詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

アラスカ

2018年12月31日 | 
アラスカ
さだめし
さむかろう

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わたしあったかい

2018年12月28日 | 
冷たい布団にくるまる
じっと我慢していたら
温かい層にくるまれている
わたしあったかい

わたしはわたしを忘れない
たとえ一部が損なわれても
染色体はわたしの形を忘れない
死ぬまでわたしをつくり続ける
死ぬまでわたしを覚えている

常に入れ替わりながら
たくさんの水を抱えて歩いている
おはようと言う
不思議なことに
あなたを覚えている
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本棚はどこに

2018年12月24日 | 雑記
なんとなく毎日気忙しくて、出かけることも少なかった11月初旬。大塚家具のセールに貢献しようと外出。

本棚がわりに使用していたカラーボックスが、本の重さに耐えきれず、棚板が次々崩壊し、新しいインテリアになっている(本が斜めに並んでいる)。ちゃんと棚が機能しているように見える段でも、それを支えているのは下の段の本たちという状態。

いいかげん、カラーボックスはやめようという話になったものの、ピンとくる本棚を見つけるのはむずかしい。その役割的に、基本スタイルは枠でしかなく、ピンとくるような美しさをそこに持たせようとすれば、アンティーク家具のように相当なこだわりとお値段が求められてしまう。

大塚家具は高級家具屋さんではあるけれど、家を購入した際に、リビングの照明器具を探しに行き、安くはなかったけれど、私たち夫婦でも、このくらいなら、と思える金額で、とても素敵なデザインのものを見つけ出すことができた。まるでロココ調の純真無垢なダフネといった雰囲気。

照明は新宿の大塚家具で見つけたけれど、今回は有明に行くことにした。門前仲町からバスに乗る。その日はとても晴れていて、車窓は豊洲を通って海のほうへ向かう、普段見ない近未来的な景色で興奮する。忙しさに窮屈だった気持ちが伸び伸びする。

あのような景色はもう近未来的とは言えないのだろうと思うのだけど、私の中で「近未来的」というイメージは固定されていて、いくら時代が未来に突き進んでも、昭和生まれの近未来像は進化しない。それどころかどんどん古びていく。私自身のように。

大塚家具では、見て回っているうちに、明るかった窓からの光が弱くなっていき、ついに外はすっかり夜になっていた。結局、お気に入りの本棚は見つけられなかった。 お金持ちならいざ知らず、普通の予算で本棚にこだわるのはむずかしいか、と思いながら、まだ購入できていない。我が家の本たちはなんとか外の枠だけは保っているカラーボックスから、いまや床にこぼれ出している。







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明るい日差し

2018年12月24日 | 
ベランダに出ると
明るい日差しにのみこまれ
感覚がなくなった
カラカラカラという音が
左からやってきて
右へ抜けていき
黄色い紙片がきらきらしながら
左から右へ流れていくのが見えた
現象をつかまえようと
欄干のそばへ駆け寄った
風が吹いているのだと思った
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クリスマスカード

2018年12月22日 | 
しっかりした足取りでサンタクロースは歩かない
気まぐれで赤ら顔

無為な時間のギフトにあふれていたとき
文具売り場でたくさんのカードに指紋をつけた
封印がわりのシールも選ぶのに怠りなく
日記のようにクリスマスカードを何枚も綴った

12月25日はその年齢にいたるまでの
思い出と予感に飾り付けられて
無為な時間という糸で
スパンコールを通すように
家族
友だち
深い意味などないけれど
クリスマスカードを送る

それは
ただイルミネーションを歩きながら
私だけの冬の呼吸をしていた頃
私だけで意味を支えることができなかった頃

順々にとてもわずかな自信を積み重ねて
何かをつかもうと心底思い
準備ができたとき
私のギフトは雪のように溶けた

そして歓びは誰かの靴下の中に
テーブルのまわりには
トナカイ、ツリー、子どもたち
ケーキは小さいけれど12等分にしよう

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