わがプライマリケア連合学会も母体となる国際学会がありまして、日本語で訳す(略す)と家庭医・総合医国際学会となります。
この学会は世界をいくつかに分けておりまして、アジアパシフィックが一つのまとまりになっています。近くでは韓国台湾が特に熱心で、香港、フィリピン、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドと続きます。
しっかり見聞を報告いたしましょう。
日本でも津田司先生が会長で京都で開催しました。
一番思い出に残っているのはニュージランドのクライストチャーチで開催された会でしょうか。特別講演をかのパッチアダムスが担当したのです。あのーほれ、映画もあったでしょう。ピエロのような医者。
現代医療とパッチの医療とどちらがホンモノなのかと当時は迷い悩みましたね。
結論はまだ出ていませんが、日本でふつうに臨床をしながらパッチ的医療ができないかと模索してきました。
パッチは初対面の人のために4時間さく、と言われてました。時間の長さが問題なのではなく、相手を深く知るということがたいせつなのでしょう。
ひとりの人を知ることのむずかしさ。知って何ができるの? そうですね。ある時間を共有することくらいしかできませんね。