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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

シス・カンパニー公演 「ケンジトシ」見てきました

2023-03-20 19:30:40 | お芝居

シス・カンパニー公演 「ケンジトシ」 シアター・トラム 2023.2.27 14:30~

宮沢賢治の世界観が大好きな私。。。
絶対見に行きたい!って思って、チケットをとったのは3年前。でも、コロナで延期。
延期公演もなんとかチケットゲット!
貴重なチケットで楽しんできました。

内容は
「岩手山を望む大地から天空の星々へと、その創作の翼を広げるケンジ(中村倫也)。
彼の傍らには聡明で信仰篤き妹トシ(黒木華)の姿があった。
コロナ禍でやむなく延期となった「宮沢賢治と妹トシの物語」
暗闇に差し込む一筋の光のように、いよいよ待望の上演決定!」(世田谷パブリックのHPより)

とってもよかった。。。

ヴィオラの生演奏、そしてコロスの3人が出てくる。
コロスってなんだろうって、あとから調べたら「古代ギリシア劇の合唱隊のこと。鑑賞の助けとなる劇の背景や要約を伝え、
劇のテーマについて注釈。コロスの台詞は通常、歌の形式を採るが、時にはユニゾンで詩を朗読する場合もある。」(Wikiより抜粋)
だそうで、すごく効果的でした。
3人は、、、イーハトーブにいる生き物っていうことだよね・・・カニと鹿と虫?

そして賢治が出てきて、たたずむ。
軍服の男が来て「このあたりに宮澤賢治という男の住まいがあると聞いたが、どこに行けば会えるか?」と尋ねる。
賢治は「どっかの畑さ、いるベ」と答えて去る。
そこに、トシが駈けてくる

そういうシーンから始まる。

賢治とトシの生涯における出来事を時系列になぞっているというより、
いろいろな場面を切り取って見せ、
それを軍服の男、イシワラが賢治やトシの言葉から読み解き記録していくという感じかな~?
イシワラのアシスタント的存在の記録係ホサカがその役割どおり、記録していく。
ただ、イシワラは賢治のことを研究しよく理解しているから、深掘りしていけるけど、
ホサカは私たち観客のような存在で、「理解しました」「半分理解しました」「記録しました」と。。。

いろいろな場面は、6つに章立てされており、後ろにタイトルも表示されていた。(下記の6つ)

1 なにをみているのかな
2 ヒドリの夏は
3 イーハトーブ菩薩
4 わたくしどもは
5 通信は許されているのよ
6 クラムボンはわらったよ

賢治とトシは一心同体のような存在だったんだなと、この作品を見て思った。
トシの方が賢治よりも社交的で、学校に来てくれたインド人の先生の前で、賢治の詩を披露したり
東京の大学に行って、新しい知識や思考を持ち帰って、賢治にいろいろな息吹を吹き込んだり、

そして二人とも法華経の信者で、それを通しての気持ちの通じ合いも深かったと。

トシに対する賢治の想いは本当に絶大で、だからこそ先に逝ってしまった妹への想いを
思うと、、、悲しすぎて。号泣する賢治の姿に涙でした。

そう、トシが言う「通信は許されているのよ」・・・
トシは自分の命が長くないことをわかって、でも、賢治とはずっと通じ合っているという気持ちで
そのように言い残したんだろうな。それが二人の絆なんだなと、しみじみ思いました。
トシの死後、イーハトーブのような理想郷を作ろうとしていた賢治
そこでは二人とも笑いあって生きていたかったんだろうな~

と、物語の内容を、ちょこちょこ思い出して感想を書いたけど、

宗教観、宇宙観、そういうものが目いっぱいで
芝居の意味をしっかり考えようとするには難解だけど、
でも、その世界観にどっぷり浸れば、とても心地よく、すばらしい話で
そのまま宇宙につながっていきそうな感覚になりそうだった

そして賢治もトシも法華経を信仰しているから、
思考回路がそこからなんですね~
たしかに宗教と宇宙ってつながっている気がするし。。。まあ、私は無宗教ですが。

岩手の四季の映像もきれいだったな~
宮沢賢治記念館にまた行きたくなった。大好きなんですよね。記念館。
1日いてもあきないです。

音楽がヴィオラの生演奏だったのが、またすごくよかった。
この世界には、バイオリンでもなくチェロでもなくヴィオラの音色がぴったり。

映像の色使いも最高だったな~
映像というより幻燈だった。賢治の世界をより効果的に見せていたと思う。


キャストの感想

賢治の中村倫也くん
まったくもって宮沢賢治だった。
他のお芝居のいろんな中村倫也をみているけど、今回は賢治そのものでした。すごい。
歩き方とかうつむき加減とか、、、写真でみる賢治だったなあ。。。

そしてトシがいなくなってからの賢治の号泣・・・胸をうたれました。
賢治とトシは表裏一体というか、同志?いや、もっと深い絆だと思うんだけど、
その片割れがいなくなってしまった悲しみは想像を絶する状況で
それを表す倫也くんはすばらしかったです。

号泣のあとは、悟りを開いたかのように穏やかで。。。
その表情もよかったです。


トシの黒木華ちゃん
東北訛りが絶妙で、繊細ではかないけど、芯が強いトシがぴったり
華ちゃんも、トシそのものでしたね。存在感がすごかった。
セーラー服やもんぺも見合ってたし。。。
賢治にとってトシは太陽のような明るい照らしてくれる存在だったと思う。
とってもかわいくそういう姿も見せてくれました。
黒木華ちゃんは本当に上手いよね~
もっともっと舞台も出てほしいなと思いました。

イシハラの山崎一さん
セリフ量が。。。。半端ない
軍服をきていて、この時代だから、軍部に所属する人で、生真面目な感じ。
賢治のことをすごく研究してる人なんですよね。イシハラって。
だから、賢治やトシについての記録を、自分も理解しようとするかのように
言葉にする姿がよかったです。


ホサカの田中俊介さん
ホサカは記録係で、、、普通の人で、彼の姿にホッとしてました。
観客と芝居を結ぶ人でしたよね。がっちりしてるけど、優しいまなざしの
田中さんにちょっと癒されました。


そしてコロスのお三方
詩を朗読したり、歌ったり、また不思議な動き?踊りをしたり
大変な役だったと思うけど、でも、彼らがいたからこそ、
この世界観がしっかり表せたのではないかなと思いました。


ホントならあと1回見たかったんだけど、チケットが取れなかったし。。。
WOWOWでやってくれるみたいなんで、楽しみに待っていようと思います。

あぁそれにしても、賢治記念館に行きたくなってきた。
ふっと、、、日帰りで行ってみようかな~

 

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「笑の大学」 見てきました

2023-03-12 01:31:23 | お芝居


PARCO劇場開場50周年記念シリーズ 「笑の大学」PARCO劇場 2023.02.23 13:30~

やっぱり三谷さんの芝居は、面白いです。
なので、この芝居も絶対見たいと思って、チケットゲットしました。
初演、再演は見ていません。映画も見ていないです。なので、初見。
内野聖陽さんと瀬戸康史さんの二人芝居。キャスティング的にも、めっちゃ楽しみでした。

内容は 
「時は戦時色濃厚な昭和15年。
登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。」
(公式より)


舞台は、警視庁の取調室。登場人物は二人のみ
警視庁の検閲係の向坂と、劇団「笑いの大学」の座付き作家の椿。
椿が、劇団で上演する舞台の脚本を、向坂に検閲してもらい、上演許可をもらおうとするという話だが、
向坂はあれこれと注文をつけて、その都度椿は書き直しをさせられる。

題目は「ロミオとジュリエット」のパロディなのに、
向坂は舞台を日本に置き換え、登場人物を日本人にしろという注文を出す。

椿は翌日、貫一とお宮にして書き直してくる。神父はお坊さんになっていて、さらに面白くなっている
向坂は台本の中に「お国のため」というセリフを入れろと注文

翌日・・・お国ちゃんという女性を登場させ「お国のため」というセリフを
入れた脚本を持ってくる。しかし、向坂はお国がそこだけにしか登場しないのではと
文句をつけ、椿は「お肉のため」と変更する。
また、接吻をするのはこのご時世けしからんと文句をつける

その翌日、二人が接吻しようとすると酔っ払いがきて邪魔が入るという内容に
書き直してくるが。。。
向坂は、警察署長の希望で、署長を出してほしいという注文をつける

さらに翌日、署長が酔っ払いの代わりに二人の接吻を邪魔する役で登場するように
書き直してきたが、向坂が唐突に署長が出てくるのはどうかと言いだし、
二人で演じてみた結果、泥棒を追っかけてきた警察官が、、、という設定になる

向坂は劇団の芝居を見に行ってみるが、、、椿が上演許可が出ないことを
他の劇団員に責められているのを見てしまう

翌日出来上がった脚本を、上演許可を出す向坂。
しかし椿は、向坂のおかげで面白い台本になったとお礼を言う
このご時世の権力に対する戦いだったとも。。。
それを聞いた向坂は怒って、一切笑いのない喜劇を書いて来いという

その翌日、椿が書いてきた脚本を読んだ向坂は面白すぎると笑いながら問い詰める。
椿は黙って赤紙を出す。
向坂は「間に合わなかったか」と。椿の召集令状の差し止め指令を出していたのだった。
「お国のために立派に戦って死んでくる」という椿に「必ず生きて戻ってこい」と向坂は言う。

二人の距離がだんだんと脚本の書き直しのたびに縮まってくるのには、
向坂の家に飛び込んできたカラスをどうやって飼うかや、
飼っているインコの話とかで、打ち解けていくところも描かれていて、
脚本の話と相まって面白い。
途中からは、二人でエチュードのように、台本を考えていくところもあって
向坂がだんだんと変わっていく様も描かれる。
ホントに向坂は笑いが一切わからなかったんだろうかとも思えた。
向坂の注文にこたえて書き直すたびに、脚本が面白くなっていくんだから
向坂にも笑いのセンスがあったのでは?なんて。
まあ、それにこたえる椿のすごさかな…まるで三谷さん、自分のこと?

ワンシチュエーションの会話劇なのに、まったく飽きなかったのは、
話の構成や内容もそうだけど、セリフに無駄がなく、間合いやリズムがすごくよかったからだと感じた。さすが三谷さん・・・

それにしても、、、ラストの展開は・・・
このタイミングで椿に赤紙が来て、実は向坂は赤紙を止めようとしてたなんて。
警察の検閲官という国家権力でありながら、「必ず戻ってこい」という向坂
この作品の反戦のメッセージをすごく感じました。


劇場のロビーには舞台セットの模型が飾られていましたが、、、シンプルで素敵でした

 

キャストの感想

まず、、、この二人でなければ、この空気感は出せなかっただろうなと思いました。
そのくらい素晴らしかったです。

向坂の内野聖陽さん
真面目で堅物な検閲官がぴったりな風貌だったけど、
実は笑いのセンスもあって・・・本人は気づいていなくて、お茶目な感じもよかったです。
脚本を直すために、実際に演じてみたりして、、、楽しくてしかたがないという姿が
魅力的で素敵でした。
ラストの脚本を読んで爆笑するシーンもよかったなあ。。。

 
椿の瀬戸康史さん
一生懸命な若い脚本家。彼もまた真面目なんですよね~
明るくてひたむき。瀬戸君の若さってすごいなって感じました。
トキューサで見せたような、ちょっと抜けた感もあって
この役にあってるなって思いました。


それにしても、とってもいい芝居を観たな~って思いました。

また、キャストを変えての上演も見てみたいかな。。。なんて思いました。

 

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「宝飾時計」見てきました

2023-02-12 01:15:49 | お芝居

「宝飾時計」  東京芸術劇場プレイハウス  2023.1.12 19:00~ & 1.29 13:00~

ねもしゅーさんの新作。主演が高畑充希ちゃんで、
共演が小池栄子さんや成田凌さんなどなど。。。これは見ないとダメでしょ~ということで、チケットゲット。

面白かったです。そしてゆりかと大小路ならぬ勇大の純愛に感動したりして。
どのキャストも熱演で、とってもよかたったです。

話の内容は

「主人公のゆりか(高畑充希)は子役から女優として活躍しているが、驚くほど業界に染まれていない。30歳を迎え、同級生たちが次々と結婚し子供を産んでいく中、「私は何のためにこんなことをやっているのだろう」と自分の存在の意味を見つけられずにいた。そんな彼女の心を日々支えているのはマネージャーの大小路(成田凌)。ある日ゆりかのもとに「21年前にやったミュージカルの記念公演のカーテンコールで、テーマ曲を歌ってくれないか?」という依頼が飛び込んでくる。それは彼女の原点となった舞台だった。仕事を引き受けたゆりかは現場で、当時一緒にトリプルキャストとして主演を務めていた真理恵(小池栄子)と杏香(伊藤万理華)と再会する。自分の人生を肯定したい3人は、他者を否定することでなんとか自分を保っていた。その会話は21年前も今も変わらない。
過去と現在を行き来しながらゆりかは自分の人生を振り返り、孤独に押しつぶされそうになる。日々増える無力感の中、ゆりかは自分の人生の肯定の仕方を考え始め・・・。」(公式より)

舞台の回転や、前後の行き来で、場面や時代を行き来。。。だけど、混乱することもなく、普通に見れました。

話は子役から女優として活躍しているゆりか(高畑充希ちゃん)と、そのマネージャーの大小路(成田凌くん)の会話から始まる。二人は恋人どうし。
だけど、二人の会話はなかなかかみ合わない。

場面はかわり、ゆりかと真理恵(小池栄子さん)と杏香(伊藤万理華ちゃん)の楽屋。21年前の「宝飾時計」のゲネプロの前。3人はトリプルキャスト。
杏香は強気で自分が一番と思っている。同じキャストの人にはさんざん毒を吐くが、プロデューサー(八十田さん)にはいい顔をするなかなかしたたかな子。母親(池津祥子さん)はステージママで元宝塚。
男性子役の勇大(小日向星一くん)はキャストひとりで、彼は、ゆりかが一番で、真理恵は無難、杏香は下手とはっきり言っている。

話は今になり、マネージャの大小路に、「21年前のミュージカル「宝飾時計」の記念公演のカーテンコールで、テーマ曲を歴代キャストに歌ってもらいたい」という依頼がくる。ゆりかは、19年間その舞台に出ていた。子役時代から、身長がのびなかったこともあったが。。。
そして舞台を卒業してから身長が急に伸びたことで話題にもなっていたのだ。
ゆりかは、当時一緒にトリプルキャストをやっていた、真理恵と杏香も出るならという条件をつける。
プロデューサーが二人は無理というなか、ゆりかは自分で連絡をとり、二人の出演をとりつける。
が、真理恵はママタレとして活躍、女優はやっていなかった。そして、杏香はひきこもりとなっていた。

話はまた昔に戻り、楽屋での会話
そんな中、勇大とゆりかはお互いをよくわかっていて、本音で話せるいい関係だった。二人とも他人のことを考えてしまい、自分は後回しにしてしまうところも似ているのだった。

そんな勇大は、海に身投げして死んでしまった。。。が、ゆりかはそれを信じていなかった。

そして、その記念公演の日、
ゆりかと真理恵は久しぶりに楽屋で会う。
真理恵のマネージャー関(後藤剛範さん)は、体育会系で空気が読めないユニークな人。
ゆりかと大小路、真理恵と関は同じ楽屋ですごすが、関は真理恵の誕生日のサプライズを画策中。
大小路と関の会話から、ゆりかは大小路のことを何も知らないことを不安に思う。

ひきこもっていた杏香も母親に無理やり連れられて、楽屋にやってきた。
久しぶりに会う3人。
ゆりかは、どうしても3人で会いたかったのは、勇大が死んではいなかったということ。
そして、自分のマネージャーの大小路が勇大だということを言いたかったのだ。
ゆりかは、初めて大小路と会った時に、彼が勇大だということに気づいていたけど、自分も言わなかったし、彼も言わなかったのだった。
大小路もそのことを認めたのだった。ゆりかと出会いなおしたかったから、名前も変えて現れたそう。。。

ここからも、ゆりかの回想場面と今の場面が行き来してえがかれる。

子供のゆりかは勇大が死んだことを信じていなかった。なぜなら、勇大とは会えていたから。
あえる場所は、宝飾時計の舞台が終わった楽屋のみ。そこで勇大と話せる。
だから、宝飾時計に子役として出続けていたかったのだ。

そしてみんなに大小路が勇大だと打ち明けたあとも、
勇大は消えなかった。楽屋以外にも出てくるようになった。
大小路が言ってくれない言葉も、勇大はゆりかに言ってくれる。自分が欲しい言葉をかけてくれる。

リハーサルが終わって、帰宅した二人。
大小路と心が通じ合ったかと思ったが、、、結局また彼は出て行ってしまったのだった。

・・・
ゆりかは1人、歌を歌う~その間に時は流れて~

・・・
歌い終わったゆりかのところに、やっと、やっと大小路が戻ってきて、
やっと「大好きだよ」とゆりかの欲しかった言葉を言ってくれるのだが。。。
もうおばあちゃんになってしまっていたゆりかは、彼の腕の中で眠るように(なくなってしまったようにみえました)

 

大小路、、、ならぬ勇大、、、待たせすぎだよ。
でも、それを待っていたゆりか、一途だね。二人が最後抱き合ったとき、、、泣けてきました。
こんなに一人の人を愛したゆりか、きれいだった。

30歳くらいの女性って、いろんな選択をしなくてはいけない時期だと思うんですよね。
そんなときにどう決断するかというのを、考えさせられたなと。
私はもうとっくに過ぎてしまったんだけど、その時にどう考えたのかななんて、ちょっと思いだしたりして。
ゆりかも真理恵も杏香も、みんなそれぞれ悩んでいるんだなと。一番潔かったのは真理恵かもね。


高畑充希ちゃん、小池栄子さん、伊藤万理華ちゃんが、同じ年くらいを演じるってなかなか斬新だったけど、
でも、3人とも小学生から大人まで、しっかり演じてて、すごいと思った。特に小池栄子さん、、、北条政子と大違い(笑い)


一幕は、バイオリンとピアノの方が
そして二幕はそこにビオラとチェロの方も加わって、ずっと生演奏が、、、
それがすごく心地よかったです。
去年の「奏劇」でも思ったけど、音楽ってセリフと同じくらい重みがあるんだなとつくづく思いました。

 


キャストの感想

ゆりかの高畑充希ちゃん
圧巻でしたね~。最後の歌もそうだったけど。椎名林檎さんの難しそうな歌をなんなく歌っちゃう歌唱力もすごい。
あの小さな体のどこにそんな力があるのかと思うくらいの圧倒的な演技でした。
ゆりかのいろんな感情をいきいきと演じていて、引き込まれました。
目の表情もくるくると変わって、、、すごい女優さんですよね~


大小路の成田凌くん
初めて彼の芝居を観ましたが、自然体な感じでよかったです。
ねもしゅーさんの芝居に出てくる男性って、わりとダメ男が多いんだけど、
大小路もすぐ「ごめん」って謝って、曖昧な感じをだしてしまうやつで。
そういう何を考えているかわかんない男を、うまく演じてました。


真理恵の小池栄子さん
何もいうことないですね。彼女がいるだけで、場が締まるというか、
貫禄をかんじちゃいました。
こういうママタレいるよね~って思っちゃった。。旦那はアイドル好きで
かまってくれないけど、たくましく生きてるし。。。
一番わかりやすいキャラだったかも。


杏香の伊藤万理華ちゃん
ねもしゅーさんの作品には不可欠な人になりましたね~
彼女の叫びが胸に響きすぎて泣きそうでした。
一番大変な人生を生きてるのかも。。。ひきこもりから抜けられそうでよかった。


勇大の小日向星一くん
コヒさんの息子さんなんですね。
ちょっと大人っぽい少年って感じで、ピュアな感じがよかったです。


マネージャー関の後藤さん
こういう場を読めない人いるいる~
笑っちゃったよ。。。スポドリの話には。
でも、緊張感あるこの舞台の中で笑いを届けてくれる後藤さんには感謝でした。

 
杏香母の池津さん
ザ・ステージママで毒親。
池津さんが演じると、すごみがあってよかったです。


プロデューサーの八十田さん
こういう人いそう!!
けっこう適当でノリだけよい。
でも、苦労してるんだろうな~と思える人。さすが八十田さんでした。


会話の1つ1つにも「そうそう」というような共感できるセリフも多く、
やっぱりねもしゅーさんの本は面白いわ~と感動でした。
今と過去を行き来する演出も、違和感なくみれたし、面白かったな~

ゆりかにはもっと幸せになってほしかったとも思うけど、最後に勇大に会えて幸せだったのかもね。そうも思えた結末でした。

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月影番外地 その7「暮らしなずむばかりで」 見てきました

2023-02-03 00:56:18 | お芝居

月影番外地 その7「暮らしなずむばかりで」  ザ・スズナリ 2023.01.25 19:00~

高田聖子さん主催の「月影番外地」のお芝居。。。
「どどめ雪」「あれよとサニーは死んだのさ」も見たので、今回も是非ということで、チケットゲット。
そしたら、まさかの最前列で・・・
スズナリですからねえ。もう「かぶりつき」の席でございました。

話の内容は
「能見(高田聖子)は一人暮らしを始めた。
父はとっくに他界。
同居していた母が亡くなり、小さなアパートを借りたのだ。
今まで母の介護に使っていた時間が空いたので習い事でも始めたいが、「『これを最後の趣味として一生続けたい』と思うと、簡単に選べない。」と思っているうちに人生に迷い、散歩の途中で立ち尽くしてしまうことが増えた。
…が、いざ立ち尽くしてみると、道を聞かれたり、宗教に勧誘されたり、立ちんぼと間違えられて値段交渉されたりと忙しい。それで能見は〝立ち尽くす〟を趣味にしてみた。

 能見のアパートの大家は、逆巻(宍戸美和公)という女だった。
小さな会社の平社員だが、全財産を費やして安いアパートを買って大家になったのだ。
普段は会社勤め。管理は不動産屋に任せている。でも大事なアパートを大切に使ってほしい。特に、能見の入居した203号室は、老後に自分で暮らす予定の部屋らしく、「大事に使っているかしら」と2日に1回様子を見に来る。

能見の隣の部屋には庄司(松村武)という男が住んでいる。
サラリーマンのようだが出張が多く、平日はほぼ気配がない。 

ひょんなことから、庄司の留守中に、庄司の部屋の中に入ることになった能見と逆巻。
庄司の部屋には、何も家具がなく、生活の気配がほぼなかった。
実は〝庄司〟は偽名であり、本当の家は別の町にあり、家族もいたのだ。
わざわざ偽名でアパートを借りた理由は、〝家族に邪魔されずに、週末静かに読書するための隠れ家〟ということらしいが…。
 
そうして3人は知り合い、50代に相応しいテンションで仲間になった。その後、50代には相応しくない理由で夏休みの小学生のような冒険に出ることになるのだ。冒険の過程で、3人の大人としての秘密が垣間見えていく…。」(公式より)


話は、東京の潮見にあるアパートの能見の家に、大家の坂巻に忍び込んでいたことから始まる。
坂巻は、自分の持ちアパートの、能見の部屋に将来住むつもりでいたので、きれいに使っているかを確認するために見に来ていたと話す。
そこに隣に住む庄司という男が現れ、二人に「友達になろう」と持ち掛ける。

始めは警戒していた、能見と坂巻も、友達になることにし、3人は同年代、お互いの趣味を紹介しながら、だんだんと仲良くなっていく。

そんな中、坂巻は、元アイドルだという能見の弟にだまされて、全財産を奪われてしまう。
庄司は、実は別の町に家庭があり、離婚を決意してあらためて潮見に来たと。
そして、五十になってから初めて吸いだしたというタバコの寝たばこによって、能見はアパートを全焼させてしまう。
3人は3人とも茫然自失となるが。。。

能見が昔地元でつきあっていた元カレに貸していたお金が戻ってくるということに希望をもち、3人は能見の故郷に向かう。
元カレは金持ちになっているので、アパートの再建資金になるかもと、思っていたが、カレはすでになくなっていて、
その妻から預かっているものがあると言われ・・・しかし、戻ってきたお金は、大した金額ではなく、アパートの再建資金には程遠い。

その時、能見が、その元カレと昔、銀行強盗をする計画を、ふざけてたてていたことを思い出し、そのノートを見つける。
計画は、天候や、川などの地形も含めてしっかり立てられたもので、それをやってみよう。死ぬ前に一度やってみたいという。
お金は取らない。誰も傷つけない。金庫をやぶるだけだと。。。
坂巻と庄司もその計画にのることとする。

金庫にうまく忍び込んだ3人だが、見つかって、逃げて、予定どおり、増水した川をさかのぼって逃げる3人。。。

最後の結末は、、、その後3人がどうなったかは、描かれず幕


いやあ、笑ったし、ハラハラしたし、ほっこりしたし、ジーンとしたし、いろんな感情を感じさせていただいた
とても良い芝居でした。
キャストの熱量も、それから客席の熱量をとても感じました・・・
久々だったな~こういう熱さを感じた芝居。
いい芝居が見れて幸せでした。

50歳をすぎてからの友達って、なんかうらやましい。
学生時代からの友達って、やっぱり生活環境がかわったりすると、なかなか会う機会もなくなって。
家族とは違う友達がほしいときありますよね。
3人は庄司のペースに乗せられて友達になった感はあるけど、でも、いい関係で、最後は冒険しちゃいますもんね。

キャストの皆さんの演技と熱演で、濃密な時間をすごせました。
2時間があっという間だったなあ。。。

キャストの感想は、、、言うまでもないけど、
もちろん、主役の3人を演じた、高田聖子さん、宍戸美和公さん、松村武さんは最高でした。

さらに、何役も演じられていた、た森戸宏明さん、信川清順さん、田村健太郎さんがまた素晴らしかったです。
この芝居が、こんなに面白くなったのは、彼らの力によるものでしょう。
またこういう芝居が観たい!とつくづく思ったのでした。

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「ジョン王」 見てきました

2023-01-29 01:45:57 | お芝居


彩の国シェイクスピア・シリーズ「ジョン王」 シアターコクーン 2023.01.09 12:00~

2023年の最初の観劇は、「ジョン王」から。
2022年の12月から上演されてましたが、年明け、コロナで中止になり、この回から再開となりました。
なので、ラッキーにも行くことができました。

小栗旬さん主演。。。大河の後で大変だったみたいですが。
個人的には、横田栄司さんの体調不良による降板がちょっと残念でしたが、、、
なかなか見ごたえもあり、そしてなかなか斬新な芝居でした。

あらすじは
「イングランド王ジョン(吉原光夫)の下へ、先王リチャード1世の私生児だと名乗る口の達者な男が現れる。ジョンの母エリナー皇太后はその私生児・フィリップ・ザ・バスタード(小栗 旬)を親族と認め従えることを決める。
そこへフランス王フィリップ2世(吉田鋼太郎)からの使者がやってくる。ジョンは、正当な王位継承者である幼きアーサーに代わってイングランド王となっていたが、「王位をアーサーに譲り、領地を引き渡すよう」に要求しにきたのだ。それを拒んだジョン王は、私生児を従えてフランスと戦うために挙兵する。
まんまと王族の仲間入りをした私生児は、権力者たちの愚かなふるまいを鼻で笑いながらも、戦争へと巻き込まれていく。
アーサーの存在が疎ましいジョン王は、腹心の臣下であるヒューバートに、恐ろしく非情な命を下す。この決断が、ジョン王と私生児の運命を大きく狂わせるのだった。
権力者の思惑に振り回され、世界は混迷を極めていく――― 」(公式より)


現代と1200年代のイングランド、時空を超えてしまったかのような演出に度肝を抜かれました。
渋谷の街中から赤いパーカーでジーンズの小栗青年が・・・スマホを手にフラフラしていると、天井から死体が落ちてくる。
それをスマホで撮る青年。

と、、、暗転して、時代はあっという間に1200年代のイングランド。
小栗青年はそのままこの世界に巻き込まれていく。

イングランドのジョン王(吉原光夫)のところに、現れた一人の男フィリップ(小栗旬)。彼は先の王のリチャード1世の私生児だという。
ジョン王はリチャード1世の弟で、リチャード1世には嫡子がいなかったので、王についていたのだった。
皇太后エリナー(中村京蔵)の後ろ盾を得ることにも成功し、フィリップは騎士となり戦いに加わることになる。
ジョン王の兄、リチャード1世の上の弟には、アーサーという嫡子がいて、彼の母親コンスタンス夫人(玉置玲央)は、アーサーこそ、
イングランドの王位につくものとし、フランス王(吉田鋼太郎)に助けを求める。
イングランドの王位をめぐって、イングランドとフランスの戦いが始まっていく。

しかし、イングランドとフランスはお互いの利益を考え、ジョン王の姪のブランシェ(植本純米)とフランス王の息子ルイ(白石隼也)を
結婚させることで、和睦することとなり、アーサーはイングランドに引き渡される。
そのため、アーサーの母、コンスタンス夫人は気が狂ってしまう。

だが、その後ローマ教皇によってジョン王は破門され、フランスとイングランドは再び戦争となる。

ジョン王はアーサーが邪魔となり、ヒューバート(高橋努)に彼の眼をつぶすよう命令する。
ヒューバートはアーサーの目をつぶし、殺すことができない。そのため、アーサーを殺したことにして、解放する。
しかし、イングランドの貴族たちは、ジョン王がアーサーを殺したという噂をききつけ、ジョン王から離れていく。
ジョン王はヒューバートを責めるが、実は殺していないという事実を聞きホッとする。
が、、、それもつかの間、アーサーは自殺してしまう。
それを知った貴族たちは、みなフランスに加担する。

孤立したジョン王にさらに、エリナーの死が追いかける。ジョン王はフィリップに指揮をまかせ、それがうまくいく。
フランスについた貴族たちは、自分たちの立場を考え、またイングランド側につき、イングランドが優勢となる。
ジョン王は戦いのさなか、毒を盛られて死んでしまう。
イングランドは戦いに勝ったが、フィリップは王にはつかず、ジョン王の息子が王位につくことになった。

物語は終わり、キャストが登場しカーテンコール。
しかし、フィリップはカテコの列には入らず、その前に一人たたずんで、空を見つめている。
キャストが退場するが、フィリップだけは残り、そこに銃を構えたヒューバートが入ってきて、彼に銃を向ける。
彼は、鎧や靴をはずし、出てきたときのパーカーにジーンズの小栗旬に戻り、舞台奥の搬入口から退場していく。
城門もしまり、ヒューバートは今度は観客に向けて銃を構え。。。幕


現代から迷い込んだシェークスピアの世界に迷い込んだ青年が、そこで戦いの中に放り込まれ
そして、戦いの愚かさを知って、王位も武器も捨てて、現代に戻ってくる。
そんな感じの二重構造になっていた舞台に、まずはびっくりでした。

さらに、びっくりだったのが、劇中、何もきっかけもなく、突如と天井から落ちてくる人間。。。
それも何度も。
さらには、突如始まる歌、、、(それも童謡とか唱歌とかいうようなもの)

でも、見終わってあとから考えたら、強烈な鋼太郎さんのメッセージだったんだなと。

イングランドとフランスは何かあればすぐに戦い、
そしてイングランドのジョン王は、気持ちが定まらず、迷走に次ぐ迷走。それに振り回される貴族たち。。。うーん、どこかの国と同じだ。
フィリップはそんなイングランドや、世の中に嫌気がさしたんでしょう。
最初は野心もあってうまく行動していたけど・・・それを教えてくれたのが若きまっすぐなアーサーだったんじゃないかなと。

蜷川さんから続き、シェイクスピアの全作品の上演。最後のジョン王を見れたこと、とても嬉しかったです。
鋼太郎さん、そしてキャスト・スタッフの皆様、ありがとうございました。

それにしても、シェイクスピアの芝居って、言葉とか言い回しが難しくて、ちゃんと聞いててもよくわからないことがあったり
意味がわからないことがあったりするので、ものすごく疲れます。。。

あ~それから、いろんなものが天井から降ってくるのが、「海辺のカフカ」のさかなが降ってくるのを思い出しちゃいました。

 

キャストの感想

フィリップの小栗旬さん

何も言うことないです。存在感も演技もすべてが抜群でした。
フィリップって、自分がリチャード王の息子だと知って、だったらと野心をもってジョン王のところに行ったと思うんだけど、
だけど私生児で、王室の中では自分は異端でと言う葛藤がかなりあったと思うんですよね~
最初は、ジョン王の言うことを素直に聞いて、武功をたてようと必死でというのが現れていたけど、
だんだんと、これでいいのかと我に返っていく様が、感じられました。
小栗旬。。。次は何を演じてくれるのか、楽しみです。


フランス王の吉田鋼太郎さん
鋼太郎さんは演じるのは、東京だけだったみたいですけど、さすがのフランス王でした。
舞台が締まります。大阪ではジョン王を演じられるんですよね。ちょっと見てみたかったな。
演出も含めて、。。お疲れさまでした。


ジョン王の吉原光夫さん
1幕では堂々として自信に満ち溢れていたのに、2幕では自信喪失、気弱で情けなくて。。。このふり幅がとてもよかったです。
人間臭いジョン王見事に演じておられました。


ヒューバートの高橋努さん
優しくていい人だった。。。この芝居での唯一の「良心」でしたね。
高橋さんの朴訥とした感じのしゃべり方が、すごくこの役にあってました。


エリナーの中村京蔵さん
さすが歌舞伎役者。立ち回りも見得もかっこよかった。
芝居冒頭の演技に、釘付けでした。

そう、オールメールの芝居だったので、エリナーも、コンスタンス夫人もブランシェも全部男性役者さん。
ブランシェの純米さんは、すごくチャーミングで可愛かった。。。
そしてコンスタンス夫人の玉置さん。アーサーをイングランドに取られて、半狂乱になってくるってしまう姿が
すさまじかったけど。。。母の情念を感じました。


コロナ禍で、何回も休演になったり、大変なスケジュールになってますが、最後まで芝居を続けてほしいと願ってます。
大千秋楽までがんばってください。

とても良い芝居を見れて感動でした。

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2022見に行ったお芝居

2023-01-07 01:53:49 | お芝居

2022年もコロナ禍ではありましたが、たくさんお芝居を見に行くことができました。
お芝居に関しては、基本座ってるし、声を出すわけでもないしと、安全ではありますので
興行も普通になってきたと思います。
席も100%だし、規制退場もないところもあったりして。。。元の状態も戻りつつあるのかなと。

ただ、出演者やスタッフの感染で、中止になることもまだあるので、
まだまだ予断を許さないですけどね~

そして11月、12月は、母の入院や私のコロナ感染で、行けなくなったお芝居も4本ありまして、
折角チケット取ったのに~と残念でしたが仕方ないですね。
ライブも年末の2本行けなくなっちゃったし・・・・
私もまだ、息苦しさが残っていますので、コロナなかなかは恐るべしです。

ということで、2022年は45本。
昨年行った芝居は下のとおりです。

 1. 2022.01.08  18:00~ ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」本多劇場
 2. 2022.01.22  18:00~ ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」本多劇場
 3. 2022.01.30  14:00~ シス・カンパニー 「ミネオラ・ツインズ」〜六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ〜 スパイラルホール
 4. 2022.02.04  18:00~ KERA CROSS 第4弾「SLAPSTICKS」 シアタークリエ
 5. 2022.02.17  13:00~ KERA CROSS 第4弾「SLAPSTICKS」 シアタークリエ
 6. 2022.02.23  12:30~  パルコ・プロデュース2022「ロッキー・ホラー・ショー」 PARCO劇場
 7. 2022.03.12  17:00~  cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」 シアターコクーン
 8. 2022.03.15  18:00~  「怖い絵」 よみうり大手町ホール
 9. 2022.03.27  13:00~  cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」 シアターコクーン
10. 2022.03.30  18:30~  「ブラッド・ブラザーズ」 東京国際フォーラム ホールC
11. 2022.04.05  18:30~  シス・カンパニー「奇蹟 miracle one-way ticket」世田谷パブリックシアター 
12. 2022.04.12  18:30~ COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ2022」シアターコクーン
13. 2022.04.27  13:00~  「セールスマンの死」 シアターコクーン
14. 2022.04.27  18:30~ COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ2022」シアターコクーン
15. 2022.05.01  13:00~  「ケダモノ」 本多劇場
16. 2022.05.03  12:00~  2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)」 東京建物Brillia HALL
17. 2022.05.15  14:00~  2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)」 東京建物Brillia HALL
18. 2022.05.19  19:00~  「お勢、断行」 世田谷パブリックシアター
19. 2022.06.02  19:00~  「関数ドミノ」 東京芸術劇場シアターイースト
20. 2022.06.08  18:00~  舞台「ようこそ、ミナト先生」 新国立劇場中劇場 
21. 2022.06.15  18:00~  日本総合悲劇協会Vol.7「ドライブイン カリフォルニア」 本多劇場
22. 2022.06.19  13:00~  「奇人たちの晩餐会」 世田谷パブリックシアター
23. 2022.06.24  18:00~  舞台「てなもんや三文オペラ」 PARCO劇場
24. 2022.07.10  12:00~  「室温~夜の音楽」 世田谷パブリックシアター
25. 2022.08.11 18:30~  COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022「世界は笑う」 シアターコクーン
26. 2022.08.19  13:00~  パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」 PARCO劇場
27. 2022.08.21  13:00~ COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022「世界は笑う」 シアターコクーン
28. 2022.08.24  18:15~  舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」 赤坂ACTシアター
29. 2022.08.28  13:00~  パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」 PARCO劇場
30. 2022.09.08  18:00~  NODA MAP第25回公演「『Q』: A Night At The Kabuki 」 東京芸術劇場プレイハウス
31. 2022.09.14  13:00~  モチロンプロデュース 「阿修羅のごとく」 シアタートラム
32. 2022.09.19  14:00~  イキウメ公演 「天の敵」 本多劇場
33. 2022.09.29  19:00~  りゅーとぴあ×世田谷パブリックシアター 「住所まちがい」 世田谷パブリックシアター
34. 2022.10.02  13:00~  イキウメ公演 「天の敵」 本多劇場
35. 2022.10.05  19:00~  ヨーロッパ企画第41回公演 「あんなに優しかったゴーレム あうるすぽっと
36. 2022.10.10  13:00~  ヨーロッパ企画第41回公演 「あんなに優しかったゴーレム あうるすぽっと
37. 2022.10.20  18:30~  ヨーロッパ企画第41回公演 「あんなに優しかったゴーレム RaiBoC Hall(さいたま市民会館おおみや) 大ホール
38. 2022.10.23  13:00~  M&Oplaysプロデュース 「クランク・イン!」 本多劇場
39. 2022.11.03  12:00~  劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」 新橋演舞場
40. 2022.11.10  18:30~  ミュージカル「ルートヴィヒ~Beethoven The Piano~」 東京芸術劇場プレイハウス
41. 2022.11.19  17:30~  劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」 新橋演舞場
42. 2022.11.27  13:00~  シス・カンパニー公演「ショウ・マスト・ゴー・オン」  世田谷パブリックシアター
43. 2022.12.17  17:30~  奏劇 vol.2「Trio ~君の音が聴こえる」 よみうり大手町ホール
44. 2022.12.18  12:30~  奏劇 vol.2「Trio ~君の音が聴こえる」 よみうり大手町ホール
45. 2022.12.24  12:30~  奏劇 vol.2「Trio ~君の音が聴こえる」 よみうり大手町ホール

ヨーロッパ企画に始まり、奏劇で終わった1年でした。
配信をしてくれるお芝居も多くなったけど、私はやっぱり生で見るのが好きなんで
できるだけ足を運びたいなと思ってます。

では、今回も昨年見た中からベスト5を選びたいと思います。


4位 cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」

同率4位ですが、「夜来香ラプソディ」
松下洸平くんと白洲迅くん、なかなかいいコンビでよかったです。
生演奏もすごくよかったな~
キューブ20周年の「魔都夜曲」の上海が後の舞台ですけど、、、
直人も出てくれるとホントにうれしかったんだけどな~それが残念。
キラキラした舞台と、上質な歌と。。楽しめました。


4位 モチロンプロデュース 「阿修羅のごとく」 シアタートラム

キャストが最高でしたね。
小泉今日子さん、夏帆さん、安藤玉恵さん、そして小林聡美さん・・・
よくこのキャストを4姉妹にそろえたな~って。
何気ないセリフとか仕草とか、素晴らしいなと思いました。
センターステージで、小道具も少ないのに、よく表現されてて、さすが木野花さん。
あと、山崎一さんはもちろん、岩井秀人さんも、とってもよかったです。
四者四様の女性たちが躍動してて、見ごたえのある舞台でした。


3位 シス・カンパニー公演「ショウ・マスト・ゴー・オン」 

笑ったな~三谷さんすごいな~って思いながら見てました。
登場人物すべてにスポットが当たるように、構成されていて・・・
どんなことが起きても舞台を止めない!
うん、実際に体調不良のキャストが出ても三谷さんが代役やったりして
続けてたことに、この芝居の意味もあるなと。

キャストが、あれ?鎌倉殿?って人がたくさん出てて、楽しかったな~
松也さんの毒もすごいし、新納さんも笑えたし。。。
悪い人も出てこなくて、ホントにニコニコしてみてられる
楽しい舞台でした。

 

2位 劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」 

ザ・新感線ですね。
古田さんも、聖子さんも、粟根さんも輝いてました。
そして客演の天海さんや早乙女友貴くん、石田ニコルさん・・・
みんなキラキラしてたな~
衣装も、セットも、そして生演奏も最高!
かっこよかったな。アンヌと五右衛門、いいコンビ。
こういうエンターテイメントは、もっともっとたくさんやってほしいし、見に行きたい。
すごい元気をもらえて公演でした。
それにしても、天海姐さんのかっこよさったら、なかったな。
古田さんの五右衛門も相変わらずだしね。
ぜひぜひ続編を。浦井くんも出てほしい~

 

1位 ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」

もうね。最高でした。ホントに楽しめた。
上田さんの頭の中を見てみたい。そう来たか~というどんでん返し。
最初に見た時は、後半のあまりの展開に、ちょっと頭がついていけなくて。。
え?え?なに?どういうこと?・・・いつから?え?って感じ。
まさかのゲームの世界とシンクロしてたなんて、思いもつかなかったから。

2回目に見たら、腑に落ちましたね~あれこれ。。。たくさん伏線が張ってあったじゃないですか。
1回じゃわかんないよ~
で、私は配信まで見ちゃったもん。そうするとよくわかるし、、、上田さんのコメンタリー聴きながらだったから
余計よくわかる。二度も三度もおいしい。

いろいろと笑ったけど、最後はほっこりするいい話で。。。
とってもとってもとってもよかったです。


さて、今年はどのくらいお芝居行けるかな~
1月から3月まで、すでにチケットゲットしてるのもあるけど、
実家の母が、ホームから自宅に戻って一人暮らしを再開するんで(本人が大丈夫と言い張る)
週末のたびに、実家に泊まったりもするし、病院の付き添いもあるので
どれだけ行けるか。。
でも、私も息抜きしないと倒れそうなので、何とか時間を見つけていきたいと思ってます。
1月はネモシューさんのお芝居もチケット取ってあるし。。。楽しみです。

 

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奏劇vol.2 「Trio ~君の音が聴こえる」見てきました

2022-12-28 01:57:41 | お芝居

奏劇vol.2 「Trio ~君の音が聴こえる」 よみうり大手町ホール  2022.12.17 17:30~ & 12.18 12:30~ &12.24 12:30~

行ってきました。奏劇vol.2 「Trio ~君の音が聴こえる」
本当なら、12/15の初日もチケットゲットしてたんですが、コロナ感染で直友さんに
お譲りしました。行けないことはなかったのですが(もう自宅待機解除だったので)、
念のためね。。。

奏劇って、初めてなので、いったいどういう芝居なんだろうと思いましたが、
音楽とお芝居の調和というかバランスが絶妙で、お互いを引き立ててるような
不思議な感覚でした。

演奏もピアノとチェロとバンドネオンの3つの楽器のみで。。。
バンドネオンという楽器は初めてだったのですが、アコーディオンとはまた違った音色で・・・
あと、チェロがすごくよかった。低音が心地よかった。

さて、お話の内容は、非常に重いものでした。
一瞬とも気が抜けないし、笑う場面もないし、ずっと緊張感漂う内容でした。
会場、シーンと見入ってたという感じでした。

 

「サム(三宅健)は幼い頃から周囲とはどこか違っており、自分の気持ちを言葉で表すよりもピアノを弾いて音楽で語りかけた。そして人の悲しみ、喜びや痛みを「音」で感じ取り、彼はピアノを通して音で表現するのだった。ピアノを通して人の心を描写することができるサム。サムは孤児院で育った。同じ孤児院で育った仲間にトムとキムがいる。3人は兄弟のように慈しみ合う、そんな関係であった。
トム(藤木直人)は心理カウンセラーとなった。そしてサムはトムの行うカウンセリングのサポートをしている。トムの元に訪れる人々はトムのカウンセリングと共に、サムが感じ取る患者たちの心の音色によって心を開き、癒されてゆくのだった。
トムの診療所には様々な人が訪れる。若い頃、娘を産み捨てた大金持ちの企業家(サヘル・ローズ)や、愛を見失い、歌えなくなった歌手(黒田アーサー)。そんな患者たちはトムのカウンセリングとサムの奏でるピアノの音色で心を開き、癒されていくのであった。
そんなある日、ニュースが飛び込んでくる。自殺者が急増していると。自ら命を絶つ人々がたえないというこのニュースは少なからず、カウンセラーを生業としているトムにとっては気になるニュースであった。そんなニュースには自分がカウンセリングを行なった患者の名前もあった。
どんどん増える自殺者たち。そんなニュースに心を痛めていたある日、突然二人の前に数年ぶりにキム(大鶴佐助)が戻ってきたのだった・・・。幼少期を懐かしむ三人だったが、キムが戻ってきた本当の目的は一体・・・。」(公式より)


開演前、休憩中もずっと、メトロノームの音が流れてて、、、それも「奏劇」なのかななんて思ってしまいました。

岩代さん、三浦一馬さん、西谷牧人さんが登場して、まずは演奏からなんですが、
私、演奏前の楽器のチューニングの音がすごく好きなんです・・・(ブラスバンドだったからかな)
緊張感高まる瞬間で。。。

そして、まずはサムが登場し。。。。一度捌けてから、
サムとトムが登場。
トムは心理カウンセラーをしており、サムは音楽で彼のサポートをしている。
ある日、郵便ポストに赤と青と黄色の三色で彩られたサンプルが2つ入っていたと告げるトム。
何のサンプルだからわからない。。。

まず、トムの診療所を訪れたのは、会社の社長であるルナ。彼女は自殺願望があったが、何度も失敗していた。
忙しい彼女は、あまり診療に乗り気ではなかったが、サムのピアノによって、心を開いていく。彼女は、昔、他の男性と恋におち、夫とまだ小さい娘を捨ててしまった過去があった。
娘のマーガレットは、心臓に病を抱えており、ルナは自分が自殺し、脳死になれば、心臓移植ができるのではと思っていたのだった。
トムとサムは、自殺をすることから彼女を救おうとカウンセリングする。しかし、彼女は、最高の方法が見つかれば、私の命を投げ出してもよいと言い、去っていく。

次に診療所を訪れたのは、舞台で歌っていた歌手のロン。彼は、普通におしゃべりはできていても、舞台で歌おうとしても声がでないことに悩んでいた。
ロンの話を聞くトムとサム。ロンは1年前に愛していた妻を亡くしていた。どれだけ妻を愛していたかを話すロン。
しかし、彼女の死後、彼女が1番愛していたのは自分の姉だったことを知る。そのことを誰にも言えずに苦悩していたのだった。
誰にも言うことができないことから、歌を歌えなくなっていたのだった。彼は、自分の妻にいつも歌いかけていたからだった。
サムの奏でるピアノの音に心を開いたロン。歌うことができて去っていった。

トムのところに、司法省から電話がかかってくる・・・

1幕終了。

2幕は、ニュースから。。自殺者が急増しているというニュース。有名人も、一般の人も、自殺をする人が絶えないという。
そのニュースの中に、カウンセリングをした、ルナの名前もあった。彼女を救えなかったことにショックを受けるトム。
浮かない顔をしているトムに、サムは司法省からの電話のことを尋ねる。
司法省から、テロリストのカウンセリングを頼まれたというトム。しかし、それはカウンセリングというより尋問というもので
憤慨するサムだった。

この日カウンセリングにやってきたのは、キムだった。驚くトムとサム。
孤児院を出て行ってからのキムは、いろいろなことをがんばってきて、今は、昔の夢をかなえられるようになっていると。

昔の夢。。。孤児院にいたトムとキムとサムは、いつも一緒にいた。
トムは父親がなくなったあと、生活に大変な状況で、母親は妹だけを選んで連れて行って、トムは孤児院に。自分は選ばれなかった子だと悲しんでいた。
キムは移民の子で、国に帰る家族の中で、一番の荷物になるキムだけ、おいていかれた
サムは、まだ子供だった母親が、男たちに乱暴されできた子で、育てるには幼すぎたので、サムは孤児院に・・・という過去だった。
そんな3人は、将来、子供だけの国を作ろう、おとなたちに邪魔されない自分たちだけの国を作ることを夢見ていた。

キムは子供たちだけの国という理想の国を作ろうとしていると。
それは、情報と理想があれば作れると。問題がある人の情報を流すと、それに関係する人たちがネットとかに書き込み、
そしてその人は自殺を選ぶことになる。。。

今、自殺が増えているのはそのせいなのか?と聞くトム。それはキムたちが仕掛けていることだった。
ルナが自殺したのもそうだった。彼女は、自分の子供を捨てたのだからとキムが情報をしかけたのだった。

でも、嘘の情報で、人生を変えられてしまう人もいるのではと、キムを責めるトム。
しかし、キムはトムだって同じことをしたではないかと言う。
キムの里親が決まりそうだったとき、急にそれが破談となった。そのわけは、孤児院の人から、その里親にキムがいじめっ子だという手紙が届いたからだった。
その手紙を書いたのはトム。
さらに、サムの里親が決まりそうなときも、その家には意地悪な兄弟がいるという情報を流したのもトム。

トムは自分が選ばれなかった子だったから、他の子が選ばれることが許せなかったのだった。それを認め詫びるトム。
それを責めようとするサムに、キムは言う。
サムだって知られたくない秘密があると。それはサムがトムのことを愛しているということ。
だけど、今の関係を崩したくないから、その気持ちは知られないようにしているんだと、
昔から、トムにばかり懐いていて、自分とトムの間にいつもサムが割り込んできていたというキム。
かくれんぼをしていて、キムが鬼のとき、いつの間にかトムとサムが二人でどこかに行ってしまったということをいうキム。

自分の隠していたかった秘密が明らかになり、動揺するサム、トム・・・そしてキムも。

しかし、キムの作ろうとしている子供たちだけの理想の国も、子供も自殺に追い込まれるという事態になってきているという。
うまくいっていないため、彼らは生物兵器を使うことにしたという。

自分たちの仲間だけに、ワクチンを配り、仲間だけが生き残れるよ言うにしていくという。
ポストに入っていた赤と青と黄色のサンプルは、キムが二人に送ったものだった。

サムが鬼になれないから、かくれんぼのときいつもキムが鬼になっていた。
次はサムが鬼をやってみろというキム。
そしてサムが鬼になって数をかぞえて。。。。

子供の頃の、3人が楽しそうに鬼ごっこをしている風景が、すごく楽しそうで、、、笑顔がはじける・・・

キムは去ってしまったと、サムはトムから離れるという。そしてキムを探すという。

最後は演奏の中、サムだけ残って ~幕~

 

ウル覚えなので、ちょっとあらすじが前後しているかもですが、こういう感じの話でした。

話の内容としては、すごく重い。
孤児院に預けられているということから、3人とも、自分はいらない子、捨てられた子という意識が
根底にあるから、ものすごくナーバスなバランスの上にいたんだろうなと。
そして愛情に飢えていたんだろうなと。
トムは優しいお兄ちゃんぶってるけど、自分が選ばれないことへのコンプレックスから
ずるがしこく立ち回ってしまう子で
サムはトムを独り占めしたくて、キムをのけ者にしてしまった子で、
そしてキムは二人から仲間外れにされ、さらに、トムの仕打ちに対して怒りが爆発してしまい・・・
三人とも愛情が欲しかったんだよね。って思う。
だけど、それを隠して、強がって頑張ってきたんだと思う。

キムはそれが一番ゆがんだ状況で出てしまったのかな。子供たちだけの国なんて、実際
夢物語のようなもので、できるわけないのに・・・

そういうヒリヒリとする感じがずっと続く、重い感じの話で。。。いろいろ考えるさせられることがありました。

ただ、最後、、、3人が子供時代のように、楽しそうに鬼ごっこをしている姿。。にちょっと救われました。
昔の純粋な無垢な頃の3人に戻れれば。。。。幸せになれるのでは、
実際、サムも自立していく決意をしたように。。。三者三様で、前向きに生きていてくれればなと・・・感じました~


そして、「奏劇」
オープニングとエンディングの演奏だけでも、十分にこの舞台の世界観を表してくれたと思いますが、
セリフと音楽が一体となって伝わってくることに、ちょっと衝撃でした。

舞台って、セリフがあって、それにのっかる音楽が、プラスアルファの効果をつけるってイメージだったけど、
この舞台は、音楽だけで、セリフと同じ役割をしてるし、
とくに二幕はセリフと音楽の相乗効果がすごく表れてて、心が痛くなることが多々ありました。

なかなか高尚な舞台を見たなという感じでした。。。

舞台のセットはTrioだけあって、三角形をモチーフにした舞台。
ピアノとバンドネオンとチェロも三角形の配置されてるし、
三人(基本舞台に上がってるのは3人ないし2人)の配置も三角形。
天井も三角形のオブジェがありましたね。

さて、キャストの感想です。

サムの三宅くん
衣装が宗教家みたいだった(笑い)
三宅くんの舞台は初めて見たんですが、さすが、、、上手いですね。
声が独特なんだけど、しゃべり方とかで、すごく幼い感じをだしてて、
そして、繊細ではかなげなサムがぴったりでした。
途中の泣いてしまうところは胸をうたれました。


キムの大鶴さん
声がとてもいいです。
2幕から本格的に出てきたんだけど、そこから物語の内容を
ガラっと変え、ちょっと狂気的というか暴力的なセリフの言い方で、
ものすごくアクセントをつけてました。


ルナのサヘル・ローズさん
この方も声がとてもいい。
すごくセリフの言い方に表情があって上手だなと。


ロンの黒田アーサーさん
確か「足寄より」で拝見したような記憶があるのですが、
味がある演技だなとおもいました。
それと、、歌がすごくお上手で、びっくりでした。


そしてトムの直人
セリフが多くて、びっくり。
1幕はわりと紳士的な感じだったけど、
2幕は感情をあらわにすることも多く、表情豊かで見入ってしまいました。
とくに、秘密を暴かれて、動揺し涙をこらえる表情が素敵でした。
辛かったね~と言ってあげたかった(汗)
ところで、台本を持ちながらの演技で、、、
三宅くんは「覚えるのではなく、譜面を見て弾くような感覚で」と言ってたけど。
直人は、、、台本読めてるのかなと心配になっちゃった。老眼だから、
文字が見えてたんだろうか・・・


千秋楽のカテコでは特別メニューがあり、
三宅くんの挨拶のあと、
三宅くんが「今日来てくれた人はラッキーです」と言って
岩代さん、三浦さん、西谷さんが「ジングルベル」の演奏を
してくれました。
直人は鈴(大きくていくつもついてる)を持ち、
大鶴さんとかもカスタネットとか持って一緒に演奏してました。
直人ニコニコ笑顔だったよ~

舞台から捌けるとき、
鈴を鳴らしながら、ニコニコ去っていった直人も可愛かった。
もう完全に素の藤木直人になってました(笑い)

千秋楽はいつもより、カテコも1回多くて、
スタオベだったし、会場の熱気も伝わったよな~って

なかなか濃密な舞台、、、今年の舞台見納めでした。

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劇団☆新感線「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」 見てきました。

2022-12-25 01:35:13 | お芝居

劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」 新橋演舞場 2022.11.3 12:00~ & 11.19 17:30~


本当なら、大千秋楽のチケットもゲットしていてたので、3回見に行けるはずだったのですが、
実家の母の入院・退院などで、結局行けなくなってしまい、残念でした。
ぎりぎりまで行けるかと画策してたんですけどね~
そうはいっても、2回見に行くことができました。

とくに1回目は、花道のすぐ横で、古田さんがセリ上がってくるのを間近で見れたし、
生瀬さんが捌けていくとき、手を叩いて笑ってたら、こっち見てニコニコしてくれたり
なんかすごくうれしかった~

さて、、、お話は、「ザ・新感線」というお芝居でした。
私はこういうお芝居が好きだわ~と、改めて感じました。


「17世紀初め。
女海賊アンヌ・デ・アルワイダ(天海祐希)が天下の大泥棒石川五右衛門(古田新太)の協力を得てコルドニア王国の混乱を収め、国王となってから10数年が過ぎようとしていた。

南の島、デルソル島。
科学者ケッペル・レンテス(粟根まこと)がとある研究に勤しんでいると、島を欧州の兵が襲撃。島民を奴隷として捕まえていく。が、そこに現れた五右衛門のおかげで兵士達を撃退する。
彼らがコルドニア王国の兵士だと気づく五右衛門。平和主義だったアンヌがなぜ? 訝しんだ五右衛門は彼女の真意を確かめるため、ケッペルと共にコルドニアに向かう。

その頃、コルドニアには新たな危機が訪れようとしていた。

周辺諸国の征圧を狙うソルバニアノッソ王国の女王マリア・グランデ(高田聖子)が、隣国ボスコーニュ公国を併合しようとしていた。
その調印式に招待されたアンヌは、才覚を見込んで供にしているイクシタニア王国の王女ロザリオ・イクシタニア(石田二コル)とともに、ソルバニアノッソの宮殿に赴く。
調印式の祝賀会には、ボスコーニュ公国の国王シャルル一世の弟、ラウル・ド・ボスコーニュ(神尾楓珠)がいた。シャルル一世が海難事故で生死不明の今、彼がボスコーニュの代表だった。将軍の寝返りにあい、国民を守るためには不利な条件の併合を受け入れるしかなかったのだ。
その席で、自分に従うようアンヌを脅すマリア。彼女の狙いはイクシタニアとコルドニアだ。だがアンヌは、コルドニアとその友人たちの自由が脅かされれば立ち向かうと宣言する。

アンヌと行き違いにコルドニアに着いた五右衛門は、そこでボルマン・ロードス宰相(生瀬勝久)と出会う。今でこそ一国の宰相となっているボルマンだったが、かつては五右衛門と同業だった。たぐいまれなる料理の腕で貴族に取り入り油断させ、その家の宝を根こそぎ奪う。“舌の魔術師”と呼ばれる泥棒だったのだ。ボルマンの野望に気づく五右衛門だったが、彼の策にはまり、身動きを封じられてしまう。

外にマリア、内にボルマン。二つの脅威に挟まれるアンヌと五右衛門。
親友エリザベッタ(森奈みはる)とその息子ベルナルド(西垣匠)やマリアの息子マクシミリアン・ド・ラブズブール(早乙女友貴)も巻き込み、事態は風雲急を告げる。
そしてコルドニアに魔の手が迫る中、アンヌにも予想外の事態が!
果たしてアンヌは己の誇りにかけて、国と民を護れるか――!?」(公式より)


お話はいきなり南の国デルソル島から。。。
ケッペル博士(粟根さん)と島民がいきなり兵に襲われる。。。
せっかくブルブルの実のジュース(激マズだけど健康によい)を飲んだりして平和に研究してたのに。。。
奴隷として連れて行かれそうになったときに、なぜかここにいた五右衛門(古田さん)が兵士を追い払うが。。。
兵士がコルドニア国の兵士とわかり、五右衛門はアンヌ(天海さん)がそんなことはしないと、コルドニアに確かめにいくことに。

そのコルドニア。。。
隣国のソルバニアの女王マリア(聖子さん)が周辺の国も自分の国としようとし、まずは隣国のボスコーニュを併合しようとしていた。
ボスコーニュと言えばシャルル王子の国。しかし、彼は事故にあって生死不明で、弟のラウル(神尾楓珠くん)が併合を受け入れようとしてた。
その調印式にアンヌは招かれ、イクシタニアの王女ロザリオ(石田ニコルさん)とともに出向く。
アンヌはマリアに周辺の国の平和を脅かす場合は立ち向かうという。
アンヌはロザリオに自分のやり方を見せ、将来イクシタニアの国をまとめるための教えをしていた。

そのコルドニアでは、宰相のボルマン(生瀬さん)が悪だくみをしていた。彼は元泥棒で、その後料理人となって力をつけた人間だった。
ボルマンはデルソル島で取れる岩塩に麻薬成分があることに気づき、それを使ったパンを作り、人々を麻薬中毒にしようとしていたのだった。
五右衛門はその企みに気づく。
ボルマンはマリアと手を組み、ボスコーニュ、イクシタニア、コルドニアを手に入れようとしていた。
マリアは領地を増やそうと貪欲だが、問題は後継者の息子マクシミリアン(早乙女友貴くん)だった。
彼はひきこもりの忍者好き。そこに目を付けた五右衛門は、彼に忍者の本を手渡す。

ケッペル博士やアンヌは、マリアとの争いに巻き込まれていくが、その都度、マクシミリアンの体を借りた五右衛門に助けられる。
がついに、五右衛門はつかまり、ソルバニアの牢に入れられ、またアンヌは戦いのときに、滝つぼへと落下してしまい、記憶喪失になってしまう。

記憶喪失になったアンヌは、悪い金持ちから盗みを働き、貧しい人たちに分け与える女海賊のジャンヌとなっていた。
ジャンヌの親友のエリザベッタ(森奈さん)は、そのまま見守っていた。
マリアとボルマンは、麻薬入りの岩塩を集め、それを使って、ヨーロッパを乗っ取ろうとしていた。
ケッペルやロザリオはそれに対抗しようとしていた。

岩塩から塩をつくる工場では、その麻薬成分によって、どんどん人が倒れて行っていた。
その時、ケッペルたちは気づく。デルソル島の人たちはなぜ中毒にならないんだろう。ブルブルの実だ!
そこでブルブルの実を集めることとする。

ブルブルの実をデルソル島から持ってくる。全世界中の麻薬入りの岩塩はすべて集めて廃棄する。
しかし、ブルブルの実を載せていた船を、ボルマンが大砲で撃ってしまう。
が・・・・五右衛門たちは、岩塩を載せ替えていたのだった。

マリアたちは敗れた。ソルバニアは息子のマクシミリアンは治めることに。
ボスコーニュはシャルルが戻って、ラウルが宰相に。
イクシタニアとコルドニアは、ロザリオが。アンヌは自分がコルドニア女王から退き、ロザリオに任せることにしたのだった。
そしてアンヌは五右衛門と海を守るために、航海へ・・・

 

 
本当に面白かったし、楽しかった。
笑いあり涙あり、そして痛快。気持ちよく帰れるお芝居って、やっぱり楽しいですよね。

生演奏に吟遊旅団のシャウトも最高だわ。今回は山本カナコさんもずっと歌ってた。。。
さらに、天海さんも石田ニコルちゃんも、もちろん古田さんも、みんな歌う歌う、森奈さんとかめっちゃうまいもんね~

衣装も派手だしね。五右衛門の頭大きくなった?
生瀬さんのボルマンに対抗した?


薔薇サム1もしっかり見てるから、余計に楽しめたと思います。
シャルルも出てきたしね。。。すぐに映像切られてたけど

そして天海姐さんファンにはたまらなかったんじゃないかなあ。
天海劇場でしたからね。


新感線、いのうえ歌舞伎も好きだけど、ロックの新感線Rシリーズが一番好きかも。
ド派手な演出で、ロックガンガンってのは、気持ちいいです。
ホントに楽しめました。

 

キャストの感想

アンヌの天海さん
もういうことないです。天海さんありきでしたね。
2幕の男装最高でしたね。私は宝塚見ないけど、、宝塚の男役のときってこうだったんだろうなと。
ダンスとかめちゃくちゃかっこよかった。
アンヌもジャンヌも、きらきら輝いてました。


五右衛門の古田さん
相変わらず足がキレイ。。。そこかよ!
殺陣の場面はだいぶ減ったけど、それと、まったくもって今作の五右衛門は、アンヌを見守る役割になってしまったような。
そうはいっても要所要所は締めるんだけどね(殺陣は友貴くんがやってるけど)
でも、あのかっこをして見栄を切ってくれるだけで、大満足です。


マリアの聖子さん
いやあ、マリアじゃなくて。。。マローネじゃないの?
押しが強くて、やたらと上から来る、悪い人の役、なんでこんな似合うんでしょう。
そのくせ、どっか抜けてて、ちょっと寂しがりで。。。
聖子さんってこういうの演じさせたら世界一ですよね。
次、薔薇サム3があれば、何の役やるんだろうって思っちゃう。


ボルマンの生瀬さん
被り物重かったよね~
こういう役最高に似合う。悪い笑顔とか真骨頂です。
アドリブとかもいっぱい入れてたんだろうな。。。古田さんとのシーンとかね。
花道を去っていくときに、客席に愛想ふりまいてったり。。。
エンターテーナーだなあってホント思いました。

 
ケッペルの粟根さん
粟根さんにしては、裏がなくて、とてもいい人だった。
いつか裏切られたらどうしようなんて、思っててごめんなさい。


マクシミリアンの早乙女友貴くん
まさかの五右衛門が乗りうつってるとは、、、もちろん殺陣は友貴くんなんだけどね。
もう殺陣のキレが全然違う。川原さんとの殺陣とか、すごいスピードでほれぼれしました。
忍者好きのひきこもりの友貴くんも好きだけどね~


ロザリオの石田ニコルちゃん
いやいやいや、私初めて拝見したのですが、最高じゃないですか。
声がね。すごくいいです。
お兄ちゃん(河野まさとさん)が情けないからけなげに頑張ってる姿とかも、とってもよかったですよ。


ラウルの神尾楓珠くん
彼のお芝居を見るのは初めてでしたが、がんばってたね~
まあ、他の人があまりに上手いから、、、大変だったと思うけど。
今後が楽しみな役者さんが出てきたなという感じでした。


シャルルの浦井くん
映像だけで、場をかっさらうシャルル。
それも、ドアップ映像(笑い)
で、話し出すと、映像切られるという。美味しいよね~
シャルル見たいよ!


ということで、、、
次は、シャルルも出てきて続編薔薇サム3お願いします。、
 

 

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「ショウ・マスト・ゴー・オン」見てきました

2022-12-15 19:46:01 | お芝居


シス・カンパニー公演「ショウ・マスト・ゴー・オン」  世田谷パブリックシアター 2022.11.27 13:00~

三谷さんの舞台で。。。いやいやすごい豪華なキャスト。
あれ?鎌倉殿で、出てなかった?って方も多々いらして。すごい期待。チケットゲットできてよかった~

センターブロックで、前目で、なかなか見やすい位置ではあったんですが、
私の斜め前の方が、非常に座高が高くて。。。。ちょうど、鈴木京香さんの芝居の時の定位置との間に
ぬっと頭が出てて、京香さんを見るのが苦労でした(汗)

「ショウ・マスト・ゴー・オン」 芝居は続けなくてはいけない(直訳)・・・芝居を止めるなですよね。

サンシャインボーイズ時代のは知らないけど、何となく予想が付くような。。
めっちゃ楽しみです。

タイトルを地で行くように、キャストの方の体調不良などあり、その都度、三谷さんご自身が代役を務められ
(脚本・演出ですからねえ。誰よりもわかってる)、
この日はようやく、シルビアグラブさんも復帰されという、全員揃った舞台。

開演ちょっと前に、一瞬、真っ暗に・・・
ここから芝居かと思って、会場がシーンと。みんな何が起こるのかかたずをのんで見守る。
バックヤードでスタッフがゴニョゴニョやってるのが、何となくわかるけど。

てっきりそういう芝居かと思ってたら。。。
突然舞台監督さんが登場し、
「電気系統の故障で、開演が遅れる。10分くらいで回復すると思う」というような説明。
いやはや。。。これは事故だったのね~てっきり演出だと思った。

10分もたたなかったかな。また舞台監督さんが、電気系統は復旧。確認してから開演しますと。

すると、それから5分くらいで、三谷さんがご登場。大拍手でした。
まさに、「ショーマストゴーオン」ですね。無事開演できてよかった~

 


話は、劇場の舞台袖。上演作はマクベス。
上演前、舞台監督の進藤(鈴木京香さん)、助監督の木戸(ウエンツさん)と、のえ(秋元才加さん)が、上演の準備中。
そろそろ客入れというのに、主演のマクベスを演じる宇沢萬(松也さん)が見当たらない。
演出部のもう一人のスタッフも無断欠席。ミュージシャンの一人もこれない。
さらには、演出の外国人監督も道に迷っていて、遅れているというというドタバタの状態に。
そんな中、主演の宇沢は舞台の奥で酒に酔ったまま寝ていたところを発見される。彼はとにかく悪い酒らしい。
現れたプロデューサー(中島亜梨沙さん)が正気に戻そうとする。

ここに現れたのが、このマクベスの脚本を書いた大学教授の栗林(今井さん)
自分が書いた脚本とだいぶ違っているようだと、クレームをつけ始めるが。。。それもそのはず、宇沢萬の一存で、
マクベスもマクベス夫人も、マグダフまで全部ひとりで演じるというように変えていたのだった。
さらに、その脚本変更で役を下ろされた俳優八代(大野さん)がいたり、
無断欠席のスタッフの父親で空気の読めない万城目(小林隆さん)が来たり、
演出家の通訳で頭の固い女性木村(井上小百合さん)が現れたり、舞台袖はてんやわんや。
制作の野原(峯村さん)は、差し入れのお菓子の管理をしてみんなに配ったりする一方、
来れなくなったミュージシャンの代わりに、パーカッションを担当することに。。。

もう、これだけで、大勢の人がわんさかとバタバタしている状況。
いろんなことがこれでもかと起こり、そのたびに大爆笑でした。
松也さんとか、ホントに最高だし、そこにからむ門番役のシルビアグラブさんも。。。。

ようやく舞台が開演しようとするが、マクベスの宇沢は舞台に立つのが怖いと言いだし、進藤が優しくなだめて、君ならできると励まし
舞台に上げる(これは毎回のこと)
ようやく始まるのですが、素直に進むわけもなく、
舞台上でも舞台袖でも、さらに事件が。。。

のえが、小道具のマクベスの生首を壊してしまい、、、急遽小道具作家の七右衛門(新納さん)を呼ぶことになったり
わけありのシェイクスピア好きの客中島(藤本さん)が袖で舞台をみることになったり・・・

舞台上では小道具のリンゴと間違えて、万城目が持ってきた土産の高崎だるまをもって舞台に上がってしまったマクベス。
リンゴをかじるシーンで、大惨事になるということで、どこかでリンゴにすり替えようと舞台袖では四苦八苦
結局、幽霊を登場させてすり替えようと、木戸がシーツをかぶって登場してすり替えてくるが、宇沢はそのシーンを忘れて飛ばしてしまう。

戻ってきた宇沢。代わりに舞台の出番の門番。
宇沢はまたしても自信をなくしており、また進藤に抱きしめられ舞台に上がっていく(毎回のこと)

ここで、舞台は休憩に入る・・・・突然ミュージカル調で、みんなで歌い、この舞台も一幕終了。


2幕では、
七右衛門(新納さん)登場。彼は舞台袖で製作を始めるが、突然、舞台上にいる宇沢の写真を携帯で取ったりと、はちゃめちゃな行動を。
そこに、進藤の彼氏の浅倉(小澤雄太さん)がやってきて、進藤と何やら話す。

宇沢の状態がよくないため、筋肉注射を打たないとダメだろうという判断で、医者(浅野さん)が呼ばれる。
宇沢がはけてきたとき、門番役のあずさがが舞台上に上がった時タイミングで、注射をしようとするのだが、なかなかうまく打てない。その場をあずさがつなぐが
また無理やりなので客が怒りだす。
なんとか注射が終わり宇沢が舞台に戻る。
が、、、、注射を打たれたのは実は袖で見ていた客の中島のようだ
宇沢は少し状況がよくなったようだが、最後まで持つか不安だった進藤は、舞台上に医者を連れて行き、注射を打たせようと考える。

そこで、袖にあった「松」のセットにクリスマスの飾りをつけて、馬に医者を乗せ、サンタクロースがやってきたということにしようと・・・
しかし、うまく注射は打てない。
そして七右衛門はあれこれ別のことに、とらわれ、なかなか製作が進まない。
不安になった進藤は、客席で見ているはずの、役を下ろされてしまった八代を、舞台袖に呼びもどそうと考える。
バーナムの森が近づいてくるというシーン、太鼓をたたき、みんなで楽器を演奏し(なぜか、通訳さんがサックスを吹く)
「八」と書いた旗を掲げて、ジャンヌダルクのようになった進藤が舞台に上がり、八代を袖に来させることに成功する。

なんとか七右衛門の製作した生首も完成し、それを使ってマクベスは殺され、舞台は無事に終了し、拍手に包まれる。

見に来ていた脚本家の栗林は、台本がめちゃくちゃだと怒るが、脚本家ではなく、Special Thanksでしか名前がない状態だった。

舞台が終わり、関係者は帰り、最後に片付けをするスタッフ。進藤は浅倉と別れてしまうようだ。
役者たちに舞台にあるお土産のお菓子を配る野原。配り終わると帰宅。
宇沢がやってきて、進藤に「お疲れ様」としっかり挨拶。急にオフモードになった宇沢は電話をしながら帰っていく。
のえも帰宅。彼氏とデートのようだ(彼氏の口癖って・・・ひょっとして浅倉?)

進藤と木戸は最後二人となり、、、そして、野原の配っていたお菓子の賞味期限が先月だとわかり、明日は休演だなと言いだす
そして幕


こんな感じの内容でした(ウル覚えで違うところもあるかも)

 

上演中の舞台袖って、関係者でないとわからないところもあるし、いやあ、リアルで面白い話でしたよ。ホントに、
何か1つおきると、その結果別のことが起きてという、連鎖で、次々と事件が勃発。
それの解決方法が度肝を抜かれてたりで、ずーっと笑ってましたが、
よくこんなこと考えつくな~と、三谷さんに脱帽でした。

どのキャストにもスポットが当たるようにできていて、全キャストに思い入れ持っちゃう感じの芝居って
本当にいいですよね。
あと、お菓子の賞味期限とか、恋人同士の口癖とか、いろいろな伏線が最後に回収されてくのも
面白い。
最初のシーンが、舞台袖の松のセットを動かすことだったけど、このセットもしっかり使っちゃうなんてね。

 

キャストの感想
どのキャストもすばらしくて。。。全員書くのも大変なんで。。。何人かを。

進藤の鈴木京香さん
凛としててきれいなんですけどね、コメディが似合うんですよね。
基本キビキビと仕事してるんだけど、ときどきアタフタしてる姿がとても似合う。
途中、若い彼氏に振られてしまうのさえ、笑えてしまいますよね。
声がとっても素敵で、この役にぴったりでした。


宇沢の松也さん
松也さんは松也さんだった。。。
まず、圧がすごい。
でも、舞台に上がる前に急に怖くなってしまって、毎回進藤に抱きしめられてようやく舞台に上がるというのが
ホントにかわいくて、笑えてしまうキャラで、魅力たっぷりに演じてくれる松也さん。。。。素敵でした。


木戸のウエンツくん
通常営業のウエンツくんという感じでしたよ。そのままでいるのに、笑えるっていうか。
他の人があまりに濃いキャラばかりだから、新鮮だった。
イギリスから戻ってきてから、お芝居たくさん出てるけど、すごくいい役者さんになりましたよね。


門番役のシルビアグラブさん
いや~今、大河で松也さんと一緒に出てるからさ~
ここでも一緒かいって(笑い)
もう存在感抜群なんですよね。歌もお上手で、、聴けてよかったです。


制作の峯村さん
ずるいですよね。このキャラ。
その辺にいるおばちゃんなんですよ。だけど、パーカッション完璧だし。
マラカス持ちながら、お菓子配るってなんなんですか。しっかりしてるようで抜けてるキャラなのが最高でした。
賞味期限先月のものをしっかり配るのは確信犯なんでしょうね。


医者の浅野さん
浅野さんも出てくるだけで笑いをとるわけで、、、ずるい役者さんですよね(誉め言葉)
セリフの間が絶妙なんで、ホントに笑っちゃうんですよ。
どんな舞台でもちょっとの出番で、場を持って行ってしまいますからね。さすがです。


七右衛門の新納さん
なんなんですか。この濃いキャラ。もういるだけで笑っちゃう。
他の舞台とも違うし、鎌倉殿とも違うし、こういうキャラいいですよね。
このあと、どんどんいろんな役で発掘されそう。


それからピアノの荻野さん
舞台上で生演奏。それにしても、毎回笑っちゃうんじゃないだろうかと思うけど、通常営業できてるのがすごいです。
峯村さんのパーカッションとのコンビもとてもよかった。
だけど、、、今回は三谷さん、荻野さんにもセリフをしゃべらせてるんだけど。。。声が小さくて隣の人にしか聞こえないって。。。
全部峯村さんが代弁してたけど。。。そういうとこも笑えました。


他のキャストも、、、、ホントに最高だったんですよ。書いてるときりがないので~

 


こんな楽しい舞台は、ホントに気持ちいい。悪い人も出てこないし、ひたすら笑うという。
それでいて、最後は大団円に収まって、気持ちよく帰れる。
一幕の仕込みを二幕できれいに回収してくれる。
三谷さんは本当にすごいよね~って感動できました。

 

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「ルートヴィヒ~Beethoven The Piano~」見てきました

2022-12-08 00:55:59 | お芝居


ミュージカル「ルートヴィヒ~Beethoven The Piano~」 東京芸術劇場プレイハウス 2022.11.10 18:30~

中村倫也くん主演のミュージカル。
昔、倫也くんの芝居をみたときは、まだ若手で番手も下だったのに、
今や、堂々たる主演を張る、すばらしい役者さんとなり。。。
歌も上手いし演技ももちろん、、絶対見たいと、チケットゲットしました。
演出が河原さんですから。。さらに期待です。

それと、福士誠治さんも好きな役者さん、、、
さらに、、、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの音楽は本当に好きで。

と、いくつも「好き」が重なった舞台でした。


あらすじは
「残り少ない人生を前に書かれたベートーベンの1通の手紙。そして、その手紙が一人の女性の元へ届く。聴力を失い絶望の中、青年ルードヴィヒが死と向き合っていたまさにその夜。吹きすさぶ嵐の音と共に見知らぬ女性マリーが幼い少年ウォルターを連れて現れる。

マリーは全てが終わったと思っていた彼に、また別の世界の扉を開けて去っていく。新しい世界で、新たな出会いに向き合おうとするルードヴィヒ。
しかしこの全ては、また新たな悲劇の始まりになるが…。」(公式より)


ルードヴィヒを倫也くん、福士さん、それから高畑遼大の3人がそれぞれの時代を演じ、また他の人物も彼らが演じるので
途中頭がこんがらがりそうにはなりましたが、何とか持ちこたえて、完走することができました。

話は、シスターになったマリーのところに、ある音楽家がルードヴィヒからの手紙をもって訪ねてくるところから。
マリーが彼に、あの方の音楽を弾いてほしいと頼み、そこからルードヴィヒ半生の物語が始まる。

幼いころのルードヴィヒは、父親からの虐待のような指導を受け、
父は息子をモーツァルトのようにしかたったので、激しいピアノの練習を課した。
でも、ピアノを弾くことは好きだったので、やめずに成功していく。
しかし、そんな彼を襲ったのは、難聴。音楽家として聴力を失うことへの絶望。

そんなとき、彼のもとにマリーという女性が訪ねてきて、音楽の才能あふれるウォルターの先生になってほしいと願う。
しかし、絶望の淵にいたルードヴィヒは二人を追い出してしまう。
親のいないウォルターは、イギリスに帰る船が沈没して、世を去ってしまう。

数年たち、完全に聴力を失ったルードヴィヒのところを、また少年が訪ねて来る。
カールと言い、ルードヴィヒの甥っ子である。
ルードヴィヒはウォルターを失った負い目から、カールを育てることにする。
カールの母から真剣を奪い、自分の養子としてしまう。
そしてかつて自分が父親から受けていたようなスパルタ指導をカールにするのだった。
カールは、自分には才能がないというが、ルードヴィヒは聞き入れない。

そこに建築家になったという男装のマリーが訪ねてくる。
マリーはルードヴィヒが、カールにウォルターを重ねていると思い、
それを指摘するが、ルードヴィヒは受け入れない。
カールもそのことを知ってしまい、ついにはルードヴィヒのもとを
去ってしまう。命を絶とうとしてたのか?

結局、カールは生きていたけど、ルードヴィヒと会うことはもうなかった。

話は、最初の教会に戻る。マリーに手紙を届けたのはシューベルトという青年だった。


そんな感じの話でしたが、
倫也くんも福士くんも、それから子役の高畑くんも、そして木下晴香さんも、
めちゃめちゃいい声で声量があって、歌が上手くて、鳥肌ものでした。

シューベルト役の木暮真一郎さんは、ずっと舞台上にいて、舞台の下手にあるピアノで
伴奏をされていました。これも生演奏で心地よかったです。

それにしても、ラストの第9は圧巻でした。降ってくる赤い花びらの中で、歌う倫也くんは最高にかっこよかったです。
2時間休みなしの、芝居。それもずっと力が入っているような芝居。見ている方も肩に力が入ったりして。


キャストの感想
中村倫也くん
もうね。素晴らしかった。上にも書いたけど、第9とか感動モノでしたよ。
もちろん他の歌も。
彼の芝居はいくつも見ているけど、ホントに歌上手いんですよね~
あとは、聴力を失っていくときの絶望の表情とかも、すさまじかった・・・
「ただ音楽をしたかった」だけなのに、過酷な運命に翻弄された一生でしたね。
でも、あれだけの名曲の数々を残してくれたのは、今の私たちには感謝しかないです。


福士誠治さん
彼も歌うまいし。実際ライブもやってるし。
私の中では「サイケデリック・ペイン」のボーカルかな~一番印象深いのは。
ルードヴィヒをやったり、カールをやったり、忙しかったけど、
どの役ももちろん演じ分けてたし、さすがでした。


木下晴香さん
やっぱり彼女は「夜来香ラプソディ」の李香蘭かな~
澄んだ声量のある声が響き渡るさまは見事でした。


高畑遼大くん
いやあ~子役の子すごい!と感動したんだけど、いろんなミュージカルも出てる、スーパー子役ちゃんだったんですね。
(ミュージカルはあまり見ないから知らなかったけど・・・)
声がね、圧倒的なんです。今後も楽しみ


いろいろなベートーベンの曲が聴けたのもすごくうれしかったです。
あんまりミュージカルとか見てなかったんだけど、演目によっては見てもいいかな~なんて(上から目線)
で思ったのでした。
 

 

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