JR青梅線羽村駅から歩いて数分、五ノ神神社に隣接したところに、この「まいまいず」井戸があります。現地の案内板には、伝説ではこの井戸が掘られたのは大同年間(806-810)とされているが、板碑の出土状況などから鎌倉期のものではないかと書かれています。
見たところずいぶん大きなもののように感じました。しかし、形状は、これも現地案内板の説明では地表部の直径が16m深さ4.3m底面の直径5mだそうです。「七曲井」の形状が現地案内板によると直径26m深さ11.5mとなっていましたので、そちらのほうがだいぶ大きいことになります。(七曲の井はあまり大きさを感じませんでした。なぜだろう)
ここは底まで下りられるようになっています。下から見上げると、掘るのはやはり大変だなと実感します。
自分ひとりでスコップで掘ったとしたらどのくらいの日数を要するのでしょうか。見当がつきませんが、この「すり鉢型」を円錐台とみなして上記の寸法をあてはめ容積を計算すると、約410m3となります。家庭用の浴槽を200-250リットルとすると約1600-2050杯分です。一日浴槽10-20杯分掘ったとして80-200日くらいでしょうか?。むかしはどんな道具を使ったのか知りませんが今の道具(もちろん建設機械は別としてですが)よりは困難だったことは確かでしょう。