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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

編隊飛行群上空通過

2009-05-25 08:35:29 | Weblog
熊本空港に隣接する陸上自衛隊西部方面航空隊の記念行事に伴う編隊飛行がおこなわれていました。例年の行事ですが、今年は固定翼機であるLR-2、1機を含み総数14機で見事に行われていました。編隊飛行はとても厳しい訓練を積み重ねなければ、一定のレベルを超えることはできません。航空部隊の技能や士気・団結力などの総合的な力を見る一つのバロメーターとしての価値があるために、記念行事などでは観閲編隊飛行が行われます。さすがにここ熊本の部隊は精強そのものですね。写真の中にみえるLR-2は直上でヘリコプター編隊群を超越して先頭に出るように計算されて飛行しています。秒単位の緻密な計算と、編隊群指揮官の号令に従って隊形を維持して飛行するための技術・判断力と忍耐力・服従心等・・厳しい訓練をした部隊でしか持ち得ない総合力が一瞬の飛行の中で発揮されます。
永年各地で自衛隊の編隊飛行を見てきましたが、最近編隊飛行の規模も逐次縮小傾向にあるようで気になります。その理由は色々あると思いますが、任務が忙しくなり、集団で訓練する機会が減っているとか、人員や装備航空機の充足率が低下しているためであるとすれば深刻な問題です。陸上自衛隊の航空部隊は、警戒監視活動などの防衛警備任務を行うほか、インドネシアでの地震津波災害やパキスタンでの地震災害など海外での救援活動はもちろん国内で多発する地震災害、温暖化に伴って増加している山林火災などへの対処を日常的に行って、国民の生命財産の保護に大きな役割を果している「日常的な任務部隊」です。多様化し、増加する任務にタイムリー対応してもらいたいと期待するならば、当然のごとく日常的な任務部隊にふさわしい人と装備を充実する必要があると考えています。