詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

ざらめの宇宙

2014年10月30日 | 雑記
無事仕事が決まり、
来週から働くことになりました。

何が心配って
自分でもびっくりするほど
寝ていた日々(夫には内緒で)だったのに、
果たして睡眠不足に耐えられるのだろうか
ということなのであります。

ショートスリーパーになりたいと
切に願う今日この頃です。

仕事をするといいこともたくさんありますが、
昼間から外を歩いたり
しょうもないものを見つけて写真を撮ったり
することがなかなかできないのが残念であります。
まあ休日にすればいいことか。

忙しくなっても
季節の変化はちゃんと感じていたいものです。
そして、なんとかブログも続けていきたいものです。

ところでそんな仕事をしない日々に撮ったしょうもない写真です。
そのときはすごく感動して撮っていたのですが
いま見てみると、これに夢中になっていた自分が
ちょっと恥ずかしいですね。
と言いつつ載せてしまうのは貧乏性のせいです。
(この言葉の使い方間違っているような・・・)
子どもの頃にはこういうのにじっと見入ったりしませんでしたか?
ドアスコープから入った光が
開け放った洗面所のドアのガラスに映っているところです。

「ため池に映る宇宙」などというものも書いて
いかにも宇宙が好きみたいですが、
そういうわけでもなくて、
「宇宙旅行なんてとんでもない!地球にいるだけで充分です」
と思うほうなのですが、
想像するだけなら宇宙にはやっぱりロマンがあります。
本屋さんで宇宙の美しい写真を見たり、解説を読んだりするのがけっこう好きです。
(立ち読み・・・。本屋さんすみません!)
スケールが大きすぎて、なんだか子どものけんかみたいですよね?
それに、人間がどんなに環境に悪いことをしても
宇宙にとったら痛くもかゆくもないんだろうなぁと思うとほっとしたりして。
どんなに恐ろしくても、人はいつか死ねると思うとほっとしたりするような。
いま死にたいわけじゃもちろんないのですけど。
でも、輪廻転生があったらどうしましょう?
永遠なんて気持ち悪くて!!
ただ、最近思っていることなのですが、
「魂はこの世に生まれたすべての生を生きる」
つまり、すべて同じ魂で、
たとえば未来に生まれ変わるのではなくて
何度も何度も生まれ変わって、すべての生を経験しなくちゃいけない
のだとしたら、そんな考えが宗教があったら、
世の中がもう少し平和になったりするのかなぁなどと。
だってそうではないとは言い切れないですもんね?
本当にそうだったら、私はもちろん嫌ですけど。













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ことばが見た夢

2014年10月28日 | 


          私
         あなた
        みかけたわ
       いちねんまえに
      かわってなかったわ
    それともそうみえただけなの
     どんな暮しをしているか
     ずっと知りたかったのよ
     あなたが働いているのを
     こっそりと見ていたのよ
     つきがきれい夜だったの
     こうばのあかり顔がよく
     みえたのはまるで夢のね
     なかのようだったわ今も
     いいえいつもあなたは幻
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エアプレーン

2014年10月24日 | 
足元から突き上げられるような振動があると
機内誌をめくっていた手がとまり
思わず窓の外に目を遣る
翼がバタバタと揺れている

自分の顔が
不安げに外を見ている
それを小さく閉じ込めている窓
その窓がいくつも並んでいる小さな飛行機

乱気流に揉まれている
天上から吊り下げる命綱もなしで
遠ざかると雲の中に隠れて見えなくなった

胸が乱高下して
飛行機を墜落させてしまいそうで
慌てて機内の自分の席に戻った
空想の雲の上に
仮置きされた床を踏み締め
まるで仮想現実のような
わたしたちの現実を思う

きっと見慣れた本や人や景色に囲まれ
今日も明日もあさっても
同じ毎日
と思う日々がバーチャルで
白い雲の中にぽつりと浮ぶ
信じられないほど心許ない在り様が
現実のわたしたちの姿

でもここでこそ
雲を抜けて
窓の外は光っている海が
丸みのわかる水平線まで見渡せる
輪郭が削がれて震えている自分を見つけられる
人へと向かうシナプスが果てまでひろがっていく
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恋愛関係

2014年10月22日 | 
恋は未来
愛は過去

恋は予感
愛は追憶

恋は疾風
愛はそよ風

恋は刺し
愛は包む

恋は焦がし
愛は温める

恋は跳ね
愛はふりつもる

恋はリズミカル
愛はいつも字余り

恋はダブル
愛はツイン

恋はフレンチ
愛は闇鍋

恋はストッキング
愛は穴の開いた靴下

恋は一輪の薔薇
愛は草原の白詰草

恋はえくぼ
愛はあばた

恋は求め
愛は認める

恋で痩せ
愛で肥える

恋で浮き
愛で溺れる

恋で目覚め
愛で眠る

恋はきらきら光り
愛はほのかに灯る

恋は過去
現在は愛
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交差点

2014年10月17日 | 
左側に傾いて
わたしたちは
運ばれていく
じっと座って
声も出さずに

何事かに身を
委ねていたり
自分の裏側を
見に行く等し
互いを知らず

違う矢印を経
一瞬束ねられ
別の方向へと
また飛び散る
その束の間も

四角く刳り貫いた窓がならんで
高架を走る電車の窓外の景色は
通路を通り過ぎて向こう側へと
出ていくほど浸透していること
わたしたちはほとんど外にいる

この一人はずっと前を見ている

大きな風の手のひらで
猫の背中のように撫ぜていきたい
毛足の長い緑の稲穂のカーペット
畦道をインドの修行僧のような姿が
前のめりに足早に歩いていくのが
米粒のように小さく見える
ゴッホの描いた糸杉のように
厳しく立ち向かっている
その鋭利な意志を
焔のようにこの胸にうつせたら
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