カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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「今週の公教要理の錠剤」61

2013年03月01日 | 神父様からメッセージ(C年)
C年 四旬節第三主日  2013・3・3
  「カトリック教会の教え」から
「人間と社会」
キリスト信者は住む地域の環境、社会、その枠組みを無視していることはできません。キリスト信者は俗的な世界に生きても、社会の中に溶け込みながらキリスト教的な特徴をもっています。つまり隣人愛、憐れみ深い心、平和を求める努力の中で自分の地域と社会の中で人の救いの為、奉仕の心をもって働いています。神様は共同体の中で人間に働くように呼びかけています、なぜなら共同体の中で、ご自分の姿、ご自分の思いを見せておられうからです。キリスト信者が思っているのは、周囲にいる人たちはイエス様の姿をもっているので、その彼らに対して深い感謝の心を持って、さまざまな方法で奉仕しています。社会の中で、キリスト信者は皆と一緒に共通善を求めています。積極的に社会の行事に参加しながら、周囲の人々の救いのために大きな責任を感じています。場合によって社会の中で働くキリスト信者は、ボランティアの精神とは違い、役割や責任などを積極的に担っています。目的は自分の自己満足ではなく、まず神様から与えられた使命を一所懸命に果たすように考え、自分の利益と権力を高める為ではなく、人の救い、人の幸せを求めて、それを通して神様から頂いた恵みや喜び、また愛に対する限りのない感謝を表しています。キリスト信者にとって社会の中で働く目標は一つだけです。それは神様の協力者として、神様と一緒に、あるいは代理人として無償の愛と心の奉仕によって、人の救いと幸せに役立つ為です。キリスト信者は聖書の神様の言葉によって、社会で生かされるすぐれた価値観を持っています。それを証しとして、社会の中で、違った信仰を持った人と共に働き、その価値観を生かすようにしています。キリスト信者は謙虚に自分の身を削って、神の国を作り上げるように努めています。良いことを灯火のように燃え立たせています。悪いことと戦って改善を求め、自分を後に置くように望みながら、弱い相手を優先して人の喜びを探し求めています。
モヨリ神父