詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

ジャングルみたいなジャンルみたいな檻

2015年12月09日 | 雑記
『氷面は冷たく光を返す』
始め、詩として投稿しましたが、読み直してみると、これは詩じゃない、雑記みたいなものじゃないの、と思いました。再び、これは雑記だ、と思って読み直してみると、今度は急に詩らしくなったような気がしました。

詩だと思って読むと、詩じゃないけれど、雑記だ、と思って読んでみると詩のような気がする。そんなわけでジャンルを雑記にするという、せこい方法。少しは詩になったかな?

恥ずかしながら私は、自分の中で詩とそれ以外の定義をはっきりさせないまま、ある文章を詩と言ってみたり、雑記、日記と言ってみたりしていて、その辺りはいつも悩むところなのですが、書きながらゆっくり考えればいいか、というのんきな感じで続けてしまっているのであります。

ですが、こんなふうに自分の中でのジャンル分け(というか詩とは何かという考え、考え?)が曖昧であるにも関わらず、どうやら何かしらの想定はあるらしい。ジャンル名をすげかえることで、ほんの一瞬、文章が身をよじって、名付けられたジャンルの枠を飛び越えようとする動きが見える気がしておもしろかったのです。隣の檻にいる動物が気になって、飼育員さんの目を盗んで首を伸ばすキリンみたいな感じで。

そんな感じ、少しはしませんか?
全然しなかったら、「どうやっても詩には見えないね」という感じだったら、ほんとに、恥ずかしいのですけど!

動く言葉を書けたらいいなと思います。
人の心を動かす言葉も素晴らしいけれど、人が読んで動いているように見える言葉、文章。

面白い建物を見たときのように、わあいい!と心底思えるような文章を書けたらいいし、読みたい。そのためには自分が檻からこぼれ出していかなければいけないのだろうけれど。
コメント
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