失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

志賀直哉旧居 奈良市

2010年05月30日 | ○○記念館・旧△△邸

奈良の若草山を下りて上高畑の志賀直哉旧居に寄ってみました。

自宅に帰って、志賀直哉の作品をいくつか読み返してみました。
志賀直哉と言えば国語の授業で「小説の神様」などと教えられて、
中学、高校の頃はなんとなく仰ぎ見るような人でありました。

今読み返してみると、描写の美しさを感じる部分は多々ありますが、
作者の姿勢になんとなし傲慢な感じを受け、さほど共感を覚えませんでした。

「文士」といっても、それだけで尊敬される時代でもなくなったからかもしれませんし、
あるいは、自分もそこそこ年をとって、作者が作品を書いた時の年齢も越えるようになり、
多少なりとも世の中を見てきたからかもしれません。

しかし、この家はいい。
文人の美意識、あなどり難し。

(こんなことを書くと「そういうおまえは何様だ」などと言われちゃいそうですが。
 まあ、「俺様」くらいでしょうか)


2017/3/27 写真を差し替えました。
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