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about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『SOUL TRAIN』(2)-3(注・ネタバレしてます)

2007-12-15 01:48:51 | SOUL TRAIN
第6章

・何とか「白い女」方向に話を誘導しようとする須藤のナレーションが腹黒い(笑)。勝地くんもこの腹黒いところが面白いっていってましたね。
しかしさりげなく言える状況を作ろうと丸一章分腐心する流れが可笑しすぎる。ストレートに言やあいいものを。

・立て板に水のごときナレーションは超早口なのに内容がしっかり聞き取れる。
滑舌の良くない俳優さんならこのナレーションは成り立たないわけで、勝地くんを須藤役に起用した効用がこんなところに。

・「うわー、なにそれ?ハズカシー!」って口調がまるで女子高生のようで(笑)。「いや、そんなにこの男が賢いわけがない」とかさらっとひどい事考えてるし。

・「恋をしてる童貞としていない童貞」って勝手に野木も童貞認定してますが、ちゃんと根拠あるんですかね。
野木の性格上自分から打ち明けたりしなさそうなので、単なる須藤くんの想像か?

・自分を奮い立たせようとする「行け行けっ」ってちょっとかすれた声の必死さも、少し後の「すみませんすみません」の弱弱しいようでいてなんか誇らしげな響きも、感情の乗せ方が絶妙。反応なさすぎる野木に対する「死んだ?」も笑ってしまった。

・「俺、メロンて苦手なんだよね」から「野木は故障したようだ」の流れが笑えるやら緊迫感に満ちているやら。

 

第7章

・須藤妄想ビジョン。「もう教えない」でふくれる「白い女」がキュートです。

・27時間前の話題にいきなり「え?」と返事を返すとは。いつもいきなりな野木とはいえ、相当にショックが強かったんでしょうね。

・「すまんな須藤君」は怪人二十面相のごとく、「問題は川村や」はヤクザ映画のごとく。「あいつはな、ここソウルトレインのガンなんだよ」って川村くんが一体何をした(笑)。

・野木の語る須藤と「白い女」をくっつける計画。これは単なるハッタリとあとでわかりますが、27時間このネタを考えてたのかな・・・。

 

第8章

・再びリストラ親父登場。ちょっと心温まるいいシーン。このブロンソンに関する薀蓄は全部田口さんのアドリブというからすごい。びくびく引きつる表情も含めまさに怪演。
しかし「毎回話聞いてくれて」って何回このオヤジにつかまってるんだ須藤。

・リストラ親父の「君ってモテるでしょ」に気をよくしたか、須藤は一人プリクラを。
この写真、実にいい表情で笑ってるんですよね。日頃からおどおどしないでこのくらいさわやかな笑顔をふりまいてたら、きっと本当にモテるようになるよ・・・。

・「バイトの帰りにここ通るんですけど」 彼女が深夜の仕事をしてるのがこの時点で明かされていて、「実はキャバ嬢」の伏線になっている。

・ゲームの画面に向かって一人バカバカ言い続ける野木。ちょっと鬼気迫るものがあるかも。

第9章

・「昨日の彼女の行動、映画の中で恋に落ちていく女性のそれに限りなく類似している」。
第5章での「J-POPの詩の中にこの気持ちの答えがありそうな気がした」もそうですが、映画や音楽の中にしか比較例を見つけられないのが、いかに実生活で恋愛にうといかを浮き彫りにしている。
独白なのにかかわらず妙に説明的なのも笑いを誘う。

・再びソウルトレインにやってくる「白い女」。
昨日と服が同じなのが、これが須藤の妄想だという伏線(若い女の子が二日連続で全く同じ服装ということはまずない)になっている。しかし予知夢なみに正確な妄想だこと。

・イチジクと手だけが出てくるしょーもないビデオ『マルキン』。
『TV Bros』2006年12月23日-1月8日号で勝地くんが語ったところによると、「あの卑猥なビデオ、プロデューサーがイチジク2パック使って撮ったものなんですよ(笑)。」だそう。
いかにも低予算低レベルっぽいこのAV?、ダメーな感じのビデオ屋に実にフィットしている。

・「女の子にやさしい、よくわからない映画」という表現が笑える。勝地くんお気に入りの『The World of GOLDEN EGGS』あたりいかがですか?
彼女が須藤のお勧めの方を持っていってれば彼の甘い妄想はもうしばらく続いたものを。

・野木が彼女に『マルキン』を勧めたときの「邪魔しないでよ」と言いたげな須藤の顔、彼女に『マルキン』を押し付けようとする野木の有無を言わさぬ笑顔がどちらもいい味です。

・プリンを渡して去ってゆく「白い女」を見送る須藤の表情が・・・。なんつー締まりのない顔してるんだ君は(笑)。
くにゃくにゃ腰砕けな動きといい・・・名優ですよほんと。

・「ハーレー乗ってんだから女くらい殴って当たり前だ」。 
野木の暴論の中でも最高クラスの一つ。この作品ほとんど野木語録が作れそうな勢いです。

・妄想のキスシーン。超へっぴり腰なのに大爆笑。
これほど格好悪いキスシーンを見たのは初めてです(笑)。妄想の中でくらいもうちょっとビシッと決めて見せんかい。

(つづく)


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