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V-22 Osprey

2006-11-24 11:25:10 | 趣味・航空機
米国のベル社とボーイング社が共同で開発したティルトローター機で1989年(平成元年)に初飛行しました。もともとV-22は1982年に当時の統合先進垂直離陸運用機(JVX)として開発が発表されたものです。米国では1950年代にXV-3,XV-15などティルトローター機、ティルトウイング機の実験がされています。しかし当時は実現できなかった。本格的にこれを開発しようとして計画されたのがJVX計画であったわけです。
そもそもJVXはヘリコプターの垂直離陸、短距離離陸特性と固定翼航空機の長時間長距離飛行特性を併せ持つものとして期待されました。従ってJVX=ティルトローター機ではなかった訳ですが、現実的に実現できるものがティルトローター機ということで、それが開発されてきたものです。当初は陸軍が開発主体でしたが、後に海軍主体で開発され、海兵隊や空軍への配備が決まっています。空軍仕様は、CV-22といわれ、2005年9月19日、CV-22B量産1号機が空軍に引き渡されています。運用試験などの後、2009年に実戦配備される計画です。米国は、2005年10月28日、国防調達会議で全規模量産(FRP)開始を承認しており、今後順調に調達されるものと考えられます。海兵隊向けは、MV-22Bで、CH-46やCH-53の後継機として360機程度、海軍型はHV-22Bで戦闘捜索救難タイプとして48機程度、空軍向けは、特殊作戦用やMH-53Jの後継機とし50機程度導入されて運用されるようです。(ウィキペディア資料から)
ティルトローター機では今のところ搭載重量が制限されることから、20t~30tクラスのペイロードを持たせるにはクワッドローター機が必要との考えのようです。
2003AUSAではボーイングがクワッドローター機の模型を展示していました。その際の説明では、胴体はC-130クラスの胴体のイメージだと言っていました。
実現できれば、大型ヘリコプターの数倍の能力を持つことになり、1000~2000km程度へ作戦距離が伸びることになると思われ、米海軍だけではなく専門家が注目しているものですね。最近無人機(UAV)でも、翼とローターシステムを胴体の前後にそれぞれ持つクワッドローター機も出ていますね。
民間型としては、BA609が開発されています。客室搭載能力が10名弱程度の小型のティルトローター機です。数年のうちにわが国でも飛行している姿を見ることができるでしょう。空港を持たない離島などに対する救難任務に最適であることから、離島を持つ自治体や救難任務を持つ機関で注目されています。飛行速度約300ktで約1500km程度飛行するわけですから、ヘリコプターに比較しても相当機動力が向上するからでしょう。




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