失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

上落合のバス停(多摩市唐木田付近)

2008年05月23日 | 失われた風景
多摩ニュータウン開発前の多摩丘陵にもう一度行ってみたいものだ。
せめて模型で、とジオラマ作りに挑戦してみた。
が、頭で思い描くようにはなかなか作れないものだ。
結局、樹木でぼろを隠して、画面のトリミングでごまかした。
 
 モデルにした元の写真は『写真集落合の移り変わり』(落合地区ニュータウン協力者親睦会 平成5年12月発行)の「上落合バス停付近 昭和55年」p.249です。元の写真は白黒ですが、こいのぼりが写っているので、山の緑は5月の新緑の感じにし、水田は水をはる前の草地のような色にしてみました。
 道路、建物の位置、地形は、『多摩市の町名』(多摩市都市整備部都市計画課 平成元年)に載っていた1/10000の地図を拡大してベースに使いました。
 一応、縮尺は1/625なのですが、建物の高さはおそらくもっと強調されています。特にこいのぼりはかなり巨大です。(まあ、こうして画像にしてしまえば、縮尺はあまり重要ではありませんけれど)
 その他に、ビデオ『変貌する多摩 村から市へ』(企画多摩市教育委員会 制作東京シネビデオ(株))(上落合のバス停も含めて、開発前の落合・唐木田の風景がところどころ記録されています。おそらくパルテノン多摩の歴史ミュージアムで上映しているビデオ映像と同じものだと思います)や『落合名所図絵』(峰岸松三 多摩書店 平成元年)などを参考にしました。

         <現在の上落合バス停(画面中央付近)付近を東側から>
 『落合名所図絵』によると上落合のバス停は、昭和33年にできたようです。バス停は今も「上落合」という名前で、開発前とだいたい同じところにあります。当時のバス停や民家はもちろんもうありませんが、元写真の風景が100%なくなってしまったかというとそうでもなく、東側の丘陵から見てみると、バス停背後の丘陵の上の方がわずかに残っています。(現在、散策路「からきだの道」が通っている部分です。もっとも丘陵の上部は昭和55年時点ですでにゴルフ場になっています。)

 ニュータウン開発前と現在の地形図をみくらべてみると、模型の中でこいのぼりがあがっている民家の奥の丘陵は、上の現在の写真の位置では右から2番目の集合住宅の後ろあたりのようです。「からきだの道」をたどると谷地形が残っているのがわかります。
 
      <現在の上落合のバス停と「からきだの道」に残る谷地形>
コメント (13)
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