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俳優・勝地涼くんのこと。

『恋するハニカミ!』(1)

2007-08-27 01:28:08 | 恋するハニカミ!
芸能人の男女をカップリングして一日限り(例外として二日以上に及ぶ前後編企画などもあり)のデートをセッティング、そのデートの様子をスタジオの面々のコメントとともに放映する形式のバラエティー番組。 

この番組(2006年4月14日放映分)に勝地くんが出るという情報を知ったとき、正直言って「嫌だなあ」と思いました。
デート番組というのも、相手が「南海キャンディーズ」のしずちゃんというのも・・・。

といってもしずちゃんが嫌いということではないです。そもそも「南海キャンディーズ」自体を知らなかったので(TVあまり見ないもので・・・)悪感情を持ちようもなかったんですが、調べてみれば大分大柄な女性であるらしい。
それが8歳年下、背は10cm近く低く、体の厚みは半分程度の勝地くんと並んだら、「男の方が可愛いじゃん」と視聴者に思われるのはまず必至。
身長180cm以上の30代イケメン俳優とかが相手ならお似合いだったんだろうに、あえて勝地くんと組ませたあたりの、なんだか「逆美女と野獣」路線を狙ってるかのようなキャスティング意図が、すごくしずちゃんに失礼なように感じたのです
(そういう私の発想もずいぶん失礼なんですが)。

彼女はお笑いの人であり、体が大きいのもネタの内なんだろうから、そうした扱いを受けることについても割り切ってるんでしょうけど、やっぱり気分良くはないんじゃないか。
その頃『週刊朝日』(2006年4月21日号、発売は放映日より前)での林真理子さんと「南海キャンディーズ」の鼎談で、「体が大きいのがイヤでコンプレックスやったんです」「高校、短大のころはちょっと病んでた感じです」と語っているのをたまたま読んでしまったこともあり、「これはしずちゃんにとって随分酷な企画なんじゃないか」と製作サイドに腹立ちを覚えたものでした。 

だから勝地くんには、彼女を守ってあげてほしいな、と思った。「キワモノ路線」を想定(期待)してるだろう視聴者の意地悪な目線から。彼女がコンプレックスや居心地悪さを感じなくてすむように。
それができるのはデートの相手である勝地くんしかいない。デートする以上は、しずちゃんには勝地くんのことを嫌な思い出にしてほしくはなかった。 

とはいっても外見的なバランスはどうしようもないし、緊張しいの勝地くんはお題をこなすので精一杯だろうし、何より「彼女を守ってあげてほしい」と言いながら、具体的にどうすれば「守る」ことができるのか私自身わからないしで、
「まあ多くは期待すまい。とりあえず緊張モードでおろおろしてる可愛い勝地くんを見られれば良しとしよう」などと思いつつ、放映日を迎えたわけですが・・・。 

――勝地くん。お見それしました。ごめんなさい。 

『フレンドパーク』でのヘタレっぷりがあまりにも可愛らしく印象深かったがために、彼の男気や共演者を立てる気配りの部分をいつのまにかすっかり見落としてしまっていた。
番組の最初の方での「男としてエスコート、じゃないですけど、できたらいいなあって思ってます」の言葉どおり、終始彼女を優しくリードし、ごく自然にさらっとした気遣いを見せていました。

私が望んだ以上の見事さで、彼は彼女を「守って」いた。
何か特別なことをするわけじゃない、体格差も年齢差も関係なく、一人の「可愛い女の子」として接することで、彼は彼女を輝かせていた。
照れくさそうな、はにかんだ笑顔を見せるしずちゃんは本当に可愛らしかったし、そんな彼女を見つめる勝地くんの眼差しは優しさと包容力に溢れていた。
「女の子を守る」というのはこういうことなのだと、まだ19歳だった彼に教えられた気がします。

そして、しずちゃんのオトメチックな感性と勝地くんの男気を見切った(としか思えない)うえで、一見「逆美女と野獣」なカップリングを仕掛け、実際とのギャップ=意外性で多くの視聴者を感動に導いたキャスティング担当者の慧眼と企画力に脱帽しました。 
次回、デートの内容を具体的に追ってみます。
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