カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 1- 10 (年間第十一主日)

2008年06月13日 | 神父様からメッセージ(A年)
イエス様のことを愛される皆様へ、

梅雨なのに青空が見える日があり、梅雨の晴れ間といいます。梅雨の最中にふとのぞく晴天はありがたいものです。晴れ間は一日の場合も、一、二時間の場合もあります。これを五月晴れというので、五月頃の快晴を五月晴れというのは誤りですが、現在では入梅前の五月の行楽の季節の好天をいうのが一般的となっています。
さて、梅雨の晴れ間とともに、私たちの心も大きな喜びでいっぱいです。まず主の日に向かって、復活されたイエス様の日、神様はこの宇宙を創造された時、七日目に休んで、ご自分がなさったことを見て喜び祝福されました。その日は、イエス様の体をいただける日、共同体を喜ぶ日、愛する、愛されることを味わう日になっています。キリスト信者にとって、これより重要な行事があるでしょうか。
今日の福音書には、私たちを喜びでさざめかせるメッセージがあります。イエス様がご自分の周囲に飼い主のいない羊のような群衆を見て、深く「憐れまれた」。この言葉に特別に注目しましょう。もともとギリシャ語から訳された単語で、示しているのは苦しんでいる子供に対する母親の心、その慈しみ、その愛情、その心配、そのケアーです。つまりシナイ山でイズラエル人と愛の約束を結ぼうとされていた神様の心とまったく同じです。(第一朗読を注目)このような心でイエス様は、ご自分の時の民衆だけではなく、今でもひとり一人を見つめています。そのようにイエス様に常に見つめられている人はどんな事よりもまず、イエス様に従うべきではないでしょうか。イエス様が憐れみ深い目で民衆を見ながら、弟子たちに祈るように勧めました。イエス様は種をまく人のように、豊かにご自分の種(言葉)を蒔きました、その大きな力、生命力をもつ言葉はすでに弱い人の心に落ち、働いて豊かに実り、それによって収穫が多くて豊かになりました。しかし、神様の言葉から発芽しそだった豊かな実りを収穫する人はあまりに少ないので、収穫の主である神様にその実りを集めるための働き手を送って増やしてくださるようにとの祈りを勧めています。 同時にイエス様は12人の弟子を選んで、自分に従うように特別な使命を預けました。選んだ弟子たちに、イエス様はまず「神の国が近ついた」と告げ知らせるように命じました。実はその神の国はイエス様自身であり、民衆に対する憐みを豊かに配るように教えられました。12人の弟子たちの宣教は、イエス様の呼びかけから生まれましたが、実は弟子たちの使命と活躍は、民衆にたいするイエス様の憐れみのまなざしの実りでした。
                           モヨリ神父


*【注目】
毎月の第一と第二の木曜日、午前十時から信徒会館で、
聖書による「イエス様のたとえ話と奇跡について}の勉強会があります。

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