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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「クランク・イン!」見てきました

2022-11-20 02:29:19 | お芝居

M&Oplaysプロデュース 「クランク・イン!」 本多劇場 2022.10.23 13:00~

吉高ちゃんの久々の舞台。そして演出は岩松さん。
岩松さんの舞台はなかなか難しいときもあるんだけど、今回はどんな感じなんだろうと、行ってきました。

話の内容は

「一人の新人女優・堀美晴が亡くなった。そのために暗礁に乗り上げていた映画の製作が、全員の「この映画を完成させなければ!」という思いで、クランクインの時を迎えた。

堀美晴の葬儀は撮影所内でごく内々にすませられた。監督の別荘の湖に溺れて死んだ事故となっていたが、真相はよくわからないままだったのだ。事故ということになっていたが、彼女が事故当時もっていたはずのお気に入りだったポシェットが見つからないことなど、本当に事故なのか、あやふやな状況だった。しかし、映画を完成させるために、動き出さなければならない。そんな状況下での撮影だったため、監督・並之木顕之(眞島秀和)の殺気だった緊張感に満ちた指揮ぶりは常軌を逸していると言ってもよかったろう。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの主演女優・羽田ゆずる(秋山菜津子)にも容赦ないダメ出しが飛ぶ。そんな中、プロデューサーの紹介でそれなりの役に抜擢された女優ジュン(吉高由里子)が徐々に存在感を増してくる。

撮影のために世間から隔絶された場所で、主演女優、マネージャー(富山えり子)、ベテラン女優(伊勢志摩)、若手女優(石橋穂乃香)、それぞれの思惑と、監督への愛憎が次第に彼を追い詰めてゆく――。 堀美晴は殺されたのか、だとしたら誰が彼女を殺したのか、、、映画の現場は次第に混沌としていき、そしてやがて悲劇的な結末を迎える―――。」


うーん。。。ちょっと私にはわかりにくかったかなあ。

新人女優の堀美晴が亡くなったため(真相は不明、事故?)映画の撮影が中止されていたが。。。
その撮影が再開。出演者たちは、監督(眞島さん)の別荘近くの撮影場所に。。。。
しかし、リハーサルを始めようとしたところで、主演女優(秋山菜津子さん)と監督が脚本でもめたりして、
なかなか撮影がスタートしない。
撮影を待ちながら、いらいらとしている若手女優(石橋さん)。マイペースのベテラン女優(伊勢志摩さん)
そんな中、女優とはいっても大部屋女優のジュン(吉高ちゃん)が、ふらっと、撮影場所に入り込んでくる。
彼女は主演女優の羽田ゆずるの大ファンだと言って、彼女に取り入り。。。付き人になることに。。。

ところで、この監督は妻がありながら、女優に次々と手をだす困ったやつ。
主演の羽田とも昔の恋人だったようだし、若手女優とも何やらわけあり。さらに、亡くなった堀美晴とも・・・
そしてふらりと現れたジュンにも惹かれていき。。。

撮影はなかなか始まらない。別荘には監督の妻もきているらしい。
別荘の近くの湖で死んだ堀美晴は事故か他殺化、その真相もまだ明らかにはなっていない。
他殺だとしたら監督の妻か、羽田ゆずるか・・・

そうこうしているうちに若手女優の真里が失踪し、その代役にジュンが選ばれる。一気にスターダムへと
駆けあがっていくが。

というような話だったけど、途中、頭がついていかないところもあったので。
最初は、堀美晴の死因にまつわるミステリー調な話かとも思ったけど、
結局は、バックステージ的な話だったのかな~とも。

理解力が低い頭なんで、
若手女優さんがどうして失踪してしまったのか?
もともと、ジュンは羽田ゆずるの付き人になろうとしてたのに。。。その若手女優さんの役をどうしてすることになったのか
ジュンの目的は何だったのかなどなど。
結局堀美晴の死の真相はとか。。。

なかなかわかりづらい。
うーん、モヤモヤした感じで終わってしまった。

キャストの感想としては

秋山菜津子さんはさすがでした
もう落ち目である自分の立ち位置をわかっていながらも、もがいている姿。
そういう女優さんの今現在がすごくわかる~

それからジュンの吉高ちゃん
不思議ちゃんの役はなかなか合っているとは思ったけど、
ジュンの立ち位置がよくわからないから、難しかったんだろうな~と思いました。

監督の眞島さん
イケおじだけど、クズなやつ。でも、なんかいい人に見えちゃうんですよね。眞島さんって。
あんまり、女性にだらしない感じには見えなかった・・・


そんな感じで、正直、よくわからないお芝居でした。

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ヨーロッパ企画第41回公演 「あんなに優しかったゴーレム」見てきました

2022-11-12 01:41:26 | お芝居

ヨーロッパ企画第41回公演 「あんなに優しかったゴーレム」あうるすぽっと 2022.10.5 19:00~&10.10 13:00~
                             RaiBoC Hall(さいたま市民会館おおみや) 大ホール 10.20 18:30~


14年前の再演。もちろん、そのころはヨーロッパ企画は知りませんでした・・・
どんな話なんだろうと、事前情報を入れずに観劇。

いやあ、最後の最後にめっちゃぶっ飛びましたけど、
基本会話劇で、途中クスクス笑ったり、ゲラゲラ笑ったり、ヨーロッパ企画の魅力を堪能しました。
今回は、さいたまでも公演とのことで、神奈川より近いので、チケットゲット。
ただ、かなり大きな会場だったので、ちょっと客席が寂しかったのが残念でした。

話の内容は
「ある投手の地元にて、TVクルーが出くわした思わぬファンタジー。
掘り下がる街の記憶。投手そっちのけで進むドキュメンタリー。
愛慕と郷愁のサイココメディ、14年ぶりのリメイク再演。」(公式より)

これだけでだと、なんのこっちゃですよね。

基本「ゴーレムはいるかいないか」で引っ張るという・・・

プロ野球選手神崎選手の密着ドキュメンタリーを撮影しているテレビクルー。
彼の出身地で思い出の場所をめぐる。

思い出の地の公園で撮影しているが、神崎投手が、大きな土の像に向かって
「ゴーレムとよくキャッチボールをした」
土の像と?とフリーズするクルーたち。だが撮りなおしても同じ。
神崎投手にはロケ車で待機してもらい、善後策を話し合うクルー
そこで、プロデューサーさんが会社に相談に行く。

そこに現れたのは、神崎の同級生で、このあとのロケにサプライズで出る予定のつかもと。
彼も普通にゴーレムに話しかける。この町の人にとってはゴーレムは普通に動く存在でいるらしい。

どうにもならないので、一度撤収

ゴーレムのところには、、ゴーレムを研究しているゴーレム博士が現れて何かを調べている。
そこにやってくるクルーの3人。
ゴーレムは感情ももっているらしい。混乱するテレビクルーたち。

そこに中学生が、ゴーレムただいまといって学校から帰ってきて、
地面に穴を掘った、地下の家に入っていく。ゴーレムと暮らすゴーレム少女らしい。

なんだかんだとあって、少女はなちゃんの家に入れてもらうクルーたち。
そこには、冷蔵庫や机、テレビなど、ゴーレムが拾ってきてくれたものが揃っている。
さらに、ゴーレムと少女はテレビゲームで対戦もしてるらしい。実際にぷよぷよを・・・
クルーたちは完全にゴーレムがいることを信じるようになる。

その夜、ゴーレムのところに来た何人かのクルー。
そこに神崎の同級生、泊まる旅館のおかみが来て、ゴーレムと酒を飲むらしい。
またもや、ゴーレム少女の家にも行き、過去のゴーレムの話を聞く。
そこに神崎もやってきて、昔の神崎たちの話にもなり、すっかりゴーレムを信じ切ってしまう。

翌朝・・・
朝、ゴーレムに捕まってしまっているクルーが一人。体を土の中に埋め込まれてしまっている。
ゴーレムに唾を吐いたらしく、ゴーレムを怒らせてしまったらしい。
そこにやってくるおかみ。実は、彼の部屋の前にハチが巣を作っていたため、危ないからと
ゴーレムが部屋に行かせないようにしてたと。。。ゴーレムはそのように今までも町の人を守ってきたらしい。

プロデューサー以外はみんなゴーレムを信じ切っていた。
そこでクルーたちは、プロデューサーにもゴーレムの存在を認めさせ、テレビにこのことを流そうと
ゴーレム少女の家に連れていき、ゴーレム少女も呼び戻し、ぷよぷよをやってるところを見せる。

ついには、プロデューサーも、神崎投手とゴーレムのことをテレビで放送する気になり、
実際にキャッチボールをするところをカメラに収めることとする。

そして神崎投手とゴーレムがキャッチボールを・・・
(暗転)
成功した。カメラにも納めた。確認する全員。。。

そこに。。その前から何度か現れていたペガサスが。。。。
あわてて、それを撮影しに行くクルーたち。
上手く取れたか?ディスクの容量がいっぱいで、手間取ってしまって
なんとか空きを作って撮影したが、失敗。。。

で、何を消したの?この前に取ってたやつです。。。。。
(幕)


最後のどんでん返しに、、、、最初は呆然、そしてあっけにとられ。。。
次に笑っちゃいました。なんなんだ!!
そう来て、終わるとは思いもしなかった。
まさか、途中何度も出てきてたペガサスのエピソードと、実際のペガサスが
ここにきてこんな重要な役をもつとは・・・
ペガサスが何回か登場するようになると、
私たち観客も、ゴーレムだペガサスだと。。。混乱してきたし(笑い)

ゴーレムが動くのをどう表現するんだろうと、わくわくしながらみてたら
なんと暗転・・・・
だよね~いきなり動かせないよね~
でも、動いたんだな。キャッチボールしたんだなということが、わかっちゃうのがすごいよね。
何度も繰り返し確認するという・・・中川プロデューサーが一番興奮してるし。。。

会話劇だけで、こんなに面白いんですね~
前作の九十九龍城は、仕掛けも最高だったし、あと昔のビルのゲーツなんかも
そうだったけど、今回は、主が会話。。。
それだけで、こんなに魅せてくれる劇団って、そうそうないですよね。
しっかり楽しませていただきました。

最初はだれもゴーレムを信じていなかったのに、
ひとりまたひとりとゴーレム派に寝返っていくのも面白かったなあ。
その中でぶれない中川プロデューサー。。。
ひとり信じない人がいるから、面白い。
観客もゴーレム派になりつつあるしね・・・

ところで、、、ゴーレムって本当はいないよね~(笑い)

あと、、、1回目に見たときはスルーしちゃったんだけど、
ゴーレム少女は神崎投手の子供だったの?
途中でツカモトさんがそんなこと言ってたよね・・・・
ちょっと驚きでした。で、そこは掘り下げないのか!

 

舞台は、上下に分かれていて、上が公園。下がその地下にあるはなちゃんの部屋となっている。
上でも下でもいろいろなことが起こって、それが同時系列でしっかり見れるのがなかなか面白い。
ロビーに酒井さん作のミニチュアが飾ってあって、さすが酒井さんでした。

あと、ゴーレムが意外に大きかった。もっと小さいイメージを持っていた。勝手に。

そう、芝居の始まる前に注意事項がゴーレムから、、、もとい。永野さんからありました。
あ!注意事項だけでなく、物販の宣伝も。。。


大宮の回は、おまけトークショーがあり、永野さん司会のもと
土佐さん、理子ちゃん、酒井さんが登場。途中から上田さんも登場し、めっちゃ楽しみました。

上田さんは、ゴーレムとか龍とかペガサスとかそういう幻獣が出てくる芝居が好きとのことで、
ヨーロッパ企画は幻獣劇団とまで言ってました。


キャストでは特にあれこれ書くこともないんだけど。。。。

酒井さんが、こういう感じの役。。。神崎投手ね。やるの、なんか珍しい感じがして
見入っちゃいました。
いつもなんか機械いじってたり、途中から出てきたりのイメージが多くて。

それと、理子ちゃん、しっかり中学生でしたよ。

ところで、金丸さん。。。準劇団員扱いですが。。。そろそろ劇団に入った方がいいんじゃないでしょうか?
とも、思える感じでした(笑い)


それにしても、、、面白かったな~ 

 

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イキウメ公演 「天の敵」 見てきました

2022-10-20 01:49:27 | お芝居

イキウメ公演 「天の敵」 本多劇場 2022.09.19 14:00~&10.2 13:00~

イキウメが本多劇場で、ヨーロッパ企画が池袋って。。。なんか変な感じなんですけど。
最近、すごく好きな劇団の「イキウメ」の公演なので、
しっかりと行ってまいりました。
「天の敵」は再演だそうで、、、2017年の初演は見ておりません。

話の内容は
「ジャーナリストの寺泊は、食事療法の取材中、戦後まもない1947年に「完全食と不食」について論文を書いた医師、長谷川卯太郎を知る。卯太郎の写真が菜食の人気料理家、橋本和夫に酷似していたことで、寺泊は二人の血縁を疑い、橋本に取材を申し込む。菜食の料理家として人気を博す橋本のルーツは、食事療法を推進していた医師、卯太郎にあると考えたのだ。橋本はそれを聞いて否定した。実は橋本は偽名で、自分は長谷川卯太郎本人だと言う。「長谷川卯太郎は私です。今年で122歳になる」公式HPより

セットがとてもきれいでした。
橋本和夫と五味沢恵のアトリエキッチン。
作業用の台が2つ、流しもあるし、壁の棚には、たくさん薬草などが入った瓶が並んでいて、
けっこうカラフルで素敵だった。

話は、いきなりテレビ番組の撮影シーンから始まる。「3秒クッキング」という番組で、タレントの二階堂桜(澤田さん)が司会で、橋本和夫(浜田さん)と五味沢恵(瀧内公美さん)の
アトリエキッチンでの収録。二人は菜食料理家である。
この日の料理は牛蒡のバルサミコ炒め、豆腐・長葱・人参と発芽玄米の混ぜご飯。実際に舞台上で料理。料理は五味沢が行い、試食も五味沢と二階堂が。
撮影が終了し、二階堂、番組スタッフの(しんぺーさん、盛さん、大窪さん)とジャーナリストの寺泊(安井さん)が登場。
そして少し話をしたあと、番組関係者は帰っていく。寺泊だけが残る。

寺泊の妻である優子(豊田エリーさん)が登場。彼女は橋本のアトリエで菜食料理の勉強をしている。彼女のつてで、寺泊は橋本取材に来た。
寺泊は健康には気を使っていないが、薬害などの取材から健康療法には興味があり、橋本を取材したいということだったが、
実は寺泊はALSを発病しており、そのことを気に病んだ妻の優子があれこれ調べ、橋本の食事療法を勉強しているのだった。
しかし、橋本は食事療法は信じておらず、寺泊とは意見が食い違う。結果、今日のところは取材をあきらめて帰ろうとするが、
橋本が、寺泊の病気のことから、彼の時間があまりないと思って、取材を受けようとする。

寺泊が橋本に興味を持ったのは、戦前に長谷川卯太郎という食事療法を行っていた人がいて、彼が書籍に書いた方法で、戦後飢饉で苦しむ人たちを
救ったという事実があった。長谷川卯太郎の食事療法と、今、橋本が行っているものがとても似ていて、また容姿もそっくりなことから、
寺泊は、橋本が長谷川の孫ではないかと思ったのだった。
その質問に、橋本は、自分は長谷川の孫ではなく、長谷川卯太郎自身だ。今、自分は122歳であると答える。寺泊は全く信じなかった。

そこから、橋本の過去が語られる・・・現在の二人はそのままに、過去のエピソードが演じられる形

長谷川卯太郎(大久保祥太郎さんが演じる)は満州に兵隊として来ていた。が、何も食べることもできず5日間逃げていた時に、日本人である時枝(森下さん)に出会う。
時枝は空腹の長谷川に、おかゆを与える。長谷川は1杯では我慢できずに、時枝が止めるのもきかず、たくさん食べ、戻してしまう。
時枝は5日も食べていないのだから、だんだんと食事を適量に戻す必要があると諭す。時枝はそれだけ食べればすべての栄養が取れる「完全食」を探して満州にいるらしい。

日本に戻った長谷川は、そのときの経験から食事療法に興味を持つ。北海道や東北が大飢饉であったとき、長谷川の食事療法で、人々を飢饉の飢えから救うことができた。
日本でまた時枝と出会ったが、時枝は「完全食」を探すことはあきらめ、今はある1種類のものだけ食べて、自分の体をそれに適応させるという実験をしていた。
しばらくして、秩父でくらす時枝に会いにいった長谷川は、時枝が水以外、何も食べない状態であることに驚いた。時枝は何も食べなくても人間は生きていけると
いう。体が変わっていくのだと。しかし、時枝はやせ細って声も出ない状態になっていた。

太平洋戦争後、長谷川は食事療法に関する書籍を出した。それがとても売れた。
長谷川は時枝が言っていた「完全食」を探していた。人間に必要なすべての栄養素を含む完全食を考えているうちに、人の血液が完全食ではないかと考えるようになり、
実際に血液を飲むようになった。

長谷川は医師として病院に勤務していたが、いつもマスクをしてサングラスをかけていた。先輩医師の糸魚川(しんぺーさん)は、その態度はよくないと、なぜ
そういう格好をしているのかと尋ねる。
そこで、長谷川は初めて、糸魚川に自分が「飲血」をしだしてから加齢が止まっているという話をした。糸魚川は、そのことが研究につながるかもと思い
長谷川に血を提供するようになる。が、年を取らない、どんどん若くなるため、同じところにはいられない状況になり、
長谷川は橋本和夫という偽名を使い、病院を転々とするようになった

「飲血」によって若さを保つことは、長谷川の妻のトミ(瀧内公美さん)も興味を持ち、彼女も「飲血」するようになった。
若々しくなったトミは、友達と会うことはできなくなり、しかし、遊びに行きたい欲求も出てきたが、日の光をあびると、体に不調をきたすため、夜に出歩くようになった。
そしてある日、肉料理などを食べ、酒を飲み、帰宅。血液以外を受け付けない体となっていたため、体を壊し、急速に高齢化して亡くなってしまった。
また、糸魚川も高齢化し、亡くなってしまった。

糸魚川の病院は孫の糸魚川弘明(盛さん)が継ぎ、長谷川の状況も知っていたので、「飲血」用の血液は提供してくれていた。しかし、だんだんと血液も手に入りにくくなり、
長谷川は裏社会から血液を調達するようになっていた。そのためヤクザに捕まり、ひどい目にあわされそうになったが、長谷川の事情を面白がり、仲間にしてもらった。
とくに若手のチンピラ(大窪さん)とは馬が合い、ボウリングのプロテストを受けたりと一緒に行動もしていた。

糸魚川弘明が妻(澤田さん)と一緒に訪ねてきた。妻も学者で長谷川の状況を知っていた。しばらくは弘明から血液をもらい、長谷川は毎日を過ごしていた。
ある日、弘明からもらった血液の味が違う、とてもおいしいと感じた長谷川は、誰の血液かを知りたくなる。弘明が教えてくれなかったので、長谷川は病院に忍び込み
カルテを見て、誰の血液かを特定する。
そしてその血液の女性、五味沢と会った長谷川は、彼女がベジタリアンだということを知る。ベジタリアンの血液がとてもおいしいと分かった長谷川は
彼女の血液を飲みたいと思い、「ベジタリアンの人の輸血でないと受け付けない人がいる」と五味沢をだまし、弘明の病院で採血をする。が、その途中飲みたい欲求に
かられて、採血中に飲んでしまう。それを五味沢に見られてしまう。

その後五味沢に、正直に自分のことを話した長谷川。ベジタリアンの血が美味しいので、ずっとベジタリアンの血を飲みたいと思っているとも話す。
五味沢も長谷川の食事療法に興味をもち、二人は一緒に暮らして、アトリエキッチンを開いているのだった。
ベジタリアンの血を飲むことで、長谷川の体も改善していき、日光にもあたることができるようになったので、二人で旅行にも出かけられるようになった。

久しぶりに弘明と佐和子の夫婦が、長谷川を訪ねてくる。二人も「飲血」を始めたとのこと。
それに、非常に抵抗した長谷川。自分の「飲血」によって、何か研究成果は出たのかと言うが何も出ていない。と悩みだす。
「飲血」している以上、死ぬこともできない・・・
そこに時枝が現れる。死んでしまったはずではと思うが、「自分が見えるということは、お前も人間離れしてきたな」と言われる。
「飲血」の意味を考え出した長谷川は、糸魚川夫婦を花見に連れ出そうと考える。

寺泊に、自分の身に起きている今までのことをすべて話したという長谷川。
寺泊はすべてを信じることができない。
長谷川は去っていく。冷蔵庫をそっと開ける寺泊。
そこに優子がやってくる。
そして幕


正直、、、「飲血」って聞いたときに、
気持ち悪い~って思いました。なんだろう、全身が拒否した感じでしたね、考えられないことだし・・・
でも、話の内容は、ありそうでありえない、不思議な話で。。。

長谷川卯太郎のできごとも、ホントにありうるんじゃないかと思えるような話で。。。
芝居に引き込まれている自分がいました。
アンチエイジングって人類の課題だし、、、ホントに「飲血」したら、そうなるんだろうか?
まあ、「飲血」でなくても、血液の成分を何かサプリにしてとか、、、ありそうですよね~

でも、老けていかない。。。見た目が若くなっていくっていうのは、孤独なんだなと。
長谷川の妻が壊れてしまったように、友達にも会えないし、周りにもわからないように、家の中でひっそりと
生きて行かなくてはいけない。。。だったら、若返ったってしかたないじゃんって思っちゃう。
若くなっても、かえって苦しく寂しくなるんだったら。。。意味ないですよね~
なんて、いろいろと考えさせられました。

最後、長谷川は糸魚川夫妻と一緒に、花見をして、命を絶とうとするんですよね。
このままずっと生き続けてもと。。。

そして寺泊は最後、冷蔵庫を開けて。。。ストックしてあった血液をみたんだろうか?
そこは語られることはなかったけど、でも、寺泊はALSで、寿命があと少しだとわかっていても
長谷川のように「飲血」することはないんだろうな~。


最初にも書いたけど、セットがホントに素敵で。
イキウメの芝居って、あまりセットにこだわらずシンプルという感じだったんだけど(今までみたものは)
これは、いろんな色があってカラフルで。スタイリッシュで、よかったです。

そうそれと、最初の「3秒クッキング」は舞台上で、本当に料理するんですよ。
すごくいい匂いが客席まで、しっかり下りてきて、食欲をそそりました。
とくにゴボウをごま油で炒めるときなんて・・・
レシピ作ってみようかなと真剣に思ってます(笑い)

 

キャストの感想

長谷川卯太郎の浜田信也さん
彼の声が私は好きなんですよね~
よどみなく自分の出来事を話す感じが、達観した感じでよかったです。
「飲血」なんてある意味狂った人ですけど。。。
五味沢の血を、採血しているときに、我慢できずに飲んでしまうところは、狂った人でした。
そう、それと「吸血鬼」」と言われるたびに「飲血者」と言い直すのも、面白かったです。

寺泊の安井さん
今回は、ちょいちょい、長谷川に突っ込みを入れる、コメディ系のポジションで
なかなか安井さんにぴったり(ツイッターフォローしてるんで。。。)
素の安井さんに近いんじゃないかと。

五味沢と長谷川の妻の瀧内公美さん
五味沢の淡々とした感じもよかったけど、
長谷川の妻の壊れていく感じも私は好きでした。人間味あふれていて。

寺泊の妻の豊田エリーさん
相変わらずカワイイです。。
そして夫のことが心配で大好きでって愛があふれててよかった。
ちょうど、千秋楽の日には、本当の御主人の柳楽優弥さんも見にいらしてたんで、余計そう思っちゃった。

二階堂桜と糸魚川の妻の澤田育子さん
この芝居の最初の発声者が澤田さんだったんだけど。。。
いや~テンションが高くて(good morning N°5ばり)インパクトがありすぎで。。。
イキウメの空気感とあまりに違って、焦ってしまった。
でも、糸魚川の妻の方は、とてもよかったです。

時枝の森下さん
森下さんのこの感じ好きなんですよね。どこか仙人みたいで。
でも、こういう人いそう。。。

他のキャストの皆さんも、すごく素晴らしかったです。


やっぱり「イキウメ」の芝居は大好きです。
来年も公演やってくれますよね~楽しみに待っていようっと。

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「住所まちがい」見てきました。

2022-10-11 01:57:26 | お芝居

りゅーとぴあ×世田谷パブリックシアター 「住所まちがい」 世田谷パブリックシアター 2022.09.29 19:00~

仲村トオル、田中哲司、渡辺いっけいさんの共演なんて、すごいな~行きたいな~と
思ってて、ぼーっとしてたら、チケットの抽選とか終わってて。。。
2階だけど最前列を何とかゲット。それもアフタートークのある公演をとることができてよかった。

イタリアの劇作家、ルイージ・ルナーリの代表作だそうで、「Three on the seesaw (シーソーの上の3人)」がもともとのタイトル。
それを演出の白井さんが「住所まちがい」というタイトルにして上演だそうです。


ストーリーは、
「社長、大尉、教授の3名が、それぞれの理由で――社長は女性との密会のため、大尉はビジネスのため、教授は自身の最新出版書のゲラチェックのため――同じ場所に 居合わせる。3人が鉢合わせたこの場所はホテルなのか、事務所なのか、それとも出版社なのか。最初は互いに自分が正しいと信じて いたが、実はそうではないことがわかってくる――住所は3人それぞれにとって「正しい」住所だったということに。
奇妙な状況下、突然、大気汚染を告げる警報ベルが鳴り、3人とも外に出られなくなってしまう 。3人は一緒に一晩を過ごすことに なるが、徐々に恐ろしい疑念が頭をもたげてくる。もしかしたら……。
3人の会話はユーモアに富み、生と死、運命、宿命、自由な意志、神の存在、無神論等の話題がゴシップのように語られていく。すると突然、掃除婦らしき謎の女性が部屋に入ってきて曖昧なことばかり語り始める。3人の疑念はさらに強まっていく……。」

「本邦初演の『住所まちがい』では、上記ストーリーを踏襲しながら、原作者の許諾を得て、舞台を日本に置き換えました。社長(仲村トオル)、警部(渡辺いっけい)、教授(田中哲司)の3名が同じ部屋に鉢合わせるところから、物語が始まります。極限状態で展開される会話の妙による上質な喜劇をお楽しみください。」
(公式HPより)


最初に登場したのは社長(トオルさん)客席から現れ、その部屋に・・・女性との密会が目的で、ここゲストハウスに。
次は元警部(いっけいさん)商談で来たらしい。
お互い同じところに来たのに、住所も違うし、ゲストハウスなのか、事務所なのかも違う。
最後に現れたのは、大学教授(哲司さん)。彼もまた、違う住所だし、自分の出版する本のゲラチェックに出版社に来たという。

一度部屋を出て、通りの名前を確かめて戻ってきても。。
3人とも、住所はそれぞれ正しい・・・通りの名前とかになってる

3人とも、おかしいと思いながらも自分の主張をしたり、話し合いをするが。。。ますます、混乱してくる。
さらには、自分が登場したドア以外は開けることができないとか。。。部屋にある冷蔵庫は、開ける人が欲しいと思うものが入っているとか
(ホットココアまで入ってる冷蔵庫って(笑い))

突然大気汚染を告げる警報が鳴り、3人は朝まで、外に出ることができなくなる。
この状況に三者三様の対応が。。。初対面の3人なのに、会話は途切れず、現状に対して各自の意見を討論したり、、、
元警部のいっけいさんは、足湯につかるとか、、けっこうリラックス状況だし。
社長のトオルさんは、一番イライラしてて。。。教授の哲司さんは状況を整理し説明しようとする。

すると、、突然床から、掃除のおばさんが現れる。いったい何者なのか?神の使い?
朝までに終わらせなければいけないと、3人に掃除を手伝わせ、最後は着替えてくると、、、綺麗なワンピースを着て見違えったように若返り、、、彼女の前で懺悔する3人。

そして、朝になる、警報も解け、3人は出ていく・・・
が、引き返し、各自お互い再度名乗りあい、また出ていく・・・


部屋に最初入ってきたときに、自己紹介した名前と。。。最後の名前が違うのはなぜ?
最初はトオルさんは渡辺といい、いっけいさんは田中、そして哲司さんは仲村というが、、
最後は、自分の名字と同じ名字を言うのは。。。。
結局?みんな他人を演じてただけ?なんて、思ってしまったのは、考えすぎかな~

というわけで、見ている方も、同じ場所が違う住所?え?って
狐につままれたような感じだったけど、
3人が自分が正しいと主張する話術に圧倒され。。。いろいろ面白いこともあったし。。。
たくさん笑わせてもらいました。
結局。。。。ここは何だったんでしょうね?


キャストの感想は。。。
もう一人一人というより、3人の住所間違いで来た面々。
出ずっぱりだし、しゃべりっぱなしだし。。。さらに、セリフはすごく長いし。。。
お疲れさまでした~としか、いいようなかったです。
三者三様、キャラもたってるし、さすが芸達者の3人でした。
トオルさんは、ずっと不安がってて、社長なのに、どんと構えてなくて。。。
いっけいさんは、逆に超マイペース。足湯に浸かってみたり、つまらない話をしてみたり。。。
そして哲司さんは、ちょっとシニカルというか、さすが教授だけあって論理的。その割にちょっと天然。
まあ、ちゃんと翌朝出られてよかったね。。。

そして、お待たせしましたで出てきた、朝海さん。
いやあ、謎の女性でしたね。いったい。。。。彼女はなに?
掃除婦のときは、あんなになまってるのに、着替えたあとはセレブ女性?
すごく謎な女性を魅力的に演じておられました・・・

イタリアの話を、日本に置き換えて、こんなに面白くしてくれた白井さん。。。すごいです。


この日はアフタートークがあり、
4人の出演者が登壇。司会は演出の白井さんでした。

男性陣はとにかく、セリフが多くて大変だったと言ってました。
自分の役以外どの役がやりたいか?には、皆さん、哲司さんの役は、セリフ量が多すぎて嫌だと言ってたのが
おかしかった。

面白かったのが、セリフの覚え方
トオルさんは、ボイスレコーダーを使うのと、あとは書く
いっけいさんは、カラオケボックスで覚える、大体覚えてあとは稽古場でだそうです
哲司さんは、散歩して覚えるそうで、レインボーブリッジを何往復もしたとか
朝海さんは声に出して覚えるということです。

あと、自分のターニングポイントは?
いっけいさんは、三谷さんの「ショーマストゴーオン」の芝居を昔見た時
朝海さんは、宝塚時代にこまつ座の芝居をみたとき
トオルさんは。。。1985年と1994年だそうで。。。
(いっけいさんがWikiで調べてくださいって言ってた。1985年はデビューだと思うけど、1994年?結婚?)

哲司さんは疲れているのか天然なのか、全然人の話を聞いていないのがおかしかった。


アフタートークも含めて、すごい満足したお芝居でした。

 

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「阿修羅のごとく」見てきました

2022-10-06 06:42:16 | お芝居

モチロンプロデュース 「阿修羅のごとく」 シアタートラム 2022.09.14 13:00~

向田邦子さんの「阿修羅のごとく」の舞台化。キョンキョン主催のモチロンプロデュース。
これはみないと。。。。
と、チケットゲット。
センターステージになっていて、周りを客席が囲むスタイル。トラムは小さい劇場なので、横方向は2列ずつしかない。。。
私は、2列のうちの前列で、さらに端っこの席だったから、ホントにキャストがすぐ目の前。。。
ドキドキしちゃいました


話の内容

「とある日、三女・滝子(安藤)の、話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。
数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。
四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。
そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。
長女・綱子(小泉)は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子(小林)は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、
三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子(夏帆)はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。
ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく・・・」
(公式より)


ドラマを約2時間の舞台に、そしてキャスト6人で。。。どう描くんだろう?
でも「阿修羅のごとく」のドラマは見てなかった。。。1979年だったんですね。。。まだ、ドラマにはまる前ですからねえ。見てないです。
なので、どこをどう端折ったりしてるのかは、わからないんですが。

簡単なあらすじは
四姉妹の三女滝子(安藤玉恵さん)が、話があると連絡し、次女巻子(小林聡美さん)の家に四姉妹が集まる。
滝子は、父親が愛人らしき女性といるところを目撃し、興信所に父を調査してもらったのだった。どうやら、愛人にはこどももいるらしい。
さて、どうするか!だが、4人の考え方の違いや、今の生き方が違うので、なかなかまとまらない。(会話がホントに女の会話だった。。。)
結局決まったのは、母親には知らせないことにするだった。
さらに、調査してもらった結果、子供は父親の子ではないことがわかり、姉妹は安心する。

四姉妹もそれぞれ、問題を抱えていた。
長女の綱子(小泉今日子さん)は、生け花の師匠で、ダンナを亡くした後、妻子ある男性と不倫状態。
三女の滝子は、図書館司書でくそ真面目な性格。三十路間近なのに、男っ気がない。
四女の咲子(夏帆さん)は、新人王をめざしているボクサーの彼(岩井秀人さん)との先が見えない生活に振り回されていた。
次女の巻子も平凡な主婦だが、会社員の夫に女性の影を疑っている。

数か月後、ある日の朝刊の投書欄に、「老いた父に愛人がいることがわかり、母が不憫。波風を立てない方がいいのか」と、三姉妹の主婦からの投書がのり、
それを読んだ姉妹は次女の巻子が書いたのでは?と疑いを向ける。
しかし、4姉妹はそれぞれやはり問題を抱えていて、母親の様子を気にかけながらも、自分の生活に忙しかった
長女の綱子は、不倫関係にある男性の妻(小林聡美さん二役)に乗り込まれ、修羅場に。
三女の滝子は、調査を頼んだ興信所の職員(岩井さん)といい関係になる。
そして、四女の咲子は、彼が減量しているからと一緒にがんばってきたのに、その彼が浮気をし、ラーメンも食べてると知って怒り狂う。
さらには、次女巻子の夫(山崎一さん)も出張といいつつ、浮気をしていることに気づく。

姉妹の母親は、父親の浮気に気づいていた。もしかすると新聞の投書は母親がしたのでは?と思う姉妹・・・
その母親は、父親の浮気相手の家の近くに、
そしてそこで倒れてしまう。そのまま病院に運ばれる
集まる四姉妹と、次女の夫。姉妹は、父親を探すが。。どこにもいない・・
ようやく表れた父親。実は愛人が結婚することになって・・・落ち込んでいたようだった

場面は変わって母親のお葬式に。
姉妹と次女の夫。そして三女と付き合っている興信所の職員が喪服で並んだところで、、、幕。

 

芸達者なキャスト6人の化学反応というか、2時間があっという間の舞台でした。とっても良かった、貴重なものを見れました。
みなさん、何役がやってたし。
そしてテンポがとてもよかったです。
で、肝心の父親は姿を見せず・・・母親も倒れるときだけしか出てこない。
でも、キャストのお芝居でそこにいるかのようでした。なかなか斬新。

舞台セットもなかなかよかった。
黒子さんが、開演と同時に、机とか椅子とか箱とかを運び込み。。。
それがシーンごとに組み替えられたり、別の小道具と組み合わせて違う使い方をしたりと、、、
小さい空間で、さらに限られたものと人なのに、芝居をいろいろ大きくに見せてました。
あと、懐かしの黒電話が生きてましたね~新聞も。

 

キャストの感想。

今回一番すごいなと思ったのは
四女の彼のボクサーと、興信所職員を演じていた岩井秀人さん

岩井さんといえば、「ハイバイ」の主催、「いきなり本読み」の主催という、、、プロデュース系でしか
見ていなかったんですが。。。
すばらしかったです。早替えまであって。。。
ボクサーもだし、興信所職員もそうだし。。。うだつがあがらないというか、情けないというか、そういう役がすごく似合ってた。
情けない点は同じですが、キャラが全然違う役の演じ分けさすがでした。
やっぱり演出されてる方っていうのは、芝居も上手なんですね~

それと、もう一人の男性キャスト、次女のダンナを演じてた山崎一さん
こういうダンナさんいるよね~四姉妹にというか、自分の奥さんの次女巻子に
なんだかんだといつも翻弄されてるダンナさん。
でも、影で浮気もしてるという、なかなかちゃっかりな感じで、
昭和の亭主って感じが、すごくよく出てました。
あと、長女の愛人役も演じてましたが、こちらは本妻に乗り込まれて、別れさせられる情けない役。
別人の演じ分けって難しそうですが。。。さすがでした。


さて、四姉妹です。。。
長女綱子の小泉今日子さん
キョンキョンの演技のすごさは、何度も見てわかってるんだけど、
今回もさすがだな~ってつくづく思いました。
それと、、、顔がホントに小さい・・・
長女ってもっと世話焼きとかになるのかと思いきや、意外に自由に生きている
綱子さん…(その分、次女が長女みたいな感じですけど)
キョンキョンが演じると、何がきても動じない強い長女という感じでした。


次女巻子の小林聡美さん
普通の専業主婦という感じをよく出してらして、、あ~こういう人いる!って感じでした。
すごくナチュラルで、演じてる感がないのもすごいな~と思いました。
四姉妹の中心にいる、しっかりものの次女でしたね。
それと、長女の浮気相手の奥さんも演じてましたが、巻子とは全然違うキャラで、
是もまたお見事でした。


三女滝子の安藤玉恵さん
さすがの安藤玉恵さんでした。。。たぶん、舞台で拝見するのは初めてだと思うんですが、
(WOWOWの舞台の映像では何回か見ましたが・・・)
今回一番見たかった役者さんです。
滑舌も声もいいし、あとはお客さんを芝居に引き込むのに長けていて、さすがだなあ~と。
二役で咲子の彼のボクサーと寝る娼婦の役もやってたけど、、超真面目な滝子とのギャップが
すごくて。。。
四姉妹の中では、一番インパクトが強かったです。


四女咲子の夏帆さん
末っ子キャラ全開の咲子でした。
売れないボクサーに自分の夢までかけてしまうような女の子!
彼が浮気をしても、それすら許しちゃう。。
彼にしてみれば、かなりうっとうしい女なんだろうな。
夏帆ちゃんもホントに上手いな~とつくづく感じました。


ということで、キャストが本当に素晴らしく、
そして木野花さんの演出も、テンポよくて、見ごたえのある芝居でした。

 

 

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NODA MAP第25回公演「『Q』: A Night At The Kabuki 」見てきました

2022-09-19 10:30:08 | お芝居

NODA MAP第25回公演「『Q』: A Night At The Kabuki 」 東京芸術劇場プレイハウス 2022.09.08 18:00~

NODA・MAP Qの再演&ワールドツアー。これはまた見に行こう!と、
なんとかチケットゲットしました!!

3年前の公演も見てます。 感想はこちら

https://blog.goo.ne.jp/molulun/e/a81afc3f7b55d49d3bbfc1bbb0a201ee

 

野田さんの舞台にしては、内容がわかりやすくて、すごく見やすかったので、
あらすじはわかっていましたが。。。やっぱり今回も感動でした。
今の世の中に合わせて変えてきた部分もあったし。。。
あと、少し短くなりましたよね。
2幕のシベリアのあたりとか、特にそう感じました。

あと、、、QUEENの音楽がすごく耳に残りました。
前回は、話を追うのに夢中で、あまり音楽の印象が薄かったのかも。
今回は、効果的にすごく入ってきて、ちょっと感動的でした。

話の内容は、前回と基本的に同じです。


「12世紀の日本、激しく対立する源氏と平家。その戦下、たった5日間――432,000秒の恋に身を焦がす若き瑯壬生と愁里愛。すれ違って死を迎えるはずの2人が、もしも生きていたら・・・。
人間の愛、憎悪、友情、裏切り、予言、そして運命の翻弄、時代の悲哀・・・QUEENの名曲が彩る幾つものファクターが複雑に交錯し、スリリングな展開を見せる。圧倒的な美しさと力強さ、哀しみ、そして予想だにしない結末と未体験の感動。」(エンタステージより)


舞台には、じゅりえ。そこに手紙が届く。でも、その手紙には何も書いてなく真っ白。

じゅりえが過去に戻ると、、、(じゅりえとろうみおも過去の二人に)
世の中は源平の世。戦いのさなか、クリスマスだけは休戦。
じゅりえは、平家のクリスマスパーティにこっそり潜入。そこでろうみおとであい、二人は恋に落ちる。
許されない恋だが、二人は結婚式をあげる。

しかし、戦いの中、ろうみおは親友の敵討ちで、源義仲を殺してしまう。
それによって、都を追われて吉野に逃げるろうみお。

ろうみおを追おうとするが、それはできず、死んだことすることに。薬をのみ死んだふりをじゅりえ。
じゅりえが死んだことを聞き、都にもどって死んでしまったじゅりえを見つけ、毒を飲んで自分も死ぬろうみお
目が覚めたじゅりえは死んでいるろうみおを見つけ、剣で自分を突いて死ぬ。

しかし、、二人とも死んでいなく、毒を飲んだのは「それからの(今の)ろうみお」、剣でついたのは「それからの(今の)じゅりえ」
2人の死を悲しみ、清盛は戦争を終わらせる。

二人は目覚めたあと、生きていることは秘密なので、お互い生きていることは知らない。
ろうみおは平家の名を捨て、線上に行く。

じゅりえは、兄の頼朝から北条義時と結婚するようにと言われたが、断り尼寺に行く。

尼寺は野戦病院だった。
病院に目が見えなくなったろうみおが来る。
頼朝はろうみおが生きていて野戦病院に行ったことをしり、ろうみおを探すことに。
ろうみおの顔をしっているじゅりえに見つけるよう命令する。

じゅりえはろうみおに気づくが、ろうみおだとわかると殺されてしまうので、言うことはできない。
ろうみおも手の感触でじゅりえと気づくが、言うことができない。

兵士たちは、しべり野に送られ、極寒の地で重労働をさせられる。
頼朝が亡くなったことで、恩赦となり、兵士たちは都に戻ることができるが、
名をすてろうみおが戻れない。それで、ろうみおは凡太郎にじゅりえへの手紙を託すことに。
検閲があるので、手紙は白紙にし、内容は凡太郎に暗記させる。
しかし。。。凡太郎は都に戻っても、手紙のことを忘れてしまい、30年後にようやくじゅりえに届けた。
ろうみおはその間になくなってしまい。。。
じゅりえは、その手紙の内容を胸に涙を流す


前回の公演から3年後とはいえ、このキャストをまた全員同じでそろえられたのは
奇跡ですよね~みんな御多忙な方ばかりなのに。。。

今のじゅりえとろうみおと、源平の時のじゅりえとろうみおが入れ替わったり、一緒にいたり

前の時もそうでしたが、そこが自然でだけど意味があって、ステキでした(語彙がなくて。。。。悲しい)


キャストの感想

今のじゅりあの松たか子さん
ホントに上手いですよね~
パワーがすごかった。前のときよりも、さらにパワーアップしてました。
本当に声が素敵で、、、どの舞台でも透き通るような声に惚れちゃいます。
ラストシーンのじゅりあの涙には、、、やられちゃいました。


今のろうみおの上川さん
前回の衣装とかメイクとかどうだったっけ?
今回のろうみおは、なんか落ちぶれた感がすごくて。。。
でも、時代劇も似合いますよね~


じゅりあの広瀬すずちゃん
相変わらず、舞台向きのすごく通る声。
堂々としてました。すごく大人になった感じがしたけど、。。
前回から3年しかたってないんだよね?


ろうみおの志尊くん
ちょっと声がかすれてたけど、、、
美しいお顔でしたよ。
生き生きと楽しそうに演じてました。


義仲や頼朝のさとしさん
風船を背負って出てくる演出って3年前もあったっけ?
いやあ今回の風船をたくさん背負ってくるのは、背も高いさとしさんだから、めっちゃ存在感ありました。
それと、出番も多かった気がする。。。


清盛などの竹中さん
竹中さん、今回もボケがなく普通の竹中さんだった。
でも、存在感が抜群でした。貫禄もあってさすがでした。

 

やっぱり、源平合戦の平家と源氏の敵同士を、ロミオとジュリエットになぞらえて。。。というストーリーはさすがで。
そこに名を捨てることの意味なども織り交ぜての深い話にすることは、、、NODA・MAPならではの
二重三重にめぐらされたもって行き方で、、、とても面白かった。
前回見ているのに、また新鮮な気持ちで感動しました。

ことばあそびもさらに進化。。。というか、今のご時世に合わせたりね
乳母→ウーバー(イーツ)みたいなね。

そしてやっぱりSNSの匿名アカウントの問題は、今現在も問題になっていることを提起。
匿名で何でもできてしまう世の中だから、、、
匿名で世の中を動かすことだってできる。ウクライナとロシアの戦争だってSNSが重要になっている。
そんなことを考えさせられました。


この舞台、このあとロンドンなどで上演されるとのこと。ワールドツアーですね。
QUEENの楽曲、、、ロンドンでは大喝采でしょうね。

 


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パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」 見てきました

2022-09-12 01:25:34 | お芝居

パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW」 PARCO劇場 2022.08.19 13:00~&08.28 13:00~

三谷さんの作品で、再再演。そして岡山天音くんや戸塚純貴くんらの若手俳優さん出演。
これは見に行こう!とチケットゲットしていってきました。

行く前に確認したら、
もともとは成志さんが三谷さんにホラーを書いてほしいと頼んで、この芝居ができたと。。。
でそのときは、成志さんや古田さん、西村さんらが出演。
その後の再演では、堺雅人、佐々木蔵之介、橋本じゅん、河原雅彦、伊藤俊人ってすごいメンツですよね~見たかったな~

今回は河原さんが演出。。。これも楽しみでした、

ちなみに今回のキャストは
島:岡山天音くん(前は堺雅人さん)
坂東:平埜生成くん(前は佐々木蔵之介さん)
丹下:戸塚純貴くん(前は橋本じゅんさん)
佐竹:塩野瑛久くん(前は河原雅彦さん)
野田:尾上寛之くん(前は伊藤俊人さん)


話の内容は・・・
「全国を旅して暮らす、陽気な五人の男たち。
みんな揃って歌好きで、何故だか全員、夜行性。趣味は襲撃、献血カー。
苦手なものは、十字架で、大好きなのは―チュウチュウチュウ!?
 
本作は、1992年、サードステージのプロデュース公演として初めて上演された伝説の舞台。
2001年にはパルコ&サードステージ提携プロデュースとしてPARCO劇場にてキャストを一新し、
池田成志の演出で上演された、三谷幸喜作、異色のホラー・コメディです。

楽しく旅する5人組の吸血鬼。うっそうとした森に囲まれたさびれた山間の駅にたどり着く。
駅には駅長と、電車を待つ女性が一人・・・。」(公式より)

 

舞台は、田舎の駅舎。。。ワンシチュエーション。
電車を待つ旅支度の女性が一人。
駅員とは顔見知りのようで、ひとことふたこと会話。
本部からの電話で、電車はトラブルで遅れているよう。。。

そこに現れたのが、5人の男たち。
車をぶつけてしまい、電車での移動になったようだ。
5人はしりとり歌合戦をしながら楽しそう。。。
ひとりでいた女性(香)も仲間に入れて、わいわいと楽しそうに・・・

しかし、血を欲するようになり、、、様子がおかしくなってくると。。。
香に5人が吸血鬼だということを知られてしまう。
そして、5人は、彼女の血を吸って仲間にしてしまうか、もしくは殺してしまうかを相談する。
最終的には仲間にすることにするが、誰が彼女の血を吸うかもめて。。。
結局じゃんけんで、佐竹が吸うことに。
が、、、いざというと邪魔が入って(駅員がきたりね)なかなかうまくいかない。
すると、島が香のところに現れ、彼女を逃がそうとする。。。
が。。。これも上手くいかないと。。。島は香の首にマジックで跡をつけ
香の血を吸ったことにする。
香も吸血鬼になったということで、みんなで血で乾杯をしたりするが。。。。

香が島に、なぜ逃がそうとしてくれたのかと聞くと
島は実は吸血鬼でなかった。みんな誰かが血を吸ったと思って、実際吸われてなかった。
でも、他の4人と一緒にいたくて、吸血鬼のフリをしていたのだった。
島が香の血を吸っていなくて、二人とも吸血鬼でないということが、野田に知られてしまう。
野田がみんなに話すというので、島ともめているときに、
神水の池に野田が落ちてしまう。。。。。すると野田は溶けてしまう・・・

ここで休憩

二幕は、野田が池に落ちるところから、、、、
野田がいないことに気づいたみんなは、野田を探し始めるが、池から野田の服が見つかり
野田が溶けてしまったことに気づく。
犯人は昼間襲った献血カーの運転手ではとなり、みんな探し始める。

その間にも島は香に逃げるように勧め、香は公衆電話でカレに迎えに来てもらうよう連絡する。
舞台上、駅員さんも含めて、みんな行ったり来たり、出たり入ったり。

血が飲みたくて仕方ない丹下。だが、なんでみんなは大丈夫なのかという話になり
実は佐竹部長と坂東はお互いの血を飲み合ってるらしいとわかる。
それなら、僕も香の血を吸おうとして。。。。マジックで書いた歯の跡が消えかけているのに気づく。
気づかれた二人と争いになり、、、頭を香に殴られて気を失った丹下をそのまま神水の中に。。。

死んだと思った丹下は半分溶けた状態で池から出てきて、みんな驚く
駅員に見られるとまずいので、佐竹と坂東が木箱の中に入れてしまう。

香がはずしたときに、駅員が香に事件があったことを何気なく話す。

ところで、、、佐竹と坂東は香は吸血鬼になってはいないのではと怪しんでいた。
そこで二人で相談するために奥へ行く。

やってきた香。一人だけだとわかると、ナイフで木箱の中の丹下をめった刺しにする。

戻ってきた二人はやかんに神水を入れてそれを香に飲ます。。。普通に飲む香。
香が吸血鬼でないことがばれてしまった。そこに来た島もやかんの水を。。。
島も吸血鬼でないことがばれ、驚く佐竹と坂東。

島につらかったろうと優しく声をかける佐竹だが、坂東は野田と丹下を殺したのは
島だと知って怒る。
が、佐竹はいつまでもこうやって暮らしてるわけにはいかないから、
いっそ島に殺してもらおうと、坂東を壁に押し付け、二人を一気に十字架の杭で
殺すよう島に頼む。が、、、二人を殺すには力がたりなくて。。。

戻ってきた駅員さんに、香の事件のことを聞く島
彼女の部屋で彼と元カノが殺されてて、彼の首がなかったと・・・
その事件のあと、毎日夕方、ここの駅にきていると。。。
彼が迎えにくるというのは嘘で。。公衆電話は貯金箱だと。
混乱する島

じゃあ、香のボストンバックの中身は?
布に包まれた男の首・・・・・
叫んで首を放り出す島。。。と、その首を拾って大事そうに抱える香

~幕~

ホラーコメディという割には、それほどは怖くなく。。。
けっこう笑ったりして。
最後のとこと、あと途中驚くような大きな音が突然するところが怖かっただけで、
楽しくみてしまいました。
一幕の終わりに、野田が死んでしまって、え~どうなるの?という感じではありましたが。

二幕の最初に、もう一回、野田が死んだところをやるんだけど。。。
テレビドラマでもバラエティでも、CM明けにCM前のところを復習のように流すことが多々あるのと
同じような感じで。。。舞台としてはちょっと斬新でした…(初演のときもそうだったのかな?)

でも。。。吸血鬼として生きていくのは、実際大変ですよね~(ひとごと)
血を吸わないと生きていけない、、、人間の食べる普通の食べ物は受け付けない。
そう考えると、島はすごいな。みんなと一緒にいたいからって吸血鬼のふりをしていたって。

 
キャストの感想
吸血鬼5人組
とにかく元気でパワーがある5人。若さの圧がなかなかだった。
しりとり歌合戦とか笑っちゃいますよね~
みんなよく動くし、さけぶし、楽しそうでした。。。
それでいて、5人ともちゃんとキャラがたってて、いいメンバーだなって思いました。

今の旬な役者さんたちを見れてよかった

その中でも
島の岡山天音くん
葛藤をよく表してましたよね~
なんで、あんなに香に逃げるのを勧めるのかと。。
最初は優しい人なのかなと思ったけど、そういう理由があるわけで
それがわかってからは、今までの苦悩とかがよく出てて、さすがの役者さんだと思いました。

あとは
野田の尾上寛之くん
最近よく見る役者さんですが、血液やお金を管理するマネージャーという
ちょっとお堅い真面目な性格がよく出てました。。。

それから紅一点
香の久保田紗友ちゃん
最近テレビで結構見かけて、今、「僕の姉ちゃん」に出てるし、この前は「寂しい丘で狩りをする」
に出てたし・・・舞台もやるんだ~って印象でした。
そのままの感じで、この香を演じてたかな~という感じでした。

駅員の菅原永二さん
ひとりだけ、年代が違うから、いろいろ大変だったんじゃないかな~と。
でも、やっぱり菅原さんが入ることで、舞台が締まった気がします。
飄々としたとぼけた感じだけどね。。。

二回目に見に行ったときは、大千秋楽で、皆さんの挨拶と
演出の河原さん、スタッフの方(お名前聞き取れなかったのですが、初演からのスタッフさんのようです)も
舞台に上がって挨拶されました。
河原さんは客席で見ておられたようで、「呼ぶなと言ったのに」とおっしゃってました。

 


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舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」 見てきました

2022-09-09 01:51:22 | お芝居

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」 赤坂ACTシアター  2022.08.24 18:15~ 
 
行ってきましたが~
ハリーポッターファンの方からすると、私は邪道な観客となるような。。。
というのは、今まで、ハリーポッターは小説も映画も一度も見たことがないのです・・

じゃあ、なんで舞台行くの?ということですが、
松田慎也さんを見たくて。。。なんですね。

ハリーもトリプルキャストで藤原竜也さん、向井理さん、石丸幹二さん
この中からだったら、私の場合、藤原竜也さん一択ですね。
ということで、松田くんと藤原竜也さんの出演の日に行ってまいりました。

ところで、藤原竜也さんって9月までの出演みたいですね。
本当は10月くらいがいいかなと思ったら、藤原竜也さんの出る日がなかったので。

この日の主なキャストは。。。
ハリー・ポッター:藤原竜也
ハーマイオニー・グレンジャー:中別府 葵
ロン・ウィーズリー:竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:松田慎也
ジニー・ポッター:馬渕英里何
アルバス・ポッター:藤田悠
スコーピウス・マルフォイ:斉藤莉生
嘆きのマートル/ポリー・チャップマン:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:宝意紗友莉
組分け帽子/ペイン:木場允視
エイモス・ディゴリー/ダンブルドア/スネイプ:篠原正志
マクゴナガル校長/アンブリッジ:高橋ひとみ

キャスト表が本棚のところに、本の背表紙でおかれているのですが、
これがなかなかかっこよかったです。
こういうのステキですよね。


で、まったくハリーポッターの世界を知らないと、きっと理解することが難しいだろうと、
これまた邪道と言われそうですが、
Wikiであらすじ読みました。で、大体の内容を頭に入れて、、、
ネタバレになるかとも思ったんだけど、この作品の「呪いの子」のあらすじも読みました。
よんでおいてよかった。
まあ、展開が早くて、、、読んでいかなかったら、ホントについていけない状態でした。

話の内容は
「ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、
かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件が

あいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法学校に入学する次男のアルバスは、
英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、
父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くした
ハリーは、父親としてうまくふるまえず、
関係を修復できずにいた。

─ 時空を超えて、過去と現在が不気味に交錯する中、新たな暗い影が忍び寄る。
果たしてハリーとアルバスは、
暗闇による支配を止めることができるのか」

ということで、話のすじは、皆さん知ってると思うので、割愛しちゃいますが。

素晴らしい舞台でした。
まず、セットというか、劇場全体の一体感ですね。
ハリーポッターの世界になってました。
照明やビジョン、それから音楽、群舞。。。
ここまで劇場と一体型だったら、豊洲の回る舞台でもいいんじゃない?とかちょっと思ったりして

お話は親子の関係。。。とざっくり言っちゃいましたが、
ポッター親子、それからマルフォイ親子のお話が根底にあって、
そこに過去の話とかが絡まってきながらの。。。。
アルバスとスコーピウスらの冒険物語。。。

ホントに上にも書いたけど、あらすじ読んでなかったら、なんだかちんぷんかんぷんでしたね。
スピード感が半端なかったです。話のテンポのスピードもそうですが、
魔法を見せるスピード感もなかなかで、あれだけ大勢の人が舞台上にいるのに
動きが速く、なめらかで、、、かっこよかった


「逆転時計」でタイムスリップ。。。。
今や、タイムスリップの話って多々あるけど、こういうはっきりした小道具があると
わかりやすいですよね。。。面白かった

 

キャストの感想ですが

主人公ハリーの藤原竜也さん
息子との距離感をつかめずに悩む父親役。
息子にひどい言葉をなげつけたりして。
自分が早くに親をなくし、叔父叔母に虐待されて育ったから
親がどういうものかわからないんですよね。
そういう葛藤とかを表すのは、やっぱり藤原竜也は上手いです。
クライマックスの叫びは、鳥肌ものでした。

ハーマイオニーの中別府葵さん
初めてみる役者さんですが、存在感がすごくありました。
とてもセリフが聴きやすくて、チャーミングだし、ちょっと注目していきたいな。


アルバスの藤田悠くん
この舞台のある意味主役ともいっていいんだけど
父親へのコンプレックスがあって、闇を抱えているという表情がよかったです。
芝居の中で、だんだん成長していくさまを、うまく見せてたなと思いました


スコーピウスの斉藤莉生くん
彼もとってもよかった。
大活躍でしたね。自分の出自(父親がヴォルデモートなのではとうわさされてる)で
いろいろ言われていることで悩んだり。。。
プロ初舞台とのことだけど、全然そんな風に見えなかったです。生き生きと演じてましたね。


マクゴナガル校長の高橋ひとみさん
舞台で見るのは初めてのような。。
すごいシュッとした校長先生でした。笑顔がよかったです。


そして
ドラコ役の松田くん
すごいよかった!体もさらに大きく見えた。
ちょっと不器用な朴訥とした役なんだけど、そこがぴったりでしたね。
Wキャストがあのバレエの宮尾俊太郎さんなんですよね。知名度が。。。
宮尾さんのドラコは見てないけど、でも松田くんも絶対負けてないと思う。
息子を愛する気持ち、、、とても伝わってきてよかったです。


ハリーポッター初心者の私も、少しはこの世界に浸れたかなあと。
劇場すべてが、この世界観で統一されていて、ハリポッターファンの方にはたまらない空間だと思います。
天邪鬼な私は、、、それでも、原作読もうかなという気持ちにならないのが困ったものですがね。

あ!上演中以外の舞台セットの撮影はよいみたいで、みんなバシャバシャ撮ってたので、私も、、、
こういう試みの舞台に行くのは初めてでしたが、なかなかよいかもです。
開演前と、幕間、それから終演後撮ってみました。

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「世界は笑う」見てきました (ネタバレあり)

2022-09-02 11:40:41 | お芝居

COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022「世界は笑う」 シアターコクーン 2022.08.11 18:30~&08.21 13:00~

この座組で、ケラさんの新作・・・見ないわけにはいかないじゃないか!と、チケット2公演ゲット。
そしたらですね。コロナ感染で、初日から数日中止になり。。。私がとった8/11のソワレが初日となってしまいました。
なんだか、ドキドキの観劇になりました。

そしてなんというか、いろんなことがおきるけど、見終わってホッコリかな~
もちろん、え~?って思うことも起きるけど、でも最後はほっこりとなりました。
上演時間が久々の3時間半越えで、、、う~私大丈夫か?と思ったんですが、
話に引き込まれてあっという間でした。
1幕は2時間以上あったんだけど。。。ほんとに飽きなくて(2回目見たときも)・・・
すごい濃密な時間だったんだなと感動でした。


話の内容は
「舞台は、昭和30年代初頭の東京・新宿。敗戦から10年強の月日が流れ、巷に「もはや戦後ではない」というフレーズが飛び交い、“太陽族”と呼ばれる若者の出現など解放感に活気づく人々の一方で、戦争の傷跡から立ち上がれぬ人間がそこかしこに蠢く…。そんな殺伐と喧騒を背景にKERAが描くのは、笑いに取り憑かれた人々の決して喜劇とは言い切れない人間ドラマ。

戦前から舞台や映画で人気を博しながらも、時代の流れによる世相の変化と自身の衰え、そして若手の台頭に、内心不安を抱えるベテラン喜劇俳優たち。新しい笑いを求めながらもままならぬ若手コメディアンたちなど、混沌とした時代を生きる喜劇人と、彼らを取り巻く人々が、高度経済成長前夜の新宿という街で織りなす、哀しくて可笑しい群像劇」(公式より)


話は、伊藤沙莉ちゃん演じるなでしこが、走ってくるシーンから。誰かを探している。
追いかけてくる兄の大和(勝地涼くん)。どうやら、彼らの劇団の有谷是也(千葉雄大くん)を探しているようで。。
結局二人は戻っていく
そこに出てきたのが隠れていた是也とおかまのお兄さん(山谷さん)おかまのお兄さんはヒロポンの売人で、是也にそれを売る。そして是也はヒロポンを・・・

ところ変わって・・・
電気屋のショーウィンドウのテレビを見て文句を言っている青木単一(ぬっくん)。そこに通りかかった日本テレビのディレクターの斉藤(ラサールさん)とアシスタントの根岸(神谷さん)。テレビを見て笑う二人に毒づく青単さん
そこに向かいの建物から劇団三角座の女優トリコ(たまきさん)が声をかける。トリコは川端康成(廣川さん)とともに現れ、話した後、隣の洋服屋に。
テレビ局の二人は去るが、それに取り入ろうと青単はついていく

道端ではアコーディオンを弾く傷痍軍人(圭哉さん)。そこに現れたのが米田彦三(瀬戸くん)。劇団三角座を探しているらしいが、地図がでたらめのようだ。そうこうしているうちに彦三はトイレに行きたくなり、古本屋にトイレを借りに行く。
古本屋にいるのは、鈴木初子(松雪さん)。戦争から帰らない夫を待っている。古本屋の客が万引きして逃げようとし、それを軍人さんと彦三で捕まえようとする。たまたま通りかかったラーメン屋さん(マギーさん)が、出前のラーメンをぶっかけて捕まえる。万引きされた本は取り戻すが、三画座の公演チケットを売ろうとするときに逃げられてしまう。
彦三は初子が三角座で手伝っていることを知る。弟の是也がここの劇団に所属していて、そのつてで三角座の裏方で働くことを伝える。
多々見鰯(大倉さん)が現れる。彼は復員してから結核でずっと入院していて、ようやく退院してきたらしい。鰯の兄の多々見走とともに三角座を支えていて、多々見走が初子の夫であった。コーヒーを飲みに来たと鰯は去ってしまう。
洋服屋から買い物をしたトリコたちが出てくる。三角座の女優のトリコと意気投合した彦三はそのまま一緒にスケートに行ってしまう。

舞台は変わって、三角座
昼休憩で多々見鰯と大和、それから山屋トーキー(ラサール石井さん)が弁当を食べている。三角座は興行がおもわしくないらしい。
森南国(圭哉さん)や青木単一(ぬっくん)もここに所属しているようだ。二人はあれこれ言い合っている。
他にも役者のネジ子(イヌコさん)、是也も所属。彦造も裏方として働いていて、初子も手伝いをしているようだった。
あれこれと騒がしい面々に向かって、ネジ子は座長(山西さん)の奥さんであるママ(伊勢志摩さん)がお金の計算しているときは静かにと
たしなめる。
興行主の蛇乃目(銀粉蝶さん)がやってきたが、入ったばかりの彦造は知らずに追い返そうとして、座長に怒られる。
蛇乃目のおかげで三角座はなんとかやっていけてるのだった。
舞台袖で山屋トーキーが倒れているのが発見され、大騒ぎになる。トーキーは脳卒中のようで亡くなってしまう。

それからしばらくたった三角座。今は盛況さを取り戻している
それは、若手の是也の人気が出たからで、是也のほか大和もそこそこ人気が。。。鰯や南国は面白くない。
雑誌の記者が是也の取材に来たついでに、鰯や南国のことも取材しようとするのでますます面白くないのだった
テレビ局のディレクターの斉藤も三角座に来る。しかし腕を刺されたようだが、本人は何ともないという。その前にトリコの服に血がついていたのだが・・
彦造は相変わらず裏方をしている。初子のことが好きなようだ。初子を映画デートに誘うことでドギマギしているのを見てトリコは練習台になってあげる。
是也は人気がでていたが、今の台本だと面白くないと思っていた。彼は自分が面白いと思える脚本を書き、それを舞台でやってみたいと思っていた。
是也が悩むのを恋人のなでしこは心配していた。でも、是也の書いた台本を鰯が読んで面白いと言ったのを聞き、是也とともに喜ぶ。
その日は、是也の書いた台本を座長が認め、それで稽古となった。
稽古の途中で、彦造が入ってきて、ネジ子に初子をデートに誘ったのがうまくいったという。それをネジ子が座長に言い、劇団員たちから祝福されるのだった。

休憩が入り。。。
場所は変わって長野の旅館。毎年恒例の長野での興行に来ている三角座の一同。
座長と奥さん、そして興行主でもあり、座長の元妻の蛇乃目さん、そこにテレビ局の二人(1幕の冒頭の場面の)で
興行の話をしている。劇団員の大和や南国、鰯、青単さんもいる。
テレビ局の二人は帰ったあと、劇団に帯同している是也のヒロポン中毒がひどいので、病院に入院させる
手筈を話し合う座長や大和たち。なでしこもそれに協力している。

この日は花火大会の日で、彦造は初子にプロポーズしようと考えている。それをトリコにからかわれる。
テキヤで買った指輪を見せるが、それを池に落としてしまい、鯉に飲み込まれてしまい大騒ぎ。
初子が遅れて旅館に到着。少し様子が変だが、荷物を置きに二階にあがっていく。

そんなバタバタしている中、蛇乃目さんと座長の奥さんと話していると、蛇乃目さんの様子がおかしくなる。
突然、昔に戻ってしまい、座長である夫を奪った今の奥さんの首を締めようとする。。。
そこに座長が駆けつけ、蛇乃目さんをあやしながらつれて行く・・・

初子のところに現れたのは、初子が待ち続けていた夫の多々見走(大倉さん二役)だった。彼は満州で
家庭を持っていたのだが、、、日本に戻ってきていた。そして初子に一緒に行こうと持ち掛ける。

奥さんが一息ついていると、青単さんたちがケンカを始め、窓から飛び降りそうになっていると呼ばれ、
大事な三角座の金庫をそのままにして、二階にあがっていく。。。

そこに現れたのがラーメン屋さん。なぜかラーメン屋さんも自費で長野に来ていた。
金庫が置き去りにされているのを見て、お金を盗もうとする。ラーメン屋さんのお店はつぶれそうで
お金に困っていたのだった。
それを見つけた初子が、ラーメン屋さんをたしなめ、金庫を二階の奥さんのところにもっていく。

彦造と是也も二人で語り合う。是也は自分がヒロポン中毒で病院に入れられることを薄々感づいていた。
途中で是也はヒロポン中毒のため幻聴を乱す。虫がたくさん襲ってきたり、亡霊に取りつかれたり・・・
結局是也は病院に連れていかれることとなる。

三角座の金庫のお金がなくなっていることが発覚し。。。
初子と鰯が車で夜逃げしたらしいと言われたが、、、鰯はここにいて。。。
初子がお金をもって走と逃げてしまったことがわかる・・・・・・

場面は変わってその後の新宿
居酒屋でサラリーマンが飲んでいる。
三角座も解散してしまったらしい。テレビが流行ってきているらしい。
その近くの別の居酒屋で彦造が働いていた。
あの傷痍軍人がやってきて、彦造と懐かしく話すのだった。是也は脚本を書いているが今のところ目がでてないらしい。
そこに電話がかかってきて彦造は呼ばれる。
その電話は、是也の本を出版社が掲載してくれるような話だった。
喜び勇んで、彦造は傷痍軍人に告げようとするが、彼はもう立ち去ったあとだった。彦造は店に戻る

 


上にも書きましたが3時間半があっという間でした。
登場人物すべてにスポットライトが当たって、そしてみんなが生き生きとしてる。。。
ケラさんの描く群像劇なんですよね。
ホントにこの三角座がそこにあるかのようでした。
贅沢な空間だったな~キャストもすごく豪華だったしね。

でも、普段のケラさんの舞台とはちょっと違って、すごく正攻法だったかも。
ちょっとずれた笑いとか、ナンセンスコメディという感じでもなく、とっても見やすいものだった。。。
(ナンセンスコメディも好きなんですけどね)

最後。。。是也の本が・・・このシーンがまたよかった。
よかったね~ホントにって心から思っちゃった。。。
電話を終えて、彦造が飛び出したけど、、、誰もいなくて。。。でも嬉しそうな顔で。
余韻がすごいありました。

あと、昭和の戦後の町を再現した感じの舞台もよかったな~
それと、、、開演前や幕間にかかる、昔のCMも楽しかった。。。
聞き覚えのあるものも…(年がばれる!)
ナショナルのとかヤンマーのとか。。。

 

キャストの感想・・・印象に残った方々・・・
だって。。。豪華すぎて。みんな書いてたら、大変なんだもん(汗)

彦造の瀬戸康史さん
ちょっととぼけた感じがなかなかよかった。
素直で世間知らずで、まじめで一途で。。。いい青年なんだけど、ちょっと残念(笑い)なやつ。
弟思いなのもよかったな。


是也の千葉雄大くん
前から瀬戸康史さんと似てるな~とは思ってたけど、兄弟役なんてドンピシャですね。
すごいキャスティングだと。。。感動しちゃった。
ちょっと前にWOWOWの「ダブル」を見てたから、余計に千葉くんのお芝居に泣きそうでした。
ヒロポン中毒の場面とか、怖くなるくらい真に迫っていて。。。いい役者さんだなとつくづく・・・
いろんな舞台で見たいな~と思いました。


初子の松雪さん
この前、新感線の舞台ですごい役やってた人と同じとは思えない・・・
ものすごく儚げな女性でした。だけど、、、愛してた人は、彦造ではなくて。。。走さんだったのね。


なでしこの伊藤沙莉ちゃん
舞台では初めて拝見。この役にすごくあってた。
ハスキーな声が、なかなか舞台にもいいな~って思ったし、これからも期待。
是也のことを一途に思って尽くす姿が素敵でした。


多々見鰯の大倉さん
走(かける)が生きていて出てくるとは思わなかった・・・
で、鰯と走の演じ分けがさすがでしたね。
全然違う人でした。
今回の鰯さんは、ちょっとやさぐれてる人で、こういう人も演じると上手いんですよね~
ボケがなかったのが。。。ある意味残念だったけど(汗)


南国の圭哉さん
アコーディオンを弾く傷痍軍人さんもよかった。
圭哉さんが入ると、ちょっと空気が和む感じがして、大好き。
南国さんのちょっとかき回しちゃうキャラもよかったです。


青単さんの温水さん
ぬっくんしか、こういう役できないだろうな~と思えるくらい、のびのびと演じてらっしゃいました。
昔笑いをとれたけど、今はなかなか。。。昔のギャグにこだわっちゃう。
そういうお笑いの人の悲しさが伝わってきたな~


山西さん
最初の女装でぶっ飛びました・・・見た目、誰かわからなかったけど声でわかったんですけどね。
場を締める演技でした。ものすごい安定感。
座長さんがぴったり。
二幕で、元妻の蛇乃目さんがおかしくなって、昔に戻ってしまったとき、蛇乃目さんに寄り添ってあげる姿が
すごく素敵でした。

その他のキャストの方も、どの方も素晴らしく、ホントに豪華でした。。。

こんな素敵な舞台を見れたのがホントに嬉しかったな~
ケラさんの舞台、とても好き。いろんな引き出しがあって。。。またこの秋もチケット取れたし。楽しみです。

 

 

 

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「室温~夜の音楽」 見てきました

2022-08-11 01:43:10 | お芝居

「室温~夜の音楽」 世田谷パブリックシアター 2022.07.10 12:00~

ケラさんの芝居を河原雅彦さんが演出・・・ということで、チケットゲット。
行ける日がここしかなかったのでしたが、東京千秋楽ということで、カテコであいさつもあったりと
なかなか楽しかったです。
・・・でもカテコで、今日は満員で。。。みたいな発言があったから、平日とかは集客に苦労してたのかな~と
思っちゃいました。
何回か再演してい舞台のようですが、未見。予習なしで、見に行きました。

話の内容は
「田舎でふたり暮らしをしているホラー作家・海老沢十三(堀部圭亮)と娘・キオリ(平野綾)。
12年前、拉致・監禁の末、集団暴行を受け殺害されたキオリの双子の妹・サオリの命日の日に、様々な人々が海老沢家に集まってくる。巡回中の近所の警察官・下平(坪倉由幸)、海老沢の熱心なファンだという女・赤井(長井短)。タクシー運転手・木村(浜野謙太)が腹痛を訴えて転がり込み、そこへ加害者の少年のひとり、間宮(古川雄輝)が焼香をしたいと訪ねてくる。
偶然か…、必然か…、バラバラに集まってきたそれぞれの奇妙な関係は物語が進むに連れ、死者と生者、虚構と現実、善と悪との境が曖昧になっていき、やがて過去の真相が浮かびあがってくる…。」
(公式より)

なんていうのかなあ~見終わって、ざわつくというか、やりきれないというか。。。
ホラーコメディーと言われてるような感じでもなく、なんかみんな一癖二癖もってて、いったいこの人たちは
どうなってるの?というような気持になってしまいました~

ただ、最後に、在日ファンクと平野綾さんの演奏と歌。。。これに気持ちが救われました!

 

ホラー作家の海老沢は娘のキオリと二人暮らし。海老沢にはもう一人キオリと双子のサオリという娘がいたのだが、
12年前に暴行されて殺害されてしまっている。
海老沢は偏屈だが、笑みを浮かべて、一見紳士そうにも見える。
サオリの命日の日。
巡回中の警官の下平は、しょっちゅうこの家にきているよう。仕事中なのになかなか帰ろうとしない。
キオリは、この下平にお金を要求している。何か関係があるらしい。

そこに現れたのは、海老沢の大ファンだという女性の赤井。海老沢の本をたくさん読んでいるらしく、サインを求めたりしている。
さらに、腹痛を訴えて転がり込んできたタクシー運転手の木村。
そして、最後に、サオリの事件の加害者の一人間宮がお焼香をしたいとやってくる。間宮は出所したばかりだ。
間宮は木村のタクシーに乗ってきたみたいだが、家を探してたようだった。
赤井と間宮は知り合いのようだった。この日に海老沢家をいろいろな人がバラバラに訪れ、みんな居座っているのは奇妙だ。

二幕になると、それぞれが抱えている問題がどんどんと明らかになっていく。
キオリは、離れて暮らす母親にお金を送るために、男に横領させている
警官の下平は、妻を寝取られて、その相手の男の子供を殺してしまう。
タクシー運転手の木村は窃盗の常習犯
赤井の弟が間宮と一緒に暴行した犯人で、弟は刑務所で自殺をしてしまったのだった

そしてもっと深い闇。海老沢は、娘のサオリを求めていた。キオリではなく。キオリは、彼氏にも母親にも愛されているサオリを
羨んでいた。いつもサオリばかり。。その気持ちは自分もサオリが大切だと思うことと相まって歪んでいく。
サオリが殺された後、サオリを抱いていた父親を憎み、お茶に毒を少しずつ入れている。

結局悲劇の発端は海老沢。
間宮は自分以外の男と関係をもって妊娠した恋人のサオリが許せなかった。それで、赤井の弟の口車に乗って一緒に暴行して
殺してしまった。
その事件を本にした海老沢。自分の弟が自殺をした原因とも思い、赤井は海老沢を刺す。
キオリは、間宮がサオリの彼氏だったと知ったとたん、壊れてしまう。

そしてサオリの彼氏でもあった間宮が現れ、キオリは壊れてしまう。
間宮もサオリとそっくりのキオリを見て壊れる。。
キオリは家に放火して。。。キオリと間宮は炎の中で抱き合って・・・・・


何ともやりきれない話ですよね。
ホラーというより、後味の悪さ?気味の悪さ?やりきれなさ?がいっぱいでした。
結局、父親の海老沢が諸悪の根源で、、、家庭を壊し、娘を被害に合わせ、そしてもう一人の娘も。。。
と、何人もの人生を壊してしまっているわけで。
警察官の下平は、別の事件にはなるけど、彼も不倫で家庭を壊され、ありえない復讐をしているということで後味悪いです。
ただ・・・タクシー運転手さんは、結局???ただのコソ泥だっただけなんだろうか?そこはわからなかった

こんな話なのに、、、
在日ファンクの生演奏が鳴り響く空間がマッチしていた。
私、、、勉強不足で申し訳ないのですが、ハマケンさんが在日ファンクのボーカルだって知らなくて。
ハマケンさんは普通の俳優さんだとばっかり思ってた・・・・
でも、その歌のパワー、ボーカルのパワーに圧倒されました。。

ケラさんの描く話では、こういう感じのは珍しいな~と感じたけど、初期の作品はこういうのが多い印だろうか?
やるせなさが残るだけという、、、、

ということで、、、キャストの感想


間宮役の古川雄輝さん
古川くんはドラマとかで、気になっていたんだけど。。。思ったよりカテコとかでも無表情で。
意外だった。クールな感じなんですかね?
間宮が主人公なんだけど、登場もだいぶ後だし・・・キオリの方が目立ってたような感じでした。


キオリ役の平野綾さん
最初はクールな感じだったのに、狂気をはらんだ後半はすごかったな~
見た感じもきれいで派手な感じだから、、、すごい存在感でした。
カテコの歌声も最高でしたよ。


海老沢役の堀部圭亮さん
この人が一番の問題児だったんだけど、淡々と飄々と演じられてた感じで
だからこそ、この人の行動の闇が際立つ感じでした。


下平役の坪倉由幸さん
「カメレオンリップ」のときもなかなかいい役だったんだけど、今回もよかったです。
この人って結局なに?っていう怖さがよく出てる。。。不倫相手の子供を殺しちゃうって
かなりヤバい人なんだけど。警察官なのに。
坪倉さんが演じると、、ぱっと見いい人なのに。。そういうことしてもおかしくないなって思えちゃいました


赤井役の長井短ちゃん
自分の弟が殺人者なのに、自殺をしたからって逆恨みってのも変だけど
これを当たり前のように思って、海老沢を刺しちゃうって。。。もうこの人も壊れてる
で、そういう役を演じる短ちゃんは、なかなかキュートでかわいいなと。


そして
木村役の浜野謙太さん
上にも書いたけど、「在日ファンク」というバンドで歌ってるとは知らなかったです。。
タクシー運転手で、体調悪いって、家に入り込んで、うろうろして帰ろうとしない怪しい奴
だけど、ちょっと憎めない系のキャラ。
ハマケンさん、歌と役と二つで大忙しだったけど、最高でした。

 

 


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