カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 A年 復活節第四主日 

2011年05月12日 | 神父様からメッセージ(A年)
イエス様のことを愛される皆様へ、
「この世のいろいろな困難においても、平静な心を失わないようにすれば、
いつも気持ちよく生きられます。」 聖フランシスコ・サレジオ
芍薬はアシア大陸東北部の各地に自生します。日本の栽培の記録は「仙伝抄」(せんでんしょう)にみられ、江戸時代には園芸植物に発達しました。熊本では宝暦年間、薬用として蕃滋園に植えられ、その一部が「花連」の人々の品種改良により、観賞用として肥後好みの芍薬が生み出されました。さて、このような美しい花や緑のあふれる季節になると、わたし達の若い頃の遊びを時々思い出します。すると、今でもわたしの唇に微笑みが浮んできます。その遊びの中でとっても気に入っていたのは、想像力をつかって、自分の姿を変身させて、さまざまな動物の姿を真似たり、人間の色々な職業とそれぞれの仕事の独特なやり方を真似たりして遊ぶことでした。皆にとって大きな楽しみでした。そのような遊びは仏様でも好んだような気がします。皆さんが十三仏のことを思い出して下さい。仏様も色んな姿に自分を変えて人間の救いを求めていたことがわかります。人類を守る不動明王の姿、阿弥陀如来、女性の姿にさえになった観世音菩薩、病気を治す薬師如来、弥勒菩薩・・・等々、このように仏様が自分の姿を変えながら、人類の救済を求めています。 同じように、姿を変えたイエス様のたとえ話もあります。イエス様が私たちに身近な姿に変わって、ご自分の憐れみのある心を見せてくださいます。
ヨハネによる福音書 6・22-29
さて、何度読んでも感動させられるヨハネの福音書による、イエス様の中心的なたとえ話を見てみましょう。復活節の第四主日の福音書によると、イエス様は自分の姿を良い羊飼いに変身させて、自分の羊との関わりとつながりについて語ってくださいます。まず、羊飼いは羊に対して大きな慈しみと愛を示しています。一人一人の顔、気性を知っています、皆の声をわきまえています。一人一人を大きな愛情で包んでいます。同時に羊は自分を愛する、見守る羊飼いを知って愛して従っています。良い羊飼いは、いつも後ろから自分に属する羊を見守っています。それだけではなく、同時にイエス様はわたし達に羊飼いの姿を示しながら、ご自分の姿を羊の囲いの門にも変えています。このようなイエス様の姿もわたし達にとって欠かせない姿になっています。イエス様がわたし達を導いてくださる良い羊飼いと言うだけではなく、囲いの門であるイエス様が神様のありのままの姿を紹介し、神様の方に本当のつながりを開いてくださいます。だから私たちはイエス様の門を通して神様に出会い、神様を知ることが出来ます。そのような門が、もうひとつの門を例えてくださいます。それは教会の門です。だからイエス様が教会に入る唯一正しい門であり、正門です。教会に入ろうとしている私たちの目標はイエス様だけです。教会はイエス様の霊によって実現され、イエス様の門を通すとイエス様の姿である共同体に会うことが出来ます。羊の囲いである教会は皆がイエス様の霊によって生き、動き、お互いに支えあう場です。教会は一つの門だけをもっています。それは私たち一人一人を大切にする、愛し慈しんでくださるイエス様の心です。それを通さないで教会に入って関わると、イエス様の言葉に適わないことになり、心の悲しみにもつながることになってしまいます。                           モヨリ神父
※「新 くまもと歳時記編集委員会編」(熊本日日新聞)より一部引用
(菊池教会の堅信式)

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