旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

岩手県大船渡地区地域総合ケアシステムモデル事業

2013-01-19 23:39:55 | 学会活動
岩手県大船渡市で開かれた地域総合ケアシステムモデル事業に参加しました。

テーマは「地域住民のための地域総合ケアシステムのあり方」でした。

基調報告をさせてもらいました。総合ケアもいきなり出来上がるものではなく、連携の積み重ねで、主体は住民であることを伝えました。

大船渡市は340人が死亡、80人が依然行方不明です。

復興のためにさまざまな取り組みがなされています。中心になっているのは仮設住宅における生活支援相談員です。

仮設から次の住まいへという点でさまざまなケースがあり、行きづまり感を持つ人の悩みに対応することはたいへんなようです。

社協、大洋学園、岩手県の福祉専門職団体が連携してサポートしていることに頭が下がります。

岩手県介護福祉士会の吉田均会長のまとめスライド「現在の被災地の課題は何か?」は次の項目があげられていました。

・ニーズが多様化してきていること
・将来の見通しがみえてないこと
・生活の場、生活資金にゆとりがないこと
・支援する側も心のケアが必要になってきていること
・被災者離散や被災者格差が広がっていること
・変わらない風景(ガレキの山、津波の痕跡)