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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「てなもんや三文オペラ」みてきました

2022-07-30 01:30:57 | お芝居

舞台「てなもんや三文オペラ」 PARCO劇場  2022.06.24 18:00~

「三文オペラ」は有名な演目で、ロンドンの貧困街が舞台。昔見たことがあるんですが、
時代背景や文化がよくわからなかったこともあり、いまひとつの理解の印象でした。。。
今回のは1950年代、戦後すぐの大阪が舞台に置き換えてということで、
きっとわかりやすいだろう~と期待。
さらに、生田斗真くんとウエンツくんの「天てれ」コンビとあっては、見ないわけにはいかない!!と
チケットをゲットしました。
公演の最初の方は、コロナのせいで上演中止になったりしてましたが、ゲットしたチケットは後半戦だったので
なんとか見ることができました~


公式のあらすじは

「1956年(昭和31年)、秋、早朝。猫間川沿いの川岸には、トタン屋根のバラックが肩寄せあっている。
その目と鼻の先、川向うに、「大阪砲兵工廠」跡地が見える。かつて、そこはアジア最大の軍事工場だったが、アメリカ軍の空爆で、廃墟と化した。数年前に勃発した朝鮮戦争の「朝鮮特需」で、鉄の値段がはねあがると、「大阪砲兵工廠」跡地に眠る莫大な屑鉄をねらって、有象無象の人々がつぎつぎと集まってきた。彼らは、いくら危険だろうが、いくら立ち入り禁止の国家財産だろうが、おかまいなし。目の前のお宝を、指をくわえて見ている阿呆はいない。夜な夜な、猫間川を越え、環状線の鉄橋を越え、時に、弁天橋の警備員詰所を正面突破して、屑鉄を掘り起こした。そんな彼らを、世間の人たちは「アパッチ族」と呼び、彼らの住む場所を「アパッチ部落」と呼んだ―――
「アパッチ族」の親分・マック(生田斗真)は、屑鉄のみならず、さまざまなものを盗んで盗賊団を組織していた。恋人のポール(ウエンツ瑛士)との結婚式を挙げるマックのことを、うとましく思う「乞食の友商事」の社長ピーチャム(渡辺いっけい)と妻のシーリア(根岸季衣)は、警察署長タイガー・ブラウン(福田転球)を脅し、なんとかマックを逮捕させようとするが・・・・・・。マックの昔なじみの娼婦ジェニー(福井晶一)と、ブラウンの娘ルーシー(平田敦子)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へとすすむ・・・・・・。」

すべて関西弁での芝居。。。
鄭義信さん作ですもんね。2020年の『泣くロミオと怒るジュリエット』もそうだった!
話の内容は、基本唖「三文オペラ」をなぞってますが、ところどころ違うところも。。。特にラスト。


簡単に話の内容ですが、
公式のあらすじにあるように、大阪の砲兵工廠跡地のくず鉄を掘り起こしたり、盗みを働いたりの「アパッチ族」の親分マック(生田斗真くん)
マックは、恋人のポール(ウエンツくん)と結婚式をあげることとする。。。
そこに顔を出したのは警察署長のブラウン(転球さん)
ブラウンは戦争のときに、マックに命を助けてもらったことがあって、マックを逮捕せずに、証拠を握りつぶしたりしている。

ポールの父親で乞食たちの元締めであるピーチャム(いっけいさん)は、マックのことを日ごろから疎ましく思っている。
そこで、マックと警察のブラウンの関係を知ったピーチャムは、ブラウンを脅して、マックを逮捕させようとする。

ポールは父親がマックを逮捕させようとしていることをマックに話し、とりあえずここを離れるように言う。
マックは逃げることとするが、その前に行きつけの娼婦のジェニー(福井さん)のところに顔を出す。
しかし、ジェニーはマックが来たら教える様にと、ピーチャムに買収されていたため、マックは逮捕されてしまう。

刑務所に入ったマックをたずねてきたのは、元恋人のルーシー(平田敦子さん)
そしてそこのポールもやってきて、二人はケンカを。。。
ルーシーの手引きで脱獄したマック。
ピーチャムは再びブラウンを脅し、マックを逮捕しなければ、乞食を集めてデモを行うという。

ジェニーはマックが来たことを教えた報酬を要求するが、ピーチャム夫人(根岸さん)ははねつける
そのため、さらに今のマックの居場所を教えることになる。
ブラウンはピーチャムが本気でデモを行うと思い、マックを再び逮捕する。
そして処刑することとする
処刑の準備が進む中、マックは仲間を集めて、出獄する金を集めようとするがうまくいかない。
マックは「自分は戦場で相手の兵士を殺してしまった、その罪のためにこの処刑を受け入れる」と語り、
そして処刑されてしまうのだった。

そのあと、ルーシーとポールは、灯篭を流す。平和的な光景だけど、そこが突然割れて
戦地で苦しむ兵士たちが。。。ゾワッとしました。
兵士たちがみんな倒れてから、マックが灯篭を抱えて現れる。マックの笑顔で幕。

 

原作とは違う結末だったけど、いろいろ考えさせれる芝居でした。
特に一幕は歌や笑いありで楽しかったけど、二幕は重かったです。
今まさに、ロシアとウクライナの戦争がある中で、マックの心にのしかかっていた罪の意識。。。
戦場とはいえ、人を殺めてしまったのは罪は罪として残っているってことですよね。
最後の灯篭は、戦地で消えた命。
マックの命もそこに行ったってことかな。若い命がたくさん失われて・・・
戦争なんて絶体起こしてはいけないって強く思ったけど
この世界、これからどうなっちゃうんだろうという不安も感じながらの帰りでした

でも、、、キャストの熱演はホントにすばらしかった
とくに、前半は笑ったもんな~

 


キャストの感想

マックの斗真くん
何もいうことないですよね~歌って踊る斗真くん。かっこよすぎ。
戦争帰還兵のトラウマって絶対あると思うんだけど、
それをすごく繊細にかつ熱情的に演じてたと思う。やっぱり素晴らしいですね。


ポールのウエンツくん
もう斗真&ウエンツってだけで、天てれ世代は胸が熱いんですけど。。。
で、二人のコンビがすごくよくって。。
今回ポールは男性だけど女性っぽくて、まさにヒロイン、でも、それが似合うんだよね~
ちょっとキュンキュンしちゃいます。


ピーチャムのいっけいさん
いっけいさんって、ホントにこういう役似合いますよね~
存在感抜群。
嫌がらせ度100%
そういえば、いっけいさんが歌うのって珍しいかも。


ブラウンの転球さん
マックに命を助けてもらったけど、しがらみがあってマックを逮捕せざるを得ない苦悩。
そこにまさかの自分の娘とマックが?っていうビックリ度。
転球さんの表情がなかなかよかったです。


ルーシーの平田敦子さん
いやあ~斗真くんの元カノ役?パンチあるな~
もう、こういうキャスティング大好きです。
何よりかわいいし。。。
ウエンツとのコッペパンの下りはマジで笑いました。


ジェニー役の福井さん
初めて拝見なのかなあ?女性役されてましたけど。。。
歌がめっちゃ上手い!で、色っぽい。

 

 

 

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「奇人たちの晩餐会」見てきました。

2022-07-09 02:03:13 | お芝居

「奇人たちの晩餐会」 世田谷パブリックシアター 2022.06.19 13:00~

片岡愛之助さんと戸次重幸さんの組み合わせというだけで、絶対面白そうとチケットゲットしました。
ゲットしたのが、東京の千秋楽。。。カテコで皆さんのあいさつもあって楽しかったです~

あらすじは
「パリに住む編集者のピエール(戸次重幸)にはひそかな趣味があった。それは毎週水曜、友人とディナーを取ること。しかし、そのディナーが変わっている。主催者たちはそれぞれとっておきの馬鹿ゲストを同伴。その中からキング・オブ・馬鹿を決めるという非常に悪趣味な裏テーマがあった。これこそ“奇人たちの晩餐会”である。今回ピエールが選んだゲストは官庁に勤めるフランソワ(片岡愛之助)という男。彼はマッチ棒を30万本以上使って巨大な模型を作る変人であった。
ところがピエールに次々と災難がおこる。晩餐会の直前に強烈なギックリ腰に。さらにピエールの妻・クリスティーヌが去ってしまう。彼の悪趣味についていけなくなった為である。止むを得ず、ディナーをキャンセルしようとするがその前にフランソワがアパートに現れる。
フランソワの出現により、ピエールは人生最大の危機をむかえることに――。」(公式より)

いや~あのセリフ量は何?
愛之助さんと戸次さん。。。すごいな~機関銃のようにしゃべってた。。
で、息もぴったりでさすがでしたよ。

話の内容は
戸次さん演じるピエールは毎週水曜日に、悪趣味な晩餐会に参加している。それはとっておきな「バカ」な人を同伴し、
誰が一番「バカ」かを決めて楽しむというものだった。
しかし、その日ピエールはぎっくり腰になってしまい、動けない状態に。
そこでアルシャンボー医師に来てもらい、何とか晩餐会に行けるようにしてもらおうとしたが、それも無理とわかって
欠席の連絡をする。妻のクリスティーヌ(水夏希さん)は、悪趣味な晩餐会に参加している夫についていけなくなり、
家をでていってしまう。

その日連れていく予定だった愛之助さん演じるフランソワに連絡を入れるが、既に家を出てしまっていて、ピエールの
家にやってきてしまう。このフランソワ、、いや~すごいキャラの人。税務署の職員なんだけど・・・
まず、空気が読めない。人の話を聞かない。さらに、すぐに自分のいいように解釈してしまう・・・でもいい人。
この会話のずれが、ホントに面白くて、おなか抱えて笑いました。
フランソワのすごいのは、マッチ棒を使った巨大な模型を作る趣味を持っていて、これに昏倒していて
奥さんにも出ていかれた人。。。
ピエールはフランソワに帰ってもらいたいのだが、まったく話が通じない。
さらに間の悪いことに、そこに妻のクリスティーヌから「離婚したい」という電話が。
これを聞いていたフランソワは、さらにピエールの役にたとうと奮闘。しかしピエールにはありがた迷惑。

ぎっくり腰で動けないピエールは、フランソワに医者に電話をしてくれと頼むと、、、
なんと電話帳の場所を間違えて、元カノのマルレーヌにかけてしまう。マルレーヌはピエールが一番縁を切りたい人。
そうとは知らないフランソワは、ご丁寧にピエールがぎっくり腰で動けなくて奥さんにも出ていかれた話をしてしまう。
これは、マルレーヌが来てしまうと、あわてふためいたピエールは、フランソワが来たら追い返すよう指示してベッドルームに。

そんな時に限って、妻のクリスティーヌが戻ってくる。
そしてその場にいたフランソワは、マルレーヌと勘違いして、追い払ってしまう。ベッドルームから出てきた
ピエールはフランソワがマルレーヌを追い払ったと聞いて信じられない。

ピエールは妻の居所を調べるため、昔、妻の恋人だったルブランに連絡をする。フランソワに一芝居うたせるが、
あっけなく見破られ、同情して家まで来てくれる。ルブランのところにはクリスティーヌはいない。
すると、クリスティーヌはムノーのところにいるのではとなり、ムノーは変態ということで、焦るピエール。
ピエールとルブランはムノーの別宅の住所を探すため、フランソワの助言に従って、フランソワの同僚の
シュヴァルに頼ることにする。
シュヴァルに電話しようとするが、ちょうど、フランスのサッカーリーグの時間で、電話するのはハーフタイムまで
待った方がよいといわれ、、、

すると、そこに現れたのがマルレーヌ。この人もぶっ飛んでて。。。異常なテンションでピエールに迫る。。。
そこで初めて、ピエールはフランソワが追い出したのがクリスティーヌだとわかり、、、怒り爆発。
マルレーヌもその状況を見て、いったん部屋を出ていく。

サッカーがハーフタイムになったことで、フランソワがシュヴァルに電話し、ようやくシュヴァルがあれこれ条件を
付けた上で来ることに。しかし、税務署の腕利きの査察官が来るということで。。。。ピエールとルブランは大慌て。
絵画とか美術品を片付けることに。。。。。(ここまでが1幕)

2幕になって、シュヴァル登場。妻がいるかもしれない家の住所の資料をもってきてくれるということで、
脱税で摘発されないように気をつけながら、シュヴァルをもてなすピエール。
ようやく別宅の場所がわかり、ムノーに電話をまずすることに。。。電話するのはまたしてもフランソワ。

シュヴァルのシナリオ通り、フランソワは「ピエールが気付いて、今そっちに向かっている」というが。。。
ここで発覚したのが、ムノーの相手はクリスティーヌではなく、シュヴァルの奥さんだった。
シュヴァルは大打撃。大量のお酢の入ったワインを飲み、気持ち悪くなりトイレに行こうとして、美術品を
隠していた寝室のドアをあけてしまう。
が。。。それを査察する元気もなく、帰ってしまう。

そこにまた現れたのが、マルレーヌ。泥酔状態でピエールに対し得、罵詈雑言を。
マルレーヌをフランソワがなぐさめることに。。ところが、マルレーヌが、悪趣味な晩餐会の話をしてしまう。
そこでフランソワは、自分がなぜ晩餐会に招待されたのかを知ることに。

そんな中、クリスティーヌが交通事故にあって入院したという連絡があり、ピエールは慌てて病院に行こうとするが、
そこにクリスティーヌから電話。軽傷だったから病院に来ないでという。
ピエールはやけになってしまう。。見かねたフランソワは病院に電話し、クリスティーヌクリスティーヌを呼び出して、
「ご主人はあなたを愛している、他の恋人とも縁を切った」といい、別れないようにクリスティーヌを説得する。
クリスティーヌは、ピエールがそこで言わせているんだろうと疑うが、フランソワは、今は外にいるといい、
クリスティーヌは納得する、
ピエールはフランソワの優しさに感動し、今までの自分の行動を反省し、彼に謝り、二人は仲直りできた。

が。。。。ここでクリスティーヌから電話が入り、、、取ったのはフランソワ。そしてご主人いますよ!と
言ってしまって…ピエールは頭を抱えてしまった・・・で(幕)


いやあ、、、ホントに笑いました。楽しかった~
定番というような、かみ合わない、すれ違う、空気が読めない、そして絶妙のタイミングでドジをするって
王道なんだけど、笑っちゃうんですよね~
さらに、二人のマシンガントーク。テンポがとってもよくて、聞いてて心地よく笑えました。
フランソワって、変わり者だけど、お人好しでいい人なんですよね。
ピエールもちょっと意地悪な部分もあるけど。。。でも、根は情けなくていい奴だし。
最後、せっかくほっこりしたのに、、、結局、フランソワのドジのせいで、、、ピエールは再び最悪にっていう
結末が最高でした。

 

キャストの感想行きます

フランソワの片岡愛之助さん
あの膨大なセリフを早口でまくし立てる姿が最高でした。
会話になってるようでなってないのって、阿吽の呼吸が難しいと思うんだけど、
戸次さんとの域がぴったりでした。
いや~ホントに笑わせていただきました。

ピエールの戸次さん
ホントにぎっくり腰なんじゃないかと思うくらい、うまい!!
私もぎっくり腰やったことあるからわかる!
フランソワに振り回されて、イライラしたり怒ったり悲しんだり呆れたりと
表情があれこれ変わって、、、どれもが秀逸。
あの愛之助さんの機関銃のようなセリフに反応する姿が面白かったし、最高でした。
クズ野郎なのに、かわいく演じられるのは戸次さんならですね。


ルブランの原田優一さん
ある意味、一番ニュートラルな役かも。
フランソワに振り回されるピエールを見て、めちゃくちゃ笑ってるってのが、客と同じような目線でよかった。
だけど、なんだかんだ言っても友達思いなんですね~とほっこりしました。

マルレーヌの野口かおるさん
彼女のことは、いろんな芝居で見てますが、まず声がめっちゃ特徴的。
それでもってあの役ですからねえ~もう怪演ですね。ぶっ飛んでました。
いるだけで笑っちゃう存在って、やっぱり最高ですよね。

シュヴァルの坂田さん
2幕から登場なんですが、仕事は固い査察官なわけだけど。。。サッカー談義のときはテンションが上がりすぎちゃうし、、、
でも、会話の端々から優秀な査察官であることはわかるし。
で、、、最後のあのどんでん返しは気の毒だった。。。

クリスティーヌの水夏希さんも、アルシャンボー先生の大森博史さんもいい味でした。


とにかく。。。よく笑って、笑いつかれて帰ったのでした。

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「ドライブイン カリフォルニア」見てきました

2022-07-06 23:51:58 | お芝居

日本総合悲劇協会Vol.7「ドライブイン カリフォルニア」 本多劇場 2022.06.15 18:00~

再々演とのことだが、私は見ていないので、初見。
松尾さんの代表作と言える素晴らしい芝居とのことで、期待大でワクワクです。
客席は満席どころか、補助席まで入れてました。。。もうすっかり元の状態ですね。
まあ、マスクと規制退場はありますが。

まずは、公式のあらすじより。。。
「裏手に古い竹林が広がるとある田舎町のドライブイン。
経営者のアキオ(阿部サダヲ)は妹に対して、兄妹愛と括ってしまうにはあまりにも純粋な思いを抱いていた。
妹マリエ(麻生久美子)は14年前、店にたまたま訪れた芸能マネージャー若松(谷原章介)にスカウトされ、東京でアイドルデビューするも結婚を機に引退。
その後、夫の自殺など数々の経験を重ね、中学生の息子ユキヲ(田村たがめ)と共に地元に帰ってくる。
このカリフォルニアという名のドライブインには、腹違いの弟ケイスケ(小松和重)、アルバイトのエミコ(河合優実)が働いていた。
そして兄妹の父親ショウゾウ(村杉蝉之介)、高校教師の大辻(皆川猿時)、アキオの恋人マリア(川上友里)、若松の妻クリコ(猫背椿)、
クリコの不倫相手ヤマグチ(東野良平)などを巻き込み、複雑に時が流れだす・・・・・」


基本、ストーリーテーラーは、中学生男子のユキヲ(の幽霊)

ユキヲは、ドライブインの裏手にある竹林で誤って首を吊ってしまった状態で死亡。。。そのまま成仏できずに幽霊となって
ここにいるらしい。

アキオと妹のマリエは、腹違いの弟のケイスケと3人で、このドライブインを経営している。
アキオは毎晩マリエに「死にたくなってないか」を確認。兄は妹のことが気になって仕方がないらしい
マリエは夫の自殺や、中学生の息子(ユキヲ)の死があり、その後もここで暮らしている。

ユキヲが登場し、自分は幽霊なんだと話す。。。
ここから話は、ユキヲが生まれる前に戻る。今から14年前の話。

ドライブインカリフォルニア、閉店間際。クリコという女性と、その不倫相手の山ちゃんが、帰るか泊まるかでもめている。
マリエはカウンターで話が決まるのを待っている。
そこに、クリコの夫若松がやってくる。
修羅場になるかと思いきや、そこで偶然歌ってたマリエの歌を聴いて、突然スカウトする。
若松は芸能事務所のマネージャーだったのだ。

ユキヲが言うには、
マリエは東京に行く列車の中で恋に落ち、デビューするも売れず、結局、その恋の相手と結婚し、ユキヲを生む。
その相手は不動産で一旗あげるも、失敗して自殺してしまったのだった。

14年後、マリエはマネージャーの若松と、息子の中学生になったユキヲとともに、ドライブインカリフォルニアに帰ってくるのだった。
以前と変わらない竹林の前にあるドライブインカリフォルニアは、だいぶさびれていた。
アルバイトのエミコが新しく働いていた。

ケイスケはカメラマンの女性に恋をしていて、その彼女は竹の花が咲くのを待って、あちこち旅をしているらしい。
アキオはかなり変わったマリアという恋人がいる。
さらにアルバイトのエミコは子供がいて、その父親は高校の時の先生で、大検に受かるまで家庭教師をしてもらっている。

ユキヲは人の声が聞こえないが、ラジカセから流れる音は聞こえるらしい。
ところで、床下には、実はアキオやマリエの父親のショウゾウが住んでいる。ショウゾウは村の祭りの時に、村人にけがをさせ、
そのまま失踪。死んだことになっていたが、実は床下に隠れて住んでいたのだ。夜中に人がいなくなると、こっそり出てくる。
ユキヲはショウゾウとは話すことができた。障害を持った人とは会話ができるらしい。

マリアの祖母のレントゲン写真を、以前アキオが拾ったのだけど、そこに鍵のようなものが
映っていて、その鍵はマリエが祖母からもらっていたのだった。その鍵は竹林の納屋のもので
マリエがその納屋をあけると、昔の事件のことが・・・

突然クリコと不倫していた山ちゃんが復讐に現れて、ケイスケを銃で撃つ。撃たれたケイスケに同情したのか、クリコとケイスケが駆け落ち。若松は茫然。
ユキヲは母親を安心させてあげようと、竹林に行ったのに、足がすべって縄の輪の中に首が入ってしまい、事故でなくなったが
はたからは自殺にしか見えなくて、自殺をしたものだとみられてしまった。

そしてユキヲの葬儀の日、ドライブインカリフォルニアに集まった人たちは火葬場に行こうとしている。
エミコはユキヲの初めてのキスの相手。
ユキヲの死をいたみたいと泣こうとするが、、、涙が出ない。そして目薬をさしてまで泣こうとする。
ユキヲは自分は事故で死んだのだと、みんなに伝えるが、その声は誰にも届かない。
しかし、集まった人たちを見て、ユキヲは成仏していく・・・

というような話でした。ウル覚えのところもあるけど。。


ちょっと悲しい話ではあるんだけど、ところどころでもないか、、、かなりか、、、
笑える部分もあって、けっこう客席みんな笑ってました。
時事ネタをぶっこんできたり。。。
あ!あと、猿時さんの紙芝居は最高でした。

ここのところ、有名人の方も自殺をされた方がいたりして。。。
このテーマは、コロナ禍の今や、閉塞した世の中に対してのメッセージにもなるのかなと
思ってしまいました。


ということでキャストの感想

いやいや、皆さん個性的な役者さんで、、、いい味だしておられて
とってもよかったです。

まずは、

ユキヲ役の田村たがめさん
久々に舞台で拝見したような。。この芝居、ずっとこの役で出てる唯一の方だそうで、
中学生だっていっても、わからない感じでよかったです。
中学生男子という感じの声なんですよね。
実際のご主人の猿時さんにマジキスされてたけど。。。(笑い)


アキオ役の阿部サダヲさん
阿部さんにしては、大人しめで、普通の人っぽい役でしたね。

マリエ役の麻生久美子さん
セーラー服着て踊ってたよ(笑い)
高校生から出戻ってきた大人の女性までの演じわけしてました。
あ!ステージ上で着替えもしてた。。。

高校教師の大辻の皆川猿時さん
もうさ、、、あの紙芝居には笑ったわ~
出番は最後だったのに、、、もう場をかっさらっちゃうもんね。


ケイスケ役の小松和重さん
ホントに飄々としてるんだけど、変な人をやらせたらピカイチですよね。
あのとぼけたしゃべり方大好きです。


マリアの川上友里さん
はえぎわ所属なんですよね。大人計画っぽくもある。
金髪姿で、、場をかき回してて、最高でした。

そして・・・
若林役の谷原章介さん
舞台するとは思わなかった。だって「めざまし8」やってるし。
びっくりでしたよ。
もう声がね、いいよね~ぞくぞくッてするよね。
二枚目なのに、変なものかぶらされたり、弾けてましたね。
舞台で谷原さんを初めて見たけど、なかなかよいかったです。
直人と共演してほしいな~

 

テーマ的には自殺を扱ってて、ちょっと重いんですが、
でも、、、たくさん笑ったな~という印象の舞台でした。

 

 

 

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「ようこそ、ミナト先生」見てきました  (ネタバレ注意!!)

2022-06-25 08:56:01 | お芝居


舞台「ようこそ、ミナト先生」 新国立劇場中劇場 2022.06.08 18:00~

嵐の相葉くんの舞台~
どんなのか見てみたいな~という興味本位で、チケットゲットしましたが、
ものすごい激戦だったみたいですね。

森田甘路くんが出演してたから、キュービットクラブでぽちっとしたら、当選してたので
全然気にしてなかったのですが、芝居の後、ネットで、、、大変な激戦だったらしいと
知りびっくりしちゃいました。よく取れたもんだ。
そりゃそうか。。。相葉くんだもんね。すごいわけだ!

劇場の前の公演の案内掲示板で写真を撮ろうと思ったら、
けっこう人がいて、ちゃんと写真撮る順番列を作ってまして。。。嵐ファンさすがだわ。と
感心してしまいました。
私は終演後、夕飯を食べたあとに撮ったので、もう人はいなかったですけど。

さて話の内容は

あらすじ<STORY>
甲信越地方の山あいにある町、日永(ひなが)町。
一年前、この地を観光で訪れ、非常勤の音楽教師として働くことになった湊(みなと)孝(たか)成(なり)。
人当たりがよく誰にも親身な彼は“ミナト先生”と慕われ、地元組からも移住組からも頼りにされるように。
住民の間ではミナトがずっと町にいてくれるよう、診療所の医師・高梨由佳子とくっつける計画が持ち上がるほど。
だが一人暮らしの偏屈者、植村久志だけは心を開こうとしない。
そしてミナトはある秘密を抱えていた。
そんなある日、ひょんなことから日永町の動画がネットで拡散。
町が世間から注目を集めると事態は大きく動き出す――。(公式より)

 

このあと、ネタバレ込みの感想を書きますので、ご注意を。

これから観劇される方は回れ右をお願いします。

 

 

 

 

 

 

簡単なあらすじです。
最初にミナト先生が、町のみんなから慕われている様子が描かれ。。。

及川校長の家に赤ちゃんがいよいよ生まれることに、
産婦人科の先生が間に合わない中、由佳子先生がなんとか赤ちゃんを・・・

そしてそのあと、生まれたお祝いのパーティをすることになるが、
そこで地元組と移住組で生活習慣や考え方の違いから不協和音が・・・
植村さんも誘ったが、彼は20年前に交通事故で息子をなくしてから、偏屈になり
そのパーティにも来なかった。

パーティーは、料理したものを持ち寄ったりして、和気あいあいと行われる。
町長やマスコットもきて、その話題がネットで紹介されたりする
日永町のことが話題になったので、、、ミナトの素性がばれてしまうのだった。
実はミナトは植村さんの息子の事故の加害者の息子だった。

まずは校長先生に聞かれてミナトはすべてを話す。
父親が事故を起こし、人生が180°変わったミナト。
クニヒロ姓から母の実家の姓のミナトに変えたが、世間からは白い目で見られることに。
自分は何も悪いことはしていないのに・・・
ミナトは逃げることしかできなかった。
父親は出所してきたが、被害者に謝罪もしていなかった。
母親は、そのことをずっと気に病んでおり、自分が死ぬ前に、ミナトにそのことを話したのだった。

ようやく連絡がついた父親と一緒に謝罪に行こうと、この町で落ち合う約束をしたミナト
それが1年前の祭りの日。しかし父親は来なかった。
ミナトは父親を待ってずっとここにいたのだった。

今年の祭りの日。。。ミナトは由佳子先生と一緒に祭りに行く約束を。
しかし、、父親から連絡があったので、約束も心ここにあらず。

祭りの日、父親はこない。
しかし、ミナトがクニヒロだと知った植村がやってきて、ミナトに詰め寄る。
植村は息子を亡くした悲しみから立ち直ることができていなかった。その元凶であるクニヒロの
息子にそういう態度でしかのぞめなかったのだった。
植村にとっては、加害者の息子。でも町のみんなからちやほやされて、人気者で。。。
だから「ペテン師」と言い放つ。

ミナトは自分の過去を話し、町のみんなが思っているようないい人ではないと叫ぶ。
自分は逃げてばかりの人間だったのに、町のみんなにちやほやされて気持ちよかったのかもとも言う。

でも、ここで近くで見ていた及川たちが、そんなことはないと
ボイスレコーダーに入れられてた、町の人とのやりとりを聞かせる。
ミナトは一生懸命、みんなと自分のために生きていた。

植村は、ミナトが撮った町の写真を見て、自分の息子とミナトを重ねあわせ、
ようやくミナトをわかろうとできたのだった。

ミナトが町を出ていく日。。。
植村もやってきた。「これからは自分のために生きろ」と声をかける。
日永町のみんなとわかりあえて、旅立っていくのだった。。。

 


そんな感じの話でした。
キャストの熱演はとってもよかったです。

ただ、私には一幕のストーリー展開がいまいちに感じられました。
場の転換というか、1つ1つのエピが途切れ途切れになる感じがして。
あとは、ちょっと一幕はいろいろとセリフも滑ってる感じがしちゃって・・・

その分、二幕の畳みかけるような展開がよてもよかったので
ちょっともったいなかったかな~

でも、写真を使って気持ちがわかりあえるとか、ボイスレコーダーとか
小道具をうまく使っての気持ちのやり取りの展開は、すごく感動的でした。

最後はハッピーエンドで、旅立つミナト先生。なんかほっこりした気分になったのでした。


キャストの感想

まずは、主演のミナト先生の相葉くん
相葉くんの芝居を舞台で見るのは初めてだったんですけど、
すごくナチュラルな演技だなって。。。ミナト先生はそのまま相葉くんって感じでした。
父親のことで悩んだ葛藤や、苦しみ辛さもそのまま、まっすぐに表現していて。。。
あと、、、笑顔が何とも言えずかわいかったです。

カテコでは、めちゃくちゃにこやかな顔をしてて、嬉しそうでした。
3回目かな?カテコの時、、、靴を脱いで、舞台の家のセットに上がって。。ぺこりと
お辞儀をして舞台奥に消えていく相葉くんは、素の相葉くんでした。


そして頑固者の植村の松平健さん
存在感がありまくりでした・・・座組をしっかり締めてましたね。。。
最近のマツケンさんはサンバのイメージが強いけど、
実はこういう役も上手かったんだなと。。改めて感動でした。


それから、町の青年の濱田龍臣くん
青年だもんね。。。いまだに子役のイメージから離れられない私。
純粋な元気な青年にぴったりでした。


校長の奥様の須藤理彩さん
そして町の自称看板娘の青木さやかさん
このお二人はやっぱりうまいです。
さすがでした

他のキャストの方も適材適所といった感じで、なかなかよかったです。

それにしても。。よくチケット取れたな~としみじみ思っちゃいました。
あ!!そうそう、竹中直人さんと小峠さんが見に来ていらしてて。。。ちゃんと規制退場も守ってらして
さすがだなって思いました(当たり前ですけどね)

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「関数ドミノ」 見てきました

2022-06-15 01:18:23 | お芝居

「関数ドミノ」 東京芸術劇場シアターイースト 2022.06.02 19:00~

4回目の再演だそうで。。。私は2017年版の寺十吾さん演出、瀬戸康史さん主演の舞台は見ています。
その時の感想はこちら

前川さん演出の「関数ドミノ」は初めて。
話の進行は基本的に同じです。

あらすじは

「ある地方都市で奇妙な交通事故が起こる。
見渡しの悪い交差点、車の運転手は歩行者を発見するが、既に停止できる距離ではない。
しかし車は歩行者の数センチ手前で、まるで透明な壁に衝突するように大破した。
歩行者は無傷。幸い運転手は軽傷だったが、助手席の同乗者は重傷。目撃者は六人。
保険調査員の横道はこの不可解な事故の再調査を依頼される。
改めて当事者と目撃者が集められた。
そこで目撃者の一人が、これはある特別な人間「ドミノ」が起こした奇跡であると主張する。
彼の発言は荒唐無稽なものだったが、次第にその考えを裏付けるような出来事が起こっていく_。」
(公式より)

2022年版は安井さん演じる真壁のモノローグから始まる。
「スーパーマンは実在する。世界を変えることは可能だ・・・
誰もがスーパーマンになれる・・・」

ある自動車事故が話の発端。
車が歩行者にぶつかりそうになる。とても回避できる距離ではない。
しかし車は透明な壁に衝突したかのように壊れ、助手席の人は意識不明に。運転手は軽傷。
そして歩行者は無傷。
事故があまりに不可解なので、保険調査員の横道(温水さん)が関係者と目撃者を集める。
運転手、歩行者、目撃者4名。

奇蹟的なことがおきたとしかおもえないが、ここで、目撃者の一人の真壁が
特殊能力を持つ人間「ドミノ」が起こした奇蹟ではないかと言いだす。
この場合の「ドミノ」は歩行者左門陽一の兄である目撃者の左門森魚だと。
森魚が弟の無事を強く願ったから、奇蹟が起こり、弟の陽一は無事だったと。

周りは半信半疑だったが、この説を確かめてみようと、森魚のことを観察
してみる。
同じく目撃者の土呂は、実はHIVに感染していて、通院していたのだが、
森魚にそのことを何気なく話すと、森魚が願ったのか、HIVが陰性となる。

他の関係者も、そのことで、森魚を見る目が変わってくる。

しかし、同じく目撃者で精神科医のつかさは、それはありえないと否定し、
かつての夫の真壁が精神を病んでいるのではと心配するが、真壁はきかない。

周りの態度がおかしいことに森魚も気づき、土呂たちは、森魚を観察していたことを
謝る。森魚は自分にはそんな能力はないという。

そして。。。。真壁は実は自分が「ドミノ」であるのではと気づく
最後も真壁のモノローグで。。。
 


セットはシンプルだった。
床に、大きなひし形の穴が。左右にはすりガラスのついたて。
天井からはひし形の枠が吊ってある。
椅子がいくつか・・・
シンプルだからこそ、話が引き立つ感じがしました。

前回もそうだったけど、終わってから、いろんな考えが
頭の中をグルグル。。。。

ドミノとは・・・(前川さんによれば)
世界はある特定の人間を中心にして回っているとする考え。
その人間の願ったことは必ず叶う。ドミノの力は期間限定
ランダムに移っていき、誰に備わっているのか判定することは難しい。
当然本人にも自覚は無い
ということだそうだから。。。

私もドミノになるかもなんだよね。
よく、「私最近、運がいいんだよね~」なんてことあるけど、
それって、たまたまドミノが回ってきたってこと?なんて考えてしまった。

人間っていつも頭の中で、何か考えたり、思ったりしてるから。。。。
自分がドミノ状態なら、強く願えばそれが現実になるってことだよね~

いやいや、そんなことは非科学的だし、普通は起こらない。
本当に「ドミノ」が存在するなら。。。それは現実の世界を超えた世界?
宗教の世界?次元が違う世界?スーパーマンが普通に存在する世界?

あ~「イキウメ」の芝居を見た後は。。。いつもこんな風に、いろいろ考えちゃうのでした。
でも、それが楽しいから。。。「イキウメ」の芝居は好きです。

ところで、今回の交通事故だと、そこにいた目撃者はだれしも
「歩行者が危ない!車とぶつからないように」と願っただろうから、
そう思うと、確かに誰がドミノかは確定できない。
まあ、だから、最終的などんでん返しになるんだけど、
なんで、真壁は森魚がドミノだって決めつけたんだろう?それは謎。

それで~キャストの感想なんですが、

まずは、真壁の安井さん
シリアスですよね。森魚がドミノと信じ切ってる。
そして自分がドミノではないから何事もうまくいかないんだと思い込んでいる
やっぱり、どこか病んでいるんですよね。
ドミノが自分を邪魔するとまで思っていて。
しかも最後のどんでん返し、実は真壁がドミノだったって。。。
混乱したんだろうな~


森魚の浜田さん
自分がドミノだとは、思ってもないので、ある意味通常状態。
でも、なかなか何を考えているかわからない、謎たっぷりの人って感じだった。


土呂の盛さん
すごくよかったです。難しい立場の役なのに、、、、
真壁に言われて、戸惑いながらも森魚と友達になろうとする
やりづらそうな感じが、すごく出てました。
でもあれこれ起こると、、やっぱり「ドミノ」を信じていく様が。。。


保険調査員の横道のぬっくん
違和感なくイキウメメンバーに入ってました。
そしてぬっくんぽさがない、普通の人を好演でしたね、。


精神科医で真壁の昔の恋人の小野ゆり子さん
真壁のいうドミノを医者として信じることができないわけで、、、
でも真壁は盲心的に信じていて、それを冷静に真壁に諭す姿がかっこよかった
 

他のキャストの皆さんも、とってもよくて、
集中して最後まで見ることができました。

面白かった~
「イキウメ」また秋にも公演があるみたいで、楽しみです。

 

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「お勢、断行」みてきました

2022-05-27 00:17:23 | お芝居

「お勢、断行」 世田谷パブリックシアター 2022.05.19 19:00~

2020年にもともと上演する予定だったこの演目。
チケットは取ってあったのですが、新型コロナの影響で中止。

2年の時を経ての上演ということで、もちろんチケットゲットしました。
江戸川乱歩の独特の世界をどのように見せてくれるのか。。。期待です。

残念ながら「お勢登場」は予定が合わず見に行けなかったので、さらに期待大です。

公式のあらすじは
「大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に身を寄せた女流作家、お勢(倉科カナ)がいる。その屋敷には、千代吉の娘(福本莉子)と住み込みの女中(江口のりこ)、そして千代吉と小姑(池谷のぶえ)からの圧力に苦しむ後妻(大空ゆうひ)がいた。ある日、千代吉に屈辱を受けた代議士(梶原善)は、後妻と結託し、松成家の財産をすべて奪い去ろうと、千代吉を狂人に仕立て上げる計画を練る。
女中、精神病院の医院長(正名僕蔵)、貧しい電灯工事夫(堀井新太)らを巻き込み、首尾よく進むかに見えたが、第一の殺人がおき、計画は思わぬ惨劇へと突き進むーーー」(公式より)

 

江戸川乱歩原作の話というわけではなく、原案江戸川乱歩で、倉持さんのオリジナルだそうで。

幕が上がるとまずは江口のりこさん演じる女中の真澄が・・・
次はお勢(倉科カナさん)とこの屋敷の娘晶(福本莉子さん)の禅問答のような会話。

さて、話は。。。この屋敷の当主千代吉は資産家だけど暴力的で、後妻のお園さん(大空ゆうひさん)にDVを。
そして代議士の六田(梶原善さん)は殴られてけがをしてしまう。
六田は後妻のお園と精神病院の医者(正名僕蔵さん)と図って精神病院に入院させようとする。

お勢はこの屋敷に身をよせている作家で、いろいろとうごめくこの家の状況を俯瞰して見ている。
千代吉を助けたいとおもっているのは、実の娘の晶。
それと、姉の初子(池谷のぶえさん)。初子はお金をせびりたいと思ってるからだけど。

お園から頼まれて女中の真澄は、知り合いの貧しい電灯工事夫を使って、電気を落とし、
暗所恐怖症の主人の自由を奪い、毒を飲ませて、入院させてしまおうと。

計画は上手くいくかと思われたが、、、
六田の件から探偵が首を突っ込み始め。。。
そして電灯工事夫のしかけをした高圧電線にふれ、探偵は感電死してしまう。
予定していなかった殺人事件に、女中の真澄は電灯工事夫にキレて大喧嘩になる。
そして首を絞められ殺されそうになった真澄は、殺してしまった探偵を屋敷の井戸に埋めようと
提案する。

そして二人で夜中に屋敷の井戸へ死体を運ぶが。。。その最中に、間違えて毒を飲んだ
電灯工事夫が死んでしまう。二つの死体を体力的に運ぶことができない真澄は
そのまま放置して

朝、お園と初子がこれを見つける。
その結果、二人はもめて、初子が階段から転落。そして死んでしまう。

屋敷の居間では、お園と六田、医者・・・・園がだんだんと狂っていくかと思いきや
そこに現れたのはお勢。拳銃で六田と医者を撃ち、逃げるお園も。。。。あっという間のできごと。

医者と一緒に来ていた看護師が現れ、淡々と話し出す。
千代吉がお園に暴力を振るい始めたのは、医者からお園が妊娠できない体だと告げられたからと。
しかし、それは誤りで、誰かによって嘘がもたらされたのだった。

お勢はそれを聞いて戸惑うが、そこに現れたのは娘の晶。彼女は看護師の話を聞いて微笑んでいた。
後妻が子供を産むと、父親の愛情がそがれてしまうのが嫌だったからか。。。自分だけを
見てほしかったからか。。。
父親への偏愛のため、晶は入院から戻ってくる父のために、家じゅうの電気をつけて回る・・
それを見ているお勢
で。。。幕

 

まずは、舞台セットがすごく素敵でした。。。
上手く表現できないんだけど、二階建てになってるんだけど、前後左右に動き、
すごくスタイリッシュな造りなんだけど、中は大正レトロな感じで
なかなか素敵でした。
仕切りの部分は障子だったりで、基本箱形になってて、動きもスムーズで。
階段も場所が動いて、見やすいし、面白いし・・・

話の内容も、時間を行き来するんだけど、今がいつかがテロップで出るから、
私のように、すぐ頭が飽和する人は、わかりやすかったです。

それと、映像も効果的に使ってて、面白いと思いました。

ただ。。。お勢が「稀代の悪女」という触れ込みの割には。。。
そうは思わなかったかな~
まあ、池谷のぶえさん、江口のりこさん、大空ゆうひさんがね~なかなか
濃いキャラなんで、、、ちょっと倉科カナさんの悪女ぶりが消えてしまったかなと。

一応推理ものということなんだけど、そこの謎解きの部分は、弱かったけど、
キャスト個々の力量で乗り切っちゃったっていう感じでしょうか?

「断行」というのは、クライマックスのそういうことなんですね。
ふむふむ。

 

キャストの感想

お勢の倉科カナさん
凛としてきれいですね。レトロな衣装も似合ってました。
それと、とても声がよいので、舞台向きですね~
あと。。。顔ちっちゃい!

ただ、上にも書いたけど、悪女感が今一つ。。。いや、倉科カナさんって
強いけど、カワイイいい人のイメージだから(私の勝手な思い込みですが)
他の面々の濃さに負けちゃってた感じ。(ほかの人が濃すぎる)


お園の大空ゆうひさん
存在感抜群でした。声も滑舌もとってもよくて・・・
さすが宝塚出身です。。
芯が強くてしっかりしてそうだけど、初子とか真澄とかに
振り回されてる感じがよかったです。


真澄の江口のりこさん
飄々としてるというか、淡々としてるんだけど、悪女なんですよね~
何を考えているのかわからないんだけど、いざ行動するときはなかなか
したたかな行動にでるのがさすが・・・
江口さんの雰囲気が、またその役にぴったりで。とてもよかったです。


初子の池谷のぶえさん
もうぴったりですよね。こういう役。
なんだかんだと引っ掻き回すし。。。のぶえさん大好きです


晶の福本莉子さん
初めて拝見かな?
歌を歌ったり、活躍でした。
最後のほほえみには、ゾワッとしました。いやいや、発端はお前かい?って(汗)
強い意志を持っているこの役に合ってましたね。


芝居の最初と最後で繰り返される、お勢と晶の会話
「したいことというのは本当にしたいことではない。
本当にしたいなら、既にしている。だから、私のしたいことは
今までしてきたことの中にある」
繰り返すことで。。意味が深くなるし。。なるほど~と。

 

 

 

 

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劇団☆新感線「神州無頼街」 見てきました

2022-05-23 01:45:21 | お芝居


2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)」 東京建物Brillia HALL 2022.05.03 12:00~&05.15 14:00~

2020年に本公演は上演予定でしたが、コロナの影響で中止となってしまい・・・
でも、この春の公演として戻ってきました。

宮野真守さんと、福士蒼汰さん主演。月髑髏の上弦、下弦それぞれの主演だった二人が、今回はW主演です。
共演は松雪さん、木村了さん、清水葉月さんという新感線経験豊富な方と、意外にも新感線初だという、高嶋政宏さん。
どんな話になってるんでしょうか?と期待です。

まずはあらすじ
「時は幕末、ところは駿河国の清水湊(しみずみなと)。清水湊にその人在りと噂された侠客・清水次郎長<しみずのじろちょう>の快気祝いのため、ある料亭に甲州駿河の名だたる博徒の親分衆が集まっていた。続々訪れる親分方を調子よく迎える男がいた。

他人の事情に勝手に口を出しては銭にする“口出し屋“の草臥<そうが>(宮野真守)である。さっそく次郎長一家からも銭をせしめようと、幹部の小政の人探しを手伝うことに。次郎長が出入りで受けたひどい傷を直したという、評判の町医者・秋津永流<あきつながる>(福士蒼汰)だ。次郎長復帰の立役者を宴席に誘うため、探しにいく草臥と大政、小政。

座敷では次郎長の快気を祝い、親分衆が膳を囲んでいた。そこへ、今売り出し中の侠客・身堂蛇蝎<みどうだかつ>(髙嶋政宏)が現れる。妻・麗波<うるは>(松雪泰子)、息子・凶介<きょうすけ>(木村了)、娘・揚羽<あげは>(清水葉月)を引き連れ、己の顔見せのために次郎長の宴席へと乗り込んだのだ。

無作法な挨拶にいきり立つ親分衆だったが、突然もがき苦しみはじめた。首に痛みを感じた次郎長が掴んだのはなんと蠍(さそり)。当時のこの国では見かけない毒蟲を使い、親分衆を皆殺しにし、彼らのシマを貰うとうそぶくと姿を消す。そこに駆けつける永流。瀕死の次郎長だったが、永流は持っていた毒消しでかろうじて彼の命を救う。

一方、辺りを調べに走った草臥は凶介に出会う。その顔は、昔なじみと瓜二つだった。だが、凶介は覚えがない。不審に思う草臥。日の本にはいない毒蟲を使う侠客。昔なじみにそっくりの男−−−。謎に満ちた身堂一家を探るため、永流と草臥は彼らの根城である富士の裾野の無頼(ぶらい)の宿(しゅく)を訪れる。蛇蝎と麗波が築き上げたその街は、喧騒と猥雑と絢爛と頽廃に満ちていた。

豪胆にして無慈悲な蛇蝎が仕掛ける、人の命を金で買う大博打。その妖しき美貌と奇怪な術で人を惑わす麗波。草臥に刃を向ける凶介の正体は。揚羽と側近の風天千之介<ふうてんせんのすけ>(粟根まこと)らに秘められた過去とは。

身堂一家が巻き起こす無頼の風に巻き込まれる永流と草臥。その果てに己自身の宿命と因縁が明らかになり、やがて、日の本の命運すら揺るがす策謀と立ち向かうことになることを彼らはまだ知らない。」


すごい煌びやかな衣装で。。。特に身堂家の皆様・・・
そして、宮野真守さんが歌う歌う歌う~
ただね。ちょっと残念だったのが、音が割れちゃうんだよね~
私、2回目のときは、G列のど真ん中で、すごく聞きやすい席のはずなのに、、、音が割れて聞きづらかった。
歌だけでなくて、セリフも少しそういうとこがあって、何を話してるのかわからないときもあって
それが、ホントに残念でした。
これって、劇場のせい?でも、前はそんなことなかったような。。。。ってことは、今回の音響効果のせい?

 

さて、話の内容は、上のあらすじの通りに進み。。。。

身堂一家を探るため、永流と草臥は彼らの根城である富士の裾野の無頼(ぶらい)の宿(しゅく)を訪れる
そのあとから、、、

無頼の宿で、場所代を取り立てに来た、身堂一家に出会う二人。草臥は麗波と夜会う約束をする。
そして麗波の元に向かった草臥は、操り蟲をしこまれる。
麗波と別れた草臥はくのいちの軍団と出会う。彼女たちは草臥の知り合いのようで、話しかけるが、
彼女たちを斬ろうとする・・・そこに永流が現れ、操り蟲を体から出して、事なきをえる。

操り蟲を体に入れると、そいつを自分の命令の通りに操ることができ、さらにそいつは凶暴になるという。。。

草臥は江戸城のお庭番だった。何かがあると幕府を守る係だが、太平の世で仕事もなく、
それで、草臥はつまらなくなって、抜けてしまったのだった。
ところが富士に埋蔵金を隠してあり、身堂家はそれを使って力をつけているという話があり、
それを調べるために、甚五(凶介)を送り込んだが、きっと操り蟲で身堂家に使われているらしい。

身堂家主催の大きな賭場が開かれるということで、そこに乗り込む二人だったが。。。
身堂家の者どもを倒して、千両箱までたどり着けば、勝ちで、お金を手に入れられるというあくどいもの。
永流は敵を倒して、千両箱までたどりつくが、小判の下には毒虫がしこまれていることまでお見通しだった。

蛇蝎と対峙する永流。毒虫を扱えるのは、大陸から来た自分の父か自分しかいない。
蛇蝎が自分の父親ではとそれを確かめに、無頼の里まで来た永流。蛇蝎に聞くと、永流の父親は殺したという。

ちょっとここから順番があやふやになっているんだけど・・・

操り虫にやられていた凶介を助ける二人。
そして揚羽ももともとは京の都にいたのだった。
蛇蝎も天皇を守ってきた忍びで、揚羽も宮中に勤める身だったけど、永流の父たちに襲撃されたときに
蛇蝎たちに助けられ、そのまま娘となって無頼の里にやってきたのだった。
蛇蝎の目的は、帝を京都からさらってきて、幕府でも討幕派でもない、武士ではない天皇を中心とした
国を無頼の里に作ること。

そのために、蛇蝎は次郎長親分も味方につける。

さて、凶介あらため甚五は、草臥たちと行動するかと思いきや、以前の生活はこりごりと身堂家を選ぶ。
身堂家につかまってしまったが、そこでまた身堂家と相対する。しかし、永流は撃たれてしまう。が、草臥に頼んで、銃弾を取り出し、一命をとりとめる。

身堂家は帝を無頼の里に連れてきたあと、爆薬をしかけ殺そうとしていた。そして世の中を混乱させようとしていたのだった。この首謀は麗波。
それに気づき、永流は援軍を頼むこととする。そのため、棺桶屋のお銑さんと組んで、草臥が援軍をたのみに行くことになった。

援軍の先は、次郎長。しかし、次郎長は蛇蝎の協力する約束をしたというが、、。。
そこを草臥が説得。無頼の里に一緒に向かうことにする。

無頼の里に来た永流たち。くのいち軍団は軍資金のありかを探すことに。

永流は蛇蝎と向き合い、父親は死んでいない。父親は麗波だろうという。
毒虫をここまで扱えるのは、父親以外に考えられない。と。

蛇蝎が話し出す。京都で襲撃されたとき、斬っても斬っても自分の皮まではいで向かってくる永流の父親に惚れてしまい、
女性として作り変えたのだった。自分好みの妖艶な女性に。
そして二人は最凶最悪のカップルとして、無頼の里にやってきたのだった。
(このときの回想シーンの戦いがすごかったです。。。)

そして蛇蝎を倒し、麗波(自分の父)と一騎打ちに。。。すると棺桶の中から草臥が登場し助太刀に。
最後は永流が麗波を倒し、無頼の町は炎に包まれる。。。

次郎長親分の力もあって、みんな逃げて無事とはなるが、、、最後、赤ちゃんの声が・・・
無頼の里で生き残った赤ちゃんを、二人で育てて行こうと。。。(幕)


テンポが速かったので、後半、私の頭の中はちょっとグダグダになり、理解がちゃんとできてないところも
ありましたが、こんな感じの話だったと思います。。。

 

さてさて、いのうえ歌舞伎は面白いです~

ただ、粟根さんの出番が思ったより少ない・・・
じゅんさんも聖子さんもいかなったし。。まあ、古田先輩もだけど。
ちょっと寂しかったかなあ。。。
秋の興行は薔薇サムだから、、、そこは楽しみだけど。。。

狼蘭!懐かしいです。「シレンとラギ」「蛮幽記」にも出てきてた、殺し屋一族ですよね。
またここで出てくるのか~とちょっと感動でした。

永流と草臥のバディはとってもよかったし、相性ばっちりでしたよね。
それと、やっぱり、最凶最悪のカップル。。。蛇蝎と麗波
見た目もキラキラでド派手なのに、めっちゃワルでそのワルがもう振り切れんばかり。
ここまでやってくれると最高ですね。

そして永流の苦悩もぐっときました。
殺し屋の手で人を救っていいのか・・・それを救う草臥。
とてもいいシーンでしたね。

全体的には、とっても楽しめた芝居でした。。。やっぱり新感線は最高です。

 

キャストの感想は。。。

やっぱり一番印象に残っていたのが
麗波の松雪さん
いやあ、お顔小さい。きれいで艶やか。
草臥とのシーンとかは、めっちゃ色っぽいかと思いきや、基本は太めの声で叫んでて
ふり幅がすごい。
で、、、なんですって?実は男だったって?


蛇蝎の高嶋さん
新感線ホントに初めてなんですか?
もうちょっとズレた感があるラップとか最高でした(笑い)
そんで、迫力満点。目が怖いんだよね~
で。。。かなりの変態野郎ですよね。もうこの役は高嶋さんしか
考えられないというくらい、ぴったりでした。

 

永流の福士くん
舞台映えするスタイル。もう少し筋肉が付くともっとよし。
殺陣は月髑髏のときより、ずっとうまくなったけど、、、もう少しかな。運動神経はいいんだよね~
背が高すぎちゃうからそう見えちゃうのかな?
殺し屋稼業に疑問を持っていて、人を救うことで、医者に目覚める。。。けど、やっぱり殺し屋の血が。
という葛藤がすごい出てて。。。よかったです。

 

草臥の宮野さん
歌いまくってましたね~すごく気持ちよさそうに歌ってた。
宮野さんを見るのは、月髑髏以来だったんだけど、、あんなに顎が出てたっけ?って意外だった。
そしてとっても表情が豊か。。。セリフを言っていない時でも、なんだかんだと、どこか動いてる。
「口出しや」っていう商売あるんですね~草臥というか宮野さんにピッタリ!(笑い)
そうそう、カテコでも永流と草臥はすごい仲良しだった


凶介の木村了くん
準劇団員の木村くんは安定のパフォーマンス。
殺陣もうまいし。。。VS宮野さんの戦いは、けっこう緊張してみてましたよ。かっこよかったです。


揚羽の清水葉月ちゃん
久々にお目にかかる葉月ちゃんも、準劇団員ですか?
元気な娘を演じてたけど、実はいろいろ背負ってたんですね~


棺桶やのお銑さんの村木よし子さん
大活躍でしたね。歌うまいし。。。
今回は、劇団員の女性たちの中では一番目立ってた・・・
お銑さんに敢闘賞!


次郎長の川原さん
川原さんがこんなに歌い踊るのを見るのは初めてかも。。。(メインで)
もうですね。。。見入っちゃいましたよ。私。
あのスプレーの曲。ステップを軽やかに踏む川原さん。足がきれいなんだよね~
途中蛇蝎と組んじゃうのかと思ったら、やっぱりそうではなくて。。。
そうそう、川原さんはこうでないと!と思ったのでした。


さてさて。。。秋興行チケット取れるかなあ。。。。

 

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「ケダモノ」見てきました

2022-05-16 21:56:34 | お芝居

「ケダモノ」 本多劇場 2022.05.01 13:00~

赤堀さんの作・選出の舞台で、、、なかなか良いキャスト。。
個人的には門脇麦ちゃん目当てでチケットゲットしました。

なかなかダークな感じの話でした。
キャストは皆さん、芸達者な方ばかりで、見ごたえありました。

あらすじは
「神奈川県のはずれ。
駅前の繁華街以外は寂れ、奥には山ばかりが広がる田舎町。
真夏。
リサイクルショップを経営する手島(大森南朋)は、アヤしげな自称・映画プロデューサーのマルセル小林(田中哲司)とつるむ以外、特に楽しいこともなく、日々しけた店を切り盛りしている。
従業員は態度のでかい出口(荒川良々)と、やる気ばかりで空回りの木村(清水優)の二人。
彼らの楽しみは飲みに出て、キャバクラでマイカ(門脇麦)や美由紀(新井郁)ら女の子をからかうことくらいしかない。
ある日、郵便局員の節子(あめくみちこ)から「父が死んだので家を整理し、不用品を引き取って欲しい」という依頼が。
手島たちは節子の家と蔵を物色するが、木村が蔵から意外な「もの」を見つける。
山から時折聞こえる銃声。
増え過ぎた鹿が農家の作物を荒らし、その被害が深刻化しているため、他県からも猟師を募って害獣駆除をしているのだという。
手島とマルセルの抱えた「事情」と木村がみつけた「もの」、そしてマイカの切実な望み。
退屈な日常はふとしたはずみで軋み、歪み、彼らは暴走し始めた。」(公式より)

 

リサイクルショップを経営している手島(大森南朋さん)は、従業員の出口(荒川良々さん)と木村(清水優さん)、店に出入りする自称・映画プロデューサーのマルセル(田中哲司さん)と店で馬鹿話をしたり、キャバクラにいったりしている毎日。彼らはみなクズ男な不良中年。話してる内容も下品だし、たばこをふかしながらダラダラしている。キャバクラで相手をするのはマイカ(門脇麦ちゃん)や美由紀(新井郁さん)

ある日、父親の遺品を整理したいという依頼を受けて、節子(あめくみちこさん)の家を訪ねる。
家の中のものを手島たちが査定に回るが、木村がそこでバックの中に大金があるのを見つける。
とりあえずは、ショップに持ち帰るが、マルセルやマイカにも知られ、大金をめぐって木村を殺そうとする。
が、そこに偶然現れた猟師(赤堀雅秋さん)によって、殺すことをやめる。猟師はこの近辺に出没して、作物を食い荒らす鹿を駆除していた。

また、出口は節子とそういう関係になってしまう。
花火大会がある日、出口と節子は一緒に行く約束をし、待ち合わせをする。
しかし、出口は来ない。。。
美由紀は花火を見ながら飛び降り自殺をしてしまう。

リサイクルショップにみんなが帰ってくると、節子がやってくる。
3時間も待っていたのに、出口は来なかった。
無視された節子は出口を刺してしまう。恨みのためか何度も。。。
止めようと手島は、節子を撃とうとするが、間違えてマルセルを撃ってしまう。

そこに入ってきた猟師は、大金を奪おうと、木村と手島を撃つ。
そしてさらに、マイカを撃とうとする
が、手島が力を振り絞ってマイカを助ける。
マイカは大金の入ったかばんを背負って出ていくのだった


うーん。。。なかなか難解な話ではあって。それも、バッドエンドに近い話で。
キャストの皆さんの演技は堪能できたけど、話の内容は堪能できないという感じではありました。

それにしても、哲司さんと大森南朋さんと、良々さんと赤堀さんって。。。アウトロー的な世界で
かっこいいんですよね~役柄もクズだし。。。

そして、席が前方だったこともあって、たばこのにおいと、カレーのにおいがなかなか。。。

 


キャストの感想では。。

一番印象に残ったのは、節子役のあめくみちこさん
あめくさん、私の中では久々に拝見だったんですが、、、この芝居の主役といっていいと思える感じ。
ものすごく危うい人。なんだろう、どこかネジが外れてしまった感の危うさが漂ってて、怖いくらいだった。
ダメ人間の出口に惚れてしまうというのも、なんとなく彼女なら~と思えてしまう。


それから、出口役の荒川良々さん
なんだろう、不思議なというか、ヤバイやつの役ではあるんだけど、妙にしぐさが笑えました。
黙々とカレーライスを食べるとか。。。
それと、改めて、でかいな~って思っちゃった。


手島役の大森南朋さんは
やる気のなさというか、気だるげな雰囲気満載で、この人ってなんでリサイクルショップやってるのかな?
ギリギリ生活していければいいや~って感じなのかななんて、思っちゃいました。


マイカの門脇麦ちゃん
母親がフィリピン人で父親のDVにあってて、無戸籍という、なかなかハードな役なんだけど。
いろんなことに対する諦めを感じながら生きている感がものすごく出てました。
とはいえ、いつかはフィリピンに行ってみたいという希望ももってて、、だから最後のシーンになるんだろうけど。


マルセルの田中哲司さん
そこにいるだけで、なんかあるんじゃないか?何かするんじゃないか?っていう雰囲気がすごい。
存在感が半端なかった・・・


途中から出てきて、その場をさらう猟師の赤堀さん
なんだろう。。。鹿の駆除をしているって言いながら、それだけ?なんて思っちゃう胡散臭さ。
100頭の鹿を撃ったって?もう危険すぎる。


「ケダモノ」ってタイトルは、、、
登場人物がみんな「ケダモノ」のようなヒトだから?でも「ケダモノ」って何だろう?
本能のままに生きる?
登場人物は本能のままに生きたくても生きられない閉塞感のようなものの中で、だんだんダメ人間になっていく人たちって感じる

ただ、、、そこにお金や愛が絡むと、、やっぱり「ケダモノ」になってしまうのか?バッドエンドなラストで、そんな感じもした。
結局、、私には、なかなか難解な話だったってことかな?

 

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「広島ジャンゴ2022」見てきました

2022-05-08 01:56:13 | お芝居

COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ2022」シアターコクーン 2022.04.12 18:30~&04.27 18:30~

主演が天海祐希さんと鈴木亮平さんで、、、広島??え?
何?蓬莱竜太さんの作品?よくわからないけど、面白そう。。。
ということで、チケットゲットしました。

あらすじは
「舞台は現代の広島の牡蠣工場。
周囲に合わせることをまったくしないシングルマザーのパートタイマー山本(天海祐希)に、シフト担当の木村(鈴木亮平)は、手を焼いていた。
ある日木村が目覚めると、そこはワンマンな町長(仲村トオル)が牛耳る西部の町「ヒロシマ」だった!
山本は、子連れガンマンの「ジャンゴ」として現れ、木村はなぜかジャンゴの愛馬「ディカプリオ」として、わけもわからぬまま、ともにこの町の騒動に巻き込まれていく―――!」


広島の牡蠣工場。ワンマンな工場長(仲村トオルさん)は広島カープファンで、従業員に休日に懇親会への参加を
強要している。が、シングルマザーのパートタイマーの山本さん(天海祐希さん)は、家族と一緒に過ごしたいと拒否。
シフト担当の木村さん(鈴木亮平さん)に山本さんを参加させるよう、工場長は依頼。
全員が参加すれば、ボーナスの給付もあるため、他の従業員も木村さんに圧をかける。
しかし、山本さんは拒否し続ける。

木村さんは自宅に帰っても、山本さんの扱いを悩みながら、シフト表を作成中。
好きな西部劇の映画を見ながら。。。そこにお姉さんもやってきて話をするが。。。
そのまま眠ってしまう。

目覚めると。。。そこは西部劇のような状況に。
町は、ワンマンな町長(仲村トオルさん)がいるヒロシマ。
酒場では、町長の息子クリス(野村周平さん)たちがやりたい放題。
そこに現れたのが、子連れガンマンのジャンゴ(天海さん)
娘と愛馬ディカプリオと現れる。木村はなんと、しゃべれる馬「ディカプリオ」となっていた。
ジャンゴは、夫殺しの罪で指名手配中。娘のケイと逃亡生活をしていたのだった。

酒場で町長の息子たちを一蹴したジャンゴは、用心棒として酒場に住むことに。
ケイは、チャーリー(藤井隆さん)とマリア(中村ゆりさん)の娘エリカとも仲良しになった。

町長は水の少ない町の水利権を握っていて、誰も逆らえない。
チャーリーは、町の人のために井戸を掘っていて、水源を見つけ、あと少しとなり、みんなにカンパを募る。
しかし、その計画が町長にバレ、町長が井戸を壊し、火をつけるという妨害に出る。
一文無しになったチャーリー一家は、カンパした町の人からも疎まれ、
チャーリーは町長の言いなりに雇われ、マリアは酒場で客をとる生活に。。。

エリカとケイはさらに仲良くなり、一緒に過ごすことが多くなっていた。
そこにクリスがまたやってきて、エリカを襲おうとする。それを止めるためケイはクリスを撃った。
ケイはそこで、思い出す。実は自分が父親を撃ったことを。暴力がひどかった父親が母を襲っているときに。
母親は身代わりとなって指名手配となっていたのだった。

ケイは父親殺しのため死刑となり、処刑されようとしていた。そこにジャンゴが来て、自分が殺したので
自分が死刑になるという。町長はジャンゴを死刑にするように言う。
さらに、水不足のヒロシマのために、自分たちが井戸を掘って、町の人たちのために行動しているのだと
演説する。
ジャンゴとケイとディカプリオは何とか逃げ出す。

木村のところに、また姉が現れる。姉は自殺してしまっていたのだった。
それは職場での立場からだった。仕事が激務だったのに、同僚のパシリをさせられ、休む暇もなく
疲れ果てて、川に飛び込んでしまったのだった。
その話をし、山本さんに職場のみんながつらく当たっているが問題だと気づかせて、姉が消えていく。

木村(ディカプリオ)が目を覚ますと、ジャンゴとケイがいて、ダムで水がせき止められていることを話す。
町長が川の水をせき止めていたのだった。
ジャンゴとケイとディカプリオはまたヒロシマに戻る。
チャーリーたちにダムを壊しに行くよう依頼し、
ジャンゴは町長やクリスと銃撃戦となる。そしてついにジャンゴは勝利する。

そして目覚めた木村は、現実の広島の世界に戻る。
牡蠣工場で、木村や山本に再度懇親会に出席するかを尋ねる。が、山本は欠席と答える。
木村はそれを容認する。すると、沢田(藤井隆さん)たちも欠席すると言い出す。
工場長は、木村に新しい職場を紹介すると捨て台詞をはいて去っていく。
他の従業員も工場長についていく。

工場に残った、木村と山本。二人は仕事をしながら話し合う。娘のケイの将来のことなどを。。。

 

最終的にはよい結末だったけど、
考えさせられる舞台でした。

キーマンは、木村の自殺したお姉さん。
彼女はブラックな職場で、周りに理解されなく、使いっパシリのようにこき使われ、、
悩んで自殺してしまう。。。木村は何で相談してくれなかったんだと。。。後悔し続けている。
そのお姉さんが、木村に夢を見させており、
その中で、山本さんのことを、そして見て見ぬふりをして、工場長の圧力にしたがっている木村自身の
立ち位置のことを考え直させる役割。。。

「ヒロシマ」での出来事から、現実の広島の牡蠣工場の世界を考えさせる。。。

自分を守るために周りと戦っている山本さん。理不尽な工場長の要求に立ち向かっている山本さん。
強いものには巻かれろとばかりに、工場長の言うなりになっている木村も含めての従業員たち。
正しいことを言っている山本さんを見て見ぬふり。。。それでいいのか?
最終的には、木村は自分の考えで、山本さんの意見に賛同する。


自分たちの周りを見てもこういうことって、ままあることだと思うので、考えさせられました。
いじめとか、こういうことが多いですよね。
とは言いながらも、途中途中は面白いところも多くて、楽しかったんですけどね。
思ったより内容が重くて、ずしんと来る舞台でした。


そしてキャストの感想ですが。。。

木村とディカプリオの鈴木亮平さん
たぶん、、、鈴木亮平さんを舞台で見るのは初めてのような・・・
いやあ、ハンドマイクでラップを歌いまくる亮平さんを見れるとは思わなかった・・
汗びっしょりでの熱演でしたね。
しゃべる馬っていう役柄も面白かったけど、、、もう少し本物の馬っぽいカッコすれば
もっと笑えたかも。。。
それにしても、やっぱり鈴木亮平は演技うまいな~としみじみ感じました。


山本とジャンゴの天海祐希さん
舞台で、こんなに笑わない天海姐さんを見るのは初めてかも。。。
ガンマンは最高にかっこよかった。
銃さばきもなかなかでした。何をやってもほれぼれですね~
あ、カテコではニコニコ笑顔の姐さんでした。。。


工場長と町長の仲村トオルさん
こんな悪役のトオルさん、見るのは舞台では初めてかも。
ホントに最後まで悪い奴なんだもん。
いつもはどこか憎めない感じもあるのに。。。嫌な奴だったわ~
こういうトオルさんもいいですね。


クリスの野村周平さん
久々に野村さんを見ましたが、テンション高くて元気いっぱいでした、
こういう役はぴったりでした。


チャーリーの藤井隆さん
牡蠣工場での最初の場面は、藤井さんだってわからなかったです。。。
チャーリーは、最初は一生懸命で感じのよいお父さんだったけど、
町長の手下になってからのやさぐれた感じがまたよかったです。


マリアの中村ゆりさん
声がとてもいいですね。舞台では初めてみましたが、
透明感のあるたたずまいと演技がとてもよかったです。


酒場のドリーの宮下今日子さん
すごくよかったです。雰囲気があって。。。
1幕ラスト、天海さんとディスコサウンドで踊ってたのがかっこよかったです。
背もあってかっこよくて、ドリーにぴったりでした。

 

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「セールスマンの死」見てきました

2022-05-05 02:15:23 | お芝居

「セールスマンの死」 シアターコクーン 2022.04.27 13:00~

なかなかな豪華キャスト。特に鈴木保奈美さんがどんな演技をするのかが
ちょっと楽しみでチケット取りました。

アーサー・ミラーの有名な戯曲で、日本でも何回か舞台化されています。
公式のあらすじより
「舞台は1950年代前後のアメリカ、ニューヨーク。かつて敏腕セールスマンとして鳴らしたウィリー・ローマンも、もう63歳。
得意先も次々と引退する中、思うようにセールスの成績も上がらない。かつてのような精彩を欠き、二世の社長からは厄介者として扱われている。
それでも地方へのセールスの旅を終え、いつもの通り帰宅する。
妻のリンダは夫のウィリーを尊敬し献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子達とは過去のある事件により微妙な関係だ。
息子たちへの不満と不安もウィリーの心をつぶす。
セールスマンこそが夢を叶えるにふさわしい仕事だと信じてきたウィリーだが、ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子、一度は手にしたと思った夢はもろくも崩れ始め、全てに行き詰まったウィリーは、家族のため、そして自分のために、ある決断を下す・・・・・」

 

見終わって、なんというか悲しいというか、やるせないというか
人間ってなんで虚勢を張るのかなあと、単純に思ってしまいました。

段田さん演じるウィリーが、ニューヨークの自宅に戻った2日感を描く話。
ウィリーはストッキングを売るセールスマン。
月曜の夜に地方でのセールスを終えて帰宅する。かつては敏腕なセールスマンだったが、
もう63歳。会社の社長も二世に代替わりして、厄介者扱いされている。

保奈美さん演じる妻のリンダは、ウィリーを出迎え世話をやくが、会話もギクシャクして二人の関係性が
上手くいっていないことがわかる。
福士誠治さん演じる長男のビフは何をやってもうまくいかなくて、久しぶりに自宅に戻ってきている。
林遣都くん演じる次男のハッピーは、お調子者のプレーボーイ。
子供たちは30歳過ぎても自立できない状況で、この二人もウィリーの不安の種。

ウィリーは車で事故ったりと、少し精神的にも参っている感じ。
また、現実と過去がごっちゃになっていて、妄想状態にもなるので、年齢的に認知症も?
そして子供たちと顔を合わせると口論になってしまう。特に自分の価値観を押し付けるので・・・

ウィリーはビフが高校時代フットボールの選手で、大学も推薦で行けるような成績だったことを
自慢に思っていて、自分の理想をおしつけている。
その反面、次男のハッピーには全く興味がない。また妻の話も聞こうともしていない。

となりの家に住む一家、鶴見辰吾さん演じるチャーリー・バーナード親子と比較して、自分たちの方が
上だと昔は思っていたが、今はチャーリーにお金を借りるようになっている。
そして下に見ていたバーナードも今は弁護士になっている。

ビフは職が長続きしない状態だが、ウィリーにとっては自慢の息子で、きっと成功すると思っていて、
翌日に昔の知り合いのところに行って、お金を借りて起業するように勧める。
自分の名前を出せば大丈夫だからと。。。
そして、弟のハッピーもそれに同調する。

ウィリーは年齢的なこともあり、地方での営業はきついので、ニューヨーク勤務にしてもらうよう
妻のリンダからも、社長に頼むように言われる。

翌日、子供たちは知り合いの会社に、そしてウィリーは社長のところへ出かける。
夜、食事をする約束をして。。

ウィリーは二代目社長にニューヨーク勤務のお願いをするが、逆にクビを言い渡される。
そしてビフは知り合いに会ってももらえず、結局出資もしてもらえず。。。

食事をしに行ったレストランでも、また口論になり。。。
とうとう、ビフはなぜ自分がこうなったかをウィリーに語り。。。
(補習のテストの日に、父親が愛人と会っているのを見てしまってから、彼の人生が変わってしまった)
そして、ようやく今の自分と向き合うことを始めようとする。

ウィリーは、それで自分の人生が失敗だったと悟る。職もなくなり、息子にも愛想をつかされ。。
それでウィリーは、自分の保険金でリンダにお金を残すことを考え。。。冷蔵庫の中に入って扉を閉め
死ぬことを決断する・・・

というような話で。。。


このウィリーという男に全く共感ができなくて、こうなることは自業自得というか、仕方ないじゃんと
思ってみていたのでした。この人は悲しい人だなあと。。。
子供にも妻にも、虚勢を張って、周りの人にも見栄を張って、生きてきて。。。
そして、いろいろなものをなくしたあとも、現実を受け入れられず、自分の価値観も変えられず、
最終的に自滅してしまったとしか思えなかったんですよね~
可哀そうな人なんだなあ。。。周りの人も彼に振り回されて、可哀そう
そういう意味では、ビフは最後には、自分の身の丈をしってやり直そうとしたので、まだ救いがあるのかも。

そうそう。。。
セールスマンの死なので、ウィリーが死んでしまうんだろうなとはわかってたんだけど、
まさか冷蔵庫の中に入って死んでしまうとは思わなかったです。。。このときは意表を突かれました。


舞台セットでは、大きな電信柱が2本、宙づりになっていたのは、、、どういう意味なんだったんだろう。
ウィリーの家のキッチン、庭、子供部屋のセットが、出たり入ったりという感じでした。
そして一番目を引いたのが、古い冷蔵庫が舞台中央に、ずっとおかれていたこと。。。


キャストの感想

ウィリーの段田さん
もう素晴らしいです。表情やセリフの言い方だけでなく、歩き方とかで、その時の感情を
しっかり表していて。。。すごいな~の一言でした。
自分に降りかかってくる境遇を認められないという、感情がよくわかりました。


リンダの鈴木保奈美さん
舞台で見るのは初めてでしたけど、声がとても聴きやすかったです。
夫に振り回されながら、それでも夫に尽くす、妻の姿が切なかった。
そして、細くてキレイでした。。。舞台でまた見たいです。


ビフの福士誠治さん
上手いですよね~好きな役者さんです。
彼も自分の境遇や、親からの過度な期待、そして過去の父親への不信感。
そんな葛藤がよく表れてました。
今回、一番共感したよな~


ハッピーの林遣都くん
彼は本当にいろんな役を演じますよね。今回は本当にチャラい役。
その場しのぎで適当に生きてる感じ・・・
本当は親に期待されてないことが悲しいんだよね。。。って思いました。


ウィリーの兄の高橋克実さんや、チャーリーの鶴見辰吾さん
ベテラン陣の使い方がもったいない。。。
特に克実さんは、これだけ?って思っちゃいました。

 

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