歌声でした。

そこに父親の彌平が生きていたという知らせが届き、、、、
ということは、彌平の婚約者である魔子との恋は「禁断の恋」になってしまう・・・
切ないですね。

そしてホテルに彌平が帰還。登場の仕方がユースケさんだった。あの雰囲気は彼しか出せない。
彌平は当然、猛夫と魔子が恋仲になってるとは知らない・・・
猛夫はどうしてよいかわからない
しかしついに彌平にばれてしまう・・・

彌平は無理やり魔子と結婚式を挙げてしまうことにする
そしてその場で、猛夫と魔子の二人が思いあってることを言わせる
二人が認めたことに対して激怒する彌平。
魔子を自分の方に引き寄せようとするが、抵抗する魔子。猛夫も魔子を
取り戻そうとするが彌平に突き飛ばされる。
猛夫にしがみつく魔子。が、無理やり彌平に連れていかれる。号泣する猛夫

その後彌平は魔子を置いて航海に出ることにするが、そのときに猛夫が好きな那美に
毒薬を渡して魔子を殺すよう依頼する。そして毒薬を飲ませたら
自分にわかるように花火を上げるよう頼む。
自分はそれを見て、毒を飲んで死ぬことにしてする。心中しようということだ。

彌平が行ってしまって、魔子は喜んで猛夫にアタックしていく。
二人はまた愛を確かめ合うが。。。。
那美が晩餐のときに魔子に毒入りのお酒を渡す。
乾杯のあと魔子が飲むと思いきや、、、、そのグラスを猛夫が取り、、
でも飲まずに机に置いた。しかし、那美は魔子が飲んだと思い、花火を上げてしまった

魔子は猛夫と生きることを決意し、二人はキスをする。幸せな二人
だが。。。机に置いてあったあのグラスを、猛夫が手に取り飲んでしまった。
倒れて苦しむ猛夫。
那美が彌平の計画を魔子に話すが、、、時は遅く、猛夫は魔子にしがみつきながら亡くなる。
残ったのは魔子・・・・・

というような話でした。


父の婚約者と恋仲になり、、、要は三角関係ですからね。
ハッピーエンドで終わるとは思えなかったけど、バッドエンド。。。
魔性の女、魔子に翻弄された父と息子・・・なんか切ないというかかわいそうというか。
仕方なかった運命とはいえ、父も息子も死んでしまい、
残った魔子は、強いというか、そういう女性なんだろうな~と

ただ、やっぱり全体的に暗い雰囲気の話で、、、、
正直な感想として、あんまり好みの話ではなかったです。。。(すみません)

主演は山田くんだけど、私の中では、主演は松雪さんという感じだったかなあ・・・
音楽劇ということで、キャストも多かったけど、大谷亮平さんとか内田慈さんとかは
出番もあまり多くなく、なんかもったいなかったなあと。

生演奏のバンドは素晴らしかったです。私はよく知らなかったのですが、
志磨遼平さんは有名な方なんですね~彼のユニット、ドレスコーズの演奏ということで
さすがでした。。。生演奏はホントにいいです。

キャストの感想としては

猛夫の山田裕貴くん。
上手いですよね。悲しい切ないセリフもとてもよかったし。。。魔子と引き裂かれて
叫ぶ猛夫も心にぐっときました。
あと、、、歌もうまかったです。
山田くんは大注目の役者さん。2022年も注目していきたいです。

魔子の松雪さん
存在感抜群です。魔性の女を演じさせたら最高!ちょっとけだるい感じとか
なかなかでした。

彌平のユースケさん
こういう雰囲気の芝居なんだけど、ユースケさんのシーンは、ちょいちょいアドリブっぽいことを
はさんで、笑いを起こして、、、雰囲気をまろやかにしてました。
さすがでした。

老婆の中尾ミエさん
久々に拝見しましたが、歌のうまさも声量も昔のままで、とてもよかったです。

今年の最後の観劇はこの芝居になりました。。

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