詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

夢の中で

2019年08月09日 | 雑記
今朝、見た夢の中で、私は、敵対する人、訝しく思っている人と、なぜか行動を共にしなければならなくなる。

一緒にバイクに乗ってどこかへ向かっている。目的地への道の途中で、何か済ませる用事があるのか、立ち寄ったところで、その人が何か話をする。それが、とても素晴らしいのだ。

私がその人に感じている警戒心、決して心を許してはいけない、と思っていることを、その人はわかっていて、わかっていることをわかっているぞ、と誇示するわけでもなく、払拭しようとするわけでもなく、感動や共感を得ようとする下心もなく、適切な距離を保ったまま、ただ淡々と、それでいて私の気持ちの位置に立って、話してくれる。

風のようにさわやかで、その風でそよぐ木々のように静かで、その木々の立つ森のようになんの意図も押し付けもなく、その森に少しの重みもなく落ちている光のように、心に染みる言い方なので、私は平静を装いながらも、心底感心してしまい、警戒心は解かない、けれどそこが素晴らしいことは認めざるを得ない、などと思っている。

どんな話、どんな話し方だったのだろう!
具体的な言葉のひとつひとつでなく、何について、どのように話したか、その筋道、など、思い出せそうな感触があるのだけれど、もちろん思い出すことはできない。きっと思い出そうとするほど剥がれていく。

実際のところ(と、夢について言うのもおかしいけれど)、夢の中では、その人の具体的な言葉など存在せず、私の感覚があっただけなのかもしれない。

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ここ数日、なぜか夢がとても鮮やかだ。
鮮やか、というのは、色や形のことでなく、掻き立てられる気持ちのことで、その感覚が目覚めてからもだいぶ長く残っている。

しばらくそこにたゆたっていられるような、のんびりした時間があるときには、しばしば夢はそこに残っていてくれるけれど、朝起きてすぐに活動を始めるような忙しい日々ではすぐに離れていってしまうし、特に最近は、淡すぎて思い出せることすら少ない。でもこのところ、よく残っている。印象的な夢が多い。クーラーをつけて寝ているせいで、浅い眠りが長いのだろうか。
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今朝の夢の人は、生きている人ではないと思う(もちろん!)。その語る言葉の中には、どんな欲もまるで見えなかったから。

最近、自分の話が欲だらけだ、と感じているから、そんな夢を見たのだろうか……。

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不思議と。

2019年08月08日 | 雑記
不思議と、自分で考えるよりも、他の人から「お父さん、こうだったね」と言われたり、メールや手紙で触れられたりするほうが、上手に父を思い出せる。

それがほんのひと言であっても、まざまざと父がよみがえる。

自分であれこれ思い出しているときは、幻じみて現実感がないのに。

夢のからくりにも似て、つくづく、人の頭ってどうなっているんだろう。

一周忌が、なんとなく過ぎてしまったので、慌てて、父の写真に毎日話しかけるぞ!と意気込んだ。のに、それさえも、さぼったりする孝行娘。

今日はでも、夫のお母さんから、一年が経ったね、とメッセージをもらったので、それを報告。覚えていてくださって、ありがたいね、と。



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