Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

Formation

2011-12-11 20:52:04 | 趣味・航空機
熊本空港に隣接する高遊原で西部方面航空隊創設50周年記念観閲飛行が行われました。西部方面航空隊は、2011年は新燃岳の火山観測や情報収集に始まり、3月11日に発生した東日本大震災にも熊本から仙台まで速やかに機動展開して救助活動などを行いました。そして秋には、わが国の南西諸島などを防衛警備するための統合演習にも参加し、機動展開能力の高さを高く評価されたと聞きました。日ごろの厳しい訓練を行っている部隊だからこそできる多様な任務への柔軟且つ迅速な対応を見事に実施していることに敬意を表したいと思います。昭和37年1月18日に設立された西部方面航空隊は、幾多の先達のご尽力で着実に能力を向上させて来たことを展示資料で拝見しました。歴史を学び、「温故知新」の気風がある組織は、将来への備えも創造性を持って着実に進んでいるものです。
観閲飛行は、22機で行われました。熊本空港の滑走路と直交する北側から低高度で進入してくる姿には圧倒されます。指揮官機のUH-60JAの後方に第1編隊のOH-1×3機とOH-6×2機の5機、第2編隊は、戦闘ヘリコプター編隊で、AH-1S×4機とAH-64D×1機の5機、第3編隊はUH-60JA×1機、UH-1J×4機の多用途ヘリ編隊、第4編隊は大型ヘリCH-47×5機のそれぞれ傘型編隊でした。最後に固定翼機LR-2が1機存在感を示すように飛行しました。4個編隊5機の傘型隊形を保持して長時間飛行することは難しいですが、さすがに一糸乱れぬ編隊飛行で、隊員一人ひとりの気概が溢れ、ピリッとした緊張感を感じました。撮影位置がやや正面からずれていたため、写真では編隊が乱れているように写っていますが、正面から見ると、写真を撮影するのも忘れて見とれるほどの緊張感がありました。観閲飛行は、指揮官の日ごろの訓練の厳しさがそのまま緊張感として表現されることが多いと思っています。今回は50周年記念観閲飛行にふさわしい緊張感を感じました。これからも国民の期待に応えて厳しい訓練を重ね、いかなる事態にも即応して行動し能力を発揮する精強な機動戦力として発展されることを期待しています。